⚽清水エスパルス 経験豊富なMF矢島 前線のキーマンへ 鹿児島キャンプ

 J2清水の新加入MF矢島が、豊富な経験を生かしたプレーで前線のキーマンとしての期待がかかる。卓越した技術が光るMF乾、推進力が持ち味のFWカルリーニョスら強い個性を持ち合わせた選手がいる中、「それぞれが何をしたいのかをつかみ、つなぐ立ち位置に入れれば」と自身の役割を語る。

前線のキーマンとして期待がかかる清水の矢島=鹿児島ふれあいスポーツランド
前線のキーマンとして期待がかかる清水の矢島=鹿児島ふれあいスポーツランド

 J1浦和の下部組織出身。J1~3全てのカテゴリーを経験し、2016年リオデジャネイロ五輪の日本代表にも名を連ねた実績十分なMFだ。
 4日のJ2山形との練習試合には主力組の右サイドハーフで出場。同じ右サイドのDF原との連係で相手守備の打開を図った。「ボランチが前向きでボールを持つのがいい状況」とチーム戦術を理解する。
 前線の選手として攻撃の起点になるだけでは終わらない。「左サイドから突破することが多い」とのチームの特徴から、「中に入って点を取りに行くのもサイドハーフの役割」と得点も虎視眈々(たんたん)と狙う。
 セットプレーでは乾、MF西沢、DF山原とともに現状キッカーを務める4人の1人。前日が練習試合だったため、セットプレーの確認など軽めの調整となった5日の練習では、右CKをゴール前に飛び込んだ選手にぴたりと合わせるボールを連発した。「最初から出ても途中からでも自分のプレーをする」とJ2優勝とJ1昇格を目標に掲げるチームへの貢献を誓った。
 (小沢佑太郎)
成岡アピール 守備意識増す  下部組織出身のMF成岡が定位置獲得へアピールを続けている。J2山口への期限付き移籍から今季復帰し、「試合に出るのが大切だと気づいた。しっかり競争して自分でポジションをつかみたい」と覚悟を語る。
 山口には昨年8月に移り、リーグ戦11試合に出場。主戦場のボランチに求められる守備でのチーム貢献について「切っても切り離せない。1年目より2年目、3年目と意識は増してきた」と成長を感じさせる。
 ボランチにはMF中村が新加入。「ライバルではあるが、組むこともあるので互いの良さを分かり合いたい」と連係強化を図る。

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