農業経営に県大生の感性 4法人、販売戦略やPR法探る 静岡

 静岡県農業法人協会(佐野敦子会長)と県立大経営情報学部はこのほど、学生と共に農業法人が抱える経営課題の解決策を探る「アグリビジネスコンサルティング(ABC事業)」の初会合を静岡市駿河区の同大で開いた。

参加した農業法人の販売戦略などについて話し合う学生ら=静岡市駿河区の県立大
参加した農業法人の販売戦略などについて話し合う学生ら=静岡市駿河区の県立大

 同事業は学生の若い感性や発想を農業法人の経営に取り込み、新たな事業展開へつなげる目的で、2009年から実施している。茶やイチゴ、トマトの生産やカフェ経営を行う県内4法人と同学部の岩崎邦彦教授のゼミ生16人が参加。SNSを活用した販売戦略や農業体験のPR方法など、各法人がそれぞれ抱える課題を確認した。
 学生たちは12月まで、現地調査や法人との情報交換などを重ねて新たな事業展開につながるプランを提案する。岩崎教授は「学んできたマーケティングの理論を実践で生かし、地域農業に貢献してほしい」と期待する。

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