コロナ病床400台に削減 川勝知事が表明 静岡県議会6月定例会

 川勝平太知事は14日に開会した県議会6月定例会の所信表明で、県内の新型コロナウイルス新規感染者数が減少している状況を踏まえ、コロナ用確保病床数を現在の600床台から400床台に減らす方針を示した。一方で、基礎疾患のある高齢患者に向けては、受け入れる医療機関のさらなる確保に取り組むとした。

静岡県庁
静岡県庁

 病床縮減の方針は、5月24日に開かれた県新型コロナウイルス対策専門家会議で考えが示されていた。感染者に経口治療薬を投与できる入所施設について川勝知事は「全体計画の約7割まで体制が整った」と報告した。
 熱海市伊豆山の大規模土石流への対応は、技術面から発生原因を調べる検証委員会の最終報告書を29日に公表すると明らかにした上で、「(検証内容を)今後の防災対策に生かす」とした。遺族、被災者らが土石流起点の盛り土を含む土地の現旧所有者らに損害賠償を求めた訴訟で、原告側の補助参加人として裁判に参加するかは明言せず、「最も良い方法で(遺族らに)協力する」と述べるにとどめた。
 リニア中央新幹線工事に伴う南アルプスの生態系への影響を議論する国土交通省専門家会議が8日に始まったことについては、「希少な生態系への影響が回避されるよう国交省に強いリーダーシップの発揮を求める」と強調した。

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