磐田支局 崎山美穂
さきやま・みほ 1997年生まれ。兵庫県神戸市出身。2020年入社。整理部、社会部を経て22年9月から磐田支局に勤務。
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思い出のランドセルを"後輩"に 磐田LCがプレゼント会
小学校を卒業して使わなくなったランドセルを回収し、必要な人に譲り渡すプロジェクトに取り組む磐田ライオンズクラブ(LC、座光寺明会長)が12日、磐田市上新屋の「ひと・ほんの庭 にこっと」でランドセルのプレゼント会(静岡新聞社・静岡放送後援)を開いた。大切に使われた思い出の品々が"後輩"たちに引き継がれた。 3月に卒業した子どもたちにチラシを配ってプロジェクトへの協力を呼びかけ、64個が集まった。会場には多くの家族連れが訪れ、色やデザインを確認したり、実際に背負ったりしてお気に入りの一つを持ち帰った。 座光寺会長は「ランドセルの中に鉛筆など文房具を入れてくれた人もいる。子
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特産アスパラ使用の上生菓子完成 磐田農高生×職人 12日軽トラ市でいわた茶と提供へ
磐田市中泉の磐田農業高生産流通科3年の7人グループと、同市出身の和菓子職人が協力し、地元産のアスパラガスを使った上生菓子を完成させた。お披露目として、JR磐田駅北口のジュビロードで12日に開かれる軽トラック市で販売するとともに、特産のいわた茶も提供して来場者をもてなす。 地産地消の和菓子づくりに取り組む加藤拓海さん(24)が3月の軽トラ市に初出店した縁で、同校とのコラボが実現した。「藤」と名付けた上生菓子は、アスパラガスを混ぜた緑色のようかんと、紫色のあんこの村雨生地で藤棚を表現。耕作放棄地を活用し、アスパラガスなどの野菜を生産する上村農園(同市)を生徒自ら見学し、材料に選んだという。
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地域のシンボル「む組屋台」建造20年祝う 磐田・福田七番組自治会
磐田市福田の福田七番組自治会は4日、祭り屋台建造20年の記念式典を福田七番組公民館で開いた。住民約200人が集まり、豪華絢爛(けんらん)な〝町のシンボル〟を引き回して地域の結束を新たにした。 同自治会の「む組屋台」は高さ約4・4メートル、幅約1・6メートル、奥行き約3メートル。漆塗りで、正面には華やかな彫刻が施されている。老朽化に伴い2023年に改修したほか、住民の熱心な管理で建造当時と変わらない威容を誇っている。 加藤千晴自治会長(65)は「屋台が地域コミュニティーの中心となり、いつまでも住民から愛されるよう育てていく」と話した。 式典後、若衆が威勢よく引き回しを行ったほか、お囃子(
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華やかなクリンソウ見頃 磐田・敷地里山公園
磐田市敷地の敷地里山公園でクリンソウの花が見頃を迎え、園内を華やかに彩っている。公園を整備する鈴木隆典さんによると、5月上旬ごろまで楽しめる見込み。 クリンソウは、寒冷地に見られるサクラソウ科の多年草。茎を中心に数段に渡って輪状に花を咲かせる様子が、仏塔の頂点を飾る「九輪」に似ていることから名付けられた。約2万5000平方メートルの園内には約600株が植えられ、赤や白、ピンク、紫色の花々が咲き誇り、見事なグラデーションを演出している。 入園無料。園内では薄桃色のウツギも咲き始めている。鈴木さんは「ゴールデンウイークに家族連れでぜひ見に来てほしい」と呼びかけた。 (磐田支局・崎山美穂)
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⚽ジュビロ磐田に応援届け! 児童、一斉観戦へ練習 豊岡北小皮切り かけ声、手拍子熱く
磐田市内全22小学校の5、6年生が参加するサッカーJ1ジュビロ磐田のホームゲーム一斉観戦に向けて、サポーターによる応援指導が1日、豊岡北小(同市下野部)を皮切りに始まった。希望のあった12校を試合前に巡回し、選手の背中を後押しできるようなかけ声や手拍子を伝授する。 磐田のサポーター団体「プログレッソ」のメンバー8人が同校を訪れ、太鼓のリズムに合わせて3種類の応援歌を紹介した。児童約90人は声を張り上げ、両手を頭上に掲げて拍手するなどの動作を確認。マフラータオルやフラッグを回した“見える応援”も習得した。 サポーターの日内地俊和さんは「みんなの応援でこのまちの誇りで
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男子団体で磐田南Aが優勝 静岡県高校将棋西部地区大会
第55回静岡県高校将棋選手権大会西部地区大会(県高校文化連盟、静岡新聞社・静岡放送など主催)が27日、磐田市見付の磐田南高で始まった。初日は男子団体戦を行い、磐田南Aが優勝した。 17校から27チームが3人一組のトーナメント方式で競った。生徒らは日頃の成果を発揮し、盤上で白熱した攻防を繰り広げた。上位男子5チームと、地区予選がない女子団体2チームは、5月19日に静岡市で開かれる県大会に出場する。 同日は個人の男子Bクラス予選も実施した。最終日の28日は、男子個人戦Aクラス、Bクラスの決勝、女子個人戦が行われる。 男子団体2~5位、女子団体2チームは次の通り。 男子団体 ②浜松日体A③
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磐田・見付宿場通りに華やか大名行列 「葵使」も初参加
「第22回いわた大祭り 遠州大名行列・舞車」(静岡新聞社・静岡放送後援)が27日、磐田市の見付宿場通りを中心に開かれた。参勤交代の道中風景を模した大名行列が行われ、江戸時代の宿場町の活気を再現した。 江戸時代の衣装を着た市立城山中の生徒・地元有志ら約100人が行列をつくり、武家の家来「奴(やっこ)」や徒(かち)、姫役などを演じた。一行は「下にー、下にー」と低い声のかけ声に合わせてゆっくりと進行。事前に練習を重ねた独特の足の運びや所作を披露し、沿道の市民らの注目を集めた。 江戸時代、上賀茂神社(京都市)がフタバアオイを徳川家康に献上していたエピソードにちなみ、使節の「葵使」も行列に初めて加
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地元食材の弁当、食べてね ひとり親家庭に無料配布 磐田のボランティア団体
磐田市で子どもの貧困対策や食育支援に取り組むボランティア団体「あいうえお+プロジェクト」(森本純子代表)は25日、ひとり親家庭などの希望者に、地元食材をふんだんに使った弁当30食を無料配布した。 メニューは豚のしょうが焼きやタケノコの煮物、厚焼き卵、マカロニサラダ、十六穀米など。幅広い年齢層のボランティアが弁当づくりに取り組み、子どもたちに手渡した。肉と卵以外の食材は、地元の農家や企業、市民から譲り受けた。 3歳の息子とともに弁当を受け取った30代女性は「保育園に迎えに行く際、息子に『純子ちゃんのところに行くよ』と呼びかけると、すぐに駆け寄ってくれる。いつも(ボランティアが)温かく迎えて
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大名行列の所作みっちり 城山中生ら足の運び確認 27日「いわた大祭り」
磐田市の見付宿場通りで27日に開かれる「いわた大祭り 遠州大名行列・舞車」(同実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)に向け、大名行列に参加する地元中学生らが稽古に励んでいる。本番では生徒らを含む約100人が江戸時代の衣装を着て行列をつくって練り歩き、参勤交代の道中風景を再現する。 21日夜の練習会には、城山中の生徒や祭り関係者ら約80人が参加した。武家の家来「奴(やっこ)」役を演じる生徒は、荷物を入れる「挟み箱」や槍(やり)などの道具を担いで歩くペースや動作を確認。「徒(かち)」役を務める生徒や住民有志らは隊列を組み、歩き方や目線の位置といった細かい動きを練習した。 オープニングイベント
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こども食堂に遊び、学びの場 磐田のボランティア団体 ユニットハウス2棟常設 保護者の交流拠点にも
磐田市川袋で「竜洋こども食堂」を運営するボランティア団体「食でつながる心の輪の会」(中村浩之代表)が、敷地内にユニットハウス2棟を常設した。子どもたちの遊びや学びの場として活用するほか、子育て世代が気軽に立ち寄って語り合える居場所づくりを目指す。 静岡県のクラウドファンディング型ふるさと納税制度を利用して整備した。1棟あたり6畳程度の室内に木製玩具やカードゲームなどを用意し、子どもが自由に遊べるスペースを確保した。保護者向けにヘッドスパやハンドスパ、喫茶コーナーを設けて疲れを癒やしてもらい、心の余裕を持って子どもと向き合えるよう支援する。 中村代表はこれまで、里親活動を通じて子どもに対す
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⚾浜松城北工、静岡大成との接戦制す 春季高校野球静岡県大会1回戦
▽1回戦(磐田第1試合) 静岡大成100000100―2 浜松城北工00000203×―5 ▽三塁打 堀内(浜)▽二塁打 遠藤、小林、山崎(静) ▽試合時間 2時間6分 【評】終盤に3点を奪った浜松城北工が、静岡大成を振り切った。 浜松城北工は同点で迎えた八回2死二塁、3番堀内が三塁打を放ち勝ち越した。続く伊藤が内野安打で堀内を返し、内山も適時打を放つなど主軸の活躍で相手を突き放した。 静岡大成は散発5安打と、打線がつながらなかった。 ▶高校野球しずおか 特設ページ イニング速報/日程・結果/トーナメント表/関連記事 ▶高校野球しずおか 特設ページ イ
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⚾浜松商、最終回に打者一巡の猛攻 富士市立に逆転勝ち 春季高校野球静岡県大会2回戦
▽2回戦(磐田第2試合) 浜松商100001007―9 富士市立000330000―6 ▽三塁打 小浜、中山(富)▽二塁打 島田(浜)、佐藤(富) ▽試合時間 2時間13分 【評】浜松商が最終回に打者一巡の猛攻で7点を挙げ、富士市立に逆転勝ちした。 4点差で迎えた九回表、無死一、三塁から曽布川、伊藤、金子の適時打で3点を追加すると押し出しなどで逆転に成功。島田も適時二塁打で2点を加えた。 富士市立は四、五回に3点ずつを奪ったが最後に投手が崩れた。 代打・島田 流れ引き寄せる 伝統校・浜松商が土壇場で意地を見せた。4点差を追う最終回、逆転勝利へ流れを引き寄せたのは代打の3年島田。先
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年長園児、サッカー楽しむ ジュビロ磐田スタッフが指導 磐田市と合同教室
磐田市とサッカーJ1ジュビロ磐田による「幼児合同スポーツ教室」が17日、同市のヤマハ加茂グラウンドで始まった。12月まで全23回、市内の年長園児約千人が、クラブアカデミーのスタッフから指導を受ける。 初回は、豊田北部幼稚園と聖隷こども園こうのとり豊田の園児計約60人が参加した。園児はドリブルやボールの止め方、シュートといった基本動作を練習した後、ミニゲームに挑戦。ボールを夢中で追いかけ、得点を決めると仲間同士で跳びはねて喜び合った。豊田北部幼稚園の鈴木智恵ちゃん(6)は「シュートを打ったら、みんなからすごいと褒めてもらえてうれしかった」と笑顔を見せた。 同事業は、子どもの体力向上や他園と
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事故防止に貢献、功労者ら180人表彰 安協磐田地区支部
静岡県交通安全協会磐田地区支部はこのほど、長年にわたり交通安全活動を推進し、事故防止に貢献した功労者らをたたえる「優良運転者等表彰式」を磐田市上新屋のアミューズ豊田で開いた。松下直一支部長と、石川真磐田署長が180人に表彰状や記念品を贈った。 表彰を受けたのは主に次の通り。 【交通栄誉章緑十字銅章 全日本交通安全協会会長表彰】岩間敏訓、小沢宏男、小林貞次、斉藤勝悠、鈴木勝、鈴木裕次、中沢修身、平野貴代子、太箸隆三【優良運転金賞 県警察本部長・県交通安全協会会長連名表彰】平野敏男、藤森達芳、山崎峰次
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災害時の判断力試す 「クロスロード」に挑戦 磐田で防災×文化芸術イベント
磐田市壱貫地の豊岡中央交流センターで13日、防災について学び、文化芸術にも触れるイベント「Drrart IWATA(ドラート磐田)」(実行委主催)が初めて開かれた。市内外から多くの家族連れが集まり、災害時の判断力を学ぶゲーム「クロスロード」などで防災意識を高めつつ、日常でできる取り組みを考えた。 ゲームの参加者はグループに分かれ、決断に迷う災害時の行動について「イエス」「ノー」のカードを示しながら、判断理由を議論した。「津波の避難途中、近所に住む独居のおばあさんの様子を見に行く?」との問いに対し、「おばあさんはすでに逃げているかもしれない」「後悔すると思うから見に行く」などの意見が出た。
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エビイモ栽培継承 研修生に認定書 磐田市
磐田市は12日、日本一の生産量を誇るエビイモの産地維持・拡大を目的とした栽培技術継承事業の研修生認定書交付式を市役所で開いた。草地博昭市長が2024年度の参加者に認定書を手渡した。 新たに加わったのは福岡県出身の元会社員一ノ瀬豊さん(44)。15日から約1年間、豊岡地区の生産者から指導を受ける。一ノ瀬さんは「先人が築き上げたブランド力、商品力のあるエビイモに魅力を感じた。新入社員のような気持ちで愚直に、謙虚に頑張る」と意気込んだ。 同事業は20年度から始まり、修了生は7人。市農林水産課によると、エビイモは生産者が減るものの、栽培面積は維持しているという。23年度の研修生で、3月に独立就農
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磐田の放課後児童クラブ 2025年度から民間委託 市長方針
磐田市の草地博昭市長は8日の定例記者会見で、市内の放課後児童クラブ(学童保育)について、2025年度から公設クラブのすべての運営を民間委託する方針を明らかにした。共働き世帯の増加で児童の預かり保育需要が高まる中、支援員を安定確保し、持続可能なクラブ運営を目指す。 市内のクラブ数は8日現在、54教室(公営50、民営4)。民間委託をすることで支援員の安定確保につなげ、クラブの利用時間拡大や休日利用、食事提供などのサービス向上を図る。市放課後活動課によると、利用料は今後、精査して適切な金額を決定するという。 放課後児童クラブの待機児童については本年度、前年度当初から2人減の58人となった。待機
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磐田市役所豊岡支所 新築工事の安全を祈願 2025年4月開所
磐田市役所豊岡支所(同市下野部)の新築工事安全祈願祭が6日、現在の庁舎南側の建設予定地で開かれた。2025年2月末に完成し、同年4月に開所する予定。 市担当者や地元自治会、工事関係者ら約40人が、くわ入れなどで工事の無事を願った。施工者を代表し、建設会社アキヤマ(同市)の秋山萬之介代表取締役は「地域に誇れる場所を作っていく」とあいさつした。 新たな支所は鉄骨2階建て、延べ床面積約730平方メートルを予定し、書庫棟の跡地に建設する。2022年9月の台風15号による豪雨で周辺道路が冠水したことを受け、50センチかさ上げして施工する。事業費は約4億3900万円。
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記者コラム「清流」 津波避難施設 改善点は
夜間の地震を想定し、磐田市で3月、津波避難訓練が行われた。福田地区の豊浜小では昨年の3倍に上る約100人が参加。能登半島地震を受け、市民の防災感度が高まったようだった。 実際に高さ11メートルの校舎屋上まで避難すると、風をさえぎるものがなく、想像を超える寒さだった。避難した人は第1波から逃れられたとしても、第2波以降や余震に直面し、家族や知人の安否を考えながら過ごすことになるかもしれない。体力の消耗に加え、精神的な負担も大きいだろう。 ただ、市は屋上を一時的に避難する場所とし、毛布や飲料水などの備蓄品を常備していないのが現状だ。地震の発生直後から救助が入るとは限らない。有事の際に人々の生
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女子7人制ラグビー国内最高峰大会 静産大・西選手 全国若手選抜に招集 「持ち味で積極的に」 6、7日開催 磐田市長に抱負
女子7人制ラグビー大会「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2024第1戦北九州大会」(6、7日)に、静岡産業大スポーツ科学部2年西夏穂選手(19)=袋井市・アザレアセブン所属=が、全国選抜のチャレンジチームの一員として招集された。2日、西選手が磐田市役所に草地博昭市長を訪ね、大会での活躍を誓った。 国内トップクラスの12チームが年間4大会を戦い、総合順位を決める国内最高峰の大会。チャレンジチームのメンバーは、大会に出場できないチームの若手選手を中心に日本ラグビーフットボール協会がセレクションを行い、将来有望な選手を選抜した。北九州大会は2日間で計6試合行われる予定。 西選手のチャレンジチーム
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桜の名所巡る「さくらウオーキング」 つぼみの成長観察 磐田市
桜を生かした磐田市中心部の活性化に取り組む市民団体「いわた回遊の道さくら会議」(清水宏悦会長)は30日、市内の桜の名所を巡るイベント「さくらウオーキング」を開いた。市内外の約200人が参加し、つぼみの成長を観察しながら暖かな陽気を楽しんだ。 今之浦公園を出発し、ひょうたん池や城之崎城公園などを巡る約4・5キロと、今ノ浦川沿いを散策する約2キロのコースを用意した。沿道の木々まだ開花していなかったものの、参加者はソメイヨシノやしだれ桜などを眺めたり、膨らんだつぼみを間近に見たりしながら春の訪れを感じた。 近所の友人らと参加した杉浦とし子さん(72)=同市鳥之瀬=は「運動にもなって楽しかった。
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独居老人救助に貢献 磐田の弁当店配達員 白井さんに市が感謝状
磐田市はこのほど、自宅で動けなくなった1人暮らしの高齢者の発見・救助に貢献したとして、まごころ弁当磐田店(同市西貝塚)の配達員白井伸好さん(65)=同市=に感謝状を贈った。 白井さんは1月30日午前9時半ごろ、配達のため同市の男性(72)宅を訪れた際、前回分の弁当が玄関前に残っていることに気付いた。男性に電話をかけてもつながらないことから、店舗を通じて地域包括支援センターに通報。男性は自宅で倒れ身動きができなくなって数日が経過していたが、命に別条はなかった。 感謝状贈呈式が市役所で行われ、草地博昭市長が白井さんに感謝状を手渡した。白井さんは「男性とは長い付き合いで、自分が配達する際は手渡
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25年4月こども園移行 磐田市立東部幼稚園、新園舎起工式
民営化に合わせて幼保連携型認定こども園に移行する磐田市立東部幼稚園(同市東貝塚)で25日、新園舎「(仮称)認定こども園ハローうさぎ山」の起工式が開かれた。移管先の社会福祉法人愛光会(浜松市中央区)や工事関係者ら約30人が出席し、工事の安全を祈った。 近隣の鎌田神明宮の神職が祝詞を読み上げた後、代表者がくわ入れに臨み、玉串をささげた。式典で同法人の鈴木孝理事長は「需要が高まっている放課後児童クラブも併設する。隣接する東部小とのつながりを深めるなど、小学生との交流を常時行っていく」とあいさつした。 新たなこども園は鉄骨造り一部2階建てで、延べ床面積は約1800平方メートル。市によると、東部幼
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想像世界を絵本の表紙に 作家よこたさん、磐田・親子でワーク
磐田市の絵本作家よこただいすけさんによるワークショップ「表紙だけ絵本をつくろう」が24日、図書館機能を持つ子育て支援施設「ひと・ほんの庭 にこっと」(同市上新屋)で開かれた。幼児・小学生と保護者ら11組32人が参加し、絵本の物語を想像しながら世界に一つだけの表紙を作り上げた。 参加者はクレヨンを使って「あ」から始まるオリジナルタイトルを画用紙に記し、そのタイトルから連想されるものを自由に表現。子どもたちは、多彩な色使いで「あたまラグビー」「あかいろがすき」「あひるこける」など、個性豊かな作品を次々と完成させた。よこたさんは「言葉を組み合わせて理解できないタイトルをつくり、ユニークな絵を描く
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絶滅危惧種「ベッコウトンボ」羽化確認 磐田・桶ケ谷沼
磐田市岩井の桶ケ谷沼で18日までに、環境省の絶滅危惧種に指定されている希少種「ベッコウトンボ」の今季初となる羽化が確認された。 市環境課によると17日午前10時ごろ、地元住民などでつくる保護団体「桶ケ谷沼自然環境保全地域管理運営委員会」が保全活動に取り組んでいる沼の南部で、磐田市の高齢男性が見つけた。3月中の確認は11年連続。地球温暖化などの影響で、羽化が年々早まる傾向にあるという。羽化は4月下旬まで続く見込み。 ベッコウトンボの生息地は国内数カ所で、同市は日本最東端。桶ケ谷沼では、県内で確認されているトンボの種類の3分の2、国内の3分の1に当たる71種が生息している。
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静岡人インタビュー「この人」 全国優秀警察職員表彰を受賞した 相沢大輔さん(掛川市)
1984年4月拝命。主に捜査1課など刑事畑を歩み、殺人や強盗、傷害をはじめとする困難かつ重要な事件を解決に導く功績が評価された。現在、磐田署刑事課強行犯上席係長を務め、卓越した捜査技術を生かして若手の育成にも尽力する。愛知県岡崎市出身。警部補。58歳。 -受賞の感想は。 「これまで携わってくれた上司や先輩、同僚の指導助言のおかげで受賞することができた。約40年の警察人生を支え、理解してくれた家族にも感謝している。苦楽をともにした捜査1課のOBからもたくさんの連絡を頂き、改めて賞の重みを感じた」 ―印象に残っている事件は。 「捜査1課係長時代の2007年から4年間、県西部で殺人関連の捜
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徳川家康 幻の城「城之崎城」見学会 戦国時代のロマンに触れる 磐田市
徳川家康が建造に着手し未完成のまま放棄され、幻の城と呼ばれる「城之崎城」の見学会が20日、城跡に建つ磐田市見付の磐田城山球場で開かれた。市内外の参加者約40人が戦国時代のロマンに触れた。 市が主催し日本城郭協会の加藤理文理事が進行役を務めた。城の本丸に相当する本曲輪(くるわ)の上に建てられた球場を案内した。着工当時は東海道に加え、今之浦が広がるなど水陸の交通の要衝だったとし「家康は遠江・駿河の2カ国支配を目指してこの地を選んだ」と強調した。 球場のスタンドの土台として活用されている高さ10メートル規模の土塁や、敵の侵入を防ぐために斜面を削った人工的な断崖「切岸(きりぎし)」なども視察。加
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【311メディアネット】防災に即効薬なし 誰もが語り部、当事者に 11地方紙宮城でワークショップ
静岡新聞社や河北新報社(仙台市)など全国の地方紙、放送局でつくる「311メディアネット」は2月17、18の両日、宮城県で防災ワークショップ「むすび塾」を開いた。11地方紙の若手記者が東日本大震災の被災地を視察した後、助言者に東北大災害科学国際研究所の佐藤翔輔准教授(41)を招き、防災報道について意見を交わした。むすび塾の実施は114回目。 地方紙11社記者 東日本大震災の遺構視察 一行は津波被害を受けた4カ所を視察。気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館で気仙沼向洋高2年熊谷操さん(17)、階上中2年芳賀世剛さん(14)、南三陸町の旧防災対策庁舎で佐藤仁町長(72)、石巻市震災遺構大川小で大川
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【311メディアネット】大切な人守りたいと思わせる記事を 地方紙11社記者の思い
静岡新聞社や河北新報社(仙台市)など全国の地方紙、放送局でつくる「311メディアネット」は2月17、18の両日、宮城県で防災ワークショップ「むすび塾」を開いた。11地方紙の若手記者が東日本大震災の被災地を視察した後、助言者に東北大災害科学国際研究所の佐藤翔輔准教授(41)を招き、防災報道について意見を交わした。むすび塾の実施は114回目。 静岡新聞磐田支局 崎山美穂記者(26) 未来の被害を減らすため 何ができるか 津波で全校児童の7割が犠牲となる被害に見舞われた石巻市の大川小。卒業生で、当時2年の弟を含む家族3人を亡くした語り部の永沼悠斗さんは、支柱ごと倒壊した渡り廊下を「運動
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農山村の魅力と課題探索 農林環境専門職大生が実地調査報告 磐田
静岡県立農林環境専門職大(磐田市富丘)は8日、農山村の魅力と課題を探索するフィールドワークの報告会を同大で開いた。浜松、磐田、掛川、森の4市町で活動した生産環境経営学部2年26人が4班に分かれ、地域振興などの現状を分析し、解決策を提言した。 磐田市岩田地区を調査した班は、耕作放棄地の再生・維持管理を行う「岩田故郷の会」の圃場(ほじょう)や地域イベントを見学したほか、大規模農家や新規就農者へのインタビューなどの情報を基に気付きを発表した。学生は「岩田故郷の会を中心に、地域のつながりが強い。地元の小学校では積極的に地産地消に取り組んでいる」と魅力を語った。一方で「農地はたくさんあるが、整備不良の
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記者コラム「清流」 地産地消で応援
仕事からの帰り道、店で夕食を済ませるのが習慣だったが、最近は生活改善のため、自炊をするよう意識している。ただ、料理のレパートリーが乏しく、献立のマンネリ化が悩みだ。 磐田市産チンゲンサイを使ったスープなど地元食材を生かした新商品が、県西部のセブン-イレブンで発売された。早速、同市産パプリカのピクルスを購入。冷蔵庫の残り物で作ったしょうが焼きとの相性が抜群に良い。あと一品足りない時に便利なのはもちろん、鮮やかな見た目で食卓がぱっと明るくなった。 そして何より「地元産」との文字に、安心や信頼、親近感が湧いて手を伸ばした。農業を取り巻く環境は価格低迷や後継者不足のあおりなどを受けて厳しさを増し
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大災害、遺体安置の手順確認 4年ぶり設営訓練 磐田市と磐田署
磐田市と磐田署は8日、大規模災害を想定した遺体安置所設営訓練を同市南島の福田南島体育館で行った。新型コロナの影響で、実践的な設営訓練は市として4年ぶり。市職員や署員ら約50人が参加し、遺体の検視から身元確認、安置までの流れを確認した。 遺体に見立てた人形が安置所に運び込まれると、市職員や署員が連携して身体特徴や所持品などを記録し、検視や身元確認、遺族に引き渡すまでの手順を確かめた。対応した市職員は、葬祭業者を交えて遺体処置の細かな作法や遺族への対応の仕方に理解を深めた。 訓練後の講評で同署の梶田利充刑事課長は「今回の訓練は最後ではなく、災害に備えて訓練を重ねていく」と述べ、関係機関との連
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磐田で布工場全焼【動画あり】
1日午前9時50分ごろ、磐田市海老塚の工場から出火し、建物など約1500平方メートルを全焼した。けが人はいなかった。 磐田署によると、出火当時、工場は稼働中だった。布などを製造していたという。現場はJR磐田駅から南西に約1・4キロ。同署などが出火原因を調べている。
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記者コラム「清流」 未来の災害に備えて
「あなたが住んでいる場所は海抜何メートルですか?」。東日本大震災の教訓を伝える「語り部」の男性の問いに、恥ずかしながら答えられなかった。南海トラフ巨大地震が想定される地域に住むのに、「海から遠いから大丈夫」とどこか人ごとだったことを猛省した。 発災当時は中学生。それから13年を前に、初めて被災地を訪れた。宮城県の大川小で見た、天井が剝がれ落ちた教室や支柱ごと倒壊した渡り廊下―。数字で表れる津波の高さ以上の怖さを肌で感じ、失われたものの大きさや命の尊さについて改めて考えさせられた。 3・11の教訓を未来の災害に備える知識に変えて、一人一人に自分事として捉えてもらえるような報道が必要だと感じ
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耐震住宅への移転費助成 高齢者世帯など 磐田市が新制度
磐田市の草地博昭市長は27日の市議会2月定例会一般質問で、2024年度から、高齢者世帯などが耐震性のある住宅に住み替える際の移転費用に対し、助成制度を創設する方針を明らかにした。柏木健氏(磐田の底力)への答弁。 65歳以上の高齢者のみの世帯や障害者、要介護・要支援者などが住む世帯が対象。1981年5月以前の旧耐震基準で建てられた住宅を取り壊した後、耐震基準を満たす住宅への引っ越し費用を助成する。市建築住宅課によると、一戸当たり上限10万円を予定。住み替えを進めることで耐震不足の住宅を減少させて災害時の倒壊ゼロを目指す。 2018年の国の調査で市内の住宅耐震化率は90・4%。このうち、旧耐震基
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生理用品、災害備蓄品に追加へ 磐田市議会 市長答弁
磐田市の草地博昭市長は26日の市議会2月定例会一般質問で、生理用品を災害時の備蓄品として追加する考えを示した。2024年度から5年計画で購入し、計約2万4千枚を確保する。鈴木弥栄子氏(市民と創る磐田)への答弁。 県の第4次地震被害想定に基づいた市内の避難者数は3万8946人。このうち、性別・年齢の割合や生理周期を踏まえて必要とされる生理用品の枚数を算出した。市危機管理課によると、保管先は旧豊田支所の防災備蓄ステーション。使用推奨期限が近づいた場合は、学校や公共施設で無償配布するなど検討を進める。草地市長は「女性や妊産婦、乳幼児が安心して避難所生活が送れるよう、今後も必要に応じて先進自治体や助
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日常の問題意識、作品で表現 磐田市社会福祉大会 北高生による車椅子体験も
磐田市社会福祉協議会は25日、市社会福祉大会を同市見付のワークピア磐田で開いた。小中高生らが考案した独自のピクトグラムの展示や磐田北高生による車椅子体験会、社会福祉に功績のあった個人・団体への表彰などが行われた。 ピクトグラムは、言葉を使わずに絵で情報を伝える図記号。「地域が幸せになるピクトグラム」をテーマに、市内在学・在住の小学4年以上を対象に作品を募集。3部門に計1053点が寄せられた。会場には、ジェンダーバイアスを踏まえて性別に関する色や洋服など無意識の偏見をなくすよう訴えたり、自転車ヘルメット着用を呼びかけたりするなど、日常の問題意識を表現した作品が並んだ。 車椅子体験会では、来
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気になる「コト」 袋井高生が解決 「蛙化現象」「人気校になるには」… 斬新アイデア発表
袋井市愛野の袋井高でこのほど、身近にある気になる「モノ・コト」をテーマに課題を設定し、問題解決に向けた方策を紹介する成果発表会が開かれた。1、2年生が約130のグループに分かれ、若者らしい斬新なアイデアをポスターセッション形式で披露した。 「日常の蛙化(かえるか)現象を徹底解剖」「配布物や課題を紛失しない方法」など生徒たちはユーモアあふれる題材を掲げ、テーマに関連のある地元企業や団体にインタビューするなどして解決策を引き出した。同校が人気校になるための方法を考えた班は、校舎の裏山「高の字山」をモチーフにした新たなマスコットキャラを作り、地域にプロモーションをかけることを提案した。 同校の総合
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そり滑りや雪合戦 磐田でゆきまつり 親子連れら楽しむ
磐田市恒例の雪遊びイベント「いわたゆきまつり」(実行委主催)が11日、同市豊浜の福田漁港交流広場ふくっぱで開かれた。長野県から約50トンの雪が運び込まれ、親子連れらが雪の感触を楽しんだ。 雪で作った滑り台には、イベント開始と同時に子どもや大人が列を作った。来場者は1~2人でそりに乗り、風を切りながら勢いよく滑り降りて疾走感を満喫。雪遊びのコーナーでは、スコップで雪だるまを作ったほか、大はしゃぎで雪を投げ合った。 昨年に続き参加した主婦増田千文さん(29)は「雪に触れる機会がないので、子どもたちが楽しそうに遊ぶ姿を見ることができてうれしい」と話し、娘の成紗ちゃん(3)は「そり滑りが楽しかっ
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磐田の食材、親子で調理 特産の白ネギ、イチゴふんだん 「関心深めて」
磐田市で子ども食堂や学習支援に取り組むボランティア団体「あいうえお+プロジェクト」(森本純子代表)は4日、地域の食材を使った食育イベントを同市中泉で開いた。市内外から親子連れなど4組12人が参加し、料理を通じて食に対する関心や知識を深めた。 メニューは、磐田市産の白ネギを使ったグラタンパンやイチゴ大福。子どもたちは包丁を使って材料をみじん切りにしたり、生地を力いっぱいこねたりした。食材の大部分は、市内の企業や農家から無償提供された。 同団体によると、約2年間の活動を通じて、食への関心が低い子どもや、同じ時間帯に食卓を囲めない家庭が増えていると感じたという。そこで、子どもたちが地元の食材を
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紅白の梅見頃、春の訪れ一足早く 磐田・豊岡梅園
磐田市上野部の豊岡梅園で、紅白の梅の花が見頃を迎え、一足早く春の訪れを告げている。例年より数週間ほど開花が早く、2月中旬~下旬ごろまで楽しめる見通し。 約13ヘクタールの園内には南高、古城、改良内田の3種の白梅を中心に計約2千本が植えられている。園主の丸山泰史さん(70)によると、今年は1月下旬の雨の影響で開花を加速させたという。3日には家族連れらが写真を撮ったり並木沿いをゆっくり散策したりして、かれんな花を鑑賞する姿がみられた。 開園時間は午前9時~午後4時。入園料は大人500円、小中学生100円。問い合わせは同園〈電0539(62)2666〉へ。
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粗大ごみ削減へ ジモティー活用 中遠広域事務組合 リユース事業開始
磐田、袋井、森の3市町でつくる中遠広域事務組合(管理者・草地博昭磐田市長)は1日、不要品取引などの地域情報サイトを運営する「ジモティー」(東京都)と連携し、粗大ごみのリユース事業を始めた。自治体による同社サービスを利用した不燃ごみ出品は県内初。自治体の持つごみの回収力と同社の知名度を生かして不要品の再利用を促し、家庭ごみの排出量削減を目指す。 ジモティーが運営する地域情報サイトでは、不要品を撮影してサイト上に投稿し、譲渡・売却できる。同組合は、住民から回収した家具などの粗大ごみを中心に、再利用可能な品をサイトに掲載して無償で譲渡する。リユース事業を通じて粗大ごみの処理費用の抑制や、住民の環
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新聞配達中、玄関付近で倒れている高齢男性発見救助 磐田市が感謝状
新聞配達中、玄関前で倒れていた1人暮らしの高齢男性の救助に協力したとして、磐田市は24日、博報堂新聞店の配達員是賀翼さん(39)に感謝状を贈った。 是賀さんは昨年12月8日午前2時ごろ、朝刊配達のため男性(82)宅に訪れた際、玄関付近にうつぶせで倒れている男性を発見した。男性は、手や額などに擦り傷やあざが複数あったほか、呼びかけに反応がなかった。肩をたたきながら声をかけると徐々に意識が戻り「身体が動かない」と返答。是賀さんは男性を室内まで担いで移動させた後、119番通報し、救助隊が到着するまで待機し見守った。男性の親族が後日、販売店に訪れ、命に別条はないことを伝えたという。 市役所で開か
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静岡人インタビュー「この人」 障害者の就労支援に向けた新商品開発プロジェクトの発起人 松下公彦さん(磐田市)
磐田市岩井でいわた茶を生産する茶農家「お茶のかねまつ」の園主で、障害者の就労支援に向けた新商品開発プロジェクトの発起人。市内の農家や障害者就労支援事業所、ラグビーリーグワン1部・静岡ブルーレヴズなどとスクラムを組み、地元産茶葉とイチゴを使ったティーバッグ「いちご玉露」を開発。昨年12月にヤマハスタジアムで行われたブルーレヴズのホーム開幕戦でお披露目販売した。44歳。 ―プロジェクトの趣旨は。 「茶畑の管理を手伝う障害者への賃金向上が目的。オリジナル商品を開発・販売し、売り上げの一部を給与に還元することで、待遇改善につながると考えた。私たち農家は良い商品を作ることはできても、営業や販売は苦
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磐田市消防 2023年、救急出動過去最多 適正利用呼びかけ
磐田市消防本部は23日までに2023年の救急・救助活動や火災の対応状況をまとめた。救急出動件数は前年比502件増の7277件で、2年連続過去最多を更新。うち、救急搬送者数は6371件で、入院を必要としない軽症者の割合は59%に上った。市消防本部は、市民に救急車の適正利用を呼びかけている。 救急件数の内訳は急病4757件、一般負傷1025件、転院搬送731件、交通事故515件。年齢別にみると、60歳以上の高齢者が全体の67%を占めた。救急出動件数が過去最多となった要因に市消防本部は「高齢化の進展をはじめ、新型コロナの感染症法上の位置付けが5類に移り、人々の行動制限が緩和したこと」と挙げた。救
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磐田産のお茶を農家がPR 市民にもてなし、味や栽培方法紹介
いわた茶振興協議会は21日、地元産茶の魅力を市民にPRする「いわた茶会」を同市見付の西光寺で開いた。市内の茶農家が自ら急須で入れて来場者に振る舞い、味の特徴やこだわりの栽培方法などを紹介した。 マルヒ製茶、ヤマホ堀内製茶、マルマサ左口製茶、お茶のかねまつ、ヤマセ左口製茶、道林園カネミチ製茶の市内6茶農家が参加。やぶきたや抹茶の原料・碾茶(てんちゃ)など、多様な種類を用意してもてなした。来場者は湯飲みを持ってブースを巡り、品種ごとの味や香りなどの違いを飲み比べて実感した。 学生向けのお茶の入れ方教室や、日本茶インストラクターが抹茶や菓子を提供するカフェコーナーも設けられ、多くの家族連れでに
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AIで119番通報を文字化 全国初、高機能システム導入へ 中東遠消防指令センター
磐田市など6市町を管轄する中東遠消防指令センター(同市福田)は人工知能(AI)を活用し、119番による通報者の声を自動で文字表示する全国初の機能などを備えた「高機能消防指令システム」を導入する。社会の高齢化が進み救急出動件数が過去最多を更新する中、発生場所の早期特定や出動につなげて救命率向上を図る。運用開始は2025年4月。 新たに採用される「自動出動音声認識機能」は、119番で寄せられた通報内容を文字に自動変換する仕組み。磐田市消防本部によると、会話から文字への置き換え精度は約80%で、データが蓄積されるとAIの自動学習機能によって精度が向上するという。 指令センターでは現在、中東遠の
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エコパでサッカー、ラグビーに挑戦 21日まで袋井でスポーツ体験
スポーツを気軽に楽しんでもらうイベント「エコパスポーツパーク」(エコパハウス主催、静岡新聞社・静岡放送共催)が20日、袋井市の小笠山総合運動公園で始まった。初心者向けラグビー教室や親子サッカー教室など多彩な競技が繰り広げられた。21日まで。 初日の親子サッカー教室には、小学1~3年生と保護者19組が参加した。参加者は、なでしこリーグ1部・静岡SSUボニータの選手の助言を受けながら、パス回しやドリブルなどの基礎練習を行った。小雨が降る中、ボニータの選手を交えたミニゲームも実施。子どもたちは選手や大人のディフェンスをかいくぐり、果敢にゴールを目指した。 21日は午前10時から午後3時まで、陸
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しっぺい12歳おめでとう♪ 磐田で「チェキ会」、キーワードラリー 多彩な催し
磐田市のイメージキャラクター「しっぺい」の12回目の誕生日を祝うイベントが20日、同市高見丘のららぽーと磐田で開かれた。特設フォトスポットでの撮影会やキーワードラリーなどの催しが繰り広げられ、多くのファンが詰めかけて記念日を盛り上げた。 インスタントカメラ「チェキ」を使った撮影会では、開店と同時に子どもから大人までが列を作った。ぬいぐるみなど私物のグッズや「きゅんです」と記されたうちわを手に、しっぺいと写真撮影やハグをして交流を楽しんだ。赤い布でふんどしを表すなど手作りの洋服を身につけた材木ひまりちゃん(6)と弟の湊輔君(3)は「楽しかった。(しっぺいは)ふわふわしていた」と話した。 し
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諦めないで!世界は変わる 浜松ホトニクス丸野社長、母校・磐田南高で講演
磐田市見付の磐田南高で10日、同校OBで浜松ホトニクスの丸野正社長を招いた講演会が開かれた。1年生約320人が参加し、丸野社長は自身の経験を交えて「失敗から学ぶことはたくさんある。原因を客観的に突き詰めて理解し、次のチャンスの糧にすれば必ず成功する」と呼びかけた。 1983年に入社した丸野社長は35歳のころ、初代デジタルCCDカメラ「ORCA(オルカ)―100」の企画設計を担当。世界初の科学計測用デジタルカメラとして発売したものの「全く売れず、挫折を経験した」と振り返った。 売れるための方策を考えた丸野社長は、自ら米国市場に飛び込んで権威のある研究者らに直接アプローチを続けたエピソードを
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学校行事で通訳、日伯親交に貢献 磐田南高定時制4年の6人に感謝状
浜松市中央区の日伯交流協会(高木昭三会長)は9日、通訳などのボランティア活動を通じてブラジルとの親交に多大な貢献をしたとして、磐田南高定時制4年の生徒6人に感謝状を贈った。 表彰を受けたのは岡林まことさん(19)、中村あゆみさん(19)、浜田歩美さん(19)、金田ミレナさん(19)、ダシルバニコラスさん(19)、渡辺ブルーノさん(19)。入学式や卒業式をはじめとする学校行事で、日本語が分からないブラジル国籍の生徒やその保護者に、駐車場案内や提出書類の説明をポルトガル語で通訳するなどのボランティアに尽力した。 磐田市見付の同校で贈呈式が行われ、高木会長から感謝状をそれぞれ受け取った。岡林さ
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長期化する断水、感染症流行に危機感あらわ 能登地震、磐田市立総合病院DMATが報告
能登半島地震の被災地に静岡県の災害派遣医療チーム(DMAT)の第1陣として派遣された磐田市立総合病院(同市大久保)の職員が9日、同病院で活動を報告した。現地に入った一谷真一救命救急センター長(40)は、長期化する断水の影響で水の使用が限られている衛生環境に触れ「感染症が流行したら致命的」と危機感をあらわにした。 同病院DMATは医師や看護師、薬剤師の計4人。発生翌日の2日午後に同病院を出発し、参集拠点の公立能登総合病院(石川県七尾市)に向かった。現地では6日までの4日間活動し、主に食料や毛布、簡易トイレなどの支援物資輸送の調整に当たった。 公立能登総合病院では貯水槽が破損。断水でトイ
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本との出合い 新しい形で提供 児童書や小説90冊 タイトル伏せて貸し出し 磐田「にこっと」で新年企画
磐田市上新屋の図書館と子育て相談の複合施設「ひと・ほんの庭 にこっと」は4日、タイトルが見えないように包装した本「はじまりBook」の貸し出しを始めた。同館の司書が新年に合わせ、新たな本との出合いを提供しようと企画し、児童書や小説など計90冊を用意した。なくなり次第終了。 本を紙で包んでタイトルや表紙を隠し、冒頭一文を記した紙を貼り付けた。小学生低学年から中学年、中学年から高学年、中学生以上の3種類に分けて、特設コーナーに陳列。司書3人が2週間かけて、最初の一文が印象的なものを選書した。担当者は「自分では選ばないような本と出合うきっかけになれば」と話した。 館内では7日まで、レバーを回すと、
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参拝客ら、餅焼き堪能 「無病息災」祈願 森町・大洞院 3日まで
森町橘の大洞院で3日まで、新年の恒例行事「餅焼き」が開かれている。初日の元日から、近隣住民や帰省中の家族連れなど多くの参拝客らが訪れ、焼きたての餅を味わいながら無病息災を祈願した。 大洞院には、約600年前の開山から続くとされる灯明があり、この火を調理に用いて食すと、厄よけになると伝えられている。 同院関係者が火入れをした5台の焼き台を、境内のテント内に設置。参拝客は網の上で餅を焼き上げ、醤油(しょうゆ)を垂らしたり、海苔(のり)を巻いたりしてほお張った。 磐田市の祖父母らと5人で足を運んだ小学3年大場博斗君(9)=東京都=は「餅は熱くておいしかった。今年はサッカーの大会で勝ちたい」と
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地域の廃プラ 道路舗装に活用 花王が磐田市と協定 実証実験へ
舗装道路の耐久性を高めるため、廃棄されたペットボトルを混ぜたアスファルト改質剤の開発を進める花王(東京都)は、地域の企業から排出されたプラスチックを活用し、地元の道路に使う“地産地消”モデルの確立を進めている。既に道路や学校施設などで改質剤を取り入れている磐田市と新たに協定を締結し、市内の工場から出た廃材を活用した実証実験に全国に先駆けて乗り出す。 プラスチックフィルムの包装資材を製造する「須田産業」の竜洋工場(同市高木)で、試し刷りで出る廃棄物を利用する。花王によると、主力商品の洗剤などで培った技術を応用し、化学反応を起こしてアスファルトの強度を高める物質を生み出す。舗装に対して約1%を混
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磐田・大楽地の米使用したクラフトビール 遠州の関係人口創出、地域活性化へ 年初からイベント配布
磐田市内の企業の不動産部門が企画し、市北部の大楽地地区でつくる米を原料の一部に用いたクラフトビール「大楽地米ビール」がこのほど完成した。コンセプトは「新しい地元の味を、地元の素材をつかって、地元のみんなでつくろう」。ビールを通じて、遠州地域の関係人口の創出や地域活性化を目指す。 同市で木材販売などを手がけるカワイの「ICOI(イコイ)」不動産事業部が、設立10周年に合わせた地域貢献活動として計画した。地元の米を使ったビールづくりのアイデアは、父親の闘病を機に家業の米作りに本格的に携わり始めたという同不動産部の松下知也さん(38)=同市下野部=から寄せられた。 11月上旬には掛川市内の飲
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記者コラム「清流」 挑戦する女性
80歳でバレーボールに励む磐田市の女性を取材した。練習におじゃますると、ボールを追いかけて走り回り、滑り込んでレシーブを上げる光景が。女性のアグレッシブさにしびれ、ある意味冷や汗もかいた。 「家の中で静かにしているよりも、身体を動かす方が好き」という女性。移動手段は基本バイク。さらに驚いたのが、女性の両股関節には人工股関節が入っていること。76歳で手術を受けると、厳しいリハビリを経て4カ月後に試合に出場した。医者から「お化けみたい」と笑われたという。 自分自身を顧みると、学生時代は陸上やハンドボールなどのスポーツに夢中だった。今は少し走るだけで息が切れるほどの体力。常に挑戦する女性は、表
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静岡県西部、台風2号で記録的豪雨 爪痕今も...復旧は道半ば【追跡2023④】
記録的な豪雨がもたらした深い爪痕は、半年がたった今もはっきりと残っていた。6月に県内を襲った台風2号。磐田市を流れる敷地川は昨年の台風15号に続いて堤防が決壊して氾濫が発生し、浜松市内では山間部を中心に土砂崩れが相次いで発生した。いずれも復旧までは道半ばだが、活気を取り戻そうと動き始めた被災者もいる。 「やらなければいけないことが多過ぎて、手の施しようがなかった」。柿や白ネギ、米を生産する柳沢重博さん(62)=磐田市=は苦しい胸の内を明かした。わずか1年足らずで2度の天災。あたり一帯は濁流にのみ込まれ、田んぼに水を供給する施設も壊れた。「米作りができなくなり、農業を辞める人が相次いだ。
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⚾往年の名選手20人 小中生に野球指導 磐田市
元プロ野球選手による野球講座「宝くじスポーツフェア ドリーム・ベースボール」(静岡県、磐田市など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が24日、磐田市見付の磐田城山球場で開かれた。元阪急(現オリックス)の加藤秀司さんや、元西武の牧田和久さんなど往年の名選手20人が集結。野球教室やホームラン競争などを通じて、子どもたちとの交流を楽しんだ。 元プロ選手が直接指導した野球教室には、市内の小中学生317人が参加した。子どもたちは、打撃と守備などのグループに分かれ、ボールの握り方やゴロ捕球の姿勢、バットスイングといった基本動作を学んだ。牧田さんは、一人一人の投球フォームを細かく確認し、修正点を助言。「腰を
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⚽日本代表の森下選手 磐田でサッカー教室 中学生に助言
ポーランド1部レギア・ワルシャワに期限付移籍が決まったJ1名古屋グランパスの日本代表森下龍矢選手(ジュビロ磐田ユース出)がこのほど、サッカー教室を磐田市大久保のゆめりあで開いた。市内の中学生20人が憧れの選手から実践的な技術やレベルアップの秘訣(ひけつ)を学んだ。 ボールを蹴る際の足の向きや身体の使い方など基本的な動作の助言をもらった参加者は、パスやシュート、1対1を通じて技術を確かめた。ゲーム形式の練習では早速、学びを生かしてゴールに迫った。森下選手は「パスを出したら角度を変えたり、割って入ったりして、自らプレーメークを」と呼びかけた。 磐田西高に通いながらジュビロ磐田ユースで練習を重
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ジュビロ磐田のサンタさん? 小川選手が入院児にプレゼント手渡し
サッカーJリーグ1部(J1)に来季復帰するジュビロ磐田の小川大貴選手が22日、磐田市立総合病院(同市大久保)を訪れ、入院中の子どもたちにクリスマスプレゼントを贈った。2021年から続く取り組み。新型コロナウイルス感染拡大の影響でこれまでは子どもたちと直接面会できなかったため、今回初めて手渡した。 0歳~12歳までの男女6人にクラブのマスコット「ジュビロくん」のキーホルダーや、サイン入りのポストカードを届けた。子どもたちは選手とハイタッチをしたり、一緒に写真を撮ったりして楽しい時間を過ごした。家族そろってファンという鈴木向日葵さん(8)=磐田東部小2=は「サインをもらえてうれしかった。また小
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迷子のインコ、あなたのおうちは? 磐田署保管 カラフルな羽毛特徴
磐田市平間で、珍しいインコの落とし物があった。色鮮やかな羽毛をまとっている特徴などから、磐田署は「ヒインコ」とみて飼い主を探している。 青や黄、緑色などカラフルな羽毛で、全長20センチほど。同署によると、19日午後2時半ごろ、同市平間で「インコが(オフィスに)飛び込んできた」と会社関係者が竜洋交番に届け出た。同署が掛川花鳥園に問い合わせたところ、ヒインコであれば生体価格は40万~60万円にもなるという。 問い合わせは同署会計課〈電0538(37)0110〉へ。
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“スクラム”で新商品「いちご玉露」完成 ラグビー・ブルーレヴズ×磐田の農家×障害者就労支援施設 17日ホーム戦で販売
磐田市を拠点に活動するラグビーリーグワン1部・静岡ブルーレヴズと同市の農家、障害者就労支援事業所らが“スクラム”を組み、地元産茶葉といちごを使用したティーバッグ「いちご玉露」を完成させた。17日にヤマハスタジアム(同市新貝)で行われるレヴズのホーム開幕戦で、5袋入り1缶(税込み千円)を500個限定で販売する。 いちご玉露は、茶農家「お茶のかねまつ」(同市岩井)の玉露とイチゴ農家「ICHIGOYA」(同市向笠竹之内)の規格外イチゴを乾燥させて包んだ。香料は使用しておらず、お湯を注いで飲むと、適度な渋みと甘みがある玉露と、イチゴのさっぱりとした自然な香りが楽しめるのが
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透析治療中の大地震想定 患者交えて初訓練 磐田市立総合病院
磐田市立総合病院(同市大久保)は10日、人工透析中に大規模地震が発生したと想定した訓練を院内で実施した。腎臓内科医や臨床工学技士に加え、透析治療を受ける市内外の患者約30人が初めて参加した。治療を中断して屋外へ避難する流れを確認した。 治療開始から3時間経過したところで、震度7の揺れが"発生"。横になっている患者たちは、頭から布団をかぶったり、ベッドの柵をつかんだりして身の安全を確保した。スタッフは担当患者の状態や透析機器の被災状況などを確認した後、透析治療を中断。患者の不安を軽減するため声をかけながら非常階段まで誘導し、透析室から屋外へ素早く避難させた。 血液中の老
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野菜宝船お目見え JA遠州中央、合併30周年を記念 磐田で式典
JA遠州中央は9日、地元の農産物を格安で販売する「いわた農業まつり」を同市見付のJA遠州中央本店で開いた。管内で生産された約20種類1000個の野菜や果物を盛った「野菜宝船」がお目見えした。 同JAの合併30周年を記念するイベントの一環で、青年部委員会が企画した。全長3.6メートルの木船にトウモロコシや白菜などを隙間なく積み上げ、帆に見立てた白ネギを飾った。磐田、袋井、森の3市町長と浜松市の担当部長が特産品の海老芋や温室メロン、レタス、シイタケを盛り付けて完成させた。 同JA経営管理委員会の大橋照弘会長は式典で、高齢化に伴う担い手不足や耕作放棄地の増加などに触れながら「宝船には地域の農業
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目指せ!1日350グラム 野菜摂取啓発へポスター 静岡県立大生×西部健康福祉センター
静岡県立大食品栄養科学部の学生が、県西部健康福祉センターと共同で、県民に食生活の改善や積極的な野菜摂取を呼びかけるパンフレットとポスターを作成した。県内の大学や県の関係機関、給食施設などに配布して普及啓発に活用する。 県の「野菜マシマシキャンペーン」の一環。作品は、管理栄養士の免許取得を目指す同学部4年の栗田望々夏さん、伊藤凜さん、桑原マリアさん、丸井穂乃実さんの4人が手がけた。 厚生労働省が示す野菜摂取量の目標値は、1日当たり1人350グラムと掲げている。一方、2016年の国の調査によると、県民の摂取量は男性が274グラム、女性が243グラムでいずれも目標値に届いていない。 A4判
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清水さん(磐田市)「ベストボディ」3冠 鍛錬や食事 肉体美に磨き
磐田市の清水ひとみさん(49)が今秋、健康的な肉体美を競う「ベストボディ・ジャパン」の静岡、仙台、浜松の各大会でグランプリに輝いた。40~49歳までの「ウーマンズクラス」に最年長で出場。不動産会社を経営する傍ら、日々鍛錬に励んだ清水さんは「絶対に勝つという強い気持ちで挑んだ。3連覇できてうれしい」と笑顔をみせた。 ボディーメークをはじめたのは3年前、太り気味な自分を変えたいと思ったから。新型コロナ禍で外食する機会も減り、良い機会だと考えた清水さんは、磐田市産の野菜や福田漁港で水揚げされたシラスなどの地産地消にこだわり食事管理や体質改善に取り組んだ。 「早朝は仕事の電話もかかってこないので
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磐田市民幸福度11段階中「6.9」 市が独自指標策定へ中間報告
磐田市は市民の幸福度を“見える化”する市独自の「ウェルビーイング(幸福度)指標」の策定に向けた中間報告を示した。市民の暮らしやすさや幸福感を11段階で示す数値の平均は6・9と算出。「健康状態」「文化・芸術」などの項目で高評価だった一方、「移動・交通」「遊び・娯楽」などが課題とされ、市民ニーズと政策ギャップの解消が必要とされた。市は引き続き研究を進め、来年度以降の政策の立案や効果検証などに活用する。 ウェルビーイング指標策定に向けた調査は、静岡産業大の岩本武範准教授との共同研究として行った。地域幸福度を測る国の設問や市内に住み続けたいかなどについて、アンケートを通じ
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24年度予算、過去最大の見通し 磐田市議会で市長答弁 大型事業続く
磐田市の内野昌美副市長は4日の市議会11月定例会で、2024年度一般会計の予算規模は、過去最大だった本年度当初予算の701億円を上回るとの見通しを示した。根津康広氏(共産)の代表質問への答弁。 26年度開校予定の向陽学府小中一体校の整備や中東遠消防指令センターのシステム更新などの大型事業が相次ぐことが要因。さらに、物価高などに伴う増額も影響している。 市財政課によると、各課の予算要求を積み上げた結果、24年度の予算規模が約760億円に上った。市税収入は、本年度当初予算と比べ増加を見込むとしながらも、内野副市長は「収支の状況は例年以上に厳しくなることが想定される」と述べた。 市街化調整区
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記者コラム「清流」 手紙の良さを実感
先日、取材中に高齢女性から手紙をいただいた。宛先が書かれていない封筒から、手書きの便箋やお気に入りの記事?の切り抜きが飛び出ていた。支局の郵便ポストに入れようと足を運ばれた際、姿を見かけて手渡してくれたのだろう。 便りには新聞を楽しみにされている思いがつづられていた。さらに読んだ紙面で千羽鶴を折り上げ、物干しざおに装飾して交流センターに飾っているという。機会を見つけて伺うと、糸を通した複数の鶴がつらら状につるされていた。「健康で楽しい生活ができますように」と、七夕のササ飾りをイメージしたそうだ。 スマホでのやりとりが主流となり、手紙を書いたり受け取ったりする機会は減った。だからこそ活字の
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「感動届けたい」稽古に熱 磐田の市民劇団、2日発表会
磐田市上新屋の複合施設アミューズ豊田で2日、市民劇団「アミューズふるさと劇団」の成果発表会が開かれる。8月から準備する中学生から70代までの5期生団員7人が、本番に向けて客席に感動を届けようと稽古に励んでいる。 宮沢賢治の童話「セロ弾きのゴーシュ」をベースにした舞台を披露する。団員たちはこれまで、「劇団たんぽぽ」(浜松市)のメンバーの助言を受けながら、月3回程度の練習に励んできた。30日夜に同館で行われた直前練習では、せりふの掛け合いや立ち位置、動作などを入念に確認した。 初参加の公務員田中孟丈さん(24)=磐田市=は「もともと演劇に興味があった。表現することに挑戦し、自分を変えたいと思
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トンボの楽園で3年ぶり新種「オナガアカネ」確認 磐田・桶ケ谷沼
磐田市のNPO法人桶ケ谷沼を考える会(今村信大理事長)は28日、「トンボの楽園」として親しまれている同市岩井の桶ケ谷沼で、72種類目のトンボ「オナガアカネ」が確認されたと発表した。同沼で新種類のトンボの生息が確認されたのは2020年以来、3年ぶり。 オナガアカネは朝鮮半島、極東ロシアなどに分布する体長約4センチの小型アカトンボ。白い顔や10節ある腹部の7節目が下方に張り出しているのが特徴。22日午後、トンボ観察が趣味の掛沢孝彦さん(69)=磐田市=が、桶ケ谷沼北部に設けられたトンボ増殖用のコンテナ近くで見つけた。 掛沢さんによると、オナガアカネが浜松市内に飛来したという情報を友人から得た
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磐田スポーツフェスに300人 詐欺被害防止や交通安全啓発も
磐田市大原の静岡産業大磐田キャンパスで初めて開かれたスポーツの祭典「シン・スポーツフェスティバル」に合わせ、磐田署は26日、特殊詐欺被害の防止や交通安全などを呼びかける啓発イベントを実施した。 同キャンパス入り口付近にブースを設け、防犯グッズや津波発生時に避難を促す標語などを紹介して市民の認知度を高めた。来場者は、俊敏性を測定する「クイックキャッチ」や指紋採取を行う鑑識作業も体験し、交通安全や防犯、警察の仕事について理解を深めた。白バイやパトカー、雑踏警備などに使われる「指揮官車」も展示し、子どもたちが乗車して写真を撮る姿がみられた。 (磐田支局・崎山美穂)
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必勝!静岡BR 磐田商議所 特産品で激励
12月9日に開幕するラグビーリーグワン2023~24年シーズンを前に、磐田商工会議所(鈴木裕司会頭)は21日、磐田市を拠点に活動するリーグワン1部・静岡ブルーレヴズ(BR)に、激励の意を込めて地元特産品を贈った=写真=。 鈴木会頭と同商議所会員約20社の代表らが同市のヤマハ大久保グラウンド屋内練習場を訪問。米やハム、いわた茶など食料品を中心に贈呈し、チームの必勝を祈った。鈴木会頭は「J1昇格を決めたジュビロ磐田に続くよう、スタートダッシュ良く、連勝で進んでほしい」と呼びかけた。 藤井雄一郎新監督は、贈呈に対する謝辞を述べ「地域のみなさんに支えられてチームも強くなってくると思う。地域とともに盛
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2度の台風で浸水―規格外の柿をプリンに 磐田・柳沢農園 菓子店とタッグ
昨年9月と今年6月の台風による豪雨で、浸水被害に見舞われた磐田市敷地の柿農家が、老舗菓子店「玉華堂」(磐田市)と連携し、形が悪くて出荷できなかった敷地産の柿でプリンを完成させた。2度の水害を乗り越え、商品化に挑んだのは「柳沢農園」の柳沢重博さん(62)。「復活した敷地の柿を食べてほしい」と意気込み、24日から27日の期間限定で発売されるプリンをPRしている。 玉華堂の人気商品「極ぷりん」をベースに、柿の実がゴロゴロと入ったオレンジ色のジュレをのせた。傷があったり、形が悪かったりして従来は捨てられていた規格外の柿を使うことで、SDGs(持続可能な開発目標)にも寄与する。 柿の木約千本を管
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秋の磐田路 J1復帰ジュビロ選手と快走 メモリアルマラソンに県内外5079人
第26回ジュビロ磐田メモリアルマラソン(NPO法人磐田市スポーツ協会主催、静岡新聞社・静岡放送共催)が19日、同市新貝のヤマハスタジアムを発着点とする市内コースで開かれた。静岡県内外から5079人が出場し、サッカーJ1復帰を決めた選手とともに、秋の磐田路を駆け抜けた。 ハーフ、5キロ、3キロの約20部門を設けた。出場者は爽やかな秋晴れの下、自身の記録更新を目指して力走した。順位を競うだけでなくコスプレをしたり、家族そろって完走を目指したりするランナーの姿もみられ、それぞれの目的に合った部門で大会を楽しんだ。 3キロのスターターはジュビロ磐田の主将山田大記選手が務めた。レースには、J1復帰
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飲酒時の視界を疑似体験 大学職員ら対象に講習 磐田署
磐田署などはこのほど、本年度の安全運転管理推進事業所に指定している県立農林環境専門職大と県農林技術研究所を対象に、交通安全講習会を同大(磐田市富丘)で開いた。大学職員らが集まり、安全運転や事故予防に向けて意識を高めた。 参加者は、動体視力の測定や夜間の視認性など、運転に関するさまざまな体験ができる「交通安全体験車」を使い、視野の広さや判断の速さなどを診断した。事故予防を学ぶ車のシミュレーターでは、自身の運転技術の癖などを確認。署員から「右折待ちの際、対向車が進路を譲ってくれても、車の陰からバイクが飛び出てくることもあるので気をつけて」といったアドバイスを受けた。 特殊ゴーグルを着用しての
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特産ずらり 森町産業元気に! 太鼓演奏、大使委嘱式も もりもり2万人まつり
第36回森町産業祭「もりもり2万人まつり&農協祭」(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送共催)が19日、町文化会館で開かれた。地場産品の販売や子どもたちによるステージ発表などの催しがコロナ禍前の規模で4年ぶりに実施され、多くの家族連れでにぎわった。 地元産業の活性化を目的としたイベントで、町内の農業者や商工団体などが138のブースを並べた。地元特産の次郎柿や自然薯(じねんじょ)が人気を集めたほか、茶の手揉みの実演会も行われ、多くの人だかりができた。友好町・北海道森町の物産展では、いかめしやホタテ、昆布といった海産物が販売された。 ステージでは、園児による和太鼓演奏などが繰り広げられ、花を添え
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“卓球のまち”で最高プレー 24年1月 磐田でTリーグ 森薗監督兼選手(静岡ジェード)抱負
磐田市上新屋の市民文化会館かたりあで来年1月12、13の両日、市内初となる卓球Tリーグの公式戦が行われる。県内唯一の男子プロチーム「静岡ジェード」の森薗政崇監督兼選手が15日、市役所に草地博昭市長を訪ね、“卓球のまち”で開かれる大会への抱負を語った。 静岡ジェードは静岡市の中山間地「オクシズ」を拠点に活動し、今季からTリーグに初参戦している。磐田市でのホーム戦に向けて森薗監督兼選手は「皆さんに最高のプレーを見せられるように準備する。楽しんでもらえるような演出の仕掛けも考えたい」と語った。 東京五輪卓球混合ダブルスで金メダルを獲得した水谷隼さんと伊藤美誠選手の出身地
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⚾広島5位赤塚健利投手 故郷磐田に「1軍で躍動する姿見せたい」 市長にプロ入り報告
プロ野球ドラフト会議で、広島から5位指名を受けた中京学院大の赤塚健利投手(22)=磐田市出身=が14日、市役所を訪れ、草地博昭市長らにプロ入りを報告した。赤塚投手は故郷への思いを胸に「1軍に上がって、磐田市民のみなさんに躍動する姿を見せたい」と抱負を語った。 195センチの長身を生かした速球が持ち味。直球は最速153キロを誇る。指名を受けた時を「うれしくて過呼吸になりそうだった」と振り返り、「周囲から声をかけてもらったり、取材を受けたりして日に日に(指名された)実感が湧いてきた」と笑顔をみせた。 小学1年で軟式野球を始めた。小学校時代は福田本町スポーツ少年団に所属し、中学校では、硬式野球
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特産エビイモ、格安で 豚汁や揚げ煮も人気 磐田でまつり
全国一の生産量を誇る磐田市の特産品「エビイモ」を堪能できる「海老芋まつり」が12日、同市下神増のとよおか採れたて元気むらで開かれた。地元のエビイモが格安で販売され、多くの家族連れでにぎわった。 同市豊岡地区の生産者が持ち込んだ新鮮な約800キロが通常の1割引きで並んだ。会場では、エビイモ入りの豚汁が無料で振る舞われたほか、油で揚げたエビイモに甘辛いたれを絡めた郷土料理「揚げ煮」の試食販売も行われた。 エビイモはサトイモの一種で、きめ細やかな肉質と軟らかな食感が特徴。出荷は9月から始まり、11月から12月に最盛期を迎える。 (磐田支局・崎山美穂) 健康的な食生活 買い物客に喚起 静岡
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建立当時を“再現” 奈良時代の衣装で行列 磐田・遠江国分寺まつり
奈良時代に現在の磐田市に建てられた遠江国分寺の歴史を伝える「遠江国分寺まつり」(同実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が11日、国指定特別史跡・遠江国分寺史跡公園(同市中泉)などで開かれた。「国司一行国分寺参拝行列」と題して往時の様子が“再現”され、来場した市民が思いをはせた。 地元関係者ら約60人が全国に国分寺の建立を命じた聖武天皇や光明皇后、遠江国司の桜井王などに扮(ふん)した。歴史衣装に身を包み、厳粛な面持ちでJR磐田駅北口から公園までゆっくりと歩みを進めた。 公園内では市が特設ブースを設け、瓦などの出土品を展示。かつて本尊が置かれた金堂の礎石の見学や史跡
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小さな努力積み重ねを 東京パラ自転車「金」杉浦さん(掛川出身)講演 磐田・竜洋中
東京パラリンピック自転車競技の金メダリスト杉浦佳子さん(52)=掛川市出身=の講演会がこのほど、磐田市豊岡の竜洋中で行われた。杉浦さんは自身の経験を踏まえながら「小さな目標をクリアするために努力を続けることが、将来の大きな目標達成につながる」と強調し、日々の積み重ねの大切さを伝えた。 薬剤師として働いていた杉浦さんは2016年、趣味のトライアスロン中に転倒し、高次脳機能障害を患った。日常生活もままならず、当時の心境を「何度も死にたいと思った」と振り返る。それでもリハビリに専念して薬剤師に復職したほか、パラリンピックにも出場。東京大会では、ロード種目2冠を達成した。 杉浦さんは記憶力維持の
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磐田の食と農に舌鼓 高校生企画ツアー 収穫体験や茶飲み比べ
磐田市中泉の磐田農業高生徒が企画した、地元の食と農業にスポットを当てた日帰りバスツアーがこのほど、市内で開催された。市内外の9歳から77歳までの約15人が参加し、楽しみながら磐田の魅力に触れた。 生産流通科の生徒4人が“乗務員”として、バスの乗降誘導や下車後の観光案内を担当した。いわた茶を生産し、カフェも営業する「お茶のかねまつ」(同市岩井)では、生徒から抹茶の原料になる碾茶(てんちゃ)の栽培方法や煎茶との違い、おいしい入れ方などについて説明を受けた。その後、茶を飲み比べて茶菓子も味わった。 年間約50品目の野菜を有機栽培する「鬼頭農園」(同市神増)では、エビイモの収穫体験や採れたてのニンジ
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「我こそはインフルエンサー」 “SNS映え”スキル習得 磐田でワークショップ
磐田市は1日、市内の観光・歴史資源をSNSで発信する事業「我こそはインフルエンサー」の参加者を対象に、情報発信力の強化に向けたワークショップを竜洋海洋公園レストハウス「しおさい竜洋」(同市駒場)で開いた。受講した6人は効果的な投稿や“SNS映え”する写真の撮影方法などを習得した。 約4.3万人のフォロワーを持つ浜松市の女性インスタグラマーが講師を務めた。「スマホは画面が小さいため、迫力がある写真が目に入りやすい」とし、撮影時のカメラの向きや構図、加工のこつを紹介。参加者はアドバイスを受けながら公園内を歩き、ヤシの木や青空などを撮影して市の魅力を伝えるためのスキルを身
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JR磐田駅前、華やか イルミネーション点灯 「LOVE♡LOCK」イベントも
磐田市中泉のJR磐田駅北口広場で27日夜、イルミネーションの点灯が始まった。今年のコンセプトは「想いを伝える」。シャンパンゴールドを基調とした温かみのある光が、駅前を包み込んでいる。2024年2月14日まで。 静岡産業大アート部が、コンセプトや装飾デザインの考案に協力した。会場には、トンネルや天使のオブジェなど約6万5千個のLED電球で華やかに彩る。今年は新たにハート形のオブジェを設け、恋人たちが南京錠を掛けて愛を確かめ合う「LOVE♡LOCK」を企画。南京錠は税込み800円で、市観光案内所とファミリーマートJR磐田駅前店で販売している。 イルミネーションは駅周辺のにぎわいづくりを目的に
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倉庫火災想定し訓練 基本動作確認、連携強化図る 磐田市消防署
磐田市消防署は26日、ブリヂストン磐田工場(同市匂坂中)で、倉庫火災を想定した訓練を行った。7月に北海道で起きた倉庫火災で、消防士が殉職したことを受けて企画。隊員約30人は、暗闇に煙が充満している実際の現場に近い状況で、基本動作の確認や隊員同士の連携強化を図った。 訓練は「自動火災報知器が鳴っている」との通報を受けて開始した。現場に急行した先着隊は、関係者への聞き取りなどを行い、火元は3階とみられ、逃げ遅れが一人いると確認して隊の増強を要請した。駆けつけた救助隊員らは現場の状況を無線でやりとりし、室内の煙や温度などに注意し屋内に進入した。熱画像直視装置で要救助者を発見し、すばやく運び出した
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残土処分、課題と展望は 災害・復興テーマ 静岡産業大公開講座、磐田で開始
災害と復興をテーマにした静岡産業大公開講座(同大総合研究所主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が21日、磐田市大原の磐田キャンパスで始まった。初回は、同大の小泉祐一郎教授(公共政策学)が「熱海土石流災害から見える土砂の処分の課題と展望」と題して講演し、地域住民ら約30人が耳を傾けた。 小泉教授は2021年7月に熱海市伊豆山で起きた大規模土石流について「なぜ発生したのかと、なぜ防げなかったのかは別問題」と強調。背景にある残土ビジネスの実態や、違法な盛り土造成を巡る法的な制度が不十分だった点に触れた。土石流災害をきっかけに施行された盛り土規制法について「最終段階で規制するのには限界がある」とし、残
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磐田「掛塚まつり」開幕 4年ぶり絢爛豪華な屋台集結
江戸から明治期にかけて栄えた掛塚湊の歴史を今に伝える磐田市掛塚の貴船神社の例大祭「掛塚まつり」が21日、同市掛塚地区で始まった。今年は新型コロナ禍の制限を全撤廃。各自治会の絢爛(けんらん)豪華な屋台が同神社に集まり、4年ぶりに従来の形に〝復活〟した。22日まで。 県指定無形民俗文化財「掛塚祭屋台囃子(ばやし)」が奏でられ、華やかな天幕や精巧な彫刻が施された屋台が町内を行き交った。同日午後6時ごろには九つの町内から全ての屋台が同神社に集結。ろうそくの提灯(ちょうちん)の明かりで照らされた屋台は、幻想的な姿をみせた。 掛塚まつりは、天竜川の木材交易の拠点となった掛塚湊の歴史を伝え、海上の安全
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記者コラム「清流」 「悔しさ」前進する糧に
好成績を残したスポーツチームなどが首長らを訪ね、結果を報告する表敬訪問。磐田市は「スポーツのまち」を掲げるだけあり、夏の終わりになるとさまざまな競技で活躍した生徒らが喜びを伝えに訪れた。 その中で特に印象に残った場面がある。水球全国大会で準優勝となった男子中学生らが「点数や結果にこだわって練習したい」などと自身を見つめ直してやらなければいけないことを口にした。彼らは予選の東海大会の決勝で負けた“ライバル”と最高峰の舞台で再び激突。結果は、東海よりも点差が開いて敗れた。 彼らは笑顔を見せなかった。悔しさを持って挑んだだけに、さまざまな思いがこみ上げてきたのだろう。ラ
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健康増進にアプリ活用 働き盛り世代対象 磐田市が実証実験
磐田市は23日から、働き盛り世代を対象に健康づくりを促すスマートフォンアプリ「たのしっぺい!シン・健幸チャレンジ」の実証実験を始める。生活習慣病の予防に加えて、取り組みに応じて市内店舗でサービスを受けられるポイントを付与することで、地域の消費拡大を図る。期間は来年3月31日まで。 NEC(東京都)が開発したアプリを活用する。職場での健診データをアプリに取り込むと、人工知能(AI)が3年後までの健康リスクを予測。また、利用者が歩数や食事内容、体温など7項目を入力すると、効果的な改善策を提案してくれる。取り組み実績をポイント化し、ららぽーと磐田やアピタ磐田店など13店舗でクーポンなどに交換できる
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磐田市「ゼロカーボンシティ」へ 協力事業者募集 16日からスタート
2050年までに二酸化炭素(CO2)の排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」を目指す磐田市は16日から、取り組みに協力する市内事業者を募集する。気候変動による地球温暖化が深刻化する中、脱炭素社会実現に向けて官民一体となって取り組む。 対象者は、CO2削減に取り組む事業所や法人。市は、取り組みのシンボルとなるロゴマークデータを参加事業者に提供。事業者は、廃棄物のリサイクルやごみ拾い、太陽光発電設備の導入など具体的な活動内容をロゴマークとともにホームページなどで紹介し、市民や他事業者へPRする。 市は今後、環境負荷の低減に貢献した事業者を顕彰する制度も創設し、事業者の取り組みを市ホーム
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絵本の感想、AIロボと会話「ぴたりえチャット」試験導入 磐田の子育て施設
人工知能(AI)を活用し、子どもが絵本の感想をロボットと語り合えるシステム「ぴたりえチャット」の試験導入が11日、図書館機能を持つ子育て支援施設「ひと・ほんの庭にこっと」(磐田市上新屋)で始まった。近年、図書の貸し出し点数が減少する中、子どもたちが本に親しむきっかけづくりにつなげる。 全国で初めて導入された同システムは、5歳から小学生くらいが対象。はじめに、ロボットの音声案内に従って本に取り付けられたICタグを読み込み、絵本の内容に関するクイズを画面上で回答。その後、音声チャットのような双方向のやりとりが始まる。システムには、にこっと所蔵の絵本や児童書計131冊の情報が登録されている。
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療養支えたファシリティドッグ「タイ」 退院した子どもたちと再会 磐田
療養する子どもたちを支える「ファシリティドッグ」の派遣事業を行う認定NPO法人シャイン・オン・キッズ(東京都)は9日、県立こども病院(静岡市葵区)のゴールデンレトリバー「タイ」と、同病院を退院した子どもたちとの交流イベントを磐田市のゆめりあで開いた。退院した5歳から高校生までの11人とその家族が、サッカーの試合を観戦しながらタイとの再会を果たした。 県立こども病院に派遣「そばにいてくれたから頑張れた」 参加した子どもたちはタイをなでたり、一緒に写真を撮ったりして交流を楽しんだ。小学1年のころに2度入院した穴山優里さん(8)=富士田子浦小3=は「採血をする時、(タイが)そばにいてくれたから頑
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静岡ブルーレヴズ(磐田)「こさいの豚肉」PR 湖西市、大使委嘱
湖西市は、市内で生産が盛んな豚肉を県内外に広く発信する「こさいの豚肉PR大使」を創設し、磐田市を拠点に活動するラグビーリーグワン1部の静岡ブルーレヴズに委嘱した。 昨秋、両者が地域振興などに関するパートナーシップ協定を結んだことがきっかけ。レヴズには、プロスポーツクラブの発信力を生かしてこさいの豚肉の認知度向上につながる活動に取り組んでもらう。具体的には、湖西市内18店舗で豚肉料理を提供するイベント「P―1フェア」(10月28日~12月3日)に選手が訪れ、SNSでの情報発信を行う。任期は来年3月31日まで。 磐田市大久保で委嘱式が行われ、影山剛士湖西市長が伊藤平一郎選手に委嘱状を手渡した
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スポーツの力で人が集まるまちに 元ジュビロ磐田・尾崎さん 任期付き市職員に
スポーツのまち推進担当の任期付き職員として磐田市に登用されたサッカー元ジュビロ磐田GKの尾崎勇史さん(54)が2日、市役所で草地博昭市長から辞令を受けた。尾崎さんは「スポーツを通じて磐田にたくさんの人が集まってもらうために力を尽くす」と決意を述べた。 任期は3年間。スポーツのまち推進課に所属し、イベントの運営や情報発信業務などの業務を担う。辞令書を受け取った尾崎さんは「責任を感じる」と表情を引き締め、「磐田から世界に羽ばたく選手が輩出できるよう、土台づくりに取り組む」と意気込んだ。草地市長は「専門的知識やこれまでの経験を生かし、未来のスポーツのまちづくりを戦略的に描くために協力してほしい」
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磐田農高生と巡る食の旅 地元にスポット バスツアー企画
磐田市中泉の磐田農高の生徒が、地元の食や農業にスポットを当てた日帰りバスツアー「磐農生と巡る 食と農の魅力旅」を企画した。観光客らの市内周遊を促すとともに、農家や飲食店の所得向上を目指す。生徒らは「市内外のみなさんに磐田の食と農の魅力を紹介して、これからリピーターになってもらいたい」と意気込み、10月6日まで参加者を募集している。 9月中旬、生産流通科の男女5人が、農家鬼頭英一さん(51)=同市神増=の畑に訪れ、交流サイト(SNS)に投稿するツアーのPR動画を撮影した。当日は、鬼頭さんの畑でエビイモなどの野菜の収穫体験を行い、採れたてのニンジンは、その場で食べてもらう。生徒らはバスの停車
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できた!私だけのバイク ヤマハ発動機、ものづくり体験講座 磐田・東部小
ヤマハ発動機は26日、磐田市内の小学生を対象に、ものづくりの楽しさを伝える体験講座「キッズラボ」を同市新貝の本社に併設する企業ミュージアム「コミュニケーションプラザ」で開いた。同市東貝塚の東部小4年生が参加し、バイクの工業デザインを学んだ。 児童27人は、走行の安定性など機能面も考慮されている同社製バイクのデザインについて、担当者からスライドを使って説明を受けた。その後、紙に印刷されたさまざまな車種のパーツを自由に組み合わせた工作に挑戦。「将来乗りたいバイク」をテーマに、オリジナルバイクを完成させた。 イルミネーションバイクと名付けた柚木彩葉さん(9)は「ピカピカ光るようにしたかったので
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チョロ松妙技 児童笑顔 磐田西小 猿まわし芸出張公演
児童に日本の伝統芸能に触れてもらおうと磐田市中泉の磐田西小で25日、猿まわし芸の出張公演が開かれた。山梨県の「河口湖猿まわし劇場」から村崎五郎さんと猿・チョロ松コンビが駆けつけ、ユーモアたっぷりのステージを繰り広げた。 全校生徒約420人が見守る中、チョロ松は1メートルほどの障害物を跳び越えたり、軽快に玉乗りをしたりするなど次々と妙技を披露。大技が決まるたびに会場は児童の大きな笑い声や拍手に包まれた。鞘(さや)からゆっくりと刀を抜いて敵を斬るしぐさなど時代劇さながらの演技も見せた。 4年山田舞さん(9)は「おさるさんが竹馬に乗ったりハードルを跳び越えたりしていてびっくりしたし感動した。賢
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「30s祭」趣味通じ同世代交流 磐田でイベント
磐田市は24日、趣味を通じた30代の交流イベント「30s祭(さんじゅっさい)」を同市上新屋の市民文化会館かたりあで開いた。市内在住者や出身者など磐田にゆかりのある21人が参加。スポーツや健康、芸術などを体験しながら交流や情報交換を楽しんだ。 まちづくりを担う世代に共通の趣味や話題を通じた仲間・人脈づくりの場を提供しようと昨年度からスタートした取り組み。今回はキックボクシングやeスポーツ、書道などの6講座を設けてそれぞれの専門家が講師を務めた。市自治デザイン課によると、本年度は交流の「つながり」を意識して講師選定を行った。 昨年に続き講師として参加した「ゆかりヨガ 磐田スタジオ」による講座
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静岡人インタビュー「この人」 聴覚障害者の国際テニス大会に出場する 相原風城さん(磐田市)
生まれつき耳が聞こえない重度難聴を患いながらも健常者とともに週6回、テニスの練習に励む。9月上旬、聴覚障害がある選手が補聴器を外して対戦する「デフテニス」全国大会に出場し、男子シングルスでベスト8入り。23日にギリシャ・クレタ島で開幕する世界大会では、日本代表として4種目に出場する。常葉大菊川高3年。17歳。 ―テニスを始めたきっかけは。 「小学1年のころ、家族で買い物に出かけた際、ブレスパティオテニスクラブ(袋井市)の『どなたでも受けられます』と書いた体験会のポスターを見たこと。これまで水泳やゴルフなどのスポーツに挑戦しようとしたが、耳が聞こえないことが理由で体験会ですら参加を断られて
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生産量日本一「エビイモ」初出荷へ 磐田で選別作業開始
日本一の生産量を誇る磐田市の特産品「海老芋(エビイモ)」の初出荷を前に20日、JA遠州中央は同市加茂の園芸流通センターで選別作業を開始した。来年2月下旬まで東京、関西市場に約351トンを出荷する見込み。 同市豊岡、竜洋、豊田を中心に98人が計18・3ヘクタールで栽培している。初日は、管内の農家から約740キロ分が持ち込まれ、職員約20人が大きさや形状など28の等階級に振り分けて箱に詰めた。担当者は「今季は、猛暑で成育が一時停滞していたが、8月以降の適度な降雨で回復した」と話した。 サトイモの一種で、きめ細やかな肉質と軟らかな食感が特徴。主におせち料理の具材や料亭の高級食材として使用される
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見付天神裸祭 大祭へ安全祈願 磐田・福田海岸で「浜垢離」 氏子ら1000人超参加
磐田市見付で23、24の両日開かれる国指定重要無形民俗文化財「見付天神裸祭」の御大祭を前に、祭りに参加する氏子らが20日、海水で心身を清める「浜垢離(はまごり)」を同市の福田海岸で行った。新型コロナ禍前の規模に戻し、関係者約千人超が集結。祭りの安全を祈願し、威勢良く海に駆け込んだ。 大祭の3日前に行っている主要行事の一つ。松原と浜辺での神事後、鉢巻きを着けたふんどし姿の男衆や子どもたちが、28の町ごとに次々と海に入った。鈴の音に合わせ、氏子らは「オイショ、オイショ」と気勢を上げるなどし、祭りへの思いを一つにした。 御大祭は23日午後6時ごろから、見付本通周辺で練りを繰り広げる。同日午後1
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磐田・東部幼稚園民営化 市、愛光会(浜松)を選定 25年運営開始
磐田市の草地博昭市長は20日の市議会9月定例会一般質問で、民営化を予定する市立東部幼稚園(同市東貝塚)について、移転先に決まっていた法人が運営断念したことを受けて再公募を行い、社会福祉法人「愛光会」(浜松市南区)を選定したと明らかにした。2025年4月の運営開始に向け、本年度内に建設工事に着手する。芦川和美氏(志政会)への答弁。 同園の民営化を巡っては、18年に公募で聖隷福祉事業団(浜松市中区)を選定していた。しかし、ロシアのウクライナ侵攻や新型コロナ禍による建設資材の価格高騰で、園舎の建て替えに必要な資材コストが当初の見込みよりも増え、22年6月に取り下げの申し出書が提出された。 市は同年
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機能別消防団員制度導入へ 磐田市議会 市長答弁 人員確保図る
磐田市の草地博昭市長は19日の市議会9月定例会一般質問で、消防団員経験者を特定の消防活動に限って従事させる「機能別消防団員制度」を導入し、団員確保に努める考えを示した。平田直巳氏(せいわ会)への答弁。 人口減少や新型コロナ禍による消防活動の縮小に伴い、市内の消防団員は4月1日現在、条例定数1367人を下回る841人。市消防本部は自治会と連携して活動内容をPRするなど団員確保策を進めてきた。 新たな制度では、団員経験者が一般団員の後方支援活動に当たることで、減少傾向にある団員の負担軽減を図り、災害対応能力の向上につなげる。高尾正博消防長は、導入時期は未定としながらも「できるだけ早く団員の確保に
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運動会 正しい姿勢で走るよ 磐田で教室
秋の運動会シーズンに合わせ、磐田市福田のはまぼう公園グラウンドで18日、小学生を対象にした走り方教室が開かれた。市内外の28人が参加し、スポーツ用品大手ミズノの社員から走り方の基礎や速く走る秘訣(ひけつ)を学んだ。 児童らは、走る時の姿勢や腕の振り方、足の動かし方を意識づけるため、ミニハードルを跳ぶなどのトレーニングに取り組んだ。講師から「骨盤を回転させるようにコーナーを回ると速く曲がれる」などと助言を受けた後、本番に近いコースを懸命に駆け抜けた。このほか、靴ひもがほどけにくい結び方やスタートダッシュの構え方も確認した。 運動会で1位になりたくて応募したという内山陸都君(10)=磐田長野
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「見付天神裸祭」の無事祈願 磐田・元宮天神社、氏子ら100人神事
天下の奇祭と呼ばれる国指定重要無形民俗文化財「見付天神裸祭」の始まりの神事「祭事始(さいじはじめ)」が17日、磐田市見付の元宮天神社で行われた。23、24日の御大祭を前に、同神社と矢奈比売神社(見付天神)の氏子ら約100人が参加し、祭りの開催を告げるとともに、無事を祈願した。 氏子のほか、各町の法被を身に着けた見付地区28町の祭組衆らが参列。久野隆宮司が祝詞を読み上げた後、神職が榊(さかき)を振って社殿前の参列者を清めた。伝統にのっとり、参列者は無言を保った。同日夜には「御斯葉(みしば)おろし」を行い、神輿が通る同地区の13カ所に榊を立てて町内全体を清めた。 見付天神裸祭は17~24日の
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腰みの模した縁起物「すがりの藁」 磐田・城山中1年が制作 裸祭前に
国指定重要無形民俗文化財「見付天神裸祭」を前に、磐田市見付の城山中で14日、祭事で男衆がまとう腰みのを小さく模した縁起物「すがりの藁(わら)」づくり体験が行われた。祭保存会メンバーの手ほどきを受けた1年約240人が力を込めて藁を編み込んだ。 生徒らは同市大原で調達した藁を使用。ハンマーでたたいて柔らかくした後、軸になる藁を引っ張りながら、別の藁を規則正しく編み込んだ。村松史埜さん(12)は「(藁が)堅くて結ぶのに力がいるので難しかった」と振り返った。 すがりの藁は家の玄関などに掛けることで「わらにもすがるような思いを避けられる」といういわれがある。新型コロナ禍の影響で同校では4年前から、
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詐欺被害防止で感謝状 磐田署、コンビニ2店舗に
特殊詐欺事件の被害防止に貢献したとして磐田署は12日、磐田市のセブン―イレブン磐田前野店、ファミリーマート西貝塚南店の2店舗と、対応した店員ら3人に署長感謝状を贈った。 セブン―イレブン磐田前野店では6月、来店した70代女性が10万円分のグーグルプレイカードを購入しようとした。ファミリーマート西貝塚南店では7月、30代女性が10万円分のアップルカードを購入しようと来店した。両店舗とも対応した店員らが客の購入理由などから警察への相談を促したり、実際に通報したりして被害を食い止めた。 同署での贈呈式ではセブン―イレブン磐田前野店オーナー鈴木篤さん(57)と店員鈴木重徳さん(59)、ファミリー
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羊毛きれいに 磐田・長野幼稚園 12月にはマスコットに
磐田市小島の長野幼稚園で11日、同園と交流を続ける磐田農業高(同市中泉)が飼育するヒツジから刈り取った羊毛を洗浄する体験会が行われた。年長園児13人は、生徒らの手ほどきを受けながら丁寧に洗った。 ことし5月、同園で刈り取ったヒツジ1頭の羊毛約1.5キロを使用した。園児たちは、茶色く汚れた毛を水が入ったバケツの中に入れ、もんだりこすったりして白色になるまで丁寧に洗った。その後、羊毛をネットに入れて水気を切った。 12月には、洗浄した羊毛を使ってマスコット作りに挑戦する。筒井楓ちゃん(5)は「きれいになって楽しかった。(羊毛を使って)ウサギの人形を作りたい」と声を弾ませた。 (磐田支局・崎
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⚾磐田西 14年ぶり勝利 秋季高校野球静岡県大会1回戦
▽1回戦(磐田第1試合) 韮山 000000010―1 20100110×―5 磐田西 ▽二塁打 伊藤(磐)小川(韮)▽暴投 宮本(磐) ▽試合時間 1時間35分 【評】磐田西は攻守で韮山を圧倒し、5-1で勝利した。 磐田西は初回、四球と敵失で好機を迎え、伊藤と松崎の適時打で2点を先制した。その後も敵失で2点を加えると、七回に再び伊藤が適時打を放ち、相手を突き放した。 韮山は八回に相手の暴投で1点を返したが、散発2安打に抑えられた。 先発宮本 力投 要所締める 磐田西の先発宮本が8回を2安打1失点と好投し、チームを秋季県大会では14年ぶりの勝利に
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聴覚障害者テニス 世界選手権出場へ 「得意なストロークで挑む」 磐田・相原さん(常葉大菊川高3年)抱負
ギリシャのクレタ島で23日に開幕する聴覚障害者の国際テニス大会「世界デフテニス選手権大会」に、日本代表として磐田市の相原風城さん(17)=常葉大菊川高3年=が出場する。ユース部門で出場した4年前に続き、2度目となる世界の舞台。2025年の東京デフリンピック出場を目標に掲げる相原さんは「最後の一ポイントまで諦めずに挑む」と意気込んでいる。 デフテニスは一般的なテニスとルールは同じだが、プレー時に補聴器や人口内耳を外して対戦する。打球音や審判の合図の声が聞こえないなどコート上では“無音の世界”。選手たちは打球を視覚のみで確認し、反応してプレーする。 相原さんは生まれつき耳が聞こえない重度難聴を患
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大河ドラマ時代考証の有識者ら、磐田で10月講演会 家康ゆかりの歴史遺産紹介
磐田市教委は10月9日、大河ドラマ「どうする家康」で時代考証を務める有識者らによる歴史講演会「若き日の家康と磐田~遠府にて甲州武田軍を迎え撃つ~」を同市上新屋の市民文化会館かたりあで開く。9月13日まで、往復はがきまたは市ウェブサイトから申し込みを募集している。 市内の家康ゆかりの歴史遺産を紹介するとともに、郷土への誇りにつなげてもらおうと企画した。ドラマの時代考証を担当する平山優さん、日本城郭協会理事の加藤理文さんによる講演や、「徳川家康と磐田の戦国時代」をテーマにパネルディスカッションも行う。 舞台には三方ケ原の戦いに破れて浜松城に逃げ帰った家康の窮地を救うため、重臣・酒井忠次が打ち
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色の変化にびっくり!育てた藍でTシャツ染色 磐田・竜洋幼稚園
磐田市豊岡の竜洋幼稚園で4日、藍染め体験会が開かれた。年長園児約30人が集まり、自分たちで育てて収穫した藍の葉を使ってTシャツを自由に染めた。 園児らは、模様を付けるために白地のTシャツのところどころを輪ゴムで縛り、藍の葉で作られた薄緑の染色液に浸して手で丁寧にもみ込んだ。乾かすために空気に触れさせると、薄緑から藍色に変化するTシャツを目の当たりにした園児は「きれい」「色が変わった」などと歓声を上げた。 Tシャツは9月30日の園のイベントで着用するという。初めて藍染め体験に挑戦した大石吏音ちゃん(6)は「色が変わったことがびっくりした。(染色液が)お風呂より少し温かかった」と笑顔をみせた
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廃棄物を炭化 土壌改良剤に 静岡県内で実証実験スタート
名古屋大発のベンチャーが静岡県信連や静岡県内JAと連携し、農業で出た廃棄物を炭化して微生物を定着させた土壌改良剤「高機能バイオ炭」を農地に散布する実証実験に乗り出した。磐田市内を皮切りに県内での実験がスタート。作物の収量増加や化学肥料軽減に加え、炭化による二酸化炭素(CO2)排出抑制の効果が期待される。有効性を確認し、県内各地への展開を図る。 第1弾の散布が行われたのは、上村農園(磐田市豊田)のキャベツ畑。50ヘクタールのうち10アールに、750キロのバイオ炭を散布し、トラクターで丁寧にならした。同園の上村遊輝さん(37)は「砂質の畑で土壌が乾きやすいため、肥料の抜けが早い。何度も追肥し
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デジタル技術 市職員体験 磐田 市民サービス向上探る 11社、市役所で展示会
磐田市役所でこのほど、職員の業務に特化したデジタル技術の活用法を紹介する「デジタルトランスフォーメーション(DX)ソリューション体験・展示会」が開かれた。市民サービスの向上を目指し、市職員らが体験して理解を深めた。 県内外の11社がブースを並べた。NTTドコモはカメラや通話の機能に加えてネットで通信できる眼鏡型端末「スマートグラス」を展示した。離れた場所から現場の状況をリアルタイムで把握することができるとし、下水道処理施設などで作業の効率化が期待できるという。 人工知能(AI)を活用して市民の運動能力を測定し、どのスポーツに向いているのか提案する機械も紹介され、職員は興味深そうに見入った。
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「やさいの日」に摂取量チェック! センサー使い 磐田で啓発活動
「やさいの日(8月31日)」に合わせて県西部健康福祉センターは31日、磐田市見付のJA遠州中央「見付どっさり市」で、買い物客らに食生活の改善や積極的な野菜摂取を呼びかける啓発キャンペーンを行った。 健康増進課職員ら4人が、野菜の種類や栄養価を紹介するリーフレットなど啓発品約200セットを配布した。センサーに手のひらを当てるだけで、推定野菜摂取量を見える化してくれる機器「ベジチェック」の測定コーナーにも案内し、買い物客が体験した。 県西部健康福祉センターによると、県民1日当たりの野菜摂取量は男性、女性いずれも目標の350グラムを下回っている。野菜には、余分な食塩を体の外に排出するカリウムが多く
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1年に2度決壊の敷地川 中小河川の危険性説明を【西部記者コラム 風紋】
6月の台風2号による記録的豪雨で再び決壊した磐田市北部の敷地川。昨年9月の台風15号の際にも決壊し、静岡県は土のうを積むなどして“仮堤防”を築いていた場所だ。近年、局所的に豪雨をもたらす「線状降水帯」が頻発し、全国各地で豪雨による自然災害が多発している。従来の想定を超える規模で激甚化する状況を踏まえ、県などの関係機関は、これまで以上に迅速に復旧工事を進める必要がある。 同市によると、台風2号による豪雨で、仮堤防が決壊した敷地川周辺の家屋50件が床上・床下浸水の被害を受けた。このうち、昨年の台風15号と連続して自宅が被害を受けた世帯は21件に上った。 1年足らずで2
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英語の歌や踊り 磐田の小中生ら堂々舞台 米のワークショップ挑戦
世界各国で地域の子どもたちとショーを作り上げる米国の音楽教育団体「HEART Global(ハートグローバル)」による日本ツアー「ミュージック・アウトリーチ」の最終公演が27日、磐田市上新屋の市民文化会館かたりあで開かれた。近隣の子どもたちがワークショップを経て出演し、英語の歌も含めた多彩な舞台に挑戦した。 音楽を通じて言語を越えた感動を与えようという取り組みで、日本ツアーは4月から開始し、10カ国29人のキャストが各地を巡回。3日間のワークショップで子どもたちにダンスや歌を指導し、最終日に1時間のショーを作り上げてきた。 ツアーの最終日を飾る磐田の公演には、小中学生を中心とする計86人
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記者コラム「清流」 戦争の記憶、次世代に
終戦記念日の前後に戦時下を描いた映画「火垂るの墓」がたびたび放映されていた。小学生の頃、家族そろって視聴していると、祖母から「空襲のことを思い出すから(テレビを)消してほしい」と言われたことが記憶に残っている。 先日、空襲で同級生を亡くした男性(91)に当時の状況を聞く機会があった。「防空壕(ごう)に飛び込んだら右足に生温かいものを感じた。触ったら肉片だった」。悲惨な情景をどう表現すればよいのか。戦争体験者の読者につらい経験を思い出させてしまうのではと考えて筆が止まった。 体験世代の高齢化が進む中、戦争の記憶を次世代に継承していくことが社会全体として欠かせない。そう考えると、包み隠さず書
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天下の奇祭 見付天神裸祭“完全復活” 磐田で全体会議、4年ぶり鬼踊り再開
天下の奇祭と呼ばれる磐田市見付の矢奈比売(やなひめ)神社の国指定重要無形民俗文化財「見付天神裸祭」の保存会は26日夜の全体会議で、9月の同祭で男衆が激しくもみ合う「鬼踊り」を4年ぶりに再開すると決めた。新型コロナ感染防止に配慮しながら、一連の行事をコロナ前の従来の形に完全に戻す。 祭りは9月17日~24日の8日間。2020年以降中止が続いていた、上半身裸で腰みの姿の男衆が拝殿で激しくもみ合う「鬼踊り」や道中の練りなどを4年ぶりに実施する。 祭りに参加する氏子が海で心身を清める「浜垢離(はまごり)」や神輿(みこし)の渡御、還御などの主要行事も、昨年より参加人数を増やして通常通り営まれる。
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クラウンメロン品評会 男子モーグル・杉本選手(袋井出身)が審査 最高賞に金原さん
袋井市の県温室農業協同組合クラウンメロン支所は25日、夏作品評会を同支所で開いた。同市出身で、北京冬季五輪フリースタイルスキー男子モーグル日本代表の杉本幸祐選手(28)が特別審査員を務め、鋭いまなざしで出来栄えを確認した。 2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪出場を目指す杉本選手の活動をPRするとともに、県内特産の最高ブランドとして知られるクラウンメロンの価値向上につなげようと初めて企画した。 品評会では掛川、袋井、磐田、浜松、森の4市1町の生産者40人が、丹精込めて育てたメロンを持ち寄った。特別審査員の杉本選手のほか、県内の市場関係者ら計14人が、網目の美しさなどの外観や風味をはじめと
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浸水被害を想定 ボートで救助訓練 磐田署と市消防本部
6月の台風2号に伴う記録的豪雨で仮堤防が決壊し、浸水被害に見舞われた磐田市でこのほど、水害を想定した救助訓練が行われた。磐田署と市消防本部から計約30人が参加し、発災時の連携強化を目指した。 大雨で市内が浸水し、建物内に取り残された人がいるとの想定で福田漁港(同市豊浜)の海を浸水地域と見立てて実施した。署員と救助隊員はボートに乗り込み、要救助者への接近や救出などの手順を確認。このほか、浮輪のついたロープを遠くに飛ばす「救命索発射銃」と呼ばれる機材の扱いを学んだ。 同市北部の敷地川は昨年9月の台風15号の際にも決壊し、土のうを積むなどして仮堤防を築いていた。訓練は、わずか1年足らずで再び決
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安保3文書改定に危機感 元外務省局長 孫崎さん講演 磐田で「平和考える会」
終戦時に磐田市の鮫島海岸に不時着した軍用機「緑十字機」を後世に伝える活動に取り組む市民団体「緑十字機不時着を語り継ぐ会」はこのほど、平和について考える会を同市小島の長野交流センターで開いた。元外務省国際情報局長・孫崎享さんが「平和を築く道の探求-ウクライナ問題と台湾問題を超えて-」と題して講演した。 孫崎さんは、安全保障関連3文書の改定によって明記された反撃能力(敵基地攻撃能力)の保有について持論を展開。「日本はどんなことがあっても戦争をしないという国から離れてきている」と危機感を示し、「戦争は始めるよりも終える方が難しい。安全保障や外交を考える際『命こそ宝』という視点で、物事を考えてほし
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外国人“広報大使”起用 磐田市、在住市民に生活情報発信
磐田市は本年度、外国人アンバサダーを起用し、市内在住の外国人に情報を発信・収集する取り組みを始めた。グローバル化が進む中、新型コロナ関連や災害時の避難など市民生活に必要な情報を、外国人による独自のコミュニティーに届けて広く周知するとともに、多様なニーズに対応する。 アンバサダーは、磐田国際交流協会など外国人市民との交流がある団体へ声かけをして募った。応募のあった19人から、外国人コミュニティーとのつながりを持つブラジル、フィリピン、ベトナム、中国国籍の計5人を採用。来年3月31日まで、交流サイト(SNS)などを通じて身近な人に市の情報を拡散してもらう。 市の2023年7月末の外国人人口は
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消防体験にわくわく はしご車乗車体験や車両展示 磐田でイベント
火災予防や消防活動への理解を深める「消防わくわく体験」が20日、磐田市下神増のカインズ磐田豊岡店駐車場で開かれた。市消防本部や市消防団の消防車両が展示され、多くの親子連れでにぎわった。 救助工作車や救急車、赤バイなど約10台が並んだ。はしご車のバスケットへの乗車体験は、行列ができるほどの人気を集めた。消防服を身にまとった子どもたちが隊員や市消防イメージキャラクター「べっくん」と一緒に記念写真を撮る場面もみられた。 防災の日(9月1日)を前に、イベントを通じて防火意識を高めてもらおうと、静岡県西部のイベント企画運営会社「mss Beyond the fun」が主催するマルシェの一角で開催し
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自然の中で友達と成長 土のう積み方、ロープワーク… 1泊2日野外教室 袋井、児童50人が体験
袋井青年会議所主催の野外体験教室「アドベンチャースクール」が19日、袋井市豊沢の豊沢の丘防災広場で、1泊2日の日程で始まった。初日は袋井市と森町の小学1~6年生約50人が土のう作りなどに挑戦した。 児童は、陸上自衛隊板妻駐屯地(御殿場市)の第34普通科連隊第2中隊の隊員らの手ほどきを受け、強度の高い土のうの積み方や、災害時に活用できる「もやい結び」といったロープワークを学んだ。自動体外式除細動器(AED)の使用訓練では、要救助者の発見から周囲の確認、胸骨圧迫、AED使用などの一連の流れを確かめた。 教室は、自然の中での体験を通じて子どもたちの自立心を養うとともに、集団生活のルールや友達の大切
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袋井をより良い街へ 若き発想、市長らに披露 中学生が「未来会議」
袋井市教委は18日、次世代を担う中学生に市政への関心を高めてもらうとともに、自主的な学びを支援しようと「中学生未来会議」を市防災センター(同市国本)で開いた。市内4中学校の生徒が「誰もが笑顔で住みやすいと感じる市にするために、どんな企画や場があると良いだろう」をテーマに、若者らしい柔軟な発想を大場規之市長らに披露した。 2015年度から続く事業。これまで、会議の形を変えながら市幹部らと将来を見据えた意見交換を行ってきた。今年は、浅羽と袋井南、袋井、周南の4中学校から計8人が参加し、生徒自らテーマ設定や会議の企画・運営などを担った。 生徒らは3班に分かれて「JR袋井駅周辺の水田を有効活用し
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親子で交通安全意識高める 磐田で自転車教室
磐田市は18日、磐田署や交通安全協会磐田地区支部と協力し、小学1~3年の児童や保護者を対象にした「親子自転車教室」を同市見付の市交通安全教育センターで開いた。自転車に乗る機会が増える夏休みに合わせ、親子で安全意識を高めてもらおうと企画した。 参加した8組は交通安全指導員から「車道の左側を走る」「左右の安全を確認する」など自転車の正しい乗り方について指導を受けた後、センター内のコースを実際に走行した。信号機のある交差点や見通しの悪い場所、横断歩道での注意点を確認した。自転車の点検方法や乗車時のヘルメット着用の必要性も学んだ。 父親と一緒に参加した磐田北小2年の星野新君(7)は「横断歩道で人
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照明、音響…「舞台裏のお仕事」親子で体験 磐田・かたりあ
磐田市は17日、同市上新屋の市民文化会館かたりあで「親子探検ツアー&舞台のお仕事体験」を開いた。市内の親子連れ10組が、照明や音響などの設備に触れ、普段見ることのできない舞台裏の世界をのぞいた。 市文化振興課職員の案内で楽屋やリハーサル室、空調設備を整えたピアノ保管室などを見学。音響室では、同館の舞台運営を担う「ステージ・ループ」(浜松市中区)のスタッフから音楽や効果音の演出方法を教わった。子どもたちは実際にボタンを操作して、音の響きの変化を楽しんだ。 客席後方上部の部屋「ピンルーム」にも移動し、舞台上の出演者を照らす照明器具の操作を体験した。母親と一緒に参加した岩田小3年永井優衣さん
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“小学生武士”華麗に「えいっ」 磐田で殺陣教室
磐田市新造形創造館は16日、大河ドラマ「どうする家康」放映にちなみ「夏休みこども殺陣(たて)教室」を同市上新屋の市民文化会館かたりあで開いた。市内外の小学生17人が受講し、時代劇さながらの臨場感あふれる殺陣を体験した。 殺陣やアクションを展開する「ギャラクシーアクションクラブ」(浜松市南区)の中村茂代表らが講師を務め、刀の基本的な扱い方や立ち回りの所作などを指導。「主役は鞘(さや)からゆっくりと刀を抜く」などと助言した。児童らは、実際に敵と見立てた講師陣を華麗な刀さばきで倒し“武士”になりきった。 お手製の段ボール甲冑(かっちゅう)を身に着けて参加した浅岡海琉くん
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「ゼロカーボンシティ」実現へ 磐田市がロゴマーク発表
2050年までに二酸化炭素(CO2)の排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」の実現を目指す磐田市はこのほど、取り組みのシンボルとなるロゴマークを発表した。市は今後、市の広報紙や啓発活動などで活用し、地球温暖化への理解促進を図る。 採用されたロゴデザインは、ゼロとカーボン(炭素)の頭文字がモチーフ。同市出身で、静岡いわたPR大使を務める映像ディレクター鈴木利幸さん(49)が制作した。鈴木さんがロゴ案4点を用意し、市内の小学5年生から中学3年生までによる電子投票で決めた。 鈴木さんは「このマークが多くの人に親しまれ、ゼロカーボンシティ実現に向けた一助になれば」とコメントを寄せた。 (
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いわた夏まつり花火大会 26日、市内5カ所打ち上げ
磐田商工会議所の鈴木裕司会頭と磐田市商工会の三ツ谷金秋会長らが8日、磐田市役所を訪れ、26日夜に市内5カ所で花火を打ち上げる「2023いわた夏まつり花火大会」を草地博昭市長にPRした。 遠州地域の夏の最後を飾る花火大会として市民に親しまれている大会で、2020年は新型コロナ感染拡大の影響で中止となった。21、22年はコロナ禍で落ち込んだ地域を活気づけようと、「いわたの夜空に元気玉花火」と題し、打ち上げ場所を分散して自宅でも観覧できる大会として行った。今回も実施方法は変えず、名称を戻して開く。 午後7時半から8時までの間、向笠地区、はまぼう公園北西、竜洋海洋公園、池田の渡し公園、天竜川ラブ
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浜松東高「Defling」が優勝 静岡県内高校ダンス部の戦い
静岡県内の高校ダンス部の頂点を決めるコンテストが9日、磐田市上新屋の市民文化会館かたりあで開催された。同市文化振興課によると、高校生を対象にした行政主催のダンスコンテストは県内では初めて。26チームが日頃の練習成果を競い合い、初代チャンピオンには浜松東高の「Defling」が輝いた。 ジャズやヒップホップなど踊りのジャンルは自由。1チーム5~25人、2分以上3分以内で演じた。技術や作品の構成力をはじめ、踊る楽しさや音楽の感じ方を観客に伝えるプレゼンテーション力などをプロダンサー5人が採点し、合計得点で順位を決めた。 出場した生徒たちは音楽に合わせて表情を変えながら軽快なステップを踏み、息
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⚽高校総体サッカーV 藤枝順心・赤塚さん「諦めずプレー」 磐田市長に報告
7月の全国高校総体で2度目の優勝を果たした藤枝順心高女子サッカー部3年のMF赤塚花風さん(17)=磐田市明ケ島=が9日、磐田市役所を訪れ、草地博昭市長らに結果を報告した。 同部の優勝は7年ぶり。赤塚さんは途中交代も含めて全4試合出場し、優勝に貢献した。赤塚さんは「1、2年生の時は、けがで練習に参加できない時期があり精神的に苦しかった。昨年の選手権で全国優勝し、自分もピッチに立ちたいと思った」と振り返り、「自分自身、今大会が初めての全国だった。リードされた苦しい展開でも、諦めずにプレーできた」と語った。 9月は、高校総体とクラブユースそれぞれの優勝チームが出場し日本一を決める大会「ファイナ
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好みの仏像スケッチ 磐田で児童ら 古代インド学ぶ
磐田市上野部のシルクロード・ミュージアムで8日、小学校高学年向けの体験講座が開かれた。市内外の児童10人が参加し、古代インドの歴史文化に理解を深めた。 児童らは、インダス文明の始まりや仏教の成り立ちなどの説明を受けた後、民族交流が活発だったと伝わるガンダーラ地方(現パキスタン)で出土した2~4世紀ごろの仏像約10点を見学。顔立ちや髪形、衣のひだの表現に西洋美術が融合し体現されていることを確認しながら、お気に入りの仏像をスケッチした。 参加した小学5年加茂惇裕君(11)=浜松市中区=は「顔に影を描くことが難しかった。目の縁が特徴的だった」と話した。市イメージキャラ「しっぺい」も駆け付け、児
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部活動再編、地域受け入れ 磐田市がクラブ化推進事業
中学校部活動の地域移行に向け、磐田市は本年度、地元のスポーツ・文化団体などが部活動を受け入れる地域クラブを担う事業「(仮称)SPO☆CUL IWATA(スポカル・イワタ)」に乗り出す。既存の部活動を再編し、部員不足や指導者不在で通学校に希望する部活がない生徒に学区の枠を超えて活動の場を提供するほか、休日を中心に指導を移行して教員の負担軽減につなげる。 スポーツ少年団などの参画を想定。市が認可する新たな地域クラブには技術面だけでなく、生徒の自律性・協調性といった教育の観点からの指導に努めるなど、部活動の理念を踏まえた活動を展開してもらう。 本年度は、地域クラブの運営形態の検討や参画団体の公
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イチジク出荷前に規格確認 JA遠州中央 磐田で目ぞろえ会
JA遠州中央いちじく部会はこのほど、本格出荷を前にイチジク目ぞろえ会を磐田市加茂のJA園芸流通センターで開いた。部会員ら約20人が参加し、出荷規格を丁寧に確認した。 参加者は、イチジクを手に取りながら品質や階級の見極め方、パックへの詰め方などを確認した。目ぞろえ会に先立ち、同部会の立花毅部会長は「待ちに待ったシーズン。この場で出荷規格をすり合わせ、品質の良いものを出荷したい」とあいさつした。 同部会では2023年度、部会員37人が磐田、袋井、森町の約4.6ヘクタールでイチジクを栽培している。8月中旬から出荷量が増え、11月末ごろまで続く見込み。
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段ボールで創作体験 絵本作家よこたさんワークショップ マルシェも開催 磐田・新造形創造館
磐田市上新屋の新造形創造館で6日まで、さまざまな創作体験やマルシェなどが楽しめる夏休み特別企画が行われている。初日の4日は、市内在住の絵本作家よこただいすけ=本名横田大助=さんによる段ボールを使ったワークショップや一輪挿しの制作体験講座が開かれた。 段ボールを使ったワークショップには家族連れ約20人が集まった。参加者は、アクリル絵の具で段ボールにネコの顔や模様を表現。接着剤を使ってパーツを組み合わせ、立体的なネコの作品を完成させた。中部小4年の熊沢慧君(10)は「ネコの身体は水玉としましま模様の両方を描いて明るく、にぎやかになるようにした」と笑顔で話した。 5日は、段ボールを使った甲冑(
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郷土の歴史を学ぼう!「ふるさと歴史たんけん隊」 磐田の小学5、6年生
磐田市教委は4日、小学生に地元の歴史や文化財について学んでもらう活動「ふるさと歴史たんけん隊」を同市見付の中央図書館と埋蔵文化財センターで実施した。市内の5、6年生9人が参加し、郷土の歴史に理解を深めた。 中央図書館で開かれている中世の見付の様子を紹介する企画展「中世の見付 遠江の中心ミッケ!」を訪れた児童らは、近年の調査で分かった舟の部材を間近で見学した。市教委文化財職員は「見付は東西に東海道が通り、南は遠州灘につながる入り江が広がっていた」とし、水陸の交通の要衝であったと説明した。 国府や守護所関係者らの集団墓地とされる「一の谷中世墳墓群遺跡」で出土した短刀や茶わんなども観察した。中
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若手社員 自社の魅力発信 市内企業 人材確保へ 磐田市 「就活サポーター」制度新設
磐田市は本年度から就活生に向けて、市内の企業に勤める若手社員に自社の魅力などを伝えてもらう「いわた就活サポーター」制度を新設した。就活生と年の近い社員の“リアル”な声を伝えることで親しみを持ってもらい、競争が激化する人材確保につなげることが狙い。市は制度への協力企業を募集している。 サポーターの対象は、市内に事業所や営業所を置く企業の入社5年以内の若手社員。自身の就活体験やUターンのきっかけ、企業の取り組みを就活生に対面またはオンラインで伝えるほか、就活時の不安や悩みなどの相談に応じる。 市経済観光課によると、就活を控える学生から「年が近い人の方が相談しやすい」との要望が多く寄せられたため導
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米女子大生とサッカー 小学生、練習した英語発揮 磐田で交流事業
サッカーを通じて異文化理解を深めようと、磐田第一JFSSと磐田キリスト教会は31日、米カリフォルニア州のバイオラ大女子サッカーチームを招いたクリニックを磐田市中泉の磐田西小グラウンドで開いた。 参加した磐田第一JFSSの小学1~6年約35人は、米国の学生とともにドリブルやパス、シュートなどの基礎練習に挑戦した。児童らは、練習してきた英語で自己紹介をするなど、積極的にコミュニケーションを取りながら練習に汗を流した。ミニゲームではゴールが決まると、ハイタッチで喜びを分かち合った。 豊田東小6年の中面辰哉くん(11)は「海外の人に接する機会がないので、好きなサッカーを通じて海外の人と話すことが
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新商品開発へ“スクラム” 「イチゴ玉露」発信 農福連携も視野 ラグビー・ブルーレヴズと磐田の農家
磐田市を拠点に活動するラグビーリーグワン1部の静岡ブルーレヴズが、市内の農家らと“スクラム”を組み、地元産の茶葉とイチゴを活用した新商品の開発に取り組んでいる。新たな特産品は12月に売り出し、ブルーレヴズはプロスポーツクラブの発信力を生かしてPRを担う。規格外イチゴを使うことでSDGs(持続可能な開発目標)に貢献するほか、障害者の就労支援にもつなげる。 新商品は、同市岩井の茶農家「お茶のかねまつ」の玉露と同市向笠のイチゴ農家「ICHIGOYA」の規格外イチゴを乾燥させて包んだティーバッグ「イチゴ玉露(仮称)」。お湯を注いで飲むと、適度な渋みと甘みがある玉露と、イチゴのさっぱりとした香りが楽し
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磐田の家康公ゆかり 巡ろう 市が地図製作 城之崎城跡など21カ所紹介 「大河ドラマをきっかけに」
磐田市は、大河ドラマ「どうする家康」にちなみ、市内21カ所の徳川家康ゆかりの地を紹介した地図「家康公ゆかりの地MAP」を1万部製作した。市民に周知するとともに、ドラマ放映をきっかけに訪れる観光客の周遊を促す。市役所やJR磐田駅前観光案内所などに配架している。 地図は縦21センチ、横60センチの折りたたみ式。家康が築造途中で放棄した“幻の城”城之崎城跡(磐田城山球場)や、武田軍の侵攻から激しい撤退戦を繰り広げた一言坂の戦跡など、写真入りで地図上に落とし込んだ。 21カ所のうち12カ所は、市公式ユーチューブ「磐田TV」で、見どころや家康にまつわるエピソードを視聴できる。ほかにも、家康が好んだとさ
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バスケの技 B1 三遠選手に学ぶ クリニックに小中学生180人 磐田
バスケットボール男子Bリーグ1部の三遠ネオフェニックスと県バスケットボール協会は26日、子どもたちに基礎の技術や楽しさを伝えるクリニックを磐田市壱貫地の豊岡体育館で開いた。県内外の小中学生計約180人が実践で役立つテクニックを習得した。 佐々木隆成、山内盛久両選手と大村将基コーチが講師を務めた。約100人が参加した小学生の部では、大村コーチらがドリブルで重視することとして①足幅を意識②身体のバランスを取る③目線を上げる-の3点を挙げた。児童らは教わったことを意識しながら身体を動かし、ディフェンスをかわす練習などに汗を流した。 選手に質問するコーナーでは「ミドルシュートのこつは」との問いに、佐
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絶滅危惧種ベッコウトンボ保全へ 磐田・桶ケ谷沼 活動に地元企業参加
磐田市岩井の桶ケ谷沼に生息する環境省指定の絶滅危惧種「ベッコウトンボ」の保護団体の活動に、今夏から地元企業が参加する。団体の高齢化で人手不足が課題となる中、地域住民、企業、行政が三位一体となってトンボの保全活動に取り組み“市の宝”を守る。 参加するのは、市内に本社や事業所を置く12社の計約30人。参加者は主に平日の勤務時間中に活動に従事する。ベッコウトンボをはじめとするトンボ類を保護するため、ヤゴの飼育や周辺の草刈りを行う。アメリカザリガニやミシシッピアカミミガメを捕獲し、外来種対策にも取り組む。 地元住民などでつくる保護団体「桶ケ谷沼自然環境保全地域管理運営委員
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⚽SBS杯国際ユースサッカー「プロへ登竜門」 鈴木啓太さんと成岡翔さんトークショー
「2023SBSカップ国際ユースサッカー」の開幕を前に、元日本代表の鈴木啓太さん=静岡市出身=と元ジュビロ磐田の成岡翔さん=島田市出身=によるスペシャルトークショー(静岡新聞社・静岡放送、エコパハウス主催)が23日、袋井市のエコパスタジアムで開かれた。SBSカップに出場経験のある2人が、大会の思い出や意義について語り合った。 高校3年の時に静岡県選抜として出場した鈴木さんは「活躍するとプロになれるかもしれないという登竜門的な大会だったのでドキドキしていた。同世代の日本代表と戦うので『絶対に負けたくない』という気持ちだった」と振り返った。 今大会は日本に加え、韓国、パラグアイを迎える。U-
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高校生同士、バスケで姉妹市交流 磐田と米マウンテンビュー
磐田国際姉妹都市協会は22日、磐田市在住の高校生と、同市と姉妹都市提携を結ぶ米カリフォルニア州マウンテンビュー(MV)市の高校生との交流会をアミューズ豊田(磐田市上新屋)で開いた。両市の高校生計12人は、バスケットボールを通じて一緒に汗を流した。 バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)三遠ネオフェニックスの元選手鹿毛誠一郎アンバサダーらが講師を務め、両市の高校生に基礎的技術や競技の楽しさを伝えた。磐田市と米MV市の高校生で2人一組をつくり、パスを回したり、シュート本数を競い合ったりして盛り上がった。 1976年に姉妹都市提携を結んだ両市は、高校生を交互に派遣し、ホームステイなどを通じて
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いわた夏祭り浴衣で満喫 6年ぶり通常開催 歩行者天国にぎわう
磐田市中泉のJR磐田駅北口のジュビロードで22日、「第18回いわた夏祭りinジュビロード」(静岡新聞社・静岡放送後援)が開かれた。昨年設けた感染対策の規制を取りやめ、コロナ禍前の通常開催となるのは6年ぶり。会場では約60店舗の露店やキッチンカーが並び、浴衣や甚平を着た人たちでにぎわった。 規模を縮小した昨年はアルコール類の販売禁止に加え、来場者には食べ歩きの自粛や検温などを実施していた。今年は、歩行者天国となった約600メートル区間にかき氷やアルコールを含むドリンク、ヨーヨーすくいなどの屋台が出店。夕方から夜まで大勢の客が飲食や買い物を楽しんだ。 ステージでは、静岡ブルーレヴズの選手によ
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地元産ピアノ 磐田市民文化会館に 河合「SK―EX」
磐田市は31日、同市飛平松の河合楽器製作所竜洋工場で製作されている最上級のグランドピアノ「SK-EX」を市民文化会館かたりあ(同市上新屋)に導入する。ピアニストの宮谷理香さん(1995年ショパン国際ピアノコンクール5位)が工場を訪れ、同シリーズの3台を試弾して設置する1台を選んだ。 宮谷さんが演奏したのはバロック期のスカルラッティやモーツァルト、ショパンなどの名曲。草地博昭市長らが見守る中、高音・低音の響きや鍵盤をたたいた際の感触など、一音一音確かめるように弾き比べた。宮谷さんは「1500人が入るホールなので、隅々まで表現が届けられるかを確認した」と説明。選んだピアノについて「市民のみな
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地元特産メロンは“笑顔の味” 磐田・富士見小給食にJA提供
JA遠州中央が地元特産の温室メロン「ライオンメロン」を磐田市の富士見小に45玉贈った。同校で18日に給食のデザートとして提供され、全校児童ら約600人が完熟したみずみずしい果実を笑顔でほおばった。 地元の農産物への理解を深め、関心を高めてもらう目的で実施した。同JAメロン部会の山内裕治部会長(60)が訪れ、生産者の視点から児童らにライオンメロンの特徴や栽培方法を紹介した。3年西沢杏音さん(9)は「(ライオンメロンは)一つの木に一個しか実ができないと知ってびっくりした。甘くておいしかった」と笑顔をみせた。 ライオンメロンは同JAメロン部会のブランド。日持ちが良く、糖度が高いのが特徴で、用意
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先進スマート農業の現場見学 磐田で児童生徒 作業省力化理解
通信大手インターネットイニシアティブは16日、磐田市内で小中学生向けスマート農業講座を開いた。児童らは、情報通信技術(ICT)を生かしたスマート農業機器に触れ、農作業省力化への理解を深めた。 農作業から商品開発・販売までを体験する浜松市の農業ビジネススクール「浜松ジュニアビレッジ」所属の小学5年から中学3年約20人が参加した。同社の担当者が講師を務めた。 初めに担当者は、高齢化に伴い耕作放棄地が増加する現状に触れ「ICTなどの先進的な機械を活用することで農作業の負担軽減や経営効率化につながる」と解説。田んぼの水位や水温を計測し、スマートフォンやタブレットで確認できるセンサーを紹介した。 見学
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磐田の6人 健闘誓う 8月全日本小学生ソフトテニス大会
兵庫県で8月3日に開幕する第40回全日本小学生ソフトテニス選手権大会に出場する磐田市内の児童がこのほど、市役所を訪ね、山本敏治教育長らに大会への健闘を誓った。 来庁したのは豊田健友ジュニアソフトテニスクラブに所属する市川栞愛さん(豊岡南小6)木村青葉さん(豊田東小6)ペアと後藤杏樹さん(東部小6)木村若葉さん(豊田東小6)ペア、浜松市の選手とペアを組む山田怜紀君(磐田南小5)、袋井市の選手とペアを組む鈴木海音さん(長野小5)の6人。いずれも5月に開催された県大会で4位以内に入り、全国への切符を手にした。 県予選をトップで通過した山田君は「全国大会で2勝した昨年の成績を超えたい」と話し、鈴
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「いわたインフルエンサー」本年度始動 観光、歴史資源発信
磐田市内の観光、歴史資源を発信する事業「我こそはインフルエンサー」の本年度の活動が始まった。2024年3月まで、10~70代の市民ら30人がSNSを通じて名所などを紹介し、磐田の魅力をPRする。 同事業は昨年度から始まった。市が観光と歴史を発信する2コースを募り、抽選で15人ずつ「いわたインフルエンサー」として任命。「#磐田市」「#我こそはインフルエンサー」などのハッシュタグを付けて月1回以上投稿してもらう。 9日、市内を巡るバスツアーが開かれ、11人が参加した。同市上新屋の新造形創造館では吹きガラス工房を見学し、吹きガラスの制作過程を教わった。日本最古の木造擬洋風小学校舎「旧見付学校」や家
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⚾磐田南 オイスカ浜松国際に打ち勝つ 高校野球静岡大会1回戦
▽1回戦(磐田第1試合) オイスカ浜松国際 110000020―4 磐田南 01202002×―7 ▽本塁打 二俣(磐) ▽三塁打 竹山(磐)▽二塁打 星野、熊谷、林(オ)竹山、古橋、長谷川、伊藤(磐) ▽試合時間 2時間30分 【評】磐田南は打線がつながりオイスカ浜松国際に打ち勝った。 磐田南は2点を先行されて迎えた二回、竹山の適時打で1点差に詰め寄ると、三回には二俣の2点本塁打で逆転。伊藤にも2点適時打が出るなど主軸が躍動し、得点を重ねた。 オイスカは、八回に梶原の適時打などで2点を返したが、届かなかった。 主将が昨夏雪辱 逆転2点本塁打 磐田南の主将二俣
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いざ挑戦! そろばん日本一 GP出場へ 磐田の児童生徒ら「600点満点を」 市長に意気込み
23日に兵庫県で開かれる「そろばんグランプリジャパン2023(そろばん日本一決定戦)」に出場する磐田市の児童生徒ら4人が4日、市役所に草地博昭市長を訪れ、意気込みを語った。 来庁したのはジュニア部門の磐田中部小6年夏目敦生さん(12)、スクール部門の磐田南高2年西崎未佳捺さん(16)と磐田西高3年荒井菫さん(17)、シニア部門の浜松医科大3年氏原翔さん(20)=同市宮之一色=の4人と日本珠算連盟磐田支部の関係者ら。 4人は4月に静岡市で開かれた各部門の県予選で優勝などの好成績を収め、全国大会への切符をつかんだ。全国では、かけ算や割り算、見取り算など6種目の合計得点で競う競技などに臨む。毎日3
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磐田市、静岡産大 大型店に「ルート」 買い物ついでに 歩いて運動を 子育て世代など設定へ
磐田市は静岡産業大と連携し、大型ショッピングモールの館内にウオーキングルートを設定するプロジェクトに取り組んでいる。天候に左右されない「手軽な運動」の一つとして買い物客らに取り入れてもらい、スポーツに親しんでもらう機会を増やす。 5月、同大の江間諒一准教授の生徒25人が開店前のららぽーと磐田(同市高見丘)を訪れた。学生らは、距離計測器を手に店舗の端から端までの距離や歩数、運動強度を示す「METs」を計測。階段の段数を数えるなどしてルート構築に向けて館内を歩き回った。 ルートは子育て・働き世代や運動していない大学生向けなど、ライフスタイルに合わせて複数用意する。江間ゼミ3年の轟大志さん(
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「げんきでいてね」祖父母への絵手紙作りに挑戦 磐田・田原幼稚園
磐田市三ケ野の田原幼稚園の年長園児が30日、祖父母に送る絵手紙作りに挑戦した。絵手紙は敬老の日(9月18日)を前に、運動会の案内状とともに園から送付する。 講師の大場富恵さんの手ほどきを受けた園児12人は、ペンや絵の具を使ってトマトやパプリカ、キュウリなどの夏野菜をのびのびと描いた。「げんきでいてね」「だいすきだよ」「ありがとう」など、祖父母が喜んでくれる顔を思い浮かべながらメッセージも記入し、消しゴムで作ったはんこを押して完成させた。 鈴木心結ちゃん(6)は「ミニトマトがかわいいからたくさん描いた。いつもありがとうという気持ちを込めた」と声を弾ませた。
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通園バス乗降時、点呼や確認を 静岡県、置き去り防止マグネットシート配布 835施設に
牧之原市の認定こども園で昨年9月、園児が通園バス内で置き去りになり死亡した事件を受けて県は29日、子どもが車内に置き去りにされる事案を防ぐため、バスの乗降時の点呼や車内確認を促すマグネットシートをバディ幼稚舎(磐田市見付)に配布した。県は来週末までに、送迎を実施している県内の保育施設計835施設に発送する。 マグネットシートは、縦29・7センチ、横42センチ。赤色地に大きな文字で「みんなの確認で、こどもの命を守る。」と記されている。送迎に関わる職員をはじめ保護者や地域住民など多くの目に留まるよう、車両側面への掲出を求める。運転席付近に張り出すステッカーも用意した。 県こども未来課の職員が
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トウモロコシ「大きい」 磐田の園児「甘々娘」収穫
磐田市加茂の豊田北部幼稚園は26日、近くの農家鈴木正裕さん(35)が管理する畑を訪れ、トウモロコシの収穫を体験した。年長園児26人は、甘みと粒の柔らかさが特徴の「甘々娘(かんかんむすめ)」を力いっぱいもぎ取った。 鈴木さんから「上に実っている大きなものがおいしいよ」と教わった園児らは畑に入り、悪戦苦闘しながらも自分の手でトウモロコシを収穫した。畑のあちこちから「大きい」「採れた」などと歓声が上がった。 収穫したトウモロコシは各家庭に持ち帰るほか、下級生の園児らに贈る。藤田あかりちゃんは「(トウモロコシを)引っ張るのが重くて大変だったけれど楽しかった。焼いて食べたい」と笑顔を見せた。
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都内の高校生が生産者の声聞く 農業の課題、解決策探る 磐田
順天高(東京都)の生徒がこのほど、食農環境の変化を学ぶフィールドワークを磐田市内で実施した。多品目栽培の農家や農地保全に取り組む住民団体などの活動を見学し、農業の取り巻く課題や解決策を探った。 1~2年の6人は、同市大久保で茶園をブドウ農園に転換した左口博文さん(71)を訪ねた。左口さんは近年、お茶の需要が低下して茶の単価が安くなり、後継者不足が深刻化している現状を説明。「周辺はブドウ園がなかったので、地元の方に応援してもらえるのではないかと考えた。整備にコストがかかるので敷地内に小さな農園を作り、経営が成り立つのか実験を繰り返した」と話した。 同農園では、シャインマスカットなど5品種を栽培
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働く世代の健康増進へ 磐田市、今秋からアプリ活用で実証実験
磐田市の草地博昭市長は22日の市議会6月定例会一般質問で、働き盛り世代の健康づくりを促すため、スマートフォンアプリを活用して生活習慣の改善を提案する実証実験を今秋にも始める方針を示した。芦川和美氏(志政会)への答弁。 実証実験では民間企業と連携し、健康診断の結果や食事、運動などの生活習慣の記録から人工知能(AI)が健康リスクを予測して改善策を提示するアプリを活用する。期間は来年度まで。対象は市内の中小企業の従業員を想定している。 糖尿病など生活習慣病の予防につなげ、健康寿命の延伸を目指す。草地市長は「改善の取り組みに応じてポイントを付与し、地域でサービスに交換できる仕組みを検討していく」
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磐田の野菜、幸えび おいしく 富士見小で「ふるさと給食」
地元食材を使った給食を楽しむ県の「ふるさと給食週間」に合わせ、磐田市富士見町の富士見小で21日、市内で陸上養殖されているバナメイエビ「幸(ゆき)えび」などを取り入れた給食が振る舞われた。児童ら約600人は、メニューを味わいながら地元の食文化に親しんだ。 献立は幸えびの唐揚げや磐田産のいちごジャム、タマネギやトマト、黄色パプリカなどをふんだんに使ったフランスの郷土料理「ラタトゥイユ」など。子どもたちは次々と口に運んで地元の味を堪能したほか、おかわりを求める姿も多かった。6年甲賀陽なのさん(12)は「もともとエビは嫌いだったけれど、幸エビはパリパリした食感でおいしかった」と笑顔をみせた。 配
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磐田・竜洋東小150歳 おめでとうの大合唱 「誕生日会」で記念歌披露
磐田市中平松の竜洋東小は19日、創立150周年を祝う「誕生日会」を同校で開いた。PTAや学校運営協議会、地元住民らでつくる実行委が企画。保護者が作詞作曲した記念歌を全校児童が斉唱し、地域一体となって節目を盛り上げた。 5、6年生の代表児童が進行役を務めた。児童約150人はバースデーソングを披露してクラッカーを鳴らした後、記念歌「150周年の絆」を声高に歌った。市イメージキャラクター「しっぺい」も駆けつけ、花を添えた。 同校では4月以降、朝の放送で記念歌を流し、児童全員が気持ち良く歌えるように取り組んできた。伊藤雅之校長は「150周年の歌を大切にし、さらにより良い竜洋東小にしてほしい」と
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バイクや船に興味津々 ヤマハ発動機など小学生向け体験教室 磐田
磐田市見付のワークピア磐田とヤマハ発動機は17日、キャリア教育事業の一環で、小学生向け体験教室「わんぱくチャレンジ」をアミューズ豊田(同市上新屋)で開いた。市内外の親子連れ計約100組が参加し、地元企業の取り組みや物づくりへの理解を深めた。 バイクの魅力発信と交通安全啓発を兼ねた「親子バイク教室」に参加した子どもたちは、周囲の安全を確認してバイクにまたがり、親に支えてもらいながらアクセルやブレーキの操作を練習。最後は直線コースを一人で走り、ライダー気分を存分に味わった。磐田中部小2年の藤原蓮さん(7)は「ペダルに足を両方乗せることができた。初めてバイクを運転して楽しかった」と笑顔をみせた。
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園児の花束 磐田署笑顔に 日頃の感謝込め「花の日」に訪問
磐田市国府台のこうのとり保育園の年長園児がこのほど、磐田署を訪れ、日頃の感謝の気持ちを込めて花束と手紙を贈った。感謝の思いを示すキリスト教の行事「花の日」(6月第2日曜日)にちなんだ行事。 年長園児25人が、治安維持活動や交通安全指導などを通じて子どもたちを守る警察官に「いつも守ってくれてありがとう」と、大きな声で感謝の気持ちを伝えた。アジサイやキクなど鮮やかな生花を束ねたブーケのほか、折り紙でチューリップをあしらった手紙を田中尉公署長に手渡した。 田中署長は「お花だけでなく、みんなからパワーをもらった。交通事故に気をつけて元気に過ごしてほしい」と呼びかけた。 署の前にはパトカーや白バ
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全国“走破” 終わらぬ挑戦 47都道府県でマラソン大会入賞達成 磐田の68歳北沢さん
磐田市立野の市民ランナー北沢正孝さん(68)は今春までに、47都道府県全てのマラソン大会で入賞を果たした。定年退職を機に全国各地のレースに挑戦。免疫疾患を抱えながらも、仲間と支え合い8年かけて偉業を達成した。「自分の取り組む姿勢がシニア世代を元気づけ、挑戦する人の背中を押すきっかけになれば」と話す。 高校教諭を退職後、2015年8月から健康のためにランニングを始めた。3カ月後には地元のジュビロ磐田メモリアルマラソン5キロの部に初出場し、7位になった。「入賞の6位まであと40秒差だったので悔しかった」。中学、高校と陸上部だった北沢さんの心に再び火がついた。 毎朝12キロ走り、練習後は40分
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遠州織物の魅力に触れる 磐田でマーケット
遠州地方の綿織物の魅力を紹介し、普及を図るイベント「綿の産地フェア はままつ染め織りマーケット」(県繊維協会主催)が10日、磐田市上新屋のアミューズ豊田で開かれた。 遠州織物の製造や販売を手がける市内外の16社・団体が出展。生地やバッグ、ストールなど多彩な商品が並び、多くの地元住民でにぎわった。天龍社織物工業協同組合は、独特の畝(うね)が特徴的なコーデュロイ生地を使った衣類やポーチを紹介した。 会場には組みひもを作る「製紐機(せいちゅうき)」や手織り機の実演・体験コーナーもあり、来場者は生地の魅力や風合い、地域伝統産業に触れた。
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ワンストップで申請 磐田市・豊岡支所に窓口 被災者を支援
磐田市は5日、台風2号接近に伴う豪雨の影響で被害が大きかった磐田市北部の豊岡地区の被災者向けに、各種申請や相談の受け付けなどの支援を行う窓口を豊岡支所に開設した。 窓口は支所1階の市民生活課前に設けた。罹災(りさい)証明・被災証明の申請のほか、災害廃棄物・土砂の搬出場所の案内、道路・河川の復旧活動の要請などを受け付けている。 住宅関連の支援で、浸水被害などで使用できない床など、生活に最低限必要な応急修理に半壊以上で上限70万6千円、準半壊で同34万3千円を補助する。このほか、床上浸水した住宅に消毒液を配布する。 問い合わせは豊岡支所市民生活課<電0539(63)0020>へ。
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「ホームで勝利」ともに喜びを ラグビーリーグワン・ブルーレヴズ 磐田市に今季成績 報告 市長「ファンを開拓」
磐田市を拠点に活動するラグビーリーグワン1部、静岡ブルーレヴズ(BR)の山谷拓志社長と桑野詠真選手がこのほど市役所を訪ね、草地博昭市長らに2022~23シーズンは8位だったと報告した。今季の反省点のほか、来季に向けての抱負などを語った。 12チームで争った今季は5勝2分け9敗で昨季と同じ順位にとどまった。山谷社長は「開幕戦からの4連敗が痛かった。接戦の試合をものにしていれば、プレーオフ争いができたのでは」と悔やんだ。桑野選手も「開幕戦が大切だと身に染みて感じた」と語った。 一方、リーグ終盤では埼玉パナソニックワイルドナイツを下し、今季全勝、公式戦47戦負けなしの絶対王者に土を付けた。続くヤマ
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アジサイ鮮やか 新緑に彩り 磐田・敷地里山公園
磐田市敷地の敷地里山公園で、アジサイが咲き始めた。鮮やかな紫や青色の花が新緑の山を彩り、来場者が散策しながら楽しんでいる。 公園を整備する鈴木隆典さん(79)によると、園内の散策道沿いや山の斜面に3500株以上のアジサイが植えられている。29日現在、四分咲き。段階的に咲き始めるため、6月下旬ごろまで楽しめる。淡いピンク色の花を咲かせる「ササユリ」との“共演”も、1週間ほどは見られるという。 公園は旧豊岡東小に隣接している。
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「給食大臣」選挙で選ぼう!政策聞き投票 磐田東部小で主権者教育
磐田市東貝塚の東部小で24日、小学生向け主権者教育「給食大臣を選ぼう」が行われた。架空の「給食大臣」立候補者が、食べ残しを減らすための解決策などを説明。演説を聞いた6年生約130人が有権者となって模擬投票し、選挙の意義や仕組みを学んだ。 市明るい選挙推進協議会の委員3人が立候補者役を務め「給食をみんなが好きな献立にする」「もったいない精神を広める」といった〝政策〟を述べて自分への投票を訴えた。それぞれの候補者を支持する児童による応援演説も行われた。 その後、児童らは市選挙管理委員会事務局職員の指導を受け、実際の選挙と同じ投票箱や記入台などを使って模擬投票を行った。川島彩華さん(11)は「
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「いわた茶」新茶10キロ、市に贈呈 振興協と製茶業組合
磐田市のいわた茶振興協議会(稲垣明久会長)と磐田製茶業組合(大島基男組合長)は23日、地元産「いわた茶」の新茶10キロを市に贈呈した。 磐田市役所で行われた贈呈式で、2人は市イメージキャラクター「しっぺい」や日本最古の木造擬洋風小学校舎「旧見付学校」などが描かれたパッケージのリーフ茶を、草地博昭市長に手渡した。稲垣会長は「いわた茶は渋みとうまみが調和した味わい深いお茶で、爽やかな香りが特徴。いろいろなところで飲んで広めてもらいたい」と話した。 贈呈は今年で14回目。市は来客用などに使用し、いわた茶のPRに活用する。
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手回し発電に児童挑戦 磐田・富士見小、温暖化防止へ学び
磐田市富士見町の富士見小でこのほど、子どもたちが地球温暖化防止に向けた省エネ活動に取り組む「アース・キッズチャレンジ」のキックオフイベントが行われた。5年生約100人が参加し、エネルギーの大切さや家庭でできる“エコ活”を学んだ。 児童たちは、県地球温暖化防止活動推進センターの職員から地球温暖化の仕組みや原因について説明を受けた後、ごみ分別ゲームを行い家庭で実践できる行動を確かめた。このほか、手回し発電機を操作し、発電方法の仕組みや人力で電気を作る大変さを学んだ。 寺田済努[じぇの]さん(10)は「家で使っていない電化製品のコンセントを抜いたり、つけたままのテレビ
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女子高生登録審判 ピッチを駆ける サッカー総体男子公式戦で主審
5月に行われた「静岡県高校総体サッカー西部地区大会」の7位決定戦で、高校生の登録審判「ユースレフェリー」の久米柚嘉さん(16)=浜松工業高2年=が主審を務めた。県サッカー協会によると、女子ユースレフェリーが高校男子の公式戦で主審を務めるのは静岡県内初とみられる。攻守が激しく入れ替わる場面でも、落ち着いた笛で試合をコントロールした久米さんは「男子のスピードについていくのは難しかったが、大舞台で全力を出せた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。 7日に磐田市で行われた決勝トーナメントの7位決定戦「浜松湖東-掛川東」を担当した。強い雨が降り続ける中、174センチの長身を生かした伸びやかなスライド
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静産大生 ボニータ サッカー女子1部 盛り上げ 磐田ホーム戦 応援グッズ配布
サッカー女子プレナスなでしこリーグ1部第10節静岡SSUボニータのホーム戦で静岡産業大は20日、「静岡産業大学マッチデー」と銘打ち、学生らが入場者に応援グッズを配布して試合の盛り上げに一役買った。 舞台となったスポーツ交流の里ゆめりあ(磐田市大久保)では、同大女子バスケットボール部15人が会場入り口に立ち、学校のロゴマークを袋にあしらったメロンパンやうちわを先着200人に手渡した。 選手入場時のエスコートキッズは同校職員の子どもたちが務め、先発選手と手をつないでピッチに入場。キックインセレモニーでは同大スポーツ科学部の高橋和子学部長が出席し、ピッチにボールを蹴り入れた。 静岡SSUボニ
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ありったけの夢「海賊旗」に 漫画「ワンピース」題材 磐田中部小6年生、特別授業
漫画家尾田栄一郎さんの人気作「ONE PIECE(ワンピース)」を題材に将来の夢について考える特別授業「Meet the ONE PIECE47 ワンピースの時間」が19日、磐田市中泉の磐田中部小で開かれた。6年生約30人は、クラスの仲間と話し合いながら夢の〝かけら〟を探し、目標などを表した「海賊旗」を制作した。 同授業は小学生対象のキャリア教育の一環。ワンピースを連載中の「週刊少年ジャンプ」を発行する集英社などが、全47都道府県で順次開催している。静岡県は愛知、岐阜県に続き3例目。登場人物が夢を海賊旗に描いている原作にちなみ、子どもたちが自らの夢について考え、表現することを目的に行った。
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空襲犠牲者に平和誓う 磐田農高、磐田北小で慰霊祭「日本、世界へ広める」
太平洋戦争末期の1945年5月19日の空襲で犠牲になった児童生徒らを追悼する慰霊祭が19日、磐田農業高(磐田市中泉)と磐田北小(同市見付)で営まれた。在校生や空襲経験者、地元住民が冥福を祈り、平和への誓いを新たにした。 実習作業中の生徒5人が亡くなった磐田農業高の慰霊祭では、授業開始前に全校生徒が黙とうをささげ、代表生徒らが校内の慰霊碑前にバラの花を供えた。爆弾で亡くなった同級生を目の当たりにした鈴木巌さん(91)=同市大中瀬=は「学校のすぐ近くに爆弾が落とされ、急いで防空壕(ごう)に飛び込んだ。土煙が上がる光景や負傷して苦しんだ友人が忘れられない」と当時を振り返り「あんなにつらい思いをす
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ハナショウブ色鮮やか 磐田・花咲乃庄 15日まで、つるし飾り展も
磐田市壱貫地の国登録有形文化財「花咲乃庄」で、ハナショウブが見頃を迎えている。濃淡のある紫や白、ピンク色などの鮮やかな花が庭に咲き、来場者を楽しませている。 同施設の大箸晴康代表理事(83)によると、敷地内には約30種1000株のハナショウブが植えられ、早咲きの品種を中心に咲き始めた。ハナショウブは品種を変えながら6月ごろまでの間、順番に開花するという。 浜松市の高台協働センターで活動する伊達和子さん=同市中区=が、古布や着物を縫い合わせて仕上げた人形など約300点を紹介する「四季のつるし飾り展」も5月15日まで開催している。火曜休館。
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卓球バレー楽しんで 競技普及へ指導者に資格講習会 磐田
日本発祥のパラスポーツ「卓球バレー」の指導者資格講習会が7日、磐田市見付の磐田卓球場ラリーナで開かれた。障害の有無や性別、年齢に関係なく誰もが気軽に楽しむことができる同競技を普及しようと、東京五輪卓球金メダリスト水谷隼さんの母、万記子さんが企画した。 県内の福祉施設関係者ら約20人は、日本卓球バレー連盟普及委員会の斎門豊さん(66)の指導を受けながら競技規則や道具の使い方、審判の合図などを学んだ。実技講習では、木製ラケットを手に6人対6人で卓球台を挟んで座り、音の鳴るピンポン球を転がして相手コートに返球。プレーする側と審判の両方を体験し、楽しみながら競技の指導者資格取得を目指した。 卓
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長野小児童が華麗に舞 磐田で「千寿の前」供養祭
磐田市にゆかりがある平安末期の女官「千寿の前」の供養祭がこのほど、同市野箱の傾城塚で開かれ、児童による「千寿手まり歌の舞」が4年ぶりに披露された。地元自治会が命日の4月25日前後に毎年開催しているが、新型コロナ禍の影響で規模を縮小していた。 供養祭には地元住民ら約50人が集まった。そろいの赤い和服に身を包んだ市立長野小6年生の6人が、練習を重ねた舞を華麗に演じた。 千寿の前は現在の静岡市駿河区に生まれ、和歌や琴、書などに通じた。源頼朝に仕えた千寿の前は、源平合戦に敗れ捕虜となった平重衝の世話を命ぜられ、交流するうちに恋に落ちたという。重衝の処刑後は尼となり、磐田で弔ったと伝えられる。
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大名行列 華やかに いわた大祭り 旧宿場町にぎわう
磐田市の見付宿場通りで29日、「第21回いわた大祭り 遠州大名行列・舞車」(同実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が開かれた。新型コロナ禍の影響による見物客の密回避のため中止が続き、見付宿場通りでの開催は4年ぶり。江戸時代の情緒を残す大通りを豪華絢爛(けんらん)な衣装に身を包んだ行列が練り歩き、大勢の市民が旧宿場町の歴史と文化を堪能した。 地元の中学生や住民有志ら約50人が、奴(やっこ)や姫役などを演じた。藩侯役は草地博昭市長、かごかき役をラグビーリーグワン1部・静岡ブルーレヴズの選手らが務めた。「下にー、下に」と大きな低い声のかけ声が通りに響く中、行列はゆっくりと進行。城山中の生徒たちが
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“地域の宝物” 自由に描く 磐田で写生大会 「旧見付学校」など細部まで丁寧に
磐田市はこのほど、「見付写生大会」を同市見付地区で開いた。市内外から多くの親子連れが参加。旧赤松家記念館や見付天神など14カ所から好みの場所を選択し、思い思いに描いた。 日本最古の木造擬洋風小学校舎「旧見付学校」では、大勢の参加者が集まった。絵の具やクレヨン、色鉛筆を使い、緑色の壁や石垣など細部まで丁寧に描写。市イメージキャラクター「しっぺい」も駆けつけ、参加者の様子を見守った。 親子三世代で参加した中村瑚斗音さん(9)=袋井西小4年=は、家族と事前に下見をし、淡海国玉神社の「兎(うさぎ)像」を描くと決めていた。「(うまく描けるように)がんばります」と意気込んだ。 同企画は2018年までつつ
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声で歌で 児童がジュビロ応援 豊田東小 サポーター伝授-磐田
磐田市高見丘の豊田東小の5、6年生約120人が25日、市内の児童が一斉観戦する5月13日のサッカーJ2ジュビロ磐田のホームゲームを前に、地元サポーターから応援方法を学んだ。声出し応援を控えるなどの制限が解除され、4年ぶりに子どもたちの声援がスタジアムに戻ってくる。 ジュビロ磐田の応援団体「プログレッソ」のメンバー日内地俊和さんら4人が同校を訪れ、ジュビロコールなどの応援歌を紹介。児童らは、頭上で手を挙げながら「ジュビロ磐田」と声を張り上げ、ハンカチを回す動作も確認した。日内地さんは「恥ずかしがらず大きな声で元気よく、選手に届けよう」と呼びかけた。 一斉観戦は、地元クラブへの愛着を育んでも
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収穫楽しみ! トウモロコシ苗植え 磐田・豊田東幼稚園児が700本
磐田市高見丘の豊田東幼稚園の園児が24日、近くの畑でトウモロコシの苗を植えた。 農作業を通じて食の大切さを学んでもらおうと、JA遠州中央豊田青年部が企画。同部の鈴木正裕支部長が管理する畑で実施した。園児らは「早くトウモロコシを食べたい」「収穫が楽しみ」などと話しながら小さな手を動かし、高さ10センチほどの苗を丁寧に植えた。 同部のメンバーやJA職員も手伝い、甘くてみずみずしい人気品種のゴールドラッシュの苗約700本を定植した。7月上旬ごろに収穫体験を行い、園児が各家庭に持ち帰るという。
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静岡人インタビュー「この人」 地域社会と連携した実践的教育を進める静岡産業大の学長 堀川知広さん(湖西市)
元県職員で経済産業部長などを歴任し、2011年に特任教授として静岡産業大へ。情報学部長、副学長を経て22年4月1日から現職。産官学など地域社会と連携した実践的教育を軸に、社会に貢献できる人材育成を目指す。専門分野は農業政策、産業政策。湖西市出身。72歳。 -就任1年を振り返って。 「豊かな感性を持っている学生が自分で考えながら学ぶものを選択し、社会に貢献できる技術を身につける必要がある。デジタルトランスフォーメーション(DX)や脱炭素社会に向けたグリーントランスフォーメーション(GX)など、急激な社会の変化を国内外の現場に出向いて肌で感じてもらいたい」 -本年度の取り組みは。 「教員
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公園ごとの運動法 紹介 子育て・働き世代向け冊子 磐田市と静産大 健康維持へ“ながら”も考案
磐田市は静岡産業大と連携し、市民のスポーツ実施率向上に向けた冊子「イワタde運動あそび」を発行した。子育て・働き世代をターゲットに、市内の公園や気軽にできるトレーニングなどを紹介。日常生活の中で運動を取り入れ、楽しみながら健康を維持する方法を提案している。 冊子はA5判18ページで、市内の公園計12カ所を、写真を多く交えて掲載した。「自然の中でジョギングやウオーキングを楽しめる」「広い芝生広場があり、親子全力で駆け回れる」など、公園の特色に合わせたスポーツを提案。静産大生が考案した“ながら運動”なども盛り込んでいる。 同市のスポーツのまちづくり施策を示した「市スポーツ推進計画」(2016~2
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菓子店巡りスタンプ集め 磐田 しっぺい景品と引き換えも
磐田市観光協会は5月31日まで、市内の和洋菓子やパン屋など計12店舗での買い物と観光振興を兼ねたキャンペーン「ぐるっといわたお菓子でまんきつ!春らんまんスタンプラリー」を開催している。 参加店舗のうち3カ所以上を回ってスタンプを集め、合計3千円以上(税込み)の買い物をした先着200人に、市イメージキャラ「しっぺい」をあしらったフォークやスプーン、ストローのセットを贈る。キャンペーンをPRするチラシやスタンプを押す専用カードは、参加店舗とJR磐田駅北口の市観光案内所で配布している。景品の引き換えは同案内所で行う。 市観光協会によると4月19日現在、残りは100セットほどで、無くなり次第終了
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遠州どぼくらぶ 中遠4市、協会、理工科大連携 建設業界 働きがい 若者に発信 現場の魅力、SNSで
中遠地域4市(磐田、袋井、掛川、菊川)は13日、袋井建設業協会や静岡理工科大と連携し「遠州どぼくらぶ」を設立した。土木はインフラ整備や災害復旧に関わる重要な産業である一方、少子高齢化に伴う人材不足が深刻になっている。産官学を挙げて土木のやりがいや魅力をSNSなどで発信し、若い世代に建設業界のイメージ向上を図る。 県内の建設業界の仲間が集い、担い手確保策を検討する県の「静岡どぼくらぶ」を派生し、中遠広域で活動を展開する。袋井市の若手職員を中心に、施工中しか見ることができない現場やインフラ施設を多くの写真を交えてインスタグラムで紹介する。このほか、建設現場見学会や小中高校への出前授業も予定。子ど
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シャッター“映えスポット”に 中泉(磐田)地区団体と磐田農高生タッグ 旧商店街に彩りと活気を
JR磐田駅から西に約200メートルの旧西銀座商店街(通称・ビタミンロード)を盛り上げようと中泉地区地域づくり協議会(大場雅行会長)は、地元の高校生と協力し、空き店舗のシャッターに作品を描く「シャッターアート」に挑戦している。4月上旬、磐田農業高ビジュアルアート部の部員約10人が、元呉服屋と元紳士服店を鮮やかな絵で彩った。学生は「写真を撮って楽しんだり気軽に集まったりする場所になれば」と旧商店街の発展を願う。 高校生の発想を市政に生かす狙いで市が組織した「いわた高校生まちづくり研究所」で、旧商店街を通学で利用することが多い磐田西高生が、シャッターアートを提案。同協議会と栄町自治会が市内の高校
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慢性疲労症候群 闘病の日々、思い一冊に 磐田の女性「同じ悩み持つ人の役に」
強い倦怠(けんたい)感などを引き起こし、日常生活が困難になる「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群」と診断された磐田市壱貫地の横山小寿々さん(47)がこのほど、闘病生活の経験や日々の思いを1冊の本にまとめた。夫のサポートを受けながら執筆した横山さんは「同じような症状で悩む人や家族の心を少しでも軽くするお手伝いができれば」と話し、病気への正しい理解を求めている。 横山さんが体調に異変を感じたのは、セラピストとして働いていた5年前。自宅で料理中に全身に痛みを感じ、使っていたフライパンが持てなくなった。微熱や頭痛も併発したが「数日休んだら治る」と自分に言い聞かせて普段通りに過ごした。その後も治まる気配
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投票済証 親しみやすく 県議選へ磐田市選管 静岡産業大生デザイン
磐田市選挙管理委員会は9日投開票の県議選で、静岡産業大磐田キャンパス(同市大原)の学生がデザインした投票済証を作成し、期日前投票所で希望者に配布している。6日夕、担当した学生らが市役所を訪れ、大沢正昭委員長に活動を報告した。 考案したのは同大経営学部佐藤寛子准教授のゼミ生松本栞奈さん(21)=4年=、奥間千尋さん(21)=同=、同ゼミ卒業生で会社員松井寛太さん(22)の3人。 表面は「スポーツのまち磐田」をテーマにサッカーやラグビー、卓球に励む人々の姿や市イメージキャラクター「しっぺい」を描いて親しみやすいデザインに仕上げた。裏面は「みんなでつくろう磐田のまち」などとメッセージを添え、市公式
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警察官募集内容を紹介 磐田署 遠鉄自動車学校と連携
磐田署は31日、遠鉄磐田自動車学校(磐田市見付)と連携し、警察官の採用募集と交通安全を呼びかける活動を同自動車学校で行った。署員らは災害や警備の活動時に機動隊員が着用する出動服を身に着け、4月5日まで受け付けている大学区分の受験をPRした。 署員は、交通ルール順守や自転車乗車時のヘルメット着用を促すチラシを教習生に配布。採用試験の内容や警察官の業務内容も説明した。採用に興味を持った教習生が、その場で関係資料に記入する姿もみられた。静産大に入学予定の安間帆乃香さん(18)は「警察官は小さいころから憧れがある。将来は身体を動かす仕事に就きたいので夢の一つとして検討する」と語った。 県警警務課
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静岡産業大生 ポーチとバッグ考案 「感性」光るデザインに 都内企業と連携、磐田で販売会
静岡産業大経営学部(磐田市大原)の学生がデザインを考えたポーチとバッグの販売会がこのほど、同市豊浜の渚の交流館で開かれた。帆布バッグなどを製造する「工房HOSONO」(東京都)と連携して開発した。 熊王康宏教授のゼミ生で、人間の感性をものづくりに生かす「感性工学」を学ぶ4人がデザインした。ポーチは、カードが収納できる大きさのポケットをつけて機能性を高めた。また、ファスナーの位置にもこだわり、口が大きく開いて中身を確認しやすくした。 価格はポーチ2千円、バッグ5千円。渚の交流館が7周年を迎える5月にも、再び販売会を開催する予定。 (磐田支局・崎山美穂)
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アザレア・セブンは5位 女子7人制ラグビー エコパで熱戦
「鈴与・セントパトリックグリーンデイズ」(県ラグビーフットボール協会など主催)が25、26の両日、袋井市愛野の小笠山総合運動公園で開かれた。自転車ロードレースのほか、2019年ラグビーW杯の舞台となったエコパスタジアムで女子7人制ラグビーが行われ、熱戦を繰り広げた。 同大会は県内外から9チームが出場。上位4チームが5月に開催される国内最高峰の大会「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ」への出場権を得る。2日目は順位決定戦が行われ、袋井市を拠点に活動するアザレア・セブンは日本経済大女子ラグビー部に5-12と敗れて出場権獲得を逃した。神戸ファストジャイロには59-0と大勝し、5位となった。 2
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太田川で試乗会「コースタルボート」 新感覚競技の魅力発信 磐田
ボート競技の一種で、2028年のロサンゼルス五輪の新種目として採用が検討されている「コースタルボート」の体験試乗会が26日、磐田市福田の太田川河口付近で初開催された。県内外のボート経験者や浜松北高漕艇部の部員など約25人が参加し、新感覚のスポーツを楽しんだ。 ボート競技は穏やかな川面を走るのが一般的だが、コースタルボートは風が強く波の出やすい沿岸部で行う。競技の認知度向上と太田川河口域を利用した水上スポーツを提案しようと、磐田水辺環境活用連携プラットフォーム「IWATA Banks」(天野敏之代表)が企画した。 雨天かつ強い風が吹く中、参加者は天野代表やNPO法人県ウオータースポーツ協
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家康の足跡 磐田で探る ゆかりの地 市がツアー 大日堂、「一言坂の戦い」古戦場跡…
磐田市は25日、市内の徳川家康ゆかりの地を巡るバスツアー「『磐田で何した?家康』家康の足跡をたどろう」を開いた。大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせ、地域の魅力発信に取り組む市職員有志のプロジェクトチーム(PT)が中心となって企画。親子連れ約40人が参加し、楽しみながら市内の歴史に理解を深めた。 参加者はバス2台に分乗して市役所を出発。PTや経済観光課職員約10人が案内人となり、家康の重臣・本多忠勝が合戦前に偵察を行ったとされる「大日堂」や武田軍の侵攻からの激しい撤退戦を繰り広げた「一言坂の戦い」の古戦場跡など、家康ゆかりの史跡計4カ所に立ち寄った。 同市見付の宣光寺では、地蔵堂に祭られ
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ハナモモ 紅白華やかに 磐田・敷地里山公園で見頃
磐田市敷地の敷地里山公園でハナモモが見頃を迎えている。赤やピンク、白に色づいた花びらが園内を華やかに彩っている。 約2万5千平方メートルの敷地内に5種類のハナモモ計約1500株が植えられている。24日現在、しだれ桃「源平」や「照手姫」が多く咲き、来場者の目を楽しませている。公園を整備する鈴木隆典さん(79)は「園内は緩やかな起伏があり、眺めもきれい。散策をしながらハナモモを満喫してもらいたい」と来場を呼びかけている。 25、26の両日午前10時から、作詞家でシンガーのうめたちあきさん=浜松市東区=によるコンサートが同公園で開かれる。敷地地区で戦後親しまれていた「敷地音頭」などを披露する。観覧
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磐田・桶ケ谷沼 希少種「ベッコウトンボ」羽化 3月中確認、10年連続
磐田市岩井の桶ケ谷沼で22日までに、環境省の絶滅危惧種に指定されている希少種「ベッコウトンボ」の今季初となる羽化が確認された。3月中の確認は10年連続という。 桶ケ谷沼ビジターセンターによると17日午前10時ごろ、NPO法人桶ケ谷沼を考える会が保全活動に取り組んでいる沼の南西部で、同センター職員が見つけた。暖かい日が続いたことなどから、昨年に比べて1週間早く羽化したとみられる。 羽化は4月下旬まで続く見込み。下旬に個体数の調査会を行う。
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マルシェ「ご縁大切に」 磐田 飲食、雑貨24店にぎわう
磐田市の飲食店などの女性経営者でつくる「ご縁マルシェ」実行委員会は19日、第4回イベントを同市見付の西光寺で開いた。本堂や境内に飲食や雑貨など24店がブースを設け、多くの家族連れでにぎわった。 手作り小物やアクセサリーのほか、キッシュやタピオカなど多彩な飲食品を並べた。フットマッサージといった体験コーナーも充実し、来場者は時間を満喫した。 同マルシェはコロナ禍を支えてくれた地域の人々への縁に感謝し、2020年から開催している。実行委の一人で飲食店おかみの鈴木弘子さんは「日常に戻りつつあるが、このご縁を大切に、定期的に開催していきたい」と話した。 (磐田支局・崎山美穂)
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91歳神谷さん 鐘掛岩登頂100回 磐田 「自然、人の温かみ感じ」
磐田市二之宮の神谷睦美さん(91)が19日、同市の獅子ケ鼻トレッキングコースの最奥部にある鐘掛岩(224・5メートル)への登頂100回を達成した。偉業達成の瞬間には、家族や山で知り合った仲間、コースを案内するボランティアガイド約10人が集まり、記念の祝福会を開いた。 神谷さんがコースに挑戦したのは85歳のころ。山で出会った人に励まされたことで「自然だけでなく人の温かみも肌で感じることができる」と山登りに引かれた。「急ぐな、無理をするな、頑張るな」を合言葉に、週1、2回のペースで登り続けてきた。 19日午前、神谷さんはいつものように歩みを進め、道中は妻はつ子さん(87)手づくりの椅子で休息を取
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台風15号の災害復旧貢献 磐田市 15団体・企業に感謝状
磐田市はこのほど、県内に甚大な被害をもたらした昨年9月の台風15号で、市内の災害復旧に貢献した15団体・企業に感謝状を贈った。 各団体・企業は、記録的豪雨で発生した災害土砂の仮置き場や活動用トラックなどを提供したほか、災害ボランティアなど長期滞在者に対して活動拠点や宿舎を用意した。また、専門家として技術的な支援や助言も行い、災害復旧を後押した。 市役所で行われた贈呈式で、草地博昭市長が出席した14団体・企業の代表者に感謝状を手渡した。草地市長は「被災者のために、それぞれの立場でできることを一生懸命考えながら動いてくれた。市としても災害復旧がスムーズに進んだ」と謝意を述べた。 15団体・企業は
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文化財がそば店に 磐田の旧掛塚郵便局 レトロな雰囲気が客呼ぶ 店主の山本さん、地域再興へ意欲
磐田市白羽の国登録有形文化財「旧掛塚郵便局」が、そば店に生まれ変わった。昭和レトロの雰囲気を極力残して昨秋オープン。地元住民や県内外の観光客で連日にぎわいを見せる。少子高齢化に伴い地方の商店街の衰退や個人店の減少が進む中、店主の山本孝太郎さん(38)=浜松市中区=は「かつて栄えていた掛塚を復活させたい」と奮闘している。 店名は「蕎麦(そば)切りヤルダ」。木造2階建ての旧局舎はモルタル塗りの石造り風。正面玄関の郵便マークや洋風の軒飾りなど、外観は1935年の建築当時の面影を残す。1階の店内には、ガラス戸の受付窓口をそのまま生かしたカウンター席もある。 山本さんは浜松工高を卒業後、料理人を志
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磐田「ふるさと劇団」はつらつ 4期生、迫真の演技で観客魅了
磐田市上新屋のアミューズ豊田を拠点にする市民劇団「アミューズふるさと劇団」は12日、4期生の成果発表会を同館で開いた。新型コロナ禍で公演中止が続き、3年ぶりの開催。中学生から70代までの劇団員らが、迫真の演技で観客約60人を作品の世界に引き込んだ。 宮沢賢治の童話「どんぐりと山猫」「よだかの星」をベースにした舞台を披露した。さまざまな動物を声や表情、身体を使って表現し、個性的なパフォーマンスを繰り広げた。 4期生6人は昨年9月中旬から月3回程度、劇団たんぽぽ(浜松市)のメンバーの指導を受けながらレッスンに励んできた。公演を終えて劇団員は「大好きなお芝居ができて良かった」「お客さんの前で
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水球女子「4強目指す」 U-17 全国大会 県選抜が磐田市長訪問
水球女子県選抜チーム「PISCINA(ピシーナ)静岡」が、17~21日に新潟県で開かれる「第9回全日本ジュニア(U-17)水球競技選手権大会」への出場を決めた。7日、出場報告会が磐田市役所で開かれ、選手らが草地博昭市長に抱負を述べた。 出場するのは磐田西、袋井、湖西高の選手10人。週に数回、磐田西高や浜松市内のプールに集まって練習しているという。東海ブロック予選で優勝し、2年ぶり2回目の全国大会出場を決めた。 報告会で磐田西高2年の村松季歩主将(17)は、チームの課題であるシュート精度や泳力の向上に励んできた練習を振り返りながら「緊張しないよう、1試合1試合楽しみながら頑張る。ベスト4を
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台風15号対応の改善点報告 磐田市防災会議、AI活用し迅速に
磐田市は9日、国や県、市内各種団体らによる2022年度防災会議を同市国府台の市防災センターで開いた。市は危機管理体制の強化に向け、県内に甚大な被害をもたらした22年9月の台風15号の行政対応や課題、改善点などをまとめた最終報告を示した。報告書は同日、市ホームページで公開された。 市危機管理課担当者は、長時間続いた豪雨や道路冠水で職員参集や現地調査が行えず、被害状況の把握に苦慮したと説明。改善策として、人工知能(AI)でSNS上に投稿された被害情報を自動収集するシステムや市内5カ所に冠水センサーを導入するなどして、迅速な初動対応につなげるとした。 地域防災計画も修正し、不発弾発掘や処理に関
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記者コラム「清流」 体験できる機会 大切に
2月中旬、磐田市松之木島の御嶽神社で約160年続くとされる「火渡り」の伝統行事を取材した。子どもから大人まで熱さに耐えながら“炎の道”を渡る姿を、押し寄せた住民の最前列でシャッターを切っていた。 「記者さん、せっかくだから渡ったほうがいいよ」。地元の大膳講や地域住民から言われ、挑戦することになった。迫力のある炎でかなりビビっていたが、意外にも熱くない。“アンコール”にも応え、素足で2回渡り切った。 実は取材前日、先輩記者から「渡ってきたら」と勧められ、笑顔で断っていた。体験してみると、見ていても伝わらない真実が分かり、充実した気持ちになった
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全国大会「優勝目指す」 ソフトテニス・女子ダブルス 鈴木さん(長野小4)が決意 磐田市役所
29~31日に千葉県で開催される「第22回全国小学生ソフトテニス大会」に初出場する磐田市立長野小4年の鈴木海音さん(10)が7日、同市役所を訪れ、山本敏治教育長に抱負を語った。 同市の豊田健友ジュニアソフトテニスクラブに所属する鈴木さんは、浜松市天竜区の阿多古クラブに所属する後藤嘉心さん=袋井市立山名小4年=と、ダブルス女子小学校4年生以下の部に出場する。1月上旬に浜松市中区で開かれた県予選で優勝し、トップ通過で全国の切符をつかんだ。 小学1年からテニスを始めたという鈴木さんは「全国大会は初めてなので緊張するけれど、笑顔で一本一本を大切に、ミスなく頑張る。優勝を目指したい」と意気込んだ。
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憧れ舞台 テニス全国へ 磐田東高の選手ら 市長に意気込み
21~25日に福岡県で開かれる「第45回全国選抜高校テニス大会」に初出場する磐田東高男子テニス部の選手らが6日、磐田市役所を訪れ、草地博昭市長に意気込みを語った。 同高男子テニス部は昨年9月の県大会で団体準優勝、続く11月の東海大会で6位入賞し、全国の切符を手にした。団体戦は1、2年の選手9人で構成し、シングル3本、ダブルス2本に臨むという。 全国大会に向けて選手らは「小学生の頃から憧れの舞台。大会で思いっきりプレーしたい」「コートの近くで応援できる補欠の立ち位置。自分の役割を果たしたい」など、それぞれの目標を語った。 鈴木敦主将は「声を出しながらプレーすることを意識して、結果を残した
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磐田の未来 静産大生6人提言 「サブカル、eスポーツでまちづくりを」 市職員らと実現性探る
磐田市のまちづくりをテーマにした大学生の政策提言発表会がこのほど、同市中泉の磐田商工会議所で開かれた。産官学連携で地域活性化を図る取り組み。静岡産業大の学生6人が若者目線の斬新なアイデアを披露し、市職員や同会議所青年部会の会員約60人が発表に耳を傾けた。 「サブカルチャーを使ったまちづくり」を提案したグループは、閑散としたJR磐田駅の現状や同市内の複数箇所がモデル地として登場したアニメ「ゆるキャン△」に着目。同駅周辺の空き店舗にアニメグッズやプラモデル販売店を誘致するほか、駅構内に大型モニターを設置してアニメ関連映像を流し、“サブカルのまち磐田”の認知を目指した。
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トラックに夢乗せて 磐田北小×地元運送会社 ラッピング車体お披露目
子どもの夢を車体にラッピングして全国を走る「ドリームプロジェクト」に賛同した運送会社ナルキュウ(磐田市見付)は4日、近隣の磐田北小児童の夢を描いた車両のお披露目式を同社で開いた。車両は主に愛知県と磐田市間を走行する。 10トンと4トントラックの2台の後部や側面に「サッカー選手になりたい」「卓球の試合で初優勝したい」など、5年生約100人の夢や目標を刻んだ。同市イメージキャラクターのしっぺいや特産の海老芋、見付天神裸祭など、市の魅力を表した写真も配置した。 酒井誠代表取締役や草地博昭市長らによるテープカットが行われ、集まった地元の子どもたちと完成を祝った。カウンセラーになりたい広沢咲良さん
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医療的ケア児支援 多職種で連携 磐田でネットワーク 課題や事例共有
日常的にたんの吸引や人工呼吸器などが必要な「医療的ケア児」を巡り、磐田市障害者相談支援センターはこのほど、市内の医療や教育、福祉関係者などでつくる「多職種連携医療的ケア児者支援者ネットワーク」を発足した。現場の課題や事例を共有して関係機関との連携を強化し、当時者家族への支援向上を図る。 医療技術の進歩で障害や疾患のある子どもの救命率が上がり、自宅で暮らすケア児は県内で約6千人いるとされる。一方、看護師らの人手不足などで保育所や学校の受け入れ態勢はまだ不十分で、自宅でつきっきり介護する家族の負担が大きいのが実情という。 市急患センター(上大之郷)で開かれた初会合には約20人が集まり、医療ス
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かたりあ(磐田)の若者利用 一案 能楽イベント開催「活用例に」 静岡県立農林環境専門職大生が冊子
静岡県立農林環境専門職大(磐田市富丘)の学生らが昨年開館した市民文化会館「かたりあ」の若者利用を促すため、小中学生向けの能楽ワークショップを開催し、その活動記録をリーフレットにまとめた。同館の新たな活用例として広く紹介することが狙い。このほど学生らが同館を訪れ、市職員に約100冊を手渡して活動成果を報告した。 自治体や企業の課題解決に大学の教育や研究力を生かす「ふじのくに地域・大学コンソーシアム」事業の一環。若者の利用低迷に悩む市の課題を知った同大の丹羽康夫准教授の呼びかけで集まった学生たちが企画し、昨年12月にワークショップを実施した。 能楽の演目は磐田市にゆかりがあり、同館と同じくヒ
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自転車「ヒヤリ」 “事故”VR体験 危険予測学ぶ 磐田市が動画制作
交通事故削減や交通安全の意識向上を目指す磐田市は、企業の寄付金を活用し、自転車事故の「ヒヤリ・ハット」を体験できる子ども向けVR(仮想現実)動画を制作した。18日、完成披露会が同市見付の市交通安全教育センターで開かれ、企業関係者や市内の親子連れなどが交通ルールを学び、危険を予測する能力を鍛えた。 動画は、見通しの悪い交差点や右側通行して交差点を進入した際の事故を再現した。車と自転車の両視点で事故状況を振り返る場面もあり、当事者の目線に近い形で疑似体験できる。県交通安全協会磐田地区支部の協力で企画や撮影を行った。 制作費は、民間企業が社会の課題解決に導く取り組みを全国の自治体に募集し、資金
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タグラグビー 全国大会出場 磐田の小学生クラブが健闘誓う
磐田市の小学生チーム「磐田タグラグビークラブEARTH」がタグラグビー小学生東海大会で優勝し、25日に埼玉県で開幕する全国大会への出場を決めた。17日、出場報告会が市役所で開かれ、選手らが山本敏治教育長に意気込みを語った。 新型コロナ禍の影響で大会の中止が続き、全国出場は3年ぶり。同チームは昨年12月の県大会で6連覇し、1月下旬の東海大会に進出。三重、愛知、岐阜の各県代表に勝利し、全国への切符を手にした。NPO法人磐田タグラグビークラブの木船英雄理事長によると、今年の全国大会は勝ち負けのない「交流会」と位置づけられているという。 報告会では選手8人が「スピードを生かしてプレーしたい」「一
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高校球児が児童指導 島田商高生、磐田で教室
島田商業高硬式野球部はこのほど、磐田市駒場の竜洋海洋公園野球場で野球教室を開いた。県内の野球人口拡大を目指した取り組みで、部員36人が磐田市の少年野球チーム「竜洋スポーツ少年団」の小学生15人に野球の楽しさを伝えた。 部員は小学生に合わせて軟式ボールを使い、キャッチボールやノックをして捕球や送球のこつを指導した。ポジションに分かれて行ったノックでは、好プレーが飛び出すと、温かい拍手や声援を送り児童を鼓舞した。同部が野球教室を行うのは2回目。横山崇監督は「野球の楽しさや面白さを感じてもらい、野球普及につなげたい」と述べ、竜洋スポーツ少年団の滑川秋光監督は「子どもたちは年齢が近いので、友達感覚
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磐田市、首位奪還へ一丸 「スポーツのまち」ランキング 産学官でイベントなど検討
磐田市の産学官が連携し「スポーツのまち」として思い浮かぶ市町村ランキング1位奪還に向け、市を象徴するスポーツやイベントの検討に乗り出した。市や静産大、地元企業でつくる「“新”スポーツフェスティバル検討委員会」がこのほど発足。磐田ならではの新スポーツを生み出し、交流人口拡大や健康増進につなげる。 民間シンクタンクが実施した「地域ブランド調査2022」のスポーツのまちランキングで同市は前年トップから陥落し、2位になった。検討会はサッカーやラグビーのプロチームのほか、卓球やトランポリンのトップアスリートを生んだ環境など多様なスポーツ資源を生かした取り組みを展開し、「スポー
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「無病息災」願い 磐田・御嶽神社で火渡り 160年の伝統継承
磐田市松之木島の御嶽神社で12日夜、火渡りの神事が行われた。地元住民ら約60人が、境内に設けた“炎の道”をはだしで歩き、新型コロナ禍の収束や平和で穏やかな1年になるよう祈願した。 約160年続くとされる伝統行事。地元の「大膳講」の講員10人が白装束をまとい、古来の作法で儀式に臨んだ。護摩木から火を移して約5メートルの道をこしらえた後、はらいの言葉を唱えながら刀で炎を切る動きをして粛々と進めた。炎の中に渡り木が置かれると、子どもから大人まで集まった住民が熱さに耐えながら次々と渡り、「無病息災」を願った。 同講第13代先達を務める鈴木伸治さん(70)は「無事開催できて
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土壌動物じっくり観察 「腐食連鎖」の重要性理解 磐田で「みんなの昆虫学校」
磐田市竜洋昆虫自然観察公園(同市大中瀬)は11日、昆虫の意外な一面などを紹介する「みんなの昆虫学校」を同所で開いた。土の中で生きる「土壌動物」をテーマに親子連れ13人が、土や落ち葉などを採集して多様な土壌動物を観察した。 同公園の職員がオカダンゴムシやミミズ、ササラダニの写真を示しながら土壌動物の特徴を説明。地中では土壌動物が他の生物の排せつ物や死骸を食す「腐食連鎖」が進んでいるとして「土壌動物は地球の環境を整える重要な役割」と話した。 参加者は、公園内で集めた落ち葉や土から動物を探し、足の数など細かい部分を虫眼鏡で観察した。磐田青城小2年の大沢愛奈さん(8)は「昆虫が好きで、これまでカ
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レンタカー乗りジュビロ応援を 第一商事 売り上げ一部、支援に
サッカーJリーグの新シーズン開幕を前に、磐田市のガス・石油販売の第一商事(清水聖也社長)は、J2ジュビロ磐田を応援しようと、チームのエンブレムなどを車体にあしらった「ジュビロ応援レンタカー」の提供を開始した。 レンタカーは青を基調としたトヨタの「アクア」。磐田市鳥之瀬のENEOS鳥之瀬サービスステーションで貸し出しを行う。売上金の一部はチームの強化支援金に充てる。 利用特典として、試合日はスタジアムの駐車券または選手のサイン入りミニ色紙、通常日は色紙がもらえる。 同事業は昨年に続き2回目。今年は、ワールドカップ(W杯)カタール大会の国際映像に映り話題となったモデルSHONOさん=浜松市
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江戸から令和のひな人形ずらり 時代ごとの変遷伝える 磐田・豊岡地区で展示会
磐田市豊岡地区の民家で飾られていたひな人形を中心に集めた「第27回なつかしいひな人形展」(静岡新聞社・静岡放送後援)が7日、同市壱貫地の豊岡中央と同市敷地の豊岡東の両交流センターで始まった。江戸期から令和までのひな飾りを並べ、時代ごとの人形の変遷を伝えている。3月3日まで。 同地区のグループ「文化サークル・わらべ」の恒例行事で、日本の歴史や伝統文化を学んでもらう狙い。地元住民から譲り受けて保管しているひな飾り計約20セットを展示した。 豊岡中央交流センターでは、源氏物語の絵巻物をモチーフにした明治時代の「御殿」や昭和以降の豪華な7段飾り、七夕豪雨で被災したひな人形などを紹介している。同グ
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磐田南高 トキ剥製移管へ 地球環境史ミュージアムで展示
磐田市見付の磐田南高は、国特別天然記念物「トキ」の剝製をふじのくに地球環境史ミュージアム(静岡市駿河区)に移管する。同ミュージアムの学芸員がこのほど、同校を訪れ、剝製の保存状態を確認した。今後、環境省へ移管手続きを行い、県民の目に触れるよう同ミュージアムに特別展示する。 剝製は高さ約55センチ、全長約65センチ。これまで同校生物準備室に保管され、生物の授業や文化祭の展示物として使用されていた。昨年11月に開かれた創立百周年記念式典でも、会場入り口に飾られた。 同校に保管されている資料によると、剝製は1935~44年に寄贈されたとみられ、傷もなく保存状態は極めて良好だったという。2022度
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風景や名所を表現 「磐田を描く・撮る・詠む」作品展 5日まで
磐田市文化協会は2月5日まで、磐田にちなんだ絵画や写真、俳句などを紹介する「磐田を描く・撮る・詠む」(静岡新聞社・静岡放送後援)を同市弥藤太島の豊田福祉センターで開いている。会員74人が、市内の風景や名所を表現した約100点を地域ごとに分けて展示している。 旧赤松家の赤レンガ造りの門を描いた水彩画や天竜川に反射する夕日を捉えた写真など日常の風景が並ぶ。作品を見て感じたことを詠んだ短歌や俳句などもあり、来場者を楽しませている。 今年は新たに、磐田の土を使った焼き物も紹介した。2月5日は呈茶や出展者が作品に関する説明などを行うギャラリートークを開催する。
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趣味アート展 30代交流イベント機に企画 2月11日まで 磐田
磐田市ゆかりの若手作家らが集結し、文化・芸術作品などを並べた作品展が28日、同市上新屋の「ひと・ほんの庭 にこっと」で始まった。昨年9月に開催した趣味を通じた30代の交流イベント「30s祭(さんじゅっさい)」(市主催)を機に実現。水彩画や書、海岸プラスチックを活用したアクセサリーなど多種多様な作品が会場を彩る。2月11日まで。 参加者は、会社員やパートなどの勤めの傍ら、趣味で芸術活動に取り組む30代の男女9人。竜洋海岸のゴミを利用したイルミネーションや磐田の魅力を収めた写真、手づくりの人形などを寄せた。 会社員安間公是さん(39)は、10年前に働いていた飲食店で、まかないとして提供した「
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多文化共生願いフェア 衣装展示や料理販売 磐田、袋井、掛川の3市国際交流団体
磐田、袋井、掛川各市の国際交流団体でつくる実行委主催の「インターナショナルフェア」が28日、磐田市高見丘のららぽーと磐田で始まった。外国人市民の多い3市の各団体・企業が、活動や取り組みなどを紹介するブースを設置。来場者は、民族衣装の展示や外国料理の販売といった多彩な催しを通じて多文化共生へ理解を深めた。29日まで。 NPO法人掛川国際交流センターは、ドイツやベトナム、トルコなど世界各国の衣装約60着をそろえた。多くの親子連れが民族衣装に身を包み、楽しみながら異国文化に触れた。 このほか、非政府組織(NGO)「ペシャワール会」現地代表を務め、アフガニスタンで凶弾に倒れた故中村哲医師の信念や
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森町の文化財生かそう 景観魅力、誘客の“起爆剤”必要 継承へ官民で手段模索
静岡県は25日、地域の文化財保存と活用に向けた取り組みなどを学ぶ「文化財を支える地域活動研修会」を森町総合体育館で開いた。文化財や観光、まちづくりに関わる町内外の官民約40人が参加。「遠州の森町の街並み」をテーマに、地域ぐるみで文化財継承に向けた手段を探った。 参加者は8班に分かれて同町の本町や仲町周辺を散策。町内の魅力や課題、今後の方向性などを各班でまとめて報告した。昔ながらの町家や蔵が点在する景観に触れ「古い街並みが良い意味で残っていた」との意見が多く出た。「食事処や買い物ができる『起爆剤』となる場所がほしい」など、身近な文化財価値を後世に伝えながらも、観光誘客とまちづくりにつなげる提
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磐田吹奏楽団が合同練習 2月5日に「みんなのコンサート」
磐田市を中心に活動する磐田吹奏楽団が2月5日、「みんなのコンサート」と題した慈善演奏会を同市上新屋のアミューズ豊田で開く。新型コロナ禍の影響で開催は3年ぶり。21日には合同練習を青城交流センター(同市立野)で行い、本番に向けて士気を高めた。 高校生から80代までの団員約40人が参加。細かな表現や音の強弱などを入念に確認し、最終調整に努めた。 当日は、映画鬼滅の刃の「紅蓮華」や映画グレイテスト・ショーマンの「This is Me」など、映画やアニメの曲を中心に老若男女楽しめる12曲を披露する予定。来場者から善意を募り、社会福祉事業に充てる。 開演は午後2時から。入場無料。
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楼門へ大量放水 磐田市消防署 府八幡宮で訓練
26日の文化財防火デーを前に磐田市消防署は24日、県指定文化財の楼門がある府八幡宮(同市中泉)で消防訓練を行った。同八幡宮敷地内から出火し、楼門に延焼する恐れがあると想定。同署員や社務所関係者計約30人が、発生時の通報から鎮火に至るまでの一連の動作を確認した。 通報を受けて駆けつけた消防署員が「水幕ホース」で水の壁を作ったりはしご車から放水したりして、高さ約10メートルの楼門への延焼を食い止めた。このほか、社務所関係者による参拝者の誘導や御神宝の搬出なども行った。 同訓練は消防署員の技術向上に加え、地域全体で文化財保護意識の高揚を図る狙い。高尾正博署長は「円滑な消防活動を進められるよう、
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W杯ピッチでラグビー体験 エコパスポーツパーク開幕 22日は陸上、ヨガなど教室予定
スポーツに触れて楽しんでもらう「エコパスポーツパーク2023」(エコパハウス主催、静岡新聞社・静岡放送共催)が21日、袋井市の小笠山総合運動公園で始まった。2019年ラグビーW杯の日本―アイルランド戦の舞台となったエコパスタジアムのピッチ上で、ラグビー体験など多彩な競技が繰り広げられた。22日まで。 初日の初心者ラグビー体験会は、市内外の小学生が参加した。子どもたちは女子7人制ラグビー「アザレア・セブン」の選手の指導を受けながらパスやタックル、キックを練習し、楕円(だえん)球に親しんだ。体を高く持ち上げられた状態でボールを取るラインアウトなど、ラグビーの代表的なプレーも体験した。 袋井南
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しっぺい11歳おめでとう ファンがお祝い、交流も 磐田のイメージキャラクター
磐田市イメージキャラクター「しっぺい」の11回目の誕生日を祝うイベントが20日、同市高見丘のららぽーと磐田で開かれた。多彩な企画が催されたほか、多くのファンが詰めかけて記念日を盛大に祝った。 同施設の市情報館では、風船で飾り付けしたフォトスポットが開設され、多くの買い物客らがしっぺいと写真を撮ったり手を振ったりして楽しんだ。館内にはお祝いメッセージを寄せるパネルも設置し、「会えてうれしかった」「磐田を沢山宣伝してね」など、多くの言葉が寄せられた。 肝細胞がんのため昨年8月に生体肝移植手術を受けた坂本パトリック龍輝さん(14)=豊田南中2=は「小さい時からずっとファン。入院中、しっぺいの人
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J2ジュビロ磐田応援 第一商事が11万9000円寄付
磐田市のガス・石油販売の第一商事(清水聖也社長)はこのほど、サッカーJ2ジュビロ磐田を応援しようと「ジュビロ応援レンタカー」の売上金の一部を含む現金11万9千円をジュビロ磐田に寄付した。 同レンタカーはチームカラーの青を基調とし、エンブレムを描いたトヨタの「アクア」。昨年2月から約11カ月間、同市鳥之瀬のENEOS鳥之瀬サービスステーションで貸し出しを行っていた。 同市新貝のヤマハスタジアムで行われた寄付贈呈式で、ジュビロ磐田スポーツダイレクターの藤田俊哉さんは「この車に乗って誇らしいと思ってもらえるように、明るい話題が提供できるような成績を出したい」と述べ、清水社長は「今シーズンも沢山
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アルファベットテーマ 石こう刷り版画40点 磐田市で22日まで
磐田市下大之郷、太田策司さん(73)の銅版画技法を使った石こう刷り版画展が22日まで、同市中泉の「フリースペース詞華(しか)」で開かれている。アルファベットをちりばめた抽象的な作品など計40点が並ぶ。 インクを詰めた版に水で溶かした石こうを流して固め、絵柄を写し取る手法で制作。A~Zをテーマにした一連の作品「アルファブロック」は、自由に描いた絵からアルファベット一文字連想し、針金や紙を貼り付けて立体的に表現した。 太田さんは「アルファベットの字体にもこだわり、楽しみなが制作した。見ている人にも楽しんでもらいたい」と述べ、来場を呼びかけた。
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規格外イチゴをワインに 好評で500本完売 磐田の農園と都内企業
磐田市駒場の観光農園「いちご空中農園いわた」で採れた冷凍イチゴを活用し、都内企業がこのほど、スパークリングワインを商品化した。500本限定で製造し、首都圏のレストランなどで提供したところ、20日間で完売。農園と企業をマッチングした磐田市は好評を受け、市内での販路開拓も視野に追加販売を働きかけている。 商品名は、イタリア語で「再生」を意味する「rinato」(リナート)。完熟していたり、規格外だったりして市場出荷できず、加工用に冷凍保存した紅ほっぺやきらぴ香など4品種200キロを使用した。ボトルのラベルデザインには「国内最大級の次世代型イチゴ農園でつくったイチゴです。ぜひ遊びに来てください!
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津波対策に活用を 磐田市に1万870円 福田海岸通り発展会
福田海岸通り発展会(石山芳行代表)はこのほど、防潮堤整備などに活用する磐田市の「津波対策事業基金」に現金1万870円を寄付した。 同会が福田海岸に設置した鳥居の横に募金箱を設け、市民約4千人から募った。石山代表が1月上旬、市役所を訪れ、危機管理課の礒部公明危機管理監に浄財を手渡した。寄付は7回目で、累計16万700円となった。
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遠州地域の風景 色彩豊かに表現 磐田で24日まで
森町の郷土史スケッチクラブと美術クラブによる「合同小作品展」が24日まで、磐田市見付の旧赤松家記念館内蔵ギャラリーで開かれている。遠州地域の風景など色彩豊かに表現した作品が並ぶ。 10~80代までの会員計17人が油彩画や水彩画などを出品した。旧赤松家の赤レンガ造りの門や蓮華寺山から望む森町の街並み、太田川の鉄橋を渡る天竜浜名湖鉄道など、日常の景色を優しい筆遣いで描写している。 郷土史スケッチクラブの大須賀義明さん(77)=森町=は「普段散歩する場所など身近な場所を夢中になって描いた」と話し、来場を呼びかけた。 月曜休館。
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工場見学 磐田・豊浜小に“出張” 粉末スープ製造を説明
磐田市と包括連携協定を結んでいる磐田ポッカ食品(同市福田)は17日、同社が立地する福田地区の豊浜小で出張工場見学を実施した。3年生約20人は、粉末スープの製造方法や工場内の衛生管理について理解を深めた。 同社従業員が講師を務め、スープの歴史や、粉末を固めて粒状に形成する「造粒」の工程を紹介。「温かい空気で粉を動かし、霧状にした液体をふきかけて粒を大きくする」と述べ、湯を注ぐと溶けやすい加工を施していると説明した。 児童らは、実際に工場で使われている作業着や帽子、靴を着用。つま先に鉄板が入れられた靴でけがを防いでいるなど、衛生管理面についても学んだ。 村山結菜さん(9)は「作業着は何枚
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記者コラム「清流」 好きと嫌い以外のものさし
磐田市の竜洋昆虫自然観察公園で年始、昆虫にちなんで新年を占う「虫みくじ」を引いた。おそるおそる開けると、運勢は「大吉」。ただ、虫嫌いの記者にとって、一番遭遇したくない昆虫「クロゴキブリ」の写真が印刷されていて、ゾッとした。 虫みくじは定番の運勢に加え、虫にまつわる人生の格言が記されている。読み進めると、大きな文字で「好きか、嫌いか、それ以外か」。好きと嫌い以外の“ものさし”を持つと、世界は違って見えてくるという意味だそう。 仕事内容や人間関係など、過去の経験や感情をものさしにして「苦手」と判断し、遠ざけてしまうことが多々ある。今年は天敵・クロゴキブリの助言を受け止
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長ネギ、大根、ほうれん草… 磐田野菜たくさんの給食、児童が考案 岩田小、磐田農高と協力
磐田市匂坂中の岩田小で16日、地元食材を採り入れた児童考案の給食「IWATA献立」が同校で提供された。全校児童や職員など計約140人が、栄養バランスや地産地消に考慮したメニューをおいしく味わった。 5年生20人は約8カ月間、磐田農業高(同市中泉)生徒と協力して地域の食材や野菜の栄養価などを学び、それぞれ献立作りに取り組んだ。その中から、最優秀賞に輝いた匂坂楓琉さん(11)の「旬がたくさん新鮮食材給食」が採用された。 メニューは磐田市産の長ネギや大根などが入った「だご汁」やほうれん草のおひたし、地元の農園で採れたイチゴなど計5品が並んだ。匂坂さんは「旬の野菜や地域の食材をたくさん入れるよう
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ジュビロマラソン フォトコンテスト最高賞 笑顔部門に神田さん フリー部門川崎さん
NPO法人磐田市スポーツ協会はこのほど、昨秋に開催した「第25回ジュビロ磐田メモリアルマラソン」で撮影した写真を対象にしたフォトコンテストの表彰式を同市見付の市総合体育館で開いた。笑顔部門は神田厚さん、フリー部門は川崎雅敏さんがそれぞれ最高賞の市スポーツ協会会長賞に輝いた。 「笑顔部門」と「フリー部門」の2部門に計約50点が寄せられ、各部門で市スポーツ協会会長賞1点と入賞2点を選出した。受賞者6人は、市スポーツ協会の河島直明会長から表彰状などを受け取った。JA遠州中央から記念品として、地元特産の温室メロン「ライオンメロン」が贈られた。 入賞の受賞者は次の通り。 笑顔部門 瀬尾けい子、佐
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サイエンスカフェ 農林業の科学技術、身近に 磐田で市民向け講座
静岡県立農林環境専門職大・短期大学部は14日、農林業にまつわる科学技術について、市民に気軽に触れてもらう講座「サイエンスカフェ」を磐田市上新屋の市新造形創造館で開いた。初回は、同大短期大学部の稲葉善太郎教授が講師を務めた。 生産技術の高度化など、農林業を取り巻く環境の変化を捉えるとともに、科学を身近に感じてもらう狙い。開催は年数回程度を予定し、この日は市内外から22人が受講した。 稲葉教授は「マーガレットの魅力と多様な品種による産地育成」と題して講話。国内外で新品種が生み出されているマーガレットの栽培に関する歴史や品種改良、育種技術の進歩などを紹介した。 次回は3月11日午後1時半から
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河川拡幅や築堤方針 台風15号被害の磐田・敷地川 地元自治会役員らに説明
磐田市と県袋井土木事務所は13日、昨年の台風15号による豪雨で堤防決壊や橋の崩壊があった敷地川の災害復旧工事に関する地元自治会役員らへの説明会を同市敷地の豊岡東交流センターで開いた。新たに川幅を広げたり、堤防を築いたりする方針で、事業内容の理解と地域住民への周知を求めた。 拡幅工事の対象区間は、家田橋から稗田橋までの約400メートル。現状の川幅から約3メートル拡幅して約15・5メートルとし、両岸に約3~4メートルの堤防を築く計画。護岸はコンクリートブロックで施工する。さらに下流の約1・4キロについても工事する計画がある。 同事務所によると、拡幅工事に伴い、新たに用地の取得が必要で、対象
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合同で中小企業入社式 異業種にも“同期の輪” 磐田市が参加募る
磐田市の草地博昭市長は12日の定例記者会見で、新年度から、地元中小企業の新入社員を招いた「IWATA合同入社式」を開催すると発表した。新入社員同士の仲間づくり、交流を後押しする。16日から3月15日まで市ホームページなどで参加企業を募る。 新年度は、4月3日午後3時から、アミューズ豊田(同市上新屋)で行う。市内に事業所がある採用5人以下の企業・団体を対象に募り、30~50社の参加を見込む。企業の垣根を越えた交流の場を設けることで、新入社員の横のつながりを広げ、中小企業の異業種交流や雇用安定、市内の定住人口拡大にもつなげる。 市経済観光課によると、本年度は採用実績のある中小企業70社のう
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幼児健診LINEで予約 磐田市 利便性向上へ日程調整
磐田市は、無料通信アプリLINE(ライン)の市公式アカウントから、幼児健康診査などの予約受け付けを開始した。24時間いつでも手続きが可能となり、子育てで忙しい保護者の利便性向上を目指す。 対象となるのは1歳6カ月児健診、2歳2カ月児フッ素塗布、2歳8カ月児フッ素塗布、3歳児健診。 市の公式ラインアカウントメニューから「子育て」を選択。子どもの名前や健診番号などの必要事項を登録すれば、2カ月先まで予約ができる仕組み。 このほか、予約取り消しや変更も可能。予約忘れ防止のため、対象となる健診日が過ぎると再予約案内のメッセージがラインで「プッシュ型」で届く。 市はこれまで、指定する日程を記載
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多彩な声色で読み聞かせ 絵本作家市原さんと声優かかずさん 磐田、親子連れに
絵本作家・イラストレーター市原淳さんと、昨年、絵本作家デビューを果たした声優かかずゆみさんによる絵本読み聞かせとトークショーが8日、磐田市香りの博物館(同市立野)で開かれた。静岡県内外の親子連れ15人が、臨場感あるさまざまな声色に耳を傾けた。 同館で15日まで開かれている「市原淳のポップな世界展」の関連イベント。冒頭では、かかずさんが書き下ろし、市原さんがイラストを手がけた絵本「しー しずかに」の制作過程などを紹介した。 かかずさんは作品について「心臓の音や足音など、耳を澄ますと聞こえる小さな音や、親子の触れ合いがテーマ」と強調。身ぶり手ぶりを交え、複数登場する動物ごとに声色を変えて読み
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「オール磐田で市を盛り上げ」 5団体が新春のつどい
磐田市などは6日、「いわた新春のつどい」を同市上新屋の市民文化会館かたりあで開いた。市内の企業団体や来賓の地元選出議員、スポーツチーム代表計約40人が出席し、同市の新年の飛躍を誓った。 市、磐田商工会議所、市商工会、市自治会連合会、JA遠州中央の主催。新型コロナ感染防止に配慮し、今年も出席者を絞って開催した。草地博昭市長は台風被害や不発弾処理など昨年の出来事を振り返りながら「災害に対する復旧復興を目指す」としたほか、「オール磐田で磐田市を盛り上げ、市民の幸福度を高めたい」とあいさつした。出席者は特産のいわた茶で乾杯した。 サッカーJ2で新シーズンに臨むジュビロ磐田の運営会社ジュビロの浜浦
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餅焼き堪能「1年、元気に」 森町・大洞院、3日まで
森町橘の大洞院で3日まで、新年恒例「餅焼き」が行われている。初日の元日から、地元住民や帰省中の家族連れなど多くの参拝客らが訪れ、焼きたての餅を味わいながら無病息災を祈願した。 約600年前の開山から燃え続けているとされる「灯明」から取った火で、餅を焼いて食べると健康に過ごせるといわれている。 2021、22年は新型コロナの影響で、檀家(だんか)が焼いた餅を販売していた。今年は感染防止に配慮し、境内の屋外に取り付けたテント内に5台の焼き台を設置。参拝客自身が網の上で一つずつ餅を焼き上げて、ほおばった。餅は地元で収穫されたもち米を使用しているという。 森町森の渡辺久徳さん(72)は「毎年家
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元ジュビロ選手ら集結 小学生にサッカー、陸上指導 磐田
サッカージュビロ磐田に在籍していた現役・元Jリーガーの選手らによるスポーツフェスタがこのほど、磐田市南平松の竜洋スポーツ公園で開かれた。小学生約50人が、プロの技術を吸収しながらサッカーと陸上の2種目の指導を受けた。 磐田に恩返ししようと、ジュビロ磐田ユース出身で、2021年に現役引退した森下俊さんをはじめ、地域を思う元ジュビロ磐田の計6人が集結。磐田市を拠点に活動する女子サッカーの静岡SSUボニータの選手も加わった。 子どもたちは2人一組になってパスを交換したり、ドリブルで追いかけっこをしたりして、楽しみながらサッカーの基本を学んだ。選手を交えたミニゲームでは、現役Jリーガーを相手に果
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逸話満載「家康すごろく」 磐田・中央図書館 大河ドラマ控え作製
2023年の大河ドラマ「どうする家康」の放送に向けて、磐田市見付の市立中央図書館は、市内各地に残る徳川家康の史実や逸話などを題材にした「家康出世すごろく in IWATA」を作製した。同館で貸し出しを行い、ホームページでも素材を無料公開している。 すごろくは計20マスで構成し、家康の若いころから50代までの出来事を並べた。マスには当時の家康の年齢に加え、「見付の近く城之崎に城をつくりはじめる」「一言坂で信玄と戦う」などの史実を幅広く盛り込んだ。それぞれの内容と出典を紹介する解説書も併せて作成し、館内の関連資料を案内している。 中央、福田、竜洋、豊岡の4図書館の郷土資料担当職員が共同で製作
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スポーツ選手の有志プロジェクト 磐田で児童サッカー教室
サッカーJリーグの静岡県内4クラブをはじめ、スポーツ選手有志でつくる「ワン・シズオカ・プロジェクト」は28日、小学生を対象にしたサッカー教室を磐田市南平松の竜洋スポーツ公園で開いた。児童約60人が参加し、アスリートと交流しながら実践的な技術を磨いた。 同団体は、新型コロナ禍の影響で大変な思いをしている人たちを勇気づけようと2020年に発足した。「スポーツの力で静岡をひとつに」を合言葉に、団体や競技の垣根を越えたイベントを開催している。この日は、ジュビロ磐田やアスルクラロ沼津に加え、女子サッカーの静岡SSUボニータや女子7人制ラグビーのアザレアセブンの選手ら計14人が参加した。 選手を交え
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磐田・見付本通線 愛称「栄光への道」に 卓球・水谷さん、伊藤選手の活躍刻む看板設置
磐田市の見付地区地域づくり協議会は、東京五輪卓球混合ダブルスで金メダルを獲得した同地区出身の水谷隼さん(33)と伊藤美誠選手(22)の功績をたたえようと、見付本通商店街の市道「見付本通線」の愛称を「栄光への道」と名付けた。27日には2人の活躍などが刻まれた看板を設置するセレモニーが現地で開かれ、関係者は新たな“名所”の誕生を喜んだ。 看板は絵馬型で、高さ約1・5メートル、幅約75センチ。約720メートルの通り沿いに計3カ所取り付けた。看板には「見付から世界で活躍する二人の記念」などの文字が躍る。商店街が管理する街路灯には、道路の愛称を示す案内標識を設けた。 式典
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ファンもてなし、磐田PR 静岡ブルーレヴズ地元開幕戦 市が特設ブース
磐田市は25日、同市を拠点に活動するラグビーリーグワン1部、静岡ブルーレヴズの地元開幕戦を盛り上げようと、会場のヤマハスタジアム(同市新貝)に特設ブースを設置した。市イメージキャラクター「しっぺい」のグッズを並べるなどして磐田をPRするとともに、県内外から訪れたファンをもてなした。 市や市観光協会の職員らは、ラグビーボールを抱えるしっぺいを描いた缶バッジなどを販売した。「磐田は本気で静岡ブルーレヴズを応援します!」と記されたデザインのポケットティッシュと地元特産の「いわた茶」をセットにし、来場者に無料配布した。 市内の幼・保育園児らが飾り付けしたクリスマスツリーも会場を彩った。静岡産業大
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多彩な演出で聴衆魅了 袋井商高吹奏楽部が定期演奏会
袋井市久能の袋井商業高吹奏楽部は24日、第59回定期演奏会を同市浅名のメロープラザで開いた。部員20人が、3部構成の多彩なステージを披露した。 同演奏会は3年生にとって最後の舞台。1部のクラシックステージは、本年度吹奏楽コンクールの自由曲で演奏した「いつも風巡り会う空」を力強く奏でた。2部のマーチングステージでは、隊列を組み替えたり、楽器を回したりして「残酷な天使のテーゼ」などの曲を軽快に響かせた。 25日も午後2時から、同所で開催する。チケットは全席自由で1枚千円。顧問の山田彪博さんは「まばたきする暇もなく、聞き入ってしまうような演奏を披露したい」と話した。
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警察業務に協力 個人団体に感謝状 磐田署
磐田署はこのほど、警察業務に協力したとして、磐田市内の8人と2団体に署長感謝状を贈った。 贈呈式は同署で実施。中村俊弘署長が功労者らに感謝状を手渡し、事故防止や防犯、検視業務など、それぞれの功労をたたえた。 功労者、団体は次の通り。 個人 大橋芳隆(源平新田)鈴木隆之(岩井)鈴木孝宏(見付)岡崎敬正(同)神林知幸(富丘)鈴木偉之(見付)山本利之(加茂)和田充夫(下神増)▽団体 キャタラーアーク・クリエイション・センター(下野部)遠鉄磐田自動車学校(見付)
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入院の子どもに贈り物 J磐田の小川選手と山田選手 Xマス、ぬいぐるみや文房具
サッカーJリーグ来季2部(J2)ジュビロ磐田の小川大貴選手と山田大記選手が21日、磐田市立総合病院(同市大久保)に入院する子どもたちに、クリスマスプレゼントを贈った。 両選手が数年前から続けている取り組み。今年は、ジュビロ磐田のマスコットキャラクターのぬいぐるみやシール、文房具セットなどを用意した。同病院で行われた贈呈式には小川選手が訪れ、鈴木昌八院長に品を手渡した。小川選手は「プレゼントで少しでも子どもたちに幸せな気持ちになってほしい」と話し、「プレーで子どもたちに元気を与え、勝ちという結果を届けて共に喜びたい」と来季の活躍を誓った。 プレゼントは22日に行われる小児科病棟のクリスマス
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体育施設利用手続きを簡素化 スマートロックを導入 磐田市、3小中学校体育館で実証実験
磐田市は19日、デジタル技術で市民の体育施設利用手続きを簡素化しようと、鍵を必要としない「スマートロック」の実証実験を市内3小中学校で開始した。来年10月の本格導入に向けて3月末まで、暗証番号による鍵の解除などの運用方法を確認し、有効性や課題を検証する。 対象施設は磐田第一中、向笠小、東部小の各体育館。施設を利用する際、ネット予約時にメール送付された暗証番号で施設扉のスマートロックを解錠する一連の流れを利用者に体験してもらう。市は2月ごろに、クレジットカードなどによるオンライン決済の実証実験も併せて始める。 市スポーツ振興課によると、3校を利用する場合は通常、市総合体育館に立ち寄り、鍵の
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フィンランド発祥「モルック」で交流 磐田で体験会
磐田市は18日、木製の棒を投げて的を倒すフィンランド発祥のニュースポーツ「モルック」の体験会を同市鎌田の御厨交流センターで初開催した。市内の小学生から70代までの計34人が、身体を動かしながら交流を楽しんだ。 モルックは、棒を3・5メートル先から下手投げし、倒れたピンの本数や数字に応じて入る点数を競うルール。参加者はチームに分かれて試合に取り組み、高得点が入ると拍手で喜びを分かち合った。 スポーツへの関心を深めると同時に、世代間交流を促そうと、市が、市スポーツ推進委と協力して行った。モルックに初挑戦したという磐田南小4年の中村太星君(9)は「棒を投げる時の力加減が難しかったけれど、接戦で
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現代舞踊の魅力、幅広く 佐藤典子さん75周年記念公演 磐田
磐田市の現代舞踊作家佐藤典子さん(91)の舞台生活75周年を記念した公演「ここに生きる―モダンダンス『道』」(佐藤典子同門会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が18日、同市上新屋の市民文化会館かたりあで開かれた。佐藤典子舞踊団のメンバーや全国で活動する舞踊家が出演し、千人を超える観客を魅了した。 県と中国浙江省の友好締結40周年記念としても位置付けた公演は、全3部構成。同省との友好締結40周年を記念した1部では、佐藤典子舞踊団が日中合同制作作品「夢舞姫」を披露したほか、同省の芸術職業学院の生徒らによるダンスが上映された。 「時を超えて」「今」をテーマにした2部では、現代舞踊「御誦~オラショ
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見付天神 氏子が正月飾り作り 磐田、実演と指導
磐田市見付の矢奈比売神社(見付天神)の氏子有志らは17日、正月飾り作りの実演と指導を境内で行った。18日まで。 氏子らは乾燥させた藁をねじったり編み込んだりして、しめ縄を製作。赤や紫など色鮮やかな造花を飾り付けてオリジナルの正月飾りを完成させた。 手づくりの正月飾りに加え、今年は境内の竹を使った「竹灯籠」も販売する。伊藤文男さん(70)は「新年を迎える準備に向けて、見付地区に住む氏子みんなで協力して製作した」と話した。
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磐田総合病院に感謝の花束贈呈 鉢花生産「ジッポー」
鉢花や切り花を生産する「ジッポー」(磐田市東貝塚)はこのほど、新型コロナ対応に長期間励む医療従事者に感謝の意を込めて、同市大久保の市立総合病院に南米原産の花「ユーフォルビア白雪姫」の花束を贈った。 中央の丸い小さな花と、白い苞(ほう)が特徴で、ポインセチアの仲間という。贈呈式が同病院で行われ、服部拓哉代表取締役が鈴木昌八院長に花束8束を手渡した。 服部代表取締役は「緊張感ある日々の中、花を見ることで少しでも気持ちを和らげてほしい」と話した。 花束は、職員が利用する食堂などの共用スペースに飾る予定。
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防災の共同参画テーマ 中学生優秀作品を表彰 磐田
磐田市の市民グループ「子どもの健康と環境を考える会」はこのほど、市内の中学生を対象とした「第2回いわた防災コンテスト」(静岡新聞社・静岡放送後援)の表彰式を同市国府台の市総合健康福祉会館iプラザで開いた。3部門190点の中から大賞6人と、応募数最多校に贈られる「学校賞」に、磐田神明中を選出した。 「防災における男女共同参画の視点」をテーマに、災害時に弱者になりやすい女性や高齢者などの安全や人権を守るために必要なことを標語やレポート、ポスターにまとめた。 1月10~15日まで、大賞を含む優秀作品計70点を同市見付の中央図書館で展示する。 大賞は次の通り。 【標語部門】いわた防災ママプロ
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実験、工作 科学って面白い 磐田で初のサイエンスカレッジ
磐田市見付のワークピア磐田は17日、キャリア教育事業の一環で、小学生対象の科学体験「いわたサイエンスカレッジ2022」(市共催)を同所で初めて開催した。児童約90人が実験や工作を通じて科学の奥深さや面白さに触れた。 製造業が盛んな市内の子どもたちに、物づくりへの理解を深めてもらうと同時に「未来のエンジニア」を育てる狙い。ヤマハ発動機や市内でパソコン教室を展開する「マナカル磐田」などが講座を設けた。 浜松科学館みらい~ら(浜松市中区)の講座では同館の上野元嗣さんが講師を務め、静電気の起きる仕組みを紹介した。児童らは風船を服でこすって静電気を起こし、帯電させたビニールテープを宙に浮かばせるな
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「幻の城之崎城」解説 大河ドラマ先駆け、専門家が講演 磐田
来年の大河ドラマ「どうする家康」の放送に先駆けて、磐田市はこのほど、公益財団法人日本城郭協会理事の加藤理文さんを招いた講演会を同市見付のワークピア磐田で開いた。加藤さんは「家康が磐田に築いた幻の城」と題して講演した。 加藤さんは、同市見付に残る家康ゆかりの城「城之崎城」の歴史や構造などを解説。築城場所に見付を選んだ理由として、遠江の政治の中心として栄えていたことや陸路と水上交通の要衝であったことなどを挙げた。 城之崎城が完成間際で放棄され、引馬城(現・浜松城)に拠点を移したのは用水不足のほか、対立していた武田信玄の侵攻を受けた場合、天竜川を背に戦うのは戦術的に不利と、家康が考えたという通
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災害復旧支援へ 梅干し返礼品に募金 磐田の住民有志ら
9月に発生した台風15号の被災地支援に役立ててもらおうと、磐田市岩田地区の住民有志らはこのほど、義援金4万145円を同市に寄贈した。 10月から26日間、岩田交流センターの入り口に募金箱を設置。協力者には手づくりの梅干しを返礼品として贈った。梅は岩田地区産で、住民から無償提供されたという。 鈴木伴江さんと見原美代子さんが市役所を訪れ、山内秋人会計管理者兼会計課長に浄財を手渡した。鈴木さんは「ささやかですが復旧の足しにしてほしい」と述べた。
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「しっぺい」年賀状イラストに ホームページで素材を公開 磐田市
磐田市は市イメージキャラクター「しっぺい」の年賀状用素材を市公式ホームページで公開している。2023年の干支(えと)のうさぎ年にちなんだ新作を含む計14点を無料ダウンロードできる。 新作は全3種類。うさぎと一緒に扇子の後ろから顔を出すしっぺいのほか、来年の大河ドラマ「どうする家康」に合わせ、戦国時代をモチーフにした鎧(よろい)姿のしっぺいなどを追加した。熊野(ゆや)の長藤や竜洋海洋公園など、市内の名所の風景写真も無料素材として公開している。 問い合わせは市広報広聴・シティプロモーション課<電0538(37)2275>へ。
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参慶山国分寺の移築完了を記念 成り立ちや歴史、冊子に 磐田の奉賛会
国指定特別史跡・遠江国分寺跡の一角に残る参慶山国分寺(磐田市見付)の移築改修工事が完了したことを記念して、国分寺奉賛会(近藤育夫総代)はこのほど、遠江国分寺の成り立ちや歴史などをまとめた冊子「国分寺ものがたり」を刊行した。 同会の依頼を受けて市文化財保護審議会委員の小杉達さん(79)が執筆した。冊子はA4判58ページで「古代」「中世」「近世」「近・現代」の4章で構成。奈良時代に建立された遠江国分寺が衰退後も鎌倉、室町、江戸、そして現代の参慶山国分寺へと法灯をつなぎ、地域で守り継いだ歴史を記録している。 定価500円(税込み)。市内の「谷島屋」3店舗で販売している。近藤総代(72)は「易し
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「税」テーマの作品 小中高生入賞者51人を表彰 磐田税務連絡協
磐田税務連絡協議会はこのほど、税に関する作品の表彰式を磐田市見付のワークピア磐田で開いた。 磐田税務署管内の小中高生から「税」をテーマにした習字、ポスター、標語、作文の計3338点が寄せられ、51人が入賞した。
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マイナカード交付申請対応 郵便局でも開始 静岡県内初、磐田市で
磐田市は12日、市内の郵便局7局で、マイナンバーカード交付申請の受け付けを始めた。郵便局が申請を支援する取り組みは静岡県内初。地域をくまなくカバーする郵便局の窓口で対応することで、カード普及を加速させる狙い。来年3月31日まで。 受け付けるのは市内18局のうち、福田、竜洋、豊岡、御厨、向笠、磐田富士見、豊田町駅前の各郵便局。各局の職員が、申請書の説明や作成補助を行うほか、申請書用の顔写真も撮影する。 申請から約2カ月後にカード交付に関する通知が申請者宅に届く。カード交付は本人確認などが必要のため、従来通り市役所市民課で行う。支援は無料で、予約も不要。 同課によると、市内のカード申請率は
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交通安全宣言書 3事業所が磐田署に提出
中部電力パワーグリッド、トーエネック、中部電気保安協会の各磐田営業所はこのほど、安全運転に取り組む決意を明記した「交通安全宣言書」を磐田署に提出した。 宣言書には飲酒運転の根絶や早めのライト点灯、高齢者や子どもに配慮した運転など具体的な実践項目を示し、3事業所の従業員計113人が署名した。 同署で提出式が行われ、各事業所の所長が中村俊弘署長に宣言書をそれぞれ手渡した。中村署長は「職場の中で安全意識を高め、防衛運転に努めてほしい」と呼び掛けた。
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なでしこ1部昇格 WE参入への第一歩に 女子サッカー静岡SSUボニータ監督/小川貴史氏【本音インタビュー】
女子サッカーのアマチュアトップチームが集うなでしこリーグに所属する「静岡SSUボニータ」(磐田市)の監督。就任1年目でチームを初の2部優勝に導き、1部昇格を果たした。今季の躍進を振り返るとともに、指導方針や課題、目指す方向性などを聞いた。 ―チームの第一印象は。 「オルカ鴨川(なでしこ1部、千葉県)を指揮していた昨年12月の皇后杯3回戦で対戦し、戦いぶりを目の当たりにした。攻撃力が高く何度も危ないシーンをつくられ、試合直後に関係者と話題になるほどだった。一方、守備は強度が足りない印象だった。ゴール前で体を張ってボールを奪う個人の守備と、自由にシュートを打たせないグループ単位の守備を、試
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発酵健幸弁当いかが 磐田農高食品研究部×知久屋(浜松)、軽トラ市で販売
磐田市中泉の磐田農業高食品研究部は、総菜・弁当販売の知久屋(浜松市西区)と共同で、独自の野菜発酵食「糀(こうじ)ベジあん」を味付けに使った弁当の開発に取り組んでいる。第1弾として、磐田産の野菜などを使った「野菜いっぱいの発酵健幸弁当」が完成。11日にJR磐田駅北口のジュビロードで開かれる軽トラック市で販売する。 糀ベジあんは、通常は廃棄処分されている野菜の残渣(ざんさ)や規格外野菜を米こうじで発酵させ、ペースト状にした「サステナブル(持続可能な)食品」。発酵過程で甘みが出ることを生かし、これまでにサツマイモなどのベジあんのプリンを商品化した。 今回の弁当は12種類の野菜を使い、メインのき
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五郎丸さんがラグビー実践指導 磐田「スポーツ部活」中学生練習会
磐田市が展開する「磐田スポーツ部活」のラグビー部は6日夕、元日本代表の五郎丸歩さんを特別講師に招いた練習会を同市大久保で開いた。部員の中学生約30人が、五郎丸さんの実践的な指導を受けた。 部員たちはランニングパスや3対2などの実践練習に取り組み、汗を流した。五郎丸さんは「息が上がっている状態でも正確にパスやキャッチング、ストレートランができないと試合で発揮できない。ミスを恐れず、練習からトップスピードで基礎を磨いて」と助言した。 ラグビー歴3年の中学2年伊藤友士郎さん(14)は「憧れの五郎丸さんに指導してもらえてうれしかった。ボールを持っている時やパスする時もスピードを落とさない『アタッ
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煙だ、どうする 園児が避難体験 磐田・豊田西保育園で火災訓練
磐田市池田の豊田西保育園は7日、火災を想定した避難訓練を同園で行った。年少、年中、年長の園児計45人が、火災発生時の煙に見立てたスモークの中を歩き、万が一の時の避難行動を確認した。 市消防署豊田分遣所の協力で行った。園児は署員から避難行動を教わった後、教室に充満したスモークの中を、煙を吸わないように鼻や口をハンカチで押さえて低い姿勢で歩き、屋外へと避難した。署員は「今日教えてもらったことを忘れず、家族みんなにも伝えて」と呼びかけた。 年長組の加藤心暖ちゃん(5)は「(煙の中は)ちょっと苦しかった。本当の火事が起きたら、しゃがんで歩きたい」と話した。 このほか、職員を対象にした水消火器の
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社会福祉法人20団体に車椅子、15万円寄贈 生保協会浜松地区
生命保険協会県協会浜松地区(会長・片倉浩彰明治安田生命浜松支社長)はこのほど、県西部で高齢者や障害者施設を運営する社会福祉法人計20団体に車椅子1台ずつと、自殺予防の電話相談を行う社会福祉法人「浜松いのちの電話」に約15万円を寄贈した。 同地区の加盟12社の職員から浄財を募った。磐田市見付の県中遠総合庁舎で開かれた贈呈式で、片倉地区会長が各団体の関係者に目録を手渡した。片倉地区会長は「少しでも皆さんのお役に立てるように、今後とも地域貢献活動を推進していく」と決意を述べた。 車椅子は1977年から、寄付金は87年から毎年寄贈を続けている。
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生活困窮者に食品を 磐田・神明中生徒会 食品107点集め寄付
磐田市鎌田の神明中生徒会がこのほど、生徒らを対象に、家庭で余った食品を集め、生活困窮世帯などに食べ物を届ける「フードバンク」の活動に取り組んだ。県労働金庫磐田支店(是永剛支店長)を通じて認定NPO法人フードバンクふじのくに(静岡市葵区)に食料品を届けた。 大沼愛佳副会長(14)=2年=が、フードドライブ実施を公約に掲げたことがきっかけで、同校生徒会初めての取り組み。11月7日から5日間、ポスターを校内に掲示するなどして趣旨を伝えたほか、昇降口で登校する生徒に食品提供の協力を呼びかけた。賛同した生徒から菓子や缶詰、レトルト食品など計107点を集めた。 活動を終えて鈴木宏典会長(14)=2年
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磐田市議会一般質問 26年度開校の向陽学府小中一体校 大藤小のプール活用
磐田市の山本敏治教育長は6日の市議会11月定例会一般質問で、2026年度開校予定の「向陽学府小中一体校」について、現在の向陽中に整備する一体校の敷地内にプールを設けず、大藤小の既存プールを活用する方針を示した。根津康広氏(共産)への答弁。 同学府は向陽中、大藤小、向笠小、岩田小の4小中学校を施設一体型で新校舎を整備する計画。学識経験者や地域、教職員代表らによる検討会がプールについて①既存の場所に設置②新校舎屋上に設置③大藤小の既存プールを使用―の各案で、建設コストや使用頻度など、長所・短所を比較してきた。 山本教育長は大藤小プールを活用する理由について「限られた敷地の中で、子どもたちの活
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救助資機材輸送を支援 磐田市消防と運送会社協定
磐田市消防本部はこのほど、巨大地震など広域災害時の応援出動で支援を受けるため、市内の運送会社と連携協定を結んだ。同本部が緊急消防援助隊として県外や他市町に応援出動する際、必要な資機材の輸送を受け持つ。同本部によると、緊急消防援助隊に特化した協定は全国的に珍しいという。 協定を結んだのは、同市加茂の「RUN&RUN」。救出救助用の資機材や隊員用の寝袋などを保有するトラックなどで被災地まで運搬することで、消防隊員の負担を軽減し、被災地に迅速に出動できるよう支援する。 同市今之浦の市消防署で行った調印式で、伊藤秀勝消防長と同社の鈴木孝典代表取締役がそれぞれ協定書に署名した。伊藤消防長は「市消防
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しめ縄作り力込め 磐田・鎌田神明宮、一足早く迎春準備
磐田市鎌田の鎌田神明宮でこのほど、迎春に向けたしめ縄作りを行った。 御厨地区の氏子総代や氏子青年会のメンバーなど約45人が参加。鳥居や社殿など、飾る場所に合わせた計約20本のしめ縄を完成させた。 参加者は、あらかじめ乾燥させておいた新わらを束にしたりねじったりして、さまざまな太さや長さのしめ縄を力を込めて編んだ。しめ縄は12月末に飾り付けを行う。
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特殊詐欺被害を未然防止 向笠郵便局を表彰 磐田署
磐田署は30日、高齢者施設の入居権を利用した特殊詐欺事件を未然に防いだとして、向笠郵便局と同局の宮地寿子課長代理に署長感謝状を贈った。同郵便局は8月にも被害を防ぎ、約3カ月で2回目の表彰となった。 同署などによると11月8日、不慣れな様子でATMを操作している80代女性を見た宮地課長代理が声をかけたところ、女性は「高齢者施設の権利の関係で名前を使われてトラブルになり、お金が必要になった」と話した。宮地課長代理は詐欺の可能性を疑い、内野誠局長と連携して警察に通報した。 内野局長と宮地課長代理は「高齢者の高額送金や払い戻しがある場合は使用目的を聞くなどし、積極的に声かけをする」と述べた。
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歌唱や舞踊、入団を審査 磐田こどもミュージカルに34人が挑戦
磐田こどもミュージカル育成委員会(高木昭三会長)はこのほど、磐田こどもミュージカル第14期生入団オーディションを磐田市上新屋のアミューズ豊田で行った。 市内の小中学生34人が高木会長や舞台芸術責任者の佐藤典子さんら審査員5人の前で歌唱、せりふ(演技)、リズム(舞踊)の3部門の審査に臨んだ。当日に振り付けが伝えられたリズム審査では、児童生徒らは緊張した表情を見せながらも、音楽に合わせて元気いっぱい体を動かした。 合格者は10日に同市豊岡の竜洋なぎの木会館で行われる入団説明会と入団式に参加する。育成期間は約2年間。2024年に同市上新屋の市民文化会館かたりあで公演し、成果を披露する予定。
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労働災害撲滅へ労基署など巡回 磐田・ヤマハ発動機本社点検
静岡労働局と静岡労働基準監督署は1日、労働災害撲滅に向けた安全パトロールを磐田市新貝のヤマハ発動機本社で実施した。来年15日まで県内一斉に展開する「静岡年末年始無災害運動」の一環。 石丸哲治局長と重信聡署長らが訪れ、北米や欧州などの先進国に輸出されるオートバイの組立工場を視察。墜落・転落防止対策や機械設備の安全管理、職場環境などを点検した。重信署長は「工場内は整理整頓が徹底されていた。今後とも安全第一にお願いしたい」と講評した。 静岡労働局によると、県内では1~10月に労災事故により前年同期比5人増の26人が死亡した。休業4日以上の死傷者数は4330人。このうち、転倒による事故が全体の2
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脱炭素へ取り組み紹介 ヤマハ発、社員が講演 静岡産業大公開講座
静岡産業大総合研究所はこのほど、公開講座(静岡新聞社・静岡放送後援)を磐田市大原の同大磐田キャンパスで開いた。初回はヤマハ発動機技術・研究本部の横山浩代さんが講師を務め、「脱炭素社会に向けた新しいモビリティ社会の提案」と題して講演した。 学生や地域住民約30人が耳を傾けた。横山さんは、自動車関連企業が国内外で進める二酸化炭素(CO2)排出削減の取り組みを紹介。同社主力の二輪などの小型モビリティは移動に伴う1人当たりのCO2排出量が少ないとし「環境に優しい」と述べた。このほか、使用エネルギーの「最小化」とCO2が発生しないエネルギーに転換する「クリーン化」の二軸で、2035年にカーボンニュー
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犯罪被害者支援、理解へ 磐田市立中央図書館で書籍展示
磐田市見付の市立中央図書館は12月11日まで、犯罪被害者支援への理解促進を目的とした書籍や資料を紹介するコーナーを同館に設けている。犯罪被害者週間(11月25日~12月1日)に合わせた初めての取り組みで、磐田署との連携企画。 ストーカー被害に遭った女性の手記や被害者支援制度に関する専門書など約20点が並ぶ。このほか、事件に巻き込まれても周囲に相談できないことや誹謗(ひぼう)中傷などの二次被害に苦しむケースをパンフレットなどで紹介。被害者の社会復帰に向けた支援の重要性を訴えている。 月曜休館。
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卓球の水谷隼さん、サッカーの森岡陸さんら「PR大使」に 磐田市が第2弾、スポーツ分野4人委嘱
磐田市は28日、地元ゆかりの著名人に市の魅力を全国に発信してもらう「静岡いわたPR大使」の第2弾として、同市出身で東京五輪卓球金メダリストの水谷隼さん(33)らスポーツ分野の4人を委嘱した。 大使を務めるのはほかに、同市出身で、東京五輪卓球で三つのメダルを獲得した伊藤美誠選手(22)、学生時代にサッカージュビロ磐田の下部組織で技術を磨いたジュビロ磐田の森岡陸選手(24)、ラグビーリーグワン1部の静岡ブルーレヴズ共同主将の奥村翔選手(24)。 同日、市役所で行われた委嘱式には森岡選手が訪れ、水谷さんはオンラインで出席した。草地博昭市長から委嘱状を受け取った森岡選手は「チームをJ1に上げ、個
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作業員の搬送手順確認 浜岡原発での労災事故想定し訓練 磐田市立病院、中電など連携強化
磐田市立総合病院と中部電力、磐田消防署は26日、浜岡原発(御前崎市佐倉)での労災事故を想定し、放射線物質に汚染された原発作業員を病院に搬送する訓練を同病院で行った。3機関から計44人が参加し、情報収集や搬送手順などを確認して連携強化を図った。 中部電力から通報を受けた消防職員が、放射線汚染レベルや患者に関する情報を収集。病院は患者受け入れ決定後、院内の汚染の拡散を防ぐために床や壁、資機材をシートで覆い、治療を行うエリア「放射線管理区域」を設定した。処置を行う医師らはガウンや手袋を装備した。 患者役を院内に運び入れると、消防職員と情報を共有して医療措置を開始した。放射線管理区域内では医師
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⚽ボニータV 磐田で報告 サッカー女子リーグ来季昇格
サッカー女子プレナスなでしこリーグ2部で初優勝し、来季の1部昇格を決めた「静岡SSUボニータ」は24日、磐田市上新屋の市民文化会館かたりあで報告会を行った。これまでの軌跡を映像で振り返るとともに、会場に駆けつけた地域住民約500人に喜びや今後の抱負を語った。 チームは2008年に静岡産業大磐田レディースとして創部。17年にチャレンジリーグで優勝し、18年からなでしこリーグ2部で戦ってきた。現在は社会人と静産大生の計34選手で構成している。 運営する静岡ユナイテッド高木昭三会長理事は「試合を重ねるごとに強くなるチーム。来年もうれしい報告をしたい」とあいさつ。小川貴史監督は「今シーズンは皇后
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磐田市、台風被災者を訪問調査 豊岡地区230世帯 実態把握、適切支援へ
磐田市は21日、台風15号による豪雨災害で被害が大きかった同市豊岡地区の被災者を中心に、訪問調査を始めた。市職員らが12月中旬まで、床上浸水の全世帯と床下浸水のうち、75歳以上の高齢者宅計約230世帯を訪ねる。心身の状態や生活環境を聞き取り、被災者の実態に応じた支援に結びつける。 市は市社会福祉協議会と連携し、災害生活支援情報などを共有する組織「いわた安心つなげる隊」を10月末に発足。これまで、同地区の高齢者宅9世帯を訪問していて、調査範囲を拡大する。 同日、市と市社会福祉協議会の職員が2人1組で被災者宅を訪問し、家屋の状況や住宅再建への見通しなどを聞いて回った。自宅が床上約15センチ浸
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選手一丸で表彰台狙う 森町チームが壮行会【市町対抗駅伝】
12月3日に静岡市で開かれる第23回県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)の森町チームの選手壮行会が20日、同町総合体育館で行われた。代表選手は21人。指名証や代表旗を受け取り、大会での健闘を誓った。 前回大会は町の部で3年連続6位入賞。第4回大会では優勝を果たしている。選手兼監督の天野元文さんは「町民の多くの方から応援の声を頂いている。チーム一丸となって表彰台に上がれるよう頑張りたい」と決意を述べた。太田康雄町長は「体調を整えて持てる力を十分に発揮し、思い出に残る大会にしてほしい」と激励した。 地元の小国神社の打田雅臣禰宜から、必勝祈願のお守りが贈られた。 選手
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磐田・掛塚のお囃子高らかに 保存会、関東地区民俗芸能大会へ
掛塚屋台囃子(ばやし)保存会の松山真会長らが17日、磐田市役所を訪れ、埼玉県で27日に開催される「第64回関東ブロック民俗芸能大会」への出場を草地博昭市長に報告した。 保存会のメンバーら3人が訪問し、日頃の活動内容など説明した。 足立昌弥顧問は「町内の子どもの数が減っている中、未来への継承が大きな課題。大会に出場し、県内外に掛塚囃子を伝えたい」と述べ、松山会長は「大会まであと1週間。詰めの練習を頑張る」と意気込んだ。草地市長は「掛塚囃子の素晴らしさを伝え、他団体から刺激をもらってほしい」と話した。 関東ブロック大会には埼玉、新潟、栃木、群馬、茨城、静岡の6県7団体が出場する。同保存会は
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磐田農高パレットが最優秀「耕作放棄地 市民農園に」 いわた高校生まちづくり研究所、企画提案発表会
磐田市は19日、高校生の発想を市政に生かす「いわた高校生まちづくり研究所」の企画提案発表会を同市見付のワークピア磐田で開いた。2022年度のテーマは「ここから始まるサステナブルなまちづくり」。最優秀賞に耕作放棄地の活用法を提案した磐田農業高生の4人グループ「パレット」が選ばれた。 パレットは農業就業者減少や耕作放棄地拡大など、国内における農業現場の課題に着目。同校が耕作放棄地を借りて、市民に野菜の収穫などを体験してもらう「市民農園」の開設を提案した。種まきや苗作りをはじめとする基本的な指導は生徒自ら行うとし、「農業の楽しさや厳しさを若い世代を中心に伝えたい」と述べた。 同事業は、将来のま
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火起こし、テント組み立て… 防災フェアで多彩な体験 磐田
磐田市や掛川市を拠点に子育て支援などに取り組む認定NPO法人「COMPAS(コンパス)」などは19日、磐田市小島の長野交流センターで「子育て家族と防災まちづくりフェア」を開いた。20日まで。 会場には火おこしやポリ袋を活用した防災食づくり、防災テントの組み立て体験など約30ブースが設けられた。胸骨圧迫や自動体外式除細動器(AED)の使い方を学ぶコーナーもあり、参加者は災害時に役立つ知識や技術を学んだ。 COMPASの栗山恵理事長(57)は「いざという時、困った時に頼れる仲間を見つけにきてほしい」と、来場を呼びかけた。 子育て応援イベント「カラフル・ブリッジフェア」の一環。NPO法人大工
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磐田市 豊岡支所の新庁舎建設へ 機能移転の計画見直し
磐田市は17日の市議会議員懇談会で、豊岡支所の機能移転に向けて増改築を計画していた支所隣接の書庫棟について「防災上の不安がある」として、解体した上で新庁舎を建設する計画に見直す方針を示した。これに伴い、新庁舎完成は当初計画から1年遅れの2025年3月になる見込み。 市議会11月定例会に提出する2022年度一般会計補正予算案に、新庁舎の基本実施設計や用地測量、地質調査などの委託費1400万円を計上する。 市総務課によると、市が委託した設計事務所の調査で、書庫棟は構造上、30センチを超える積雪に耐えられないと判明した。台風15号の際には現庁舎前の駐車場が冠水したことも踏まえ、災害時の重要施設
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ジュビロマラソンのランナー応援 中電営業所にメッセージパネル
20日に磐田市内で行われる「ジュビロ磐田メモリアルマラソン」の出場ランナーを盛り上げようと、中部電力パワーグリッド磐田営業所(同市二之宮東)は、応援メッセージを記したパネルを同所ギャラリーに展示した。 長年使っていなかった縦約4メートル、横約7メートルの展示スペースを活用した。「完走目指してガンバレ‼」の大きな文字を囲むように、従業員54人が「最後まで楽しんで」「NICE RUN」などと、メッセージを書き込んだ。ジュビロ磐田のユニホームやマフラータオルも展示した。 木下光晴所長(53)は「地域に育てられた会社として、何かできないかと考えた。会社の前はマラソンコースになるので、出場者がメッ
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⚽ジュビロ磐田選手 小学校訪問 豊田東小には遠藤選手
サッカーJリーグのジュビロ磐田の選手会は16日、磐田市内の小学校訪問を3年ぶりに再開した。同市高見丘の豊田東小には元日本代表MF遠藤保仁選手(42)が訪れ、児童らと交流を深めた。 チームを身近に感じてもらうことなどを目的に、2010年から定期的に実施している事業。21、22年はコロナ禍で中止やオンライン開催が続いていた。 遠藤選手が体育館に姿を現すと、5、6年約130人が拍手で出迎えた。児童らは豊田東小に関するクイズを出題したほか、代表生徒がリフティングを披露した。遠藤選手は小学5年で千回できたといい「小さいボールでこれだけできたら大きいボールでもできる。頑張って」とエールを送った。
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食と職で磐田市民つなぐ 空き家を改装、交流拠点創出 地元野菜メニュー提供×コワーキング
磐田市の中心地に建つ築50年超の空き家を改装し、「食と職の交流拠点」を創出するプロジェクトが民間の手で進められている。規格外の地元野菜などを使ったメニューを提供する飲食店と子ども食堂、さまざまな人が利用できる仕事場「コワーキングスペース」を同じ空間に設置する計画。運営側は世代を超えて多様な人々が地域に集い、新たな連携や創造を育む場所にしたいと意気込む。 主に活動に取り組むのは会員向けセミナーなどを開く企業「P’s(ピース)」の夏目記正さん(41)=浜松市北区=ら3人。以前より磐田市内の知人から「地元の人々が交流する拠点がない」などの相談を受けていた夏目さんが、かつて別事業で手が
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遠江の国分寺まつり 小国神社への国司行列再現 磐田
奈良時代に現在の磐田市に建てられた遠江国分寺の歴史を伝える「国分寺まつりin遠江」(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が12日、同市中泉の国指定特別史跡・遠江国分寺史跡公園などで3年ぶりに通常開催された。恒例の「国分寺参拝行列」に併せ、今回新たに、遠江国司が聖武天皇の勅使として森町一宮の小国神社に参向した様子も再現した。 遠江国司の桜井王に扮(ふん)した草地博昭磐田市長をはじめ、奈良・天平時代の装束をまとった地元住民約50人の行列が、小国神社へ歩みを進めた。境内で参向の儀式を執り行い、古式十二段舞楽の一つ「色香舞」を奉納した。 遠江周智郡司役は太田康雄森町町長が務めた。 大橋芳隆実
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クイズラリーや体験いろいろ 磐田、産業振興フェアにぎわう
磐田市、磐田商工会議所、磐田市商工会主催の産業展示会「第12回産業振興フェアinいわた」(静岡新聞社・静岡放送後援)は最終日の12日、小中学生向けの科学教室を同市上新屋のアミューズ豊田で開いた。 県内を中心に活躍する17企業・団体がクイズラリーや体験を楽しめるブースを出展し、親子連れでにぎわった。中部電力パワーグリッド(愛知県)は、手回し発電機を紹介。子どもたちは実際に操作し、発電方法の仕組みや人力で電気を作る大変さを学んだ。 ヤマハ発動機のブースで、省人化を図る農業製品のクイズに挑戦した小学2年の富田茜さん(8)は「展示している車は果物畑で使い、果物を運ぶ車だと分かった。クイズは全問正
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今後の発展へ決意新た 磐田南高、100周年記念し式典
磐田市見付の磐田南高は11日、創立100周年を記念する式典を同市上新屋の市民文化会館かたりあで開いた。1922(大正11)年に開校した前身の見付中学校時代から現在までの歩みを映像で振り返るとともに、今後の発展へ関係者が決意を新たにした。 全日制・定時制生徒のほか、同校関係者や周辺地域の学校長らが出席した。創立100周年記念事業実行委の浅羽浩委員長は「磐田南高の歴史は、生徒の願いと行動により創られ、卒業生や保護者が応援してきた」と振り返った。野村賢一校長は「先輩から継承したことを引き継ぐ作業が繰り返され、現在の磐田南高がある。先人への感謝の気持ちを胸に『共存共栄』の精神で物事に臨み、幸せの輪
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最新研究で事業開拓 165社・団体 磐田で産業フェア
磐田市、磐田商工会議所、市商工会主催の産業展示会「第12回産業振興フェアinいわた」(静岡新聞社・静岡放送後援)が11日、同市上新屋のアミューズ豊田で開幕した。県西部を中心とした165の企業・団体が出展。最新技術や研究成果とのマッチングにつなげようと、初日から多くの企業関係者が訪れた。12日まで。 ヤマハ発動機は農作業の省力化に向けた自動走行車を出品した。センサーで樹木などを認識して走行し、作業者の負担を軽減する点などをPRした。ソミックマネージメントホールディングス(浜松市南区)は人手不足にあえぐ建設現場向けに、不整地でも活用できる作業支援ロボットを展示。増田採種場(磐田市)はアミノ酸の
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走り方のこつ、児童に指導 東京パラ陸上男子の山本選手 磐田・竜洋西小
東京パラリンピックの陸上男子走り幅跳びで4位入賞した山本篤選手(40)=新日本住設、掛川西高出=の講演会と実技指導が10日、磐田市川袋の竜洋西小で行われた。6年約90人が、走り方のこつなどを学んだ。 一流アスリートとの交流を通じて、児童の体力向上へとつなげる県教委の「オリンピック・パラリンピックレガシー教育推進事業」の一環。山本選手は日常用と競技用の2種類の義足を紹介したほか、走る際の腕の振り方や足の運び方を説明した。児童らは、山本選手と一緒に走りながら体の使い方を習得した。 松島怜愛さん(11)は「走る時は体を正面に向け、アキレス腱(けん)を使って地面を蹴ることが分かった。持久走大会で
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静岡人インタビュー「この人」 ベストボディ・ジャパン経営者部門でグランプリに輝いた 清水ひとみさん(磐田市)
不動産会社を経営する傍ら、ボディーメークに励む。10月に東京都内で開かれた健康的な肉体美を競う「ベストボディ・ジャパン ジャンル別&職業別大会」の経営者部門で、予選を通過した10人からグランプリに輝いた。昨年より各地方大会に出場していたが、今回初めて頂点に立った。11月23日には東京・両国国技館での日本大会出場を控える。磐田市出身。48歳。 ―鍛え始めた理由は。 「太り気味な自分を変えたいと思ったから。40歳を過ぎてから、運動不足と代謝の低下で体重のコントロールが難しくなった。そんな中、新型コロナの影響で外食する機会も減り、改めて食事管理や体質改善する良い機会だと思った。一昨年の4月から
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磐田南高「百年史」 歩み刻む3冊 卒業生が編集、実行委が刊行
磐田南高(磐田市見付)の創立100周年記念事業実行委は10日までに、母校の歩みを記録した「見付中磐田南高百年史」など、計3冊を刊行した。1922(大正11)年から続く、地域有数の歴史を誇る学校の軌跡を1冊にまとめた。 100年史はB5判1001ページで、3部構成。第1部では創設期から現在までの歴史を紹介し、第2部は各界で活躍する卒業生のコラムを取り上げた。第3部では教育課程表や学校運営組織の変遷をまとめた。卒業生14人が編集委員となり、2019年から3年半かけて編集した。 100年史とともに発刊し、尾崎楠馬・初代校長を取り上げた「評伝尾崎楠馬 教育に捧(ささ)げた生涯」は、編集委員の津川
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「1秒でも速くたすきを」袋井市チームが結団式【静岡県市町駅伝】
静岡市で12月3日に開催される第23回県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に出場する袋井市チームは10日夜、結団式を同市久能のさわやかアリーナで行った。選手や関係者が結束を高め、大会での健闘を誓った。 選手団を代表して主将の渡部直矢さんは「袋井市民のためにも、大会では1秒でも速くたすきをつなぎ、1秒でも長く大会を楽しみたい」と決意表明した。大場規之市長は「勝つ気持ちを大切にし、歴代チームの思いを引き継いで大会に臨んでほしい」と激励した。 選手団は次の通り。 監督 鈴木将夫▽コーチ 高橋俊明▽選手 中島壮琉(山名小6)袴田敦斗(三川小6)桑原史明(袋井南小5)小川
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ラグビーの魅力、親子連れが体験 静岡ブルーレヴズと磐田市 今之浦公園で触れ合いイベント
ラグビーリーグワン1部の静岡ブルーレヴズは6日、磐田市と協力し、9月に移転した同社オフィスに隣接する今之浦公園で地域住民との触れ合いイベントを開いた。立ち寄った親子連れらは、体を動かしながらラグビーの魅力に触れた。 会場には穴を目がけてラグビーボールを投げる「ストラックアウト」や、トライを体験するコーナーなどが設けられた。子どもたちはボールの扱いに苦戦しながらも、トライを目指して元気よく駆け回った。 初めてラグビーボールを触ったという川上慎君(6)は「ジャンプしてトライするところが楽しかった。ラグビーをしてみたいと思った」と笑顔を見せた。母みゆさん(36)は「学校ではなかなかラグビーを体
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椎木里佳さん いわたPR大使に 起業家「しっぺい発信考えたい」
磐田市は7日、地元ゆかりの著名人に市の魅力を全国に発信してもらう「静岡いわたPR大使」に、中学3年で起業し、10代向けの商品開発やマーケティングなどを手がける起業家の椎木里佳さん(24)を委嘱した。 市役所で行われた委嘱式で草地博昭市長が椎木さんに委嘱状を手渡した。椎木さんは「特技のSNSを使い、ゆるキャラの中でも人気のあるしっぺいを発信できる仕掛けを考えたい。『SNSを一番使いこなせている自治体』を目標に、市の広報の手助けもしたい」と抱負を述べた。 父は磐田市出身で、アニメ「パンパカパンツ」などをプロデュースしたDLE創業者の椎木隆太さん。本年度から、親子でPR大使を務める。椎木さんは
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U-12体操「全国トップ3に」 北村選手(磐田)健闘誓う
19日から広島県で行われる「第17回全国ブロック選抜U―12(12歳以下)体操競技選手権大会」に出場するSSUスポーツクラブ磐田所属の北村健翔選手(11)=田原小6年=が7日、磐田市役所を訪れ、山本敏治教育長らに健闘を誓った。 8月に三重県で行われた東海大会で2位となり、2年連続全国大会への切符を手にした。ゆか、あん馬、つり輪、跳馬、平行棒、鉄棒の6種目の個人総合で競う。 昨年の全国大会は8位入賞に食い込んだ。北村選手は「得意の跳馬で点を取って苦手種目をカバーし、トップ3に食い込みたい」と意気込んだ。 山本教育長は「低学年から積み上げてきた練習の成果を発揮し、最後は自分を信じて頑張って
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静岡ブルーレヴズ選手が一日消防長 磐田「火の用心」呼び掛け
9日から始まる秋の全国火災予防運動を前に、ラグビーリーグワン1部の静岡ブルーレヴズに所属する河田和大選手(26)が6日、磐田市高見丘の大型商業施設ららぽーと磐田で一日消防長を務めた。来館した親子連れに啓発品を手渡すなどして、火災予防を訴えた。 同所で行われた交付式で、伊藤秀勝消防長が河田選手に委嘱状を手渡した。河田選手は「火災予防は一人一人の気持ちが大切だと思う。今日は『火の用心』を呼びかけたい」と気を引き締めた。 会場では水消火器の体験や、消防車両を前に消防服姿で記念撮影するコーナーが設けられ、参加した子どもたちが消防活動への理解を深めた。
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記者コラム「清流」 磐田市民になって2カ月
9月に磐田へ赴任した。週末、車で市街地を走ると、屋台を引き回す法被姿の住民に遭遇することが多くて驚いた。玄関先にはエリアごとに違ったちょうちんが飾られ、伝統ある祭りを大切にする住民の結束力を感じた。 市内がお祭り盛期だった9月下旬。台風15号が本県に甚大な被害をもたらした。直後から現場に入り、被災地の生活に関する記事を出稿した。一方で、住民からは「清水の断水の話題ばかり。全然取り上げてくれない」など、率直な言葉が聞かれた。被害の大きさだけに、伝えても伝えきれない難しさを痛感した。 磐田市民になり、これまで以上に磐田のコトに目を向け、住民の生の声を聞く機会も増えた。人と人との距離が遠ざかり
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地域防犯に尽力 功労者らを表彰 磐田署
磐田署はこのほど、地域安全推進員として長年にわたり防犯活動に取り組み、安心安全なまちづくりに貢献した功労者への表彰伝達を同署で行った。 福田交番地域安全推進員連絡会の石山芳行さんに全国防犯協会連合会会長表彰(防犯栄誉銅章)を、同署地域安全協議会女性部長の出野町子さんに県防犯協会連合会長・県警本部長連名表彰(地域安全活動功労)の賞状を、中村俊弘署長がそれぞれ手渡した。 全国暴力追放運動の啓発を目的としたコンクールの標語部門でいずれも佳作を受賞した豊田交番地域安全推進員連絡会の堤聖順さんと小学校教諭の青木智子さんには、県防犯協会連合会長表彰を贈った。
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家康に思いはせ 磐田市見付地区、幻の城「城之崎城」
磐田市のJR磐田駅から北東へ約2キロ。市街地に程近い見付地区の丘の上に磐田城山球場がある。その名が示すように、そこはかつて、徳川家康が居城にしようとした「城之崎城」の築造地だった。築城開始からわずか1年で家康は引馬城(後の浜松城)に拠点を移し、城之崎城は未完成のまま放棄された。もし完成していたら―。地元の歴史愛好家らは親しみを込めて「幻の城」と呼び、当時に思いをはせている。 戦国遺構、球児熱戦の舞台に 家康は1560年の桶狭間の戦いで、今川義元が織田信長に討たれたのを機に独立。家康はその後、遠江に進出し、義元の跡目を継いだ氏真が籠城する掛川城に攻め込んだ。20
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多数傷病者発生の事故想定 トリアージや搬送手順確認 磐田市消防署
小山町の県道で10月、観光バスが横転し、27人が死傷した事故を教訓に、磐田市消防署は31日、多数傷病者対応訓練を同市豊浜の福田漁港で実施した。11月2、4の両日にも同様の訓練を行い、管内の消防隊員ら全員が現場での連携を確認する。 エンジントラブルにより福田漁港に緊急着岸した船内で、発電機による一酸化炭素で多数の要救助者が出たと想定。現場に到着した消防隊員は、身の安全を確保して船内を模したエリアに侵入。倒れている要救助者を担架に乗せたり、介助したりして次々と運び出した。 続いて救急隊員が負傷者への聞き取りや脈拍などを観察。傷病の重さに応じて治療の優先順位を決める「トリアージ」を施し、受け
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シェフと交流/盛りつけ対決 磐田・ながふじ学府小中で食育催し
磐田市の豊田中と豊田北部小の小中一体型校舎「ながふじ学府小中一体校」でこのほど、食育をテーマに活動する料理人団体に所属し、東京都のフランス料理店の総料理長を務める川島孝シェフ(55)を招いたイベントが開かれた。児童生徒計約950人は、シェフとの交流や盛りつけ対決などを通じて食への関心を高めた。 両校に給食を提供する「メフォス」(本社・東京都)の協力で初めて企画した。この日の給食は、シェフが学校栄養士や調理員と協働で、パプリカ入りピラフやフランスの代表料理「ミートローフ」など5品を用意。児童生徒は、いつもとは違った献立に喜び、ミネストローネの作り方などを質問する生徒もみられた。 ミートロー
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全国障害者スポーツ大会、29日から 磐田市役所で4選手健闘誓う
栃木県で29日から31日まで開かれる第22回全国障害者スポーツ大会「いちご一会とちぎ大会」に静岡県代表で出場する磐田市内の選手4人が26日、市役所を訪れ、草地博昭市長らに健闘を誓った。 訪問したのは陸上の竹原友洵さん(16)、水泳の長浜一徳さん(31)、フライングディスクの掛井孝子さん(67)、グランドソフトボールの相場啓嗣さん(32)。 相場さんは「3年前に茨城大会に出場予定だったが、台風で中止となり、今回が初めての出場。優勝を目指して頑張りたい」と述べ、出場3回目の掛井さんは「楽しく参加したい」と、力強く意気込みを語った。 草地市長は「それぞれが自分の持っている力を出し切り、少しで
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サツマイモ「大きい」 磐田・福田こども園、収穫に園児笑顔
磐田市福田の福田こども園の園児が25日、同園近くの畑で、サツマイモ掘りに挑戦した。年長園児約80人は、泥だらけになりながら、サツマイモを次々と掘り出した。 同市大原の新村好晴さん(61)が畑を提供した。園児らはJA女性部らのサポートを受けながら、サツマイモを傷つけないよう、手で土を掘り返した。力を込めて茎の部分を引き抜くと「大きい」「たくさん取れた」と歓声が上がった。 開園当初から続く恒例行事。6月には同園の園児が、サツマイモのつる挿しを実施している。
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磐田を住みやすい街に 南部中1年生 脱炭素へ学習発表
2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」の実現に向けて磐田市は本年度から、静岡県内初となる脱炭素に特化した中学生向けの環境教育「いわたゼロカーボンシティチャレンジ」を実施している。24日には、同市野箱の南部中生徒が、学習成果や磐田市の未来像を草地博昭市長に発表した。 1年生約150人はこれまで、市クリーンセンターやいわたエコパークなど計8事業所を6班に分かれて訪問し、環境に配慮した取り組みを調べてきた。 同日、各班の代表が事業所の取り組みについてそれぞれ披露。磐南浄化センターを調べた班は「水力発電が行われているが、将来的にはサツマイモを育ててメタンガスを
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舞児乗せ屋台引き回し 森町三倉地区・許禰神社例祭で2年ぶり
森町最北部の三倉地区で22、23の両日、許禰(きね)神社(小沢由彦宮司)の例祭が執り行われた。新型コロナ禍で見送っていた屋台の引き回しも2年ぶりに実施され、静かな山あいに威勢のよいかけ声が響き渡った。 森小3年岡戸陽葵さん(9)と森中3年滝瀬樹里さん(14)が舞児(まいこ)を務め、同神社で豊栄の舞と浦安の舞をそれぞれ奉納した。23日には、神事を終えた舞児らが屋台に乗り、地元の会所などへ送り届ける「舞児送り」を行った。 同神社は三倉、黒田、中村、大府川の4町内会の氏神に当たる。平安時代の法令集「延喜式」に記載された由緒ある社とされる。 (磐田支局・崎山美穂)
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トランポリン、アーチェリー...スポーツに親しみを 磐田市が中学生対象の講座開講
磐田市はこのほど、中学生を対象に、身近に触れる機会が少ないスポーツ種目を体験できる講座「i(アイ)スポ」を磐田市見付の市総合体育館で開講した。自分に合う種目を探る生徒の選択肢を広げ、将来を通じてスポーツに親しんでもらおうと企画。初回は静岡産業大トランポリン部による講座が行われ、参加した12人は元気よく跳びはねて楽しんだ。 同部の比嘉光コーチ(25)は「身体の重心がぶれると着地が安定しない」と述べ、顔の向きや目線、腕の動きなどの基本姿勢を伝えた。生徒らはジャンプが安定するまで練習を重ね、空中で横に半回転したり、開脚したりする技にも挑戦した。 豊田南中1年梶山友莉菜さん(12)は「想像以上に
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創立100年の磐田南高 現校舎最後の公開授業 入学希望者ら見学
今年で創立100周年を迎える磐田市見付の磐田南高で22日、中学生らを対象にした公開授業「オープンスクール」が開かれた。同校では敷地内に新校舎を建設していて、現在の校舎で行われる公開授業は今回が最後となる。 同校への入学を希望する中学3年の生徒やその保護者を中心に計約550人が訪れた。参加者は歴史や数学、体育など同校で普段行われている約50コマの授業風景を見学。生徒会が手がけた部活動や行事に打ち込む姿を紹介する映像も視聴し、さまざまな取り組みに理解を深めた。 同校は1922年に旧制見付中として開校し、49年に磐田南高と改称。これまでに約2万8千人が卒業した。新校舎は2023年2月に完成する
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「住民の会」発足目指し議論 台風15号被害の磐田・豊岡地区
台風15号による敷地川の決壊で被害を受けた磐田市豊岡地区の6自治会の住民らが22日、「敷地川の水害から命と生活を守る会(仮称)」の発足を目指し、活動内容の確認を同市敷地の豊岡東交流センターで行った。 本間正幸さん(68)を中心に住民の代表6人が参加し、会の趣旨や方針などを議論した。各地域住民の同意が得られたら、11月上旬にも発足する。 敷地川の堤防は約80メートルにわたって決壊し、周辺の民家や田畑が浸水被害に見舞われた。同会は県や市などの関係者を交えた会合を開き、河川の改修などの要望を行うことを予定する。
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陸上養殖エビ、初出荷へ水揚げ 磐田 AI駆使、水質水温を管理
関西電力子会社の海幸ゆきのや(秋田亮社長)は18日、磐田市小中瀬に7月新設した国内最大級のバナメイエビの陸上養殖施設で、初出荷に向けた水揚げ作業を始めた。異業種ながら電力事業で培った技術や人工知能(AI)を駆使して養殖施設の水質や水温管理を行い、年間約80トンの出荷を目指す。 長さ40メートル、幅12メートル、深さ最大2・5メートルの水槽で飼育したバナメイエビ約50キロを従業員らがタモで丁寧に収穫した。同社によると、養殖開始時に体重0・002グラムだった稚エビが、わずか3カ月で13~17グラムまで成長したという。水揚げしたエビは瞬間冷凍し、11月以降に「幸(ゆき)えび」のブランド名で関東、
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⚽ボニータV、昇格報告 サッカー女子リーグ2部「1部でもっと輝く」 磐田市役所
サッカー女子プレナスなでしこリーグ2部で初優勝し、来季の1部昇格を決めた静岡SSUボニータの選手らが17日、磐田市役所を訪れ、草地博昭市長に喜びを報告した。選手会長の塩沢優選手は「チームに関わる全ての人に感謝。1部でもっと輝けるチームになりたい」と語った。 訪問したのはチームを運営する静岡スポーツユナイテッドの高木昭三会長、三浦哲治代表、小川貴史監督、塩沢優選手、三輪玲奈選手、静岡産業大の堀川知広学長の6人。 チームは2位のJFAアカデミー福島との激しい優勝争いの中、優勝と昇格を懸けた最終節で、吉備国際大に6―1で圧勝。13勝4分1敗勝ち点43で全10チームの頂点に立ち、来季の1部自動昇
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大平寅薬師堂12年ぶり開帳 磐田・円通寺 薬師如来像お目見え
磐田市大平(おいだいら)の円通寺で16日、大平寅薬師堂の本尊・薬師如来像がお目見えした。12年に1度、寅年(とら)年に合わせて開帳する。境内で法要を営んだ。 新型コロナ感染防止に配慮し、法要は最低限の内容に絞った。大平北、南自治会の住民や関係者約50人が集まり、住職が読経するのを見守ったほか、薬師如来像を拝観し、健康や家内安全を願った。 法要は大平寅薬師奉賛会のご開帳実行委員会が主催した。
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磐田市芸術祭舞台部門に20団体 舞踊、楽器演奏 軽やか
磐田市と市文化協会は16日、市芸術祭舞台部門(静岡新聞社・静岡放送後援)を同市民文化会館かたりあで開催した。20団体が詩吟やフラダンス、吹奏楽など多彩な分野で日頃の成果を発表した。 マリンバアンサンブル・ブルーコーラルと磐田吹奏楽団による演奏で幕を開けた。金管楽器や木管楽器の力強い音色で「小さな世界」や「世界に一つだけの花」を披露し、会場を盛り上げた。 佐藤典子舞踊研究所と豊田バレエ教室による発表では、足をあげるなど全身を使いながらしなやかに舞い、観客を魅了。幼児らはカエルのかわいらしい衣装で登場し、元気いっぱいに舞台を彩った。 開幕に先立ち草地博昭市長は「一人一人が自分らしく、自分自
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鉄道の思い出 自由に書いて 開業150周年記念でイベント JR磐田駅
日本で鉄道が開業してから14日で150周年を迎えた。節目を祝おうと、JR磐田駅は31日まで、同駅構内にホワイトボードを設け、鉄道に関する思い出などを利用客に書き込んでもらう記念イベントを実施している。 利用客と一体になって盛り上げようと、磐田駅独自で企画した。縦約95センチ、横約120センチのホワイトボードにメッセージを掲示するほか、磐田駅にまつわる歴史や開業当時の写真などを紹介する。 13日現在、「いつもありがとう」「電車大好き」「ジュビロ磐田を観戦する時に利用しています」など、大人から子どもまで約100点のメッセージが寄せられている。 企画した駅員の戸田愛薫さんは「利用しているお客
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陸上・飯塚選手(御前崎出身)が指導 生徒と競走 磐田・竜洋中
リオ五輪陸上男子400メートルリレー銀メダリストで、東京五輪200メートルに出場した飯塚翔太選手(ミズノ、御前崎市出身)を招いた「ゆめ・こころざし」講座が13日、磐田市豊岡の竜洋中で開かれた。全生徒約470人が速く走るための身体の使い方などを教わった。 飯塚選手は「走るのが速い人は、足を地面に着ける時間が短い」と説明し、片足立ちで跳んだり左右に動いたりしながら、バランス力を養う練習を紹介した。素早い足の運び方や腕の振り方なども実演しながら指導した。 生徒らとの競走では、約30メートルのハンディを感じさせない圧倒的なスピードで駆け抜け、周囲を沸かせた。200メートル競走でゴール手前までリー
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生活の困り事、任せて 住民主体「応援クラブ」発足 磐田・豊田東まちづくり協
磐田市の豊田東地区まちづくり協議会はこのほど、地域住民主体の生活支援組織「せいかつ応援クラブ」の発足式を同市高見丘の豊田東交流センターで開いた。 クラブに所属する地域支援員が、高齢者などの依頼を受けてごみ出しや庭の草刈りなどのちょっとした要望に応じる。利用者は年会費千円、利用料30分250円でサービスが受けられる。同協議会が昨夏に実施した、日常生活の困り事に関するアンケートなどで住民から意見を集約し、発足を決めたという。 式には関係者約40人が出席した。同協議会の山崎次広会長は「豊田東地区にしっかり根を張り、福祉活動ができるように努める」とあいさつ。草地博昭市長は「相談や困った声を拾い
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台風災害支援物資 磐田市社協に寄贈 静岡SSUボニータ
台風15号の災害支援の一環で、サッカー女子なでしこ2部静岡SSUボニータは7日、飲料水などの物資を磐田市社会福祉協議会に贈った。 ペットボトル飲料水やメーク落とし、生理用品などの生活用品を用意。同チームの選手らが自費で購入したほか、自宅にある備品を持ち寄ったという。 市総合健康福祉会館iプラザで行われた贈呈式には、高島綾音選手と中林美南海選手が出席した。両選手は「困っている人の役に立てたら」と話した。 同協議会の長谷川トキ会長は「家屋の片付けは進んでいるが、生活必需品が不足している。女性が必要なものがたくさんあり、被災された方がきっと喜ぶと思う」と感謝した。
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書や写真、生け花など順次紹介 磐田市芸術祭、11月20日まで
磐田市民の芸術作品を展示する市芸術祭(市、市文化協会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)がこのほど、同市見付の中央図書館で開幕した。9日まで開かれる絵画部門を皮切りに、11月20日までの間に、書や写真、生け花など8部門の多彩な作品を順次紹介する。 絵画部門には約60人が出品した。桜が舞う鶴ケ池を描いた水彩画や旧見付学校をテーマにした油彩画、顔の表情や髪の毛一本一本を鉛筆で緻密に表現した人物画などが並ぶ。 最高賞の市長賞を受賞した小山幸一さんの水彩画「川遊び」は、夏の川遊びに興じる子どもたちを捉えた。水しぶきや草木の動きを、筆の運びや色彩を駆使して効果的に表現したとして高く評価された。 各部
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磐田・寺谷用水「次代へ守る」 世界かんがい施設遺産 登録祝う
磐田市の寺谷用水が世界かんがい施設遺産に登録されたことを受けて市は6日、報告会を市役所で開いた。草地博昭市長は「400年にわたって、地域の治水と利水の両面を支えてきた。世界に認められてうれしく思う」と喜びを語った。 報告会には登録を申請した寺谷用水土地改良地区の伊藤英明副理事長や市職員など計約20人が参加した。草地市長は「登録に至るまで組合員のみなさんをはじめ、県や市がそれぞれ力を合わせて守ってきた。次の世代に施設を守り育てていけるよう、力を合わせていきたい」と話した。 県中遠農林事務所の佐藤欣久所長は「施設の維持管理だけでなく、先人たちの思いを受け継ぎ、水源や用水を守り続けた歴史が遺産
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地元商業施設の思い学ぶ 袋井・浅羽中生 市の魅力再発見へ
袋井市浅名の浅羽中の生徒は6日、市の魅力を再発見しようと、JR袋井駅南口で商業施設「ノブレスパルク袋井」の整備事業を手掛けた静岡総合不動産の仮設事務所(同市高尾)を訪れた。同社の村岡義夫社長から地方の商業施設の在り方などを学んだ。 総合的な学習「身近な社会を知ろう」の一環で、地域創生と街並みをテーマに、市の魅力を探求する1年生10人が参加した。村岡社長は施設名の由来や建設経緯など、事前に生徒から集めた質問に沿って講話した。設計はアフターコロナを見据え「風を感じながら買い物ができるように建物の庇(ひさし)を大きくした」と答えた。 村岡社長は同駅南口の開発事業について「夢と楽しさを創出し、地
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睡眠の大切さ 全校に発信 磐田豊岡北小保健委員
磐田市は4日、健康情報の発信役を担う小中学生を育成する「いわたっ子健幸マイスター」事業の一環で、豊岡北小(同市下野部)の保健委員に健幸バッジを贈った。児童らは同日、睡眠の大切さを伝えようと、睡眠の仕組みや日常の注意点を画用紙にまとめた。 子どもを中心に家族や友人に健康の大切さを広めるのが狙い。保健委員の5、6年生10人は8月の睡眠をテーマにした講話を踏まえ、「寝る1時間前にメディアをやめる」「昼寝は15分まで」など、良い睡眠習慣の作り方を画用紙に書き込んだ。 完成後、画用紙をつなぎあわせて動画を撮影し、全児童と教職員が閲覧できる掲示板に投稿するという。副委員長の6年宮津咲空さん(12)は
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飲食店有志ら集結「力に」 食材持ち寄り炊き出し 磐田・豊岡地区
河川の氾濫で浸水被害を受けた磐田市豊岡地区の住民を支援しようと、県内外で飲食店を経営する有志らが1日、食材を持ち寄って同市敷地の敷中公会堂で炊き出しを行った。 企画の中心は同市合代島で古民家カフェを営む鈴木百合子さん(38)。自身も店舗と自宅が床上浸水したものの「支援してくれる人が途切れなかった。助けてもらった分、少しでも恩を返したい」とSNSを通じて有志を募った。 浜松や焼津市、愛知県の飲食店関係者ら約15人が賛同し、磐田の特産物エビイモを入れたカレーや豚汁、冷茶を用意した。地元の自治会メンバーと協力し、1人暮らしや高齢者宅を中心に配ってまわった。 浜松市中区でカレー店を営む菅沼映里
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磐田市 復旧作業円滑化へ現地調整本部を設置 台風15号土砂崩れ、通行止めの県道磐田天竜線
台風15号による土砂崩れの影響で磐田市北部の県道磐田天竜線が通行止めとなっている被害で、市は1日、現地調整本部を同市神増に設けた。2日まで開設し、同市平松、神増両地区で復旧作業の円滑化を図る。 市消防職員が滞在して作業者や地元住民の活動状況を共有できるように情報を集約する。避難が必要な場合などの広報も担う。開設時間は午前8時半~午後5時15分。 現場は県道沿いの山の斜面が複数箇所で土砂崩れを起こし、大量の泥や流木が道路をふさいだ。重機で取り除く作業が続けられているが、1日現在通行止めとなっている。 視察した草地博昭市長は「今後の雨の心配など、住民が困った際には相談してほしい。一刻も早く
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安全に道路渡ろう 磐田でイベント 疑似体験、交通ルール学ぶ
秋の全国交通安全運動に合わせて磐田市や磐田署などは28日、重点地区に指定されている豊田東地区と協力し、交通安全体験型イベントを同市高見丘のららぽーと磐田で実施した。高齢者や親子連れが楽しみながら交通ルールを学んだ。 参加者は特殊ゴーグルをそれぞれ着用し、飲酒状態を疑似体験したほか、道路横断を疑似体験できる装置を使い、安全な道路の横断方法を確認した。 参加した会社員池ケ谷晋悟さん(30)は「飲酒疑似体験は思っていた以上にまっすぐ歩けなかった。飲酒運転の危険性を感じることができた」と話した。 同署交通課の伊藤政芳警部補は「横断中の歩行者の事故が増加している。体験を通じて安全意識を高めてほし
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磐田市PR大使「わくわくしている」 AKIRAさんに委嘱状
磐田市は27日、地元ゆかりの著名人を対象に、市の魅力を全国発信してもらうために創設した「静岡いわたPR大使」の委嘱式を同市役所で行った。第1弾として、同市出身でダンスボーカルグループ「EXILE(エグザイル)」のAKIRAさん(41)に草地博昭市長が委嘱状を手渡した。 市役所で行われた委嘱式でAKIRAさんは「『心と心が通い合うまち』という市のスローガンを今でも覚えている」と磐田への愛着を表現。「離れて約20年が経つので、環境や人も変化している部分があると思う。私自身が今の磐田を知り、学べることにわくわくしている」語った。 新型コロナ禍で故郷への思いが一層強くなったというAKIRAさんは
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子どもに読み聞かせ20年 井口さん(磐田)に「小さな親切」実行章
「小さな親切」運動静岡県本部は21日、20年以上にわたって子どもたちに本の読み聞かせを行っている井口君夫さん(82)=磐田市向笠新屋=に実行章を贈った。 井口さんは定年退職後から現在まで、市内の保育園や小中学校の児童、生徒らを対象に、持参した本を読み聞かせるボランティアを続けている。同市見付の静岡銀行見付支店で贈呈式が開かれ、磯部とも子支店長が実行章を手渡した。 井口さんは「昔から話をしたり聞いたりすることが好きだった」と長年続ける理由を話し、「子どもたちが大人になって『そういえば本を読んでくれたな』と思い出し、子や孫へと(読み聞かせを)つなげてほしい」と期待した。
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濃淡、にじみ駆使 水墨画46点並ぶ 9月25日まで磐田
東洋水墨美術協会磐田教室の作品展(静岡新聞社・静岡放送後援)が25日まで、磐田市弥藤太島の豊田福祉センターで開かれている。講師を務める朝比奈陽心さん(74)=同市池田=と、40代から70代までの生徒6人が計46点を出展した。 墨の濃淡やにじみ、かすれ具合を駆使し、夜景に浮かぶ月や力強く伸びる竹を表した作品などが並ぶ。筆を運ぶ際の勢いや速さを変えながら、一筆で描き上げた「ダルマ」の掛け軸も見られた。 朝比奈さんは「墨と水だけでさまざまな表現ができる。作品を見て水墨の楽しさを感じてほしい」と話した。同教室は月2回、同市鳥之瀬の磐田カルチャースイミングセンターで活動している。
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25日に御厨軽トラ市 2年越し実現「磐田盛り上げ」50店出店へ
磐田市御厨地区の住民有志らでつくる「御厨Dream Festival実行委」は25日、同市鎌田のJR東海道線「御厨駅」南口広場で軽トラ市を“2年越し”に初開催する。同実行委の川島靖貴会長(39)は「生まれ育った御厨を盛り上げ、御厨から磐田を元気にしたい」と意気込む。 軽トラ市は2020年3月、御厨駅完成に合わせて実施する予定だったが、新型コロナ禍の影響で中止を余儀なくされた。開催を模索し続けた川島さんは今年5月、2年前の実行委メンバーをはじめ、神社や寺院にも協力を依頼。地域資源を活用して新たな楽しみ方を提案しようと総勢約70人で準備を進めた。 イベントでは、地元野
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体育館利用デジタルで 窓口経ず鍵借り・返却 磐田市が実証実験へ
磐田市は今月中旬、デジタル技術で市民の体育施設利用手続きを簡便化する実証実験に乗り出す。鍵を必要としない「スマートロック」と使用料のキャッシュレス決済を導入し、“窓口に行かない”施設利用の実現を図る。本年度末まで実施し、来年10月の本格導入を目指す。 実証実験は磐田第一、南部、向陽3中学校の体育館で実施する。今月中旬からは、スマートロックの実証を始める。施設を利用する際、ネット予約時のメールアドレスに送信された6桁の暗証番号を入力し、鍵を開ける仕組み。来年2月からは、クレジットカードやペイペイなどに対応するオンライン決済活用の実験を予定する。 市スポーツ振興課に
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高齢者 音楽に合わせて体操 静産大磐田キャンパスで教室
静岡産業大は9日、健康増進や体力向上を目的に、高齢者が音楽に合わせて身体を動かす「いきいき健康教室」を磐田市の同大磐田キャンパスで開いた。市内の60~80代が参加し、体操やストレッチに汗を流した。 焼津市を拠点に活動する健康運動指導士中野元恵さんが講師を務めた。参加者約40人はボールを手に持ち、リズムに合わせて肘を伸ばす動作を繰り返したり、足踏みしたりして身体を動かした。 知人の紹介で参加した宮田知子さん(70)は「先生から『ゆっくりでもいい』と助言があったので、自分のペースで動けた。運動不足を感じているので、体力維持のために続けたい」と話した。 同教室は毎週金曜午前10時~11時半、
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磐田第一中吹奏楽部 東海大会で金賞 市教育長に喜び報告
愛知県で8月下旬に開かれた「第77回東海吹奏楽コンクール」で金賞を獲得した磐田第一中吹奏楽部の3年生11人が9日、磐田市役所を訪れ、山本敏治教育長に喜びを報告した。 同校は30人以下で構成する「B編成の部」に出場。コンクールには東海5県から計15団体出場し、4団体が金賞を受賞した。 山城三侑琴部長(14)は「いろんな人が指導や応援をしてくれた。高い目標だったけれど、金賞まで取れてうれしい」と語った。部員らは賞状とトロフィーを持参し、山本教育長に披露した。 東海コンクール出場を決める県大会では昨年、新型コロナウイルス感染症対策として事前に録音した音源で審査が行われ、同校は惜しくも銀賞だっ
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送迎バス保有の認可園など 磐田市が安全点検 牧之原園児死亡受け
牧之原市の幼稚園児が送迎バス内に取り残されて死亡した事件を受けて、磐田市は9日までに、市内の認可園と学校で利用するバスの運用について安全点検を実施し、「問題や不適切な事例はなかった」と発表した。 点検を実施したのは、送迎バスを保有する公私立認可園の6園。市幼稚園保育園課によると、送迎バスの運転手や乗車人数、降車時の確認方法、チェック表などの状況について書面で調査した。 小中学校が課外活動などで利用するバス7台についても、運行時の手順を書面で確認した。市教育総務課によると同日、職員間で安全管理を周知・徹底するよう全小中学校に通知した。
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自分好みの土器 できた! 磐田の児童が製作体験
磐田市教委は3日、市内の小学生に地域の歴史や文化財を学んでもらう「ふるさと歴史たんけん隊」の活動を同市見付の市埋蔵文化財センターで行った。5、6年の児童10人が参加し、土器作りに取り組んだ。 児童らは、担当職員から市内の遺跡から出土した縄文土器の歴史や時代ごとの特徴などについて説明を受けた後、土器作りに挑戦した。粘土をひも状に伸ばして積み上げながら自分好みの形を作り、竹串を転がしたり貝殻を押しつけたりしながら模様を付けた。 歴史が好きで、2年連続参加している東部小6年の本田碧さん(12)は「鳥の羽みたいになるように竹串でたくさん凹凸を付けた。焼き上がりが楽しみ」と笑顔を見せた。 200
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一輪車もっと上手に 10月の運動会で演技披露 磐田・豊浜小
磐田市豊浜の豊浜小は2日、一輪車を通じて運動する楽しさを感じてもらう特別授業を同校で行った。県内のクラブチームに所属する常葉大の学生4人が講師を務め、児童らに一輪車の正しい乗り方などを伝授した。 10月に実施する運動会で一輪車を使った演技を披露する3、4年生計33人が参加した。学生らは「ペダルを上下にした際、下側のペダルに最初の足を乗せる」「背筋を伸ばして視線を上げるとバランスが取りやすい」などと乗り方のこつを指導した。児童らは学生の手を借りながら、上手に乗れるように練習を重ねた。最後に、手をつないで旋回する集団演技にも挑戦した。 4年の村山結菜さん(9)は「お姉さんのアドバイスを聞き
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駿府城中堀「花で彩り」 市民ボランティア、舟に乗りショウブ植栽
静岡市葵区の駿府城公園周辺のにぎわい創出を進める市民ボランティア「駿府城中堀舟の会」(増田晃宏会長)は28日、同公園中堀(二ノ丸堀)で緑化活動を行った。堀の中に設けられた水中花壇にショウブの苗10株を植栽した。 会員をはじめ、年少児から小学校低学年までのボーイスカウトと家族ら約20人が参加。中堀に搬入した和舟に乗り、ショウブを丁寧に植え付けた。 同会は大正時代に作られたとされる和舟を活用して堀を遊覧する観光策を提案し、市の社会実験に協力してきた。増田会長は「城自体は色のバリエーションが少ないから、水辺に花を植えて彩りを増やしたい。歴史文化の魅力発信や活用に向けて、市と連動して取り組む」と
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特殊詐欺防ぐ コンビニ店長に感謝状 静岡南署
高額電子マネーを使った特殊詐欺被害を防いだとして、静岡南署は23日、ファミリーマート静岡大坪南店の店長今津敬太さん(32)に署長感謝状を贈った。 同署などによると、今津さんは7月17日午後、約4万円分のプリペイド式電子マネーを購入しようとした男性客に対し、使用する目的や購入までの経緯を尋ね、「宝くじで6億円を受け取るためには電子マネーが必要」などと聞いた。 同店では前日にも、この男性が高額な電子マネーを複数回購入する姿が目撃されていた。今津さんは前日の状況や男性客の話を踏まえて詐欺と疑い、警察に通報した。 今津さんは「今後、お客様に異変を感じたら声を掛けて少しでも詐欺を食い止めたい」と
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楽しい「なつあそび」 静岡・常磐テラス、新たな憩いの場で催し
静岡市葵区の青葉シンボルロードの一角を新たな憩いの場にしようと、昨年に誕生した「常磐テラス」周辺で21日、水遊びやワークショップなどを楽しむ「テラスdeなつあそび」(常磐テラス実行委主催)が開かれた。 会場には的に目掛けて水風船を投げるゲームや、スポンジを組み合わせてボートを作る体験など8ブースが並んだ。池から大量のシャボン玉が発生したり、ミストシャワーが放出したりする場面もあり、家族連れや地域住民は夏ならではの遊びを楽しんだ。 テラスは青葉シンボルロードの活用に向けた市の社会実験の一環として開設された。同実行委の大石剛靖会長(58)は「イベントはもちろん、日常の憩いの場としてもテラスを
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全病室に無料Wi-Fi 100床超医療機関の17% 静岡県内まだまだ 遠隔面会、授業参加望む声
一般病床が100床以上ある静岡県内の入院救急医療機関のうち、インターネットを無料で使用できるWi-Fi(ワイファイ)を全ての入院患者向けに整備しているのは17%にとどまることが、18日までの取材で分かった。新型コロナウイルスの感染防止対策の制約が多くの施設で続く中、病院関係者からもオンライン面会や子どもの遠隔授業参加などができるように、ネット環境の改善を求める声が上がっている。 対象とした県内47の医療機関に7~8月に取材し、46施設から回答を得た。入院患者の全病室にWi-Fiを整備しているのは東部1、中部6、西部1の計8施設で、個室など一部の病床に設ける医療機関を加えると計13施設(28
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「おまち」踊りで盛り上げ 3年ぶり「盆DANCE」 静岡・葵区
静岡市中心部の17町内会でつくる実行委員会は20、21の両日午後6時から、盆踊りイベント「おまち盆DANCE(ダンス)」を同市葵区の青葉シンボルロードで開催する。3年ぶりの実施に向け、地域住民らは踊りの練習に励んでいる。 中心街のにぎわい創出と活性化を目的に、2日間で約500人の参加を見込む。市のPRソング「まるちゃんの静岡音頭」のほか「東京音頭」「アンパンマン音頭」など計8曲で踊りを披露する。 16日夜に同区七間町で開かれた練習会には約50人が参加。講師の藤間君栄さんの指導で、リズムに合わせて元気よく踊り、振り付けを確認した。白鳥操実行委員長(78)は「当日参加も受け付けている。地域の
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戦没者慰霊7千個の灯 静岡県護国神社で「みたま祭」
静岡市葵区の県護国神社で13日、戦没者を慰霊する「万灯みたま祭」が始まった。約7千個のちょうちんに明かりが灯り、幻想的な雰囲気を醸し出している。15日まで。 戦争で亡くなった本県出身の英霊を悼む行事で、50年ほど前に始まった。境内を埋めるように並ぶちょうちんは、県遺族会などが献灯した。期間中、天気が良ければ午後7時半と8時半の2回、花火を打ち上げる。 家族4人で訪れた青島亜佐美さん(42)=同区=は、幼少の頃から毎年、みたま祭に足を運んでいる。「子どもの頃、祖父に『戦争で仲の良い友達が亡くなった』と聞き、連れてきてもらった。戦争を忘れないよう、子どもにも伝えていきたい」と話した。
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セミの抜け殻採取 親子ら種類の見分け方学ぶ 静岡・葵区
静岡市は9日、同市葵区の城北公園で「セミの抜け殻観察会」を開いた。親子13組35人が参加し、セミの抜け殻を採取して種類の見分け方を学んだ。 静岡科学館「る・く・る」の元教育スタッフ鈴木芳徳さんが講師を務めた。参加者は園内を歩いて木の枝や土の上に残った抜け殻を収集。アブラゼミやクマゼミのほか、2センチ程度の丸いニイニイゼミの抜け殻も見つかった。 採取後、鈴木さんは隣接する中央図書館で種類の見分け方を説明した。「足の付け根に突起物があるのはクマゼミ」など、それぞれの特徴を解説。参加者は抜け殻を観察して分類し、特徴や発見場所などを記録した。 母親と弟と一緒に参加した山田彩加さん(7)は「葉の
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手もみで和紅茶作り 静岡で親子体験会 甘い香り楽しむ
一般社団法人国際観光日本レストラン協会が主催する「全国親子体験食味学習会」が6日、静岡市葵区のレストラン「ルモンドふじがや」で開かれた。市内の小中学生親子7組18人が参加し、手もみによる和紅茶作りを体験した。 同店は同協会の加盟店で、地元の食文化への関心を高めてもらう目的で開催した。島田市川根町の茶園「深山園」の園主岡村暢行さん(45)と夏希さん(37)夫妻が講師を務め、お茶の種類や製法などを説明した。 参加者は講師の手ほどきで品種「やぶきた」を使った紅茶作りに挑戦。茶葉を転がすように手もみをして水分を抜き、発酵させて色鮮やかな紅茶を完成させた。小学4年の縄巻ひなたさん(10)は「手もみ
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動物うちわ 親子で挑戦 高校生が絵柄作り指導 静岡市葵区で14講座
「誰もがセンセイ、誰もがセイト」をコンセプトにした出前教室「アースカレッジ2022」(NPO法人開発教育FUNCLUBなど主催)が31日、静岡市葵区のアイセル21で開かれた。座学や体験を通じて老若男女が楽しく学べる14講座を実施した。 さまざまな理由で義務教育レベルの学習を十分できなかった人や日本語を学びたい外国人らが通う「しずおか自主夜間教室」について紹介する講座を開いたほか、多文化共生の推進に向けた「やさしい日本語講座」も実施した。 親子連れなどを対象にした「アニマルうちわ」作りの講座は、静岡商高の美術部員13人が講師を務めた。丸く切った折り紙を重ね合わせてうちわの絵柄を作る方法を指
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記者コラム「清流」 知らない番号 詐欺の恐れも
「孫から小遣いが欲しいと電話があったので銀行で100万円下ろす。孫の声とは違った気がしたけど」。静岡市駿河区の高齢女性はタクシーに乗り、運転手にそう話した。 女性は自宅に現れた男に「孫に渡してほしい」と、現金と共に菓子も手渡した。運転手の通報で男は逮捕されたが、被害者だけでなく家族の怒りや悲しみはすぐには消えない。記者としては詐欺の手口を正確に伝えて被害を身近なことと感じてもらい、被害を一件でも食い止めたい。 県内の6月末までの特殊詐欺被害額は約3億8000万円(速報値)に上る。高齢者は孫や息子をかたられ、助けを求められると平常心を失いがちだ。詐欺の始まりは自宅への1本の電話。最大の防衛
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タイダイ染め体験 小中学生がTシャツ作り ま・あ・る、る・く・る連携講座
静岡市こどもクリエイティブタウンま・あ・るは28日、静岡科学館る・く・ると連携し、「染色」をテーマにした講座を同市駿河区の同科学館で開いた。小学3年から中学3年までの19人が参加し、模様染めの一種「タイダイ染め」を体験した。 子どもたちは講師の牧田真実さんから染色の仕組みなどを学んだ後、オリジナルTシャツ作りに挑戦。真っ白なTシャツを絞ったり畳んだりして輪ゴムで固定し、その上から染料を染み込ませてさまざまな柄を作り出した。 妹(8)と一緒に参加した中島中1年の望月結葉さん(12)は「夏らしい服が欲しくて参加した。爽やかな青色の染料を使って、うずまき形の模様を表現した」と話した。 (社
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8月「ファンケルクラシック」ゴルフ 大会見どころをアピール
ファンケル(横浜市)の松本浩一社長室長らは29日、静岡市駿河区の静岡 新聞放送会館を訪ね、裾野市の裾野カンツリー倶楽部で8月19~21日に開催されるPGAシニアゴルフツアー「ファンケル クラシック」(静岡新聞社・静岡放送後援)の概要や見どころをPRした。 「シニアの元気が日本の元気」をスローガンに熱戦が繰り広げられる同大会は今年で21回目。社長室広報部の森貴英さんは3年ぶりの有観客開催を強調し「60歳以上の入賞者に贈る『グランドシニア特別賞』も3年ぶりに設ける。シニアの活躍を大会としてPRしたい」と意気込んだ。 会場には家族で楽しめるよう、輪投げなどの娯楽コーナーも用意。松本社長室長は「
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児童ら厳かに「乙女舞」 無病息災、開運願う 静岡市葵区・小梳神社で神幸祭
静岡市葵区の小梳神社で24日、「神幸祭」が開かれた。地元住民ら約60人が神事や舞いで無病息災や開運を願った。 厳かな雰囲気の中、社殿の前で神事が営まれた。地元追手町にゆかりのある静岡葵小2年の中村悠乃さん(7)、藤枝青島小4年の原杏さん(10)が紅白の巫女(みこ)装束に身を包み、笛や太鼓の音に合わせて「乙女舞」を披露した。 このほか、小梳神社神輿会によるみこしの巡行が呉服町などの中心街で実施され、祭りを大いに盛り上げた。 (社会部・崎山美穂)
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ウクライナ人支援へ演奏会 静岡の音楽家トリオが名曲披露
ロシアによる軍事侵攻を受けて、県内に避難したウクライナ人を支援する団体「ウクライナ希望のつばさSHIZUOKA」はこのほど、静岡市の音楽家トリオ「小沢ファミリー」を招いたチャリティーコンサートを静岡市葵区で開いた。 出演者は小沢保雄さん(トランペット)、妻の窪田由佳子さん(ピアノ)、娘の小沢実々子さん(ピアノ)。3人は組み合わせを変えながらチャイコフスキーの「アンダンテ・カンタービレ」やバッハの「羊は安らかに草を食み」などの名曲を披露した。最後は聴衆約110人と一緒にウクライナ民謡「森はざわめく」を歌い、世界平和を願った。 同団体によると、県内では7月5日現在23人のウクライナ避難民が暮
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命の大切さ、思いやり学ぶ 静岡人権擁護委員協 松野小で人権教室
静岡人権擁護委員協議会は20日、人権教室を静岡市葵区の松野小で行った。5年生10人は人権について理解を深め、命の大切さや思いやりの心を学んだ。 講師を務めた同協議会の望月茂さんは虫や動物、植物など身の回りには多くの「命」があり、自分の命も他人の命も大切だと強調。性別や年齢、文化など多様性を認め合う大切さに触れた。 「身の回りの思いやり」を感じてもらおうと、押しボタンが低い場所に設置されている信号機などを写真で紹介し、「何げない一言で傷つく人がいることも心に留め、思いやりの気持ちを持って話したり行動したりしてほしい」と呼び掛けた。 児童らは夏休み中、学んだことを生かして「人権啓発ポスター
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自転車事故防げ 静岡中央署などルール順守呼び掛け
静岡中央署は20日、静岡市葵区の城東町で、自転車の交通ルール順守を呼び掛ける街頭啓発活動を行った。夏の交通安全県民運動の一環。 通勤通学時間帯に合わせて実施した。署員や交通安全協会静岡中央地区支部のメンバーら17人が交差点付近に立ち、一時不停止などの違反があった自転車利用者に「自転車安全指導カード」を手渡して直接指導した。 同署管内では1月から7月18日までに、自転車が絡む人身事故が185件発生。今月は18日までに前年同期比4倍増の24件発生し、同署は警戒を強めている。鈴木英文交通一課長は「急速な増加で異常事態。一時停止や左右の安全確認など基本的なルールをいま一度徹底して」と訴える。
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大井川流域の観光コース提案 最優秀に浜松学院大、優秀賞に静岡英和学院大
日本自動車連盟(JAF)静岡支部は14日、静岡県内観光スポットを巡る「ドライブスタンプラリー」の企画審査会を静岡市駿河区の同支部で開いた。2大学が参加し、最優秀賞には浜松学院大が提案した浜松市のコース、優秀賞には静岡英和学院大の島田市・川根本町のコースが選ばれた。 同支部が誘客や地域活性化を目的に実施する産官学連携企画。1チーム2人以上で、県内の観光エリアで6カ所を巡るコースをオンラインで発表した。 浜松学院大は「五感で楽しむ浜松の秋」がテーマ。大橋牧場(浜松市浜北区)や浜名湖オルゴールミュージアム(同市西区)などを周遊した後、浜名湖に面する海鮮料理屋で旬の魚を堪能するプランが高く評価さ
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ラグビー仏戦 元代表が解説 静岡でパブリックビューイング
静岡県は9日、東京・国立競技場で行われたラグビー日本代表とフランス代表のテストマッチ第2戦のパブリックビューイングを静岡市葵区七間町の複合施設「アルティエ」で開いた。試合前には男子、女子の元日本代表選手らによるトークショーも行い、チームの特徴や試合の見どころなどを解説した。 トークショーには静岡ブルーレヴズの三村勇飛丸、伊藤平一郎の両選手とアザレア・セブンの横山里菜子選手の元日本代表3人と、アザレア・セブンの高木沙環選手が登壇した。 テストマッチに臨んだ日本代表はフォワードの平均身長が191センチと高く、2メートルを超える選手もそろう。高木選手は「ラインアウトの場面で良い競り合いが見られ
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個性的な技に笑顔、歓声 静岡「青葉DE大道芸」
静岡県内外の大道芸人がパフォーマンスを披露する「青葉DE大道芸」が9日、静岡市葵区の青葉シンボルロードで始まった。10日まで計22組23人の芸人が出演する。 頭の上でお団子のようにまとめた髪と手足を使ってフラフープを回したり、ダイナミックなタップダンスを披露したりするなど個性的な技で会場を盛り上げた。観客は投げ銭に加え、出演者への応援メッセージを入れることができる。 10日午後6時15分からは、芸人を2チームに分けて技を競う「東西技合戦」を実施する。主催する「青葉DE大道芸の会」の猪股宏光代表(56)は「イベントを通じてたくさんの笑いを届け、見ている人に元気を与えられたら」と話した。
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美しい旋律、街中に 静岡「札の辻クロス」にストリートピアノ
全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)静岡支部は9日、ストリートピアノによる演奏会を静岡市葵区の「札の辻クロス」で開いた。県内の子どもから大人まで、事前に参加を申し込んだ一般市民約60人が出演し、街中に美しい旋律を響かせた。 コロナ禍で落ち込んだ街を活気づけ、誰もが気軽に音楽に触れる機会を増やそうと企画した。参加者たちは1人での演奏や友達との連弾で映画の主題歌などを披露し、多くの通行人が足を止めて聞き入った。 藤枝市の伊藤由紀子さん(43)は娘の沙奈美ちゃん(6)とともに演奏し、「学校から帰ってきた娘と一緒に練習するのが日課。前回の発表会よりも成長を実感できた」と喜んだ。 10日には演奏家
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自転車、安全に乗ろう 大里東小児童に「免許」 静岡
静岡市駿河区の大里東小で7日、静岡南署と交通安全協会静岡南地区支部による自転車の交通安全教室が開かれた。県警の「自転車免許制度」を通して交通ルールを学んでもらう活動の一環で、同校は本年度の指定校。4年生約30人が安全な乗り方を身につけ、自転車免許証を受け取った。 児童は交通安全指導員から規則を学んだ後、左側通行や標識など問う筆記試験を受けた。実技指導では、信号が設けられた校庭でブレーキの練習や交差点での安全確認などに取り組んだ。 小山楼空君(10)は「休みの日は家族と自転車で出掛けることが多い。スピードを出すこともあったので交差点ではしっかり止まるように心掛けたい」と話した。 県内では
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熱中症「自己管理重要」 静岡で高齢者向け講座 「暑熱順化」推奨
静岡市葵区のしずおか健康長寿財団はこのほど、熱中症に関する講座を同区の県総合社会福祉会館で開いた。大塚製薬名古屋支店の伊藤謙吾さんが講師を務め、高齢者に熱中症の症状や予防法などについて説明した。 伊藤さんは暑さが本格化する梅雨明け以降、熱中症患者が急増すると説明。体温調節機能が衰え、発汗量や体内の水分量が低下している高齢者は症状を引き起こす危険が高いとし「徹底した自己管理が重要」と述べた。 対策として塩分を含んだ水分の小まめな補給や、身体を暑さに慣らす「暑熱順化」を推奨した。「熱中症は知識があれば予防できる。無理のない範囲で運動や半身浴などを取り入れ、日常生活で汗をかく練習を行って」と呼
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お箸作りが縁結び 交流楽しみ4組成立 静岡市が婚活イベント
静岡市は3日、婚活イベントを同市駿河区の「駿府の工房 匠宿」で開いた。県内の26~38歳の男女各8人がペアで箸作りを楽しみながら交流し、カップル成立を目指した。 参加者は自己紹介の後、同工房の指物・木工職人戸田勝久さん(45)の手ほどきで箸作りに挑戦した。のこぎりを使うなど力がいる場面は、男性が女性をサポート。コミュニケーションを取りながら作業を進め、それぞれの手に合う箸を完成させた。 市の結婚支援事業「しずおかエンジェルプロジェクト」の一環で、NPO法人しずおか出会いサポートセンター「ジュノール」が運営した。同センターによると、今回は4組のカップルが誕生した。
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日中友好 書の競演 静岡県と浙江省から50点
静岡県と中国浙江省の友好締結40周年と日中国交正常化50周年を記念した書道交流展(日本浙江総商会、県日中友好協議会)が29日、静岡市葵区の市民文化会館で開幕した。県内と同省の書道家がしたためた計50点を展示している。7月3日まで。 約80人が出席した開幕式で、同総商会の林立会長は「書道は漢字文化を継承するツール。展示会が両国の文化交流促進に積極的な役割を果たすことを願う」とあいさつ。同協議会の栗原績理事長は「書道家同士の交流を深める展示会にしてほしい」と期待した。 県と同省は新型コロナウイルス禍で互いに訪問する交流事業が実施できない中、友好関係を深めようと展示会を企画した。会場には四字熟
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環境学習リーダーに 市民講座27人入学 静岡
地域の環境学習リーダーを育成する市民講座「静岡市環境大学」の本年度入学式が25日、同市葵区の沼上資源循環学習プラザで開かれた。同市の10~60代の市民計27人が7月から来年2月まで、生態系や廃棄物などの各種環境問題を学ぶ。 県内外の大学教授らが環境保全の法制度、食品ロスとフードバンクの関係などの講義を展開する。工場見学などのフィールドワークも取り入れる。 同学長の田辺信宏市長も出席した入学式で、受講生代表の藤巻哲男さん(63)=駿河区=は「毎日のように環境に関する情報が聞かれる中、私たちの生活や営みが水や空気に大きな影響を及ぼしていると感じる。講座を通じて環境問題解決の具体的な行動につな
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実践指定校に14校 静岡県NIE推進協 総会で選定
新聞を学校教材に活用するNIE(教育に新聞を)の普及に取り組む静岡県NIE推進協議会は25日、本年度総会を静岡市駿河区の静岡新聞放送会館で開き、実践指定校14校を選定した。 安倍徹会長は「各校で新聞に接した教員が、子どもたちに問いかけ、子どもたち自身も自ら考え発信するような教育活動が求められている」と述べた。 本年度は、8月に宮崎県でNIE全国大会を3年ぶりに対面で開催するほか、10月下旬にNIE教育の公開授業も行う予定。 実践指定校に選出された14校は、7月の日本新聞協会NIE委員会で正式に承認を受ける。実践指定校の担当教諭は「キャリア教育の柱として取り入れる」などと抱負を述べた。
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エベレスト登頂成功を報告 登山家西川史晃さん、静岡拠点に活動
静岡市駿河区を拠点に国内外の山に登り続けている登山家西川史晃さん(40)が、5月に世界最高峰エベレスト(標高8848メートル)の登頂に成功した。報告会が19日、同区の用宗公民館で開かれ、西川さんは地域住民ら約50人を前に、登山を始めた経緯や登頂までの苦労を語り、世界7大陸の最高峰を登る「セブンサミット」にも意欲を燃やした。 西川さんは仕事や人間関係に悩んだ30歳の時に登山をはじめ、会社員から登山家に転身。エベレスト登頂とセブンサミットを目標にした。登山の魅力について「技術や体力など、自分に足りない部分を埋めたら必ず成功体験が味わえる。徐々に自信を取り戻すことができた」と語った。 アフリ
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農業経営に県大生の感性 4法人、販売戦略やPR法探る 静岡
静岡県農業法人協会(佐野敦子会長)と県立大経営情報学部はこのほど、学生と共に農業法人が抱える経営課題の解決策を探る「アグリビジネスコンサルティング(ABC事業)」の初会合を静岡市駿河区の同大で開いた。 同事業は学生の若い感性や発想を農業法人の経営に取り込み、新たな事業展開へつなげる目的で、2009年から実施している。茶やイチゴ、トマトの生産やカフェ経営を行う県内4法人と同学部の岩崎邦彦教授のゼミ生16人が参加。SNSを活用した販売戦略や農業体験のPR方法など、各法人がそれぞれ抱える課題を確認した。 学生たちは12月まで、現地調査や法人との情報交換などを重ねて新たな事業展開につながるプラン
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交通事故の悲惨さ パネルで訴え 静岡東高で6月4日まで
交通事故犠牲者の等身大パネルや写真などを展示する「生命(いのち)のメッセージ展」が23日、静岡市葵区の静岡東高で始まった。6月4日まで。展示を通じて交通事故の悲惨さや命の尊さを伝え、悪質な交通犯罪の撲滅を呼び掛ける。 NPO法人いのちのミュージアム(東京都)が全国で展開する取り組み。飲酒運転や信号無視などの運転手らに命を奪われた犠牲者20人の等身大パネルに写真や遺族のメッセージが添えられ、足元には犠牲者が生前履いていた靴が並ぶ。遺族は大切な家族を奪われた悲しみを記し、「ハンドルを握る手は命も握っている」などと交通ルール順守を訴えた。 同NPOの事務局土屋由美子さんは「運転免許の取得可能な
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記者コラム「清流」 里山暮らしのおすすめ
静岡市葵区長熊(玉川地区)出身の女性が故郷の山あいに宿泊施設を開業したと聞き、取材に向かった。静岡駅から北へ車で約50分。山道をぐんぐん登ると携帯の電波は圏外に。スマホの地図アプリは使えず、自他共に認める方向音痴の自分を信じて宿に向かった。 険しい道を乗り越えて無事到着した。宿の外観は圧巻で、ずっしりとした梁(はり)は築100年の月日を物語っている。川のせせらぎや鳥のさえずりなど、里山が奏でる自然の音も楽しむことができる。時間がゆっくりと流れていた。 キーボードをたたき、寝る直前までスマホを触る日々だが、強制的にネット環境を遮断されたことで解放感が得られ、里山の魅力も発見できた。お疲れ気
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静岡の中学生が「学区探訪」 地域の寺や歴史的建造物を見学
静岡市葵区の服織中は17日、総合的な学習の一環で、地元の寺や歴史的建造物を見学する「学区探訪」を実施した。1年生約180人が地域の歴史に理解を深めた。 生徒は5、6人の班に分かれ、学区内の建穂寺や極楽寺などを訪れた。市ゆかりの文学者で同校校歌の作詞者でもある中勘助を顕彰する中勘助文学記念館では、管理人の和田博史さん(67)から勘助の生涯や同市とのつながりなどを聞いた。 勘助は自伝的小説「銀の匙(さじ)」で知られ、1943年に静養のため現在の静岡市葵区新間に移住。約4年半の滞在は、その後の文学活動に大きな影響を与えたとされる。和田さんは「帰京後に服織中の校歌を作詩し、静岡との関わりは続いた
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電動自転車の特徴、注意点は 高齢者向け教室実施 静岡南署など
静岡南署と交通安全協会静岡南地区支部は16日、高齢者向けの交通安全教室を静岡市駿河区の池田公民館で実施した。本年度の高齢者交通事故防止モデル地区に指定された東豊田学区自治会連合会のメンバー35人が参加し、運転免許の自主返納を見据え、電動アシスト自転車の特徴や乗る時の注意点などを学んだ。 モーターが走行を補助する電動アシスト自転車は便利な半面、アシスト機能を制御できずバランスを崩したり、速度が出たまま交差点に進入して車両と衝突したりする事故も起きている。 署員らは注意点として「ペダルに足を乗せる前に電源を入れる」「交差点に進入する際は一時停止し、左右の安全を確認してからゆっくりこぎ出す」こ
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記者コラム「清流」 6区で今年も兄弟対決
4日に静岡市内で行われた市町対抗駅伝。6区で3年連続の兄弟対決を繰り広げた下田市の鈴木勝弓選手(43)と南伊豆町の弟護弘選手(42)を取材した。 チームは違うが、弟は区間賞の走りをみせ、記録は兄を15秒上回った。「自分の記録を抜くことを考えていた」と護弘選手。勝弓選手は「来年こそ弟に勝つ」とリベンジに燃えていた。直接顔を合わせたのは昨年の大会以来という2人は、身体の仕上がりや直近のレースの記録について連絡は密に取るが、“手の内”は明かさないのだとか。 「40歳を超えても自己ベストを出せるよう頑張ろうな」。レース後のダウンで2人はそう誓った。熱い兄と冷静な弟。正反対の2人の活躍を来年も注目した
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特捜隊ノート 安心して利用できるバス乗り場に【NEXT特捜隊】
「JR静岡駅南口ロータリーのバス乗り場で乗降口に続く点字ブロックが間違った場所に敷かれ、長年放置されている」との声が9月下旬に届きました。 依頼主の50代女性は視覚障害者を乗り場まで案内したことも。「改善を要望したが変わらない。事故が起きてからでは遅い」。電話越しに、怒りと焦りが伝わってきました。 取材すると、静岡市としずてつジャストラインの行き違いから、該当の乗り場が長年“仮設”状態だったため不備が生じていたことが発覚しました。現在は正しい場所に点字ブロックが敷かれたものの、乗り場の段差をなくすなどの安全対策は進んでいません。 女性の一言で変わりつつある乗り場
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正しい位置に点字ブロック設置 静岡駅南口バス乗り場【NEXT特捜隊】
JR静岡駅南口ロータリーで、しずてつジャストラインのバス乗り場の一部が長年“仮設”状態だったため点字ブロックに不備があった問題をめぐり、静岡市は29日までに、乗り場の正しい場所に点字ブロックを設けた。市と同社は該当のバス乗り場を常設にする方向で調整している。 市駿河道路整備課によると、問題の22番乗り場のバス乗車口に合わせ、点字ブロックを整備した。合わせて降車口正面にあり、通行の障害になっていた安全柵の一部も撤去した。 同社運行企画部は22番乗り場について「引き続き使わせてほしいと市に伝えた」と説明。市の担当者は「今後は利用者が困らないような整備に努めたい」と答え
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バス乗降口へ導くはずの点字ブロック、誤った所に 静岡駅南口、問題の核心は【NEXT特捜隊】
JR静岡駅南口駅前ロータリーで、しずてつジャストラインのバス22番乗り場に続く点字ブロックが現在の乗降口とは違う場所に敷かれ、長年放置されている。「何度か目の不自由な方を乗り場まで誘導したことがあります。事故が起きてからでは遅いので調査してほしい」。9月下旬、静岡市清水区の50代女性から静岡新聞社「NEXT特捜隊」に依頼が届いた。 女性によると、駅から続く点字ブロックは22番乗り場より数十メートル手前で止まっていた。駅近くの21番乗り場には安全対策で鉄柵が設置されているが、22番乗り場にはなく、点字ブロックに従って歩くと誤ってロータリーに進入してしまう恐れもあった。女性は7月上旬、同社に現
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洗面台の間隔取るべき? うがい、歯磨きは飛沫飛ぶリスクも【NEXT特捜隊】
新型コロナウイルス感染症対策として、一部の県内ショッピングモールのトイレで使用できる洗面台の数を減らし、ソーシャルディスタンス(社会的距離)を保つ対策が行われている。ただ、利用者が時間をかけて手を洗うと行列ができていることがある。「逆に密な状態になっているのでは…」。磐田市の40代女性から本社「NEXT特捜隊」(N特)に疑問の声が寄せられた。 ソーシャルディスタンスは新たな生活様式として定着してきているが、手洗い場でも間隔を取るべきなのだろうか。取り組みを進める大規模商業施設「イオンモール浜松市野店」(浜松市東区)を訪ね、経緯や意図を聞いてみた。 同店は週末にかけて、県内
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熱海復興「消費」で応援! 静岡県立大生、お土産セット企画販売
大規模土石流災害とコロナ禍の影響で疲弊する熱海市の土産物業者を支援しようと、静岡県立大生有志で結成した「あたみやげ おつかいし隊」が奮闘している。学生の視点で選んだ熱海土産の詰め合わせを用意し、第1弾として100セット以上を販売した。「募金」ではなく「消費」で熱海を元気づけようと取り組む。 学生有志が取り組んだのは、県内の企業や個人から注文を取った上で商品購入を代行する“お使い”。お土産セットには、熱海の様子を伝える学生手づくりの新聞「月刊あたみやげ便り」を同封した。 注文は同隊の専用サイトを使ったり、知人から紹介を受けた企業に営業したりして受け付けた。土産物業者
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静岡空襲 日米犠牲者悼む 静岡・賤機山で合同慰霊祭
太平洋戦争末期の1945年6月、静岡空襲で犠牲になった市民約2千人と、墜落死した米軍B29爆撃機の搭乗員23人を追悼する日米合同慰霊祭が19日、静岡市葵区の賤機山山頂で営まれた。遺族や自衛隊、在日米軍関係者ら約50人が参列し、平和への思いを確かめ合った。 参列者は慰霊碑の前で手を合わせたり、米政府から贈られたハナミズキに献水したりして冥福を祈った。米兵の遺品である「黒焦げの水筒」を使って慰霊碑にバーボンウイスキーを注ぐ献酒も行った。 昨年は新型コロナウイルスの影響で中止され、米軍を含めた合同開催は2年ぶり。主催者の同区の医師菅野寛也さん(88)は「多くの人から静岡の慰霊祭はコロナに負けな