家康の足跡 磐田で探る ゆかりの地 市がツアー 大日堂、「一言坂の戦い」古戦場跡…

 磐田市は25日、市内の徳川家康ゆかりの地を巡るバスツアー「『磐田で何した?家康』家康の足跡をたどろう」を開いた。大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせ、地域の魅力発信に取り組む市職員有志のプロジェクトチーム(PT)が中心となって企画。親子連れ約40人が参加し、楽しみながら市内の歴史に理解を深めた。

徳川家康が寄進した釣り鐘を見学する参加者=磐田市見付の宣光寺
徳川家康が寄進した釣り鐘を見学する参加者=磐田市見付の宣光寺


 参加者はバス2台に分乗して市役所を出発。PTや経済観光課職員約10人が案内人となり、家康の重臣・本多忠勝が合戦前に偵察を行ったとされる「大日堂」や武田軍の侵攻からの激しい撤退戦を繰り広げた「一言坂の戦い」の古戦場跡など、家康ゆかりの史跡計4カ所に立ち寄った。
 同市見付の宣光寺では、地蔵堂に祭られる「延命地蔵菩薩(ぼさつ)」を視察した。案内人は、武田軍との戦いで見付の町が炎に包まれた際「延命地蔵は、火から逃げ惑う人々の命を救ったとされ『身代わり地蔵』と呼ばれている」と伝承を説明。参加者は、家康が戦火で亡くなった人々の冥福を祈って寄進したとされる釣り鐘も見学した。
 (磐田支局・崎山美穂)

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