墨の現代アート多彩 伊豆の国、知半庵で作品展

 伊豆の国市吉田の国登録有形文化財「知半庵(旧菅沼家住宅)」で12月4日まで、第10回知半アートプロジェクト「墨のこえ」(同プロジェクト委員会+チーム知半主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が開かれている。国内外の現代作家3人による墨のアートを展示している。

墨のアートが並ぶ会場=伊豆の国市吉田の知半庵
墨のアートが並ぶ会場=伊豆の国市吉田の知半庵

 沼津市の現代美術家青木一香さんは今回のために最新作として球体の作品を制作。土間の梁(はり)には数々の球体をつるし、宇宙のような空間を表現した。前座敷には一畳ほどの和紙に墨絵を描き、「踏むアート」として設置している。
 米国の詩人で墨絵画家のアラン・ラオさんの墨絵や神奈川県在住のフランス人書家・現代美術家のドミニク・エザールさんの書も展示した。知半庵に伝わる山岡鉄舟の書と伊豆の名僧・唯念の墨絵も並び、現代アートとの比較を楽しめる。
 13、20、23、27の4日間は作品の制作者やプロジェクトのあわやのぶこ代表らによるトークを開催する。あわや代表は「伊豆のこの地で開催することに意義がある。墨に関連した芸術家をつなげる場になれば」と話した。
 入場料は予約1200円、当日1500円。トーク開催日は予約1700円、当日2千円。問い合わせは知半庵<電090(8306)9766>へ。

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