台風15号対応の改善点報告 磐田市防災会議、AI活用し迅速に

 磐田市は9日、国や県、市内各種団体らによる2022年度防災会議を同市国府台の市防災センターで開いた。市は危機管理体制の強化に向け、県内に甚大な被害をもたらした22年9月の台風15号の行政対応や課題、改善点などをまとめた最終報告を示した。報告書は同日、市ホームページで公開された。

台風15号の行政対応などを報告した防災会議=磐田市国府台の市防災センター
台風15号の行政対応などを報告した防災会議=磐田市国府台の市防災センター

 市危機管理課担当者は、長時間続いた豪雨や道路冠水で職員参集や現地調査が行えず、被害状況の把握に苦慮したと説明。改善策として、人工知能(AI)でSNS上に投稿された被害情報を自動収集するシステムや市内5カ所に冠水センサーを導入するなどして、迅速な初動対応につなげるとした。
 地域防災計画も修正し、不発弾発掘や処理に関する対策計画を新設したほか、盛り土対策の推進、災害時の安否不明者の公表などを盛り込んだ。

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