防犯グッズ効果 目の当たり 七間町名店街 解体ビルで講習会 静岡市

 静岡中央署は16日、解体予定のビルを活用した防犯対策グッズの実演講習を静岡市葵区七間町の村上開明堂第1、2ビルで行った。署員が商店街の店舗関係者ら約20人に強盗被害や不審者への対応を指導した。

廃棄予定のショーケースを割る実験などを行った講習=静岡市葵区七間町
廃棄予定のショーケースを割る実験などを行った講習=静岡市葵区七間町


 陳列商品の強盗被害を想定し、廃棄予定のガラス製ショーケースを署員が実際にバールで割る実験を披露した。ガラスを割れにくくするフィルムを貼ったショーケースも用意して効果を確かめた。同署生活安全課の担当者は「商品を奪いにくい対策をして警察が到着するまでの時間を稼ぐことが重要」と呼びかけた。
 刺股や窓に取り付ける補助錠などの使い方も紹介した。カラーボールを投げる練習では逃走者の足元付近を狙い、塗料をしっかり付着させるなどのポイントを説明した。静岡七間町名店街の久保耕介理事長は「実践的な講習で、勉強になることばかりだった。安心安全なまちにしたい」と話した。
 (社会部・小沢佑太郎)

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