天城高原登山 所要時間「推奨」未満が過半数 大仁署調査「余裕持った計画を」

 大仁署はこのほど、伊豆市菅引の天城高原登山道入り口で登山者を対象に実施したアンケート結果を公表した。予定所要時間を調査したところ、登山コースの推奨時間未満の回答が過半数だったため、同署は余裕を持った登山の計画、実施を呼びかけている。
 調査は昨年10月29日に行い、195人から回答を得た。うち112人(57%)が推奨時間未満で、適切だったのは60人(31%)だった。所持品の調査では、コンパスとモバイルバッテリーの所持率が半数程度にとどまった。県外からの来訪者が76%だったため、加藤義之地域課長は「結果は市や消防と共有する。現地での注意喚起方策を検討したい」と話した。
 同署でこのほど開いた署協議会で報告した。昨年の管内の特殊詐欺認知件数は10件(前年比8件増)で被害金額が約1300万円(同約1100万円増)だったことなども説明された。1~4月の業務重点には「新年度に向けた安全安心活動の推進」を掲げた。
 豊田昌幸会長は「地元の人が積極的に活動すればさまざまな事案の解決方法が見いだせるはず」と述べた。高橋文典署長は「みなさんの意見を反映させ、治安の維持につなげたい」と協力を求めた。

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