地元食材の弁当、食べてね ひとり親家庭に無料配布 磐田のボランティア団体
磐田市で子どもの貧困対策や食育支援に取り組むボランティア団体「あいうえお+プロジェクト」(森本純子代表)は25日、ひとり親家庭などの希望者に、地元食材をふんだんに使った弁当30食を無料配布した。
メニューは豚のしょうが焼きやタケノコの煮物、厚焼き卵、マカロニサラダ、十六穀米など。幅広い年齢層のボランティアが弁当づくりに取り組み、子どもたちに手渡した。肉と卵以外の食材は、地元の農家や企業、市民から譲り受けた。
3歳の息子とともに弁当を受け取った30代女性は「保育園に迎えに行く際、息子に『純子ちゃんのところに行くよ』と呼びかけると、すぐに駆け寄ってくれる。いつも(ボランティアが)温かく迎えてくれてありがたい」と笑顔をみせた。
森本代表は「子どもたちがうれしそうに弁当を受け取る姿や、保護者からの『助かります』という声が力になる。ゆくゆくは、シニア食堂も開き、困った時に相談できるような体制を整えていきたい」と話した。
同団体は2021年に設立し、子ども食堂「はらぺこ食堂」を運営する。ひとり親をはじめ生活保護や就学援助世帯を対象に月2回、弁当を配っている。