静岡人インタビュー「この人」 全国高校生パンコンテストで最優秀賞を受賞した 杉山小雪さん(静岡市清水区)

 伊豆の国市で1月下旬に開かれた第17回パン祖のパン祭内のコンテストで、全国各地の30校から応募のあった331作品の中で最優秀賞のパン祖のパン祭大賞・農林水産大臣賞に選ばれた。静岡農高の2年生で、食品科学部の部長。17歳。

杉山小雪さん
杉山小雪さん

 -出品作品の特徴は。
 「作品名は『ライ麦ブロート~穀物の香り』。サワー種などの酵母を使い、外はカリカリ、中はもちもちとした食感になるように香ばしく焼き上げた。クリームチーズやジャムと一緒に食べるのがおすすめ。材料は食物繊維が多いので、腸の働きも良くなる」
 -こだわったところは。
 「生地がべたついて丸め込むのが難しかったので、スピード感を持って手際よく作業できるように何度も練習した。粘土を使った練習も繰り返した。部活で作ったパンを自宅にたくさん持ち帰ったが、家族や親戚がおいしいと喜んで食べてくれて、より頑張ろうと思えた」
 -受賞の感想は。
 「初めての出場で受賞できてとてもうれしい。たくさん練習してきたので自信はあったが、実技審査で焼き上がりを見たときにこれまでで一番うまくできていたのでとても驚いた。ほかの出場者はかわいらしい作品が多い中、自分は多くの食材を使わないシンプルなパンで技術の部分で勝負したかったので、評価してもらえて良かった」
 -今後の抱負を。
 「菓子作りが昔から好きで、食品科学部に入りたいと思ってこの高校を選んだ。将来は食品関連の仕事に就きたい。今回のコンテストで1年生の部員も受賞している。この経験を後輩に引き継いでいくとともに、そのほかの活動にも力を入れていきたい」

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