「鎌倉時代」味わって 国清汁や義時ゼリー 伊豆の国市で共通給食

 「和食の日」の24日、伊豆の国市は和食の基盤が作られたとされる鎌倉時代の食事を基にした特別給食を市内の小中学校と幼稚園計13施設で提供した。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の主人公で市ゆかりの北条義時にちなんで「義時給食」と名付けた。

鎌倉時代の食事を基にした義時給食を味わう児童=伊豆の国市の大仁小(写真の一部を加工しています)
鎌倉時代の食事を基にした義時給食を味わう児童=伊豆の国市の大仁小(写真の一部を加工しています)

 玄米入りご飯、サケの塩焼き、納豆あえ、国清汁、義時ゼリー、丹那牛乳の計6品。主菜は源頼朝が献上されて和歌を詠むほど気に入ったとされるサケを使い、頼朝の祖先の源義家が出陣の際に俵に入れた煮豆が発酵した言い伝えから納豆も材料に選んだ。国清汁は地元の国清寺で600年の歴史があるみそ汁で、地元産のゴボウやサツマイモを入れた。
 デザートの義時ゼリーは狩野川をイメージした水色のサイダー味で、パッケージに同市の伊豆中央高美術部のイラストを載せた。大仁小6年の森田彩萌さんは「鎌倉時代の気分で味わえておいしかった。日本の文化を感じられた」と喜んだ。企画した栄養教諭の井出心美さんは「地域の歴史に関心を持ち、文化や地場産品を将来につないでほしい」と期待した。

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