磐田南高 トキ剥製移管へ 地球環境史ミュージアムで展示

 磐田市見付の磐田南高は、国特別天然記念物「トキ」の剝製をふじのくに地球環境史ミュージアム(静岡市駿河区)に移管する。同ミュージアムの学芸員がこのほど、同校を訪れ、剝製の保存状態を確認した。今後、環境省へ移管手続きを行い、県民の目に触れるよう同ミュージアムに特別展示する。

国特別天然記念物「トキ」の剥製を手に持つ磐田南高の野村校長(右)とミュージアム関係者=磐田市見付の磐田南高
国特別天然記念物「トキ」の剥製を手に持つ磐田南高の野村校長(右)とミュージアム関係者=磐田市見付の磐田南高

 剝製は高さ約55センチ、全長約65センチ。これまで同校生物準備室に保管され、生物の授業や文化祭の展示物として使用されていた。昨年11月に開かれた創立百周年記念式典でも、会場入り口に飾られた。
 同校に保管されている資料によると、剝製は1935~44年に寄贈されたとみられ、傷もなく保存状態は極めて良好だったという。2022度末の新校舎完成に伴い、剝製の保管場所の確保や管理が難しいことなどを踏まえ、同校が移管を提案した。同校は「来館者や県民の皆さまに活用していただきたい」としている。

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