不要学生服をリユース店へ 静岡県済生会、病院で回収

 済生会支部静岡県済生会は4日、回収した学生服など約100着を学生服リユースショップ「さくらや」(東京都)に寄贈した。静岡済生会総合病院(静岡市駿河区)などに回収ボックスを設置し、職員や患者、近隣住民らから寄せられた学生服などを提供した。

馬場代表(左)に学生服を手渡す石山支部長(左から2人目)=静岡市駿河区の静岡済生会総合病院
馬場代表(左)に学生服を手渡す石山支部長(左から2人目)=静岡市駿河区の静岡済生会総合病院

 地域貢献活動の一環で初めて実施した。さくらやによると、回収ボックスは全国自治体や学校、企業など千カ所以上に設置しているが、病院に設置されたのは初めて。
 4月末から1カ月間、同病院と済生会が運営する特別養護老人ホーム「小鹿なでしこ苑」で回収し、学生服やワイシャツ、ブラウス、体操着、柔道着などが集まった。クリーニングなどをした後、県内のさくらやの店舗で定価の割引価格で販売される。
 同病院で開かれた贈呈式で、石山純三支部長がさくらやの馬場加奈子代表に学生服を手渡した。馬場代表は「全国で集めてもらえることで家計を支援できる。日本にも貧困があると知ってもらうきっかけになれば」と感謝した。石山支部長は「意義のあるプロジェクトに参加できた。今後も協力を継続したい」と話した。
 (社会部・小沢佑太郎)

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