下校児童を走って見守り 大仁署員、声掛け巡回

 大仁署は13日、児童生徒の下校時間に合わせ、署員が通学路を走って見守る「ランニングパトロール」を伊豆の国市の大仁北、大仁両小周辺で行った。隊列を組んで巡回し、子どもへの犯罪や交通事故の抑止を図った。

オレンジ色のビブスを着てランニングパトロールを行い、下校する子どもたちを見守る署員=伊豆の国市
オレンジ色のビブスを着てランニングパトロールを行い、下校する子どもたちを見守る署員=伊豆の国市

 各課の署員計10人が参加した。そろいのオレンジ色のビブスを身に着けてグループに分かれ、子どもたちに「気を付けてね」「さようなら」などと声を掛けながら走った。生活安全課の稲葉正人課長は「子どもたちの近くを走ることで細かな変化に気が付ける。安心して夏休みを迎えてほしい」と話した。
 同署は毎週水曜を「下校見守り強化の日」に設定し、地域のボランティアや学校と連携して警戒する。20日は伊豆市修善寺地区でランニングパトロールを実施する。
 ■記者が体験 細い路地 特徴発見も
 大仁署員に誘いを受けて体験することが決まったランニングパトロール。真夏日の暑さにおびえながらも、ワイシャツからスポーツウエアに着替えて伊豆の国市の小学校に向かった。
 この地での勤務は4年目。もっぱら車での移動のため、署員と隊列を組んで走ると、これまでに気付かなかった細い路地の特徴や意外と交通量の多い道を知れた。警察官だけでなく一般市民にも参加を促し、決まった時間帯や曜日に習慣化することで普段との変化に気が付きやすくなり、見守りの効果が高まるだろう。
 同署管内では昨年、東京五輪・パラリンピックの自転車競技が開かれた。地域では官民が一体となって自転車文化の継承に取り組んでいる。自転車愛好家にも協力を求め、「サイクリングパトロール」を実施しても効果が期待できそうだ。
 (大仁支局・小沢佑太郎)

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