まち活性化へ高校生提案 若者へ観光PRを 伊豆で未来塾「SNS使い情報発信」

 伊豆市はこのほど、「未来塾 高校生まちづくり探究講座」の最終回を市内で開いた。地元の高校1、2年生が地域活性化や魅力の発信などに対するアイデアをプレゼンした。

まちづくりや地域の課題についてプレゼンする生徒=伊豆市
まちづくりや地域の課題についてプレゼンする生徒=伊豆市

 講座には高校生10人が参加し、静岡大客員教授や県地域づくりアドバイザーなどを務める地元のNPO法人「NPOサプライズ」の飯倉清太代表を講師に昨年11月から計4回行った。地域コミュニティーの継承や新しい土産物の提案、ワサビ農家の後継者問題など生徒それぞれでテーマを設定し、関係者への聞き取りや統計データの収集も行った。
 田方農高2年の鈴木菜々美さんは若者に向けた観光情報のPR不足を課題に挙げた。インスタグラムの投稿例を紹介し、「高校生と観光関係者の定期的な意見交換会や、高校生による市公認のインスタグラムアカウントを使った情報発信をしたい」と説明した。そのほかの生徒もすでに企画を地区役員や企業幹部に提案し、前向きな返答をもらうなど実現できる可能性のある企画をプレゼンした。
 同大未来社会デザイン機構の丹沢哲郎副機構長は「それぞれの企画に横のつながりができると大きな力になるはず」と講評した。菊地豊市長は「具体的な課題に対する発表で分かりやすかった。今後も新しい感覚を持ち続けてほしい」と期待し、生徒に修了証を贈った。

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