道路啓開の連携確認 伊豆の道の駅拠点に震災訓練

 国土交通省沼津河川国道事務所と静岡県、伊豆市は28日、南海トラフ巨大地震の発生を想定した現地合同調整所運営訓練を同市の道の駅「伊豆月ケ瀬」で行った。道の駅を前線拠点として活用し、道路啓開を担う関係機関との連携を確かめた。

道路のパトロール結果を報告して情報共有する参加者=伊豆市の道の駅「伊豆月ケ瀬」
道路のパトロール結果を報告して情報共有する参加者=伊豆市の道の駅「伊豆月ケ瀬」

 行政のほか、消防、警察、自衛隊、地元建設業者ら約120人が参加した。同事務所によると、同様の訓練は県東部の道の駅では初の実施。
 マグニチュード9、最大震度7の地震が発生し、沿岸部に大津波警報が発表されたとの想定。周辺のパトロールを終えた建設業者は道路の段差や土砂崩落などの被災状況を道路それぞれの管理者に伝えた。電話やネットの不通を想定し、行政から道の駅に派遣された職員に直接報告する流れを確認した。
 道の駅で一般車両の駐車場利用を禁止する手順や現地合同調整会議の開催方法も共有した。田方建設業協会の土屋龍太郎会長は「有事の際は道路管理者の指示を受けられない場合がある。音信不通となった場合に情報を伝えるために集まれる場所を明確化するのが重要」と話した。
 (大仁支局・小沢佑太郎)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞