“スクラム”で新商品「いちご玉露」完成 ラグビー・ブルーレヴズ×磐田の農家×障害者就労支援施設 17日ホーム戦で販売

 磐田市を拠点に活動するラグビーリーグワン1部・静岡ブルーレヴズと同市の農家、障害者就労支援事業所らが“スクラム”を組み、地元産茶葉といちごを使用したティーバッグ「いちご玉露」を完成させた。17日にヤマハスタジアム(同市新貝)で行われるレヴズのホーム開幕戦で、5袋入り1缶(税込み千円)を500個限定で販売する。
いちご玉露をPRする松下さん(左から2人目)ら関係者=磐田市岩井
 いちご玉露は、茶農家「お茶のかねまつ」(同市岩井)の玉露とイチゴ農家「ICHIGOYA」(同市向笠竹之内)の規格外イチゴを乾燥させて包んだ。香料は使用しておらず、お湯を注いで飲むと、適度な渋みと甘みがある玉露と、イチゴのさっぱりとした自然な香りが楽しめるのが特徴。
新商品「いちご玉露」
 きっかけは、かねまつの園主松下公彦さん(44)が、農作業に携わる障害者の待遇改善を磐田商工会議所に相談したこと。商議所がプロジェクトを提案し、就労継続支援B型事業所を運営する「福茶会」(同市西島)や利用者が働くイチゴ農家も加わった。レヴズは発信力を生かしていちご玉露をPRしたほか、選手自らが農作業体験や製造過程を見学して商品への理解を深めた。
 商品を詰めた缶のパッケージには、プロジェクトに関わった5団体がスクラムを組む姿を表現した。松下さんは「温かいと酸味があり、冷めると甘くなるので一つのティーバッグで二度楽しめる。たくさんの人の思いが詰まったいちご玉露を、年末に家族で味わってもらえたら」と話した。
 当日はスタジアム前の広場にブースを設けて販売する。箱入り2缶(税込み2100円)も用意する。
 (磐田支局・崎山美穂)

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