⚽清水エスパルス 頼れる原 嫌な流れ断つ 岡山戦 後半途中出場 戦列復帰 無失点勝利に貢献

 けがで離脱していたJ2清水の原輝綺(25)が前節岡山戦で約2カ月ぶりにリーグ戦のピッチに立った。相手が盛り返してきた後半に途中出場し、流れを変えて無失点勝利に貢献。「シーズンのどこかで耐えなきゃいけない期間が絶対にくる。相手の流れを断ち切れる、押し返せる選手が重要になる」とポジショニングや判断力を生かしたプレーを冷静に遂行する。

岡山戦で約2カ月ぶりにリーグ戦のピッチに立った清水の原(左)=岡山・Cスタ(写真部・小糸恵介)
岡山戦で約2カ月ぶりにリーグ戦のピッチに立った清水の原(左)=岡山・Cスタ(写真部・小糸恵介)

 頼もしいユーティリティープレーヤーが帰ってきた。岡山戦の後半14分から右CBに入り、主に相手の2シャドーをマーク。投入直後には前線まで駆け上がってボールを保持する時間をつくり、CKを獲得。「入ったら1発目にやろうと考えていた」と、押し込まれる状況を見極めたプレーで相手の勢いを抑え、試合の主導権を握らせなかった。
 岡山戦の4日前、PK戦までもつれ込んだカップ戦の富山戦で実戦復帰。若手主体のメンバーの中、キャプテンマークを巻いてCBで120分間出場し、無失点だったが、PK戦の末に敗れた。「難しい展開になるのは予想できたが、残念」と悔しさをにじませた。
 原が離脱中、右SBの代役には対人に強い吉田豊、スピードが魅力の北爪健吾が入り、それぞれ特徴を出した。ピッチの外からプレーを見て「学ぶところも多かった。でも自分は自分の良さを出す」と自身のプレースタイルを見失わない。
 「サイドバックは守備の選手。そこをおろそかにして攻撃に行くのは二流、三流の選手がやること」。守備的ポジションはどこでも高いレベルでこなす原。守備を引き締め、連勝中のチームにさらに勢いをもたらす。
 (小沢佑太郎)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞