静岡人インタビュー「この人」 静岡中央署地域安全協議会長を務める 勝山達巳さん(静岡市葵区)

 静岡市葵区内で活動する地域安全推進員約350人の取りまとめを担う。本年度会長に就任し、90歳以上の同推進員の功績をたたえる「永年表彰」の制度を新たに設けた。本業は工務店経営。70歳。

勝山達巳さん
勝山達巳さん

 -永年表彰制度を創設した目的は。
 「長年地域の安全のために尽力してくれている大先輩がいるということを広く知ってもらいたかった。本年度表彰を受けた男性2人は『これからもっと頑張るよ』と喜んでくれた。高齢になっても社会貢献活動に参加することが本人のやりがいになり、地域に出ることで健康増進につながっている」
 -管内の様子は。
 「これまでの街頭パトロールの積み重ねで、昔に比べたらコンビニなど店舗前でたむろする若者は減ったように感じる。地元の清沢地区は山間部で担当区域が広範囲のため、昼夜問わず定期的に見回りをしている。空き家が増え、地元住民が近寄りたがらない場所も出てきてしまっている。防犯カメラ設置の必要性を感じる」
 -そのほかの取り組みは。
 「防犯だけでなく、犯罪被害者の支援にも関わろうと、心理アドバイザーの資格を取得した。地域の子どもたちとの顔が見える関係づくりも重要視していて、いざという時に『いつもあいさつするあのおじさんなら助けてくれるはず』と思ってもらえるようにしている」
 -今後の抱負を。
 「以前会長を務めた広瀬昭三さんや栗田実さんのように、推進員に対して包容力をもって務めたい。それぞれの地域の交番や自治会、住民と連携を密にし、登下校の見守りや特殊詐欺被害の防止、青色防犯パトロールなどの啓発活動に取り組む」
 (社会部・小沢佑太郎)

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