参慶山国分寺の移築完了を記念 成り立ちや歴史、冊子に 磐田の奉賛会

 国指定特別史跡・遠江国分寺跡の一角に残る参慶山国分寺(磐田市見付)の移築改修工事が完了したことを記念して、国分寺奉賛会(近藤育夫総代)はこのほど、遠江国分寺の成り立ちや歴史などをまとめた冊子「国分寺ものがたり」を刊行した。

国指定特別史跡・遠江国分寺の歴史などをまとめた冊子「国分寺ものがたり」を紹介する近藤さん(左)と小杉さん=磐田市見付
国指定特別史跡・遠江国分寺の歴史などをまとめた冊子「国分寺ものがたり」を紹介する近藤さん(左)と小杉さん=磐田市見付

 同会の依頼を受けて市文化財保護審議会委員の小杉達さん(79)が執筆した。冊子はA4判58ページで「古代」「中世」「近世」「近・現代」の4章で構成。奈良時代に建立された遠江国分寺が衰退後も鎌倉、室町、江戸、そして現代の参慶山国分寺へと法灯をつなぎ、地域で守り継いだ歴史を記録している。
 定価500円(税込み)。市内の「谷島屋」3店舗で販売している。近藤総代(72)は「易しい言葉で分かりやすい冊子が完成した。参慶山国分寺の全容を多くの人に知ってもらいたい」と話した。

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