土砂流出問題で県措置命令 宗教法人が審査請求 伊豆市議会で副市長明らかに

 伊豆市の佐藤信太郎副市長は2日の市議会12月定例会の一般質問で、同市大平柿木の宗教法人平和寺本山の敷地内から廃棄物交じりの土砂が近くの柿木川に流出している問題について、静岡県から処理を求める措置命令を受けている宗教法人が不服だとして行政不服審査法に基づいて環境省に審査請求を提出したと明らかにした。下山祥二氏への答弁。
 11月22日の平和寺環境汚染問題対策協議会で県が説明した。県が廃棄物処理法に基づき、昨年9月に宗教法人や法人役員に出した措置命令の履行期限の今年3月を過ぎても土砂や廃棄物の処理は行われていないが、行政代執行できるかは審査請求の採決を踏まえて検討される。
 佐藤副市長は「敷地内に残された大量の廃棄物交じりの土砂が住民の最大の懸念と認識している。地元が納得する形での完全撤去を実施できるように県にお願いする」と述べた。

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