磐田・見付宿場通りに華やか大名行列 「葵使」も初参加

 「第22回いわた大祭り 遠州大名行列・舞車」(静岡新聞社・静岡放送後援)が27日、磐田市の見付宿場通りを中心に開かれた。参勤交代の道中風景を模した大名行列が行われ、江戸時代の宿場町の活気を再現した。

かけ声に合わせてゆっくりと進行する大名行列=磐田市見付
かけ声に合わせてゆっくりと進行する大名行列=磐田市見付

 江戸時代の衣装を着た市立城山中の生徒・地元有志ら約100人が行列をつくり、武家の家来「奴(やっこ)」や徒(かち)、姫役などを演じた。一行は「下にー、下にー」と低い声のかけ声に合わせてゆっくりと進行。事前に練習を重ねた独特の足の運びや所作を披露し、沿道の市民らの注目を集めた。
 江戸時代、上賀茂神社(京都市)がフタバアオイを徳川家康に献上していたエピソードにちなみ、使節の「葵使」も行列に初めて加わった。家康とゆかりが深い西光寺(磐田市見付)と府八幡宮(同市中泉)にフタバアオイを献上した上賀茂神社の神山拓也権禰宜(ごんねぎ)は「フタバアオイのご縁を大切にし、葵使が今後も行列に参加し、続いていけるよう尽力する」と述べた。
 会場では、子どもたちによるサンバやサルサのダンスパフォーマンスも繰り広げられた。
 (磐田支局・崎山美穂)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞