元高校球児 伊豆市職員の山下さん、都市対抗決勝で審判 「緊張乗り越えた達成感」魅力

 伊豆市職員の山下直哉さん(35)が7月29日に東京ドームで行われた第93回都市対抗野球大会の決勝で、三塁の塁審を務めた。山下さんは元高校球児で、現役時代は思うような結果を残せなかったものの審判として社会人トップレベルの試合の舞台に立ち、「伊豆にいてもずっと続けていれば大きな大会に関われる。審判にも注目してほしい」と願った。

都市対抗野球大会の決勝で三塁の塁審を務める山下さん=東京ドーム(山下さん提供)
都市対抗野球大会の決勝で三塁の塁審を務める山下さん=東京ドーム(山下さん提供)

 山下さんは小学3年から野球を始め、伊豆中央高(伊豆の国市)を卒業するまで打ち込んだ。高校卒業後にプロ野球の審判を目指して本格的に活動を始めて17年目。現在は神奈川県野球協会に所属し、主に関東で行われる社会人や大学生の試合で審判を務めている。
 決勝のほか、ヤマハ(浜松市)の試合など計3試合で審判を務めた。決勝では優勝したENEOS(横浜市)が3本塁打で逆転するのを目の当たりにし「応援の力がすごく、地響きのようなものを感じた」。決勝の試合前には、審判も大型スクリーンに顔写真が映されて紹介される演出があったという。
 市では用地管理課で地籍調査を担当している。平日休日を問わず行われる試合に審判として赴くことに理解を示してくれる家族や職場に感謝している。山下さんは「数時間にわたる試合中に続く緊張を乗り越えた達成感が魅力。もっと多くの人に審判に挑戦してもらいたい」と語った。

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