社会課題を英語で議論 静岡聖光学院中・高 6カ国の生徒招き「サミット」

 静岡聖光学院中・高は25日、アジアと欧州の6カ国10校から生徒を招き、国際的視点で社会課題を議論する「国際未来共創サミット」を静岡市駿河区の同校で始めた。全て英語で進行し、10校それぞれのチームに静岡聖光学院の生徒が参加する。「私たちで共創する次世代の企業」をテーマにグループ学習を重ね、27日にアクションプランを発表する。

休憩時間に英語で交流する生徒ら=静岡市駿河区の静岡聖光学院中・高
休憩時間に英語で交流する生徒ら=静岡市駿河区の静岡聖光学院中・高

 招待したのはタイ、マレーシア、インド、インドネシア、フィリピン、イタリアの15~18歳の生徒や引率教員ら約40人。初日は各校が学校施設や日頃学んでいる内容、持続可能な開発目標(SDGs)に貢献している自国の企業などを紹介した。静岡大グローバル共創科学部のダリウス・グレニジ教授は県内の生物多様性と産業をテーマに基調講演を行った。休憩時間には緑茶や日本の菓子を味わいながら交流を楽しんだ。
 サミットは同校の中学1年から高校2年までの国際サミット委員50人が主導して企画。海外の生徒らは23~30日に日本に滞在し、ホームステイも体験する。委員長を務める高校2年の池田昌平さん(17)は「さまざまな国の人と交流する機会は貴重。英語を使ったグループ学習が楽しみ」と期待した。
 サミットは2019年の初開催以来、新型コロナウイルスの影響で4年ぶり。担当の米山利寛教諭は「(静岡聖光学院の)生徒は英語で必死にコミュニケーションをとっている。国際経験によってこれまでに見られなかった姿や成長が見られる生徒もいる」と意義を話した。
 (社会部・小沢佑太郎)

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