流通自由化など農相に提言書提出 JC水産部会

 日本青年会議所(JC)水産部会(古橋知樹部会長)は15日、農林水産省に金子原二郎農相を訪ね、地球温暖化に対応した官民一体の水揚げ情報共有ネットワークの構築など八つの要望をまとめた提言書を出した。

金子原二郎農相に提言書を手渡す古橋知樹部会長(左)=15日午後、農林水産省
金子原二郎農相に提言書を手渡す古橋知樹部会長(左)=15日午後、農林水産省

 3項目を優先要望とし、このうち水揚げ情報共有ネットワークについては、温暖化により新たに捕れるようになった魚種を想定し、消費需要と加工技術のある地域とのマッチングを求めた。
 ウナギ養殖の浜名湖養魚漁協(浜松市西区)の一員でもある古橋部会長は、絶滅が懸念されるニホンウナギの稚魚「シラスウナギ」を例に挙げ、資源を守った上での流通の自由化が重要だと強調。農業・林業・水産業の活性化に向け、3者が連帯した特区の設置も訴えた。
 金子氏は「水産庁が皆さんの声と意見を尊重して取り組むよう指示したい」と述べた。

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