イタリア出身ファヴァロさん 伊豆の地域おこし協力隊就任 自転車活用したまちづくり推進

 東京五輪・パラリンピックで自転車競技会場になった伊豆市は11月から、イタリア出身でサイクリングイベントのプロデュースなどを行うマルコ・ファヴァロさん(53)に「地域おこし協力隊」を委嘱した。五輪パラのレガシー(遺産)として、自転車を活用したまちづくりを推進する。

地域おこし協力隊に委嘱されたファヴァロさん(左)=伊豆市役所
地域おこし協力隊に委嘱されたファヴァロさん(左)=伊豆市役所

 ファヴァロさんは1991年に留学で来日し、名古屋大教育学部を卒業した。サイクルスポーツジャーナリストやサイクルブランドのアンバサダーなどを務め、東京五輪では自転車競技イタリア代表チームをサポート。地域づくりに関するセミナーなども開催する。市によると、自転車業界では著名という。
 同市の伊豆箱根鉄道修善寺駅前の自転車観光拠点施設「クランクベース」を拠点に活動し、来年5月にはビンテージ自転車のイベントの誘致を企画している。ファヴァロさんは「サイクリストやインバウンドの誘致に取り組む。なぜヨーロッパが観光地として成功したのかも紹介したい」と抱負を語った。
 市役所で委嘱状を手渡した菊地豊市長は「世界レベルのリゾートを目指す伊豆半島にとってとても良い人材。伊豆全体で活動してほしい」と期待した。

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