部活動再編、地域受け入れ 磐田市がクラブ化推進事業

 中学校部活動の地域移行に向け、磐田市は本年度、地元のスポーツ・文化団体などが部活動を受け入れる地域クラブを担う事業「(仮称)SPO☆CUL IWATA(スポカル・イワタ)」に乗り出す。既存の部活動を再編し、部員不足や指導者不在で通学校に希望する部活がない生徒に学区の枠を超えて活動の場を提供するほか、休日を中心に指導を移行して教員の負担軽減につなげる。
 スポーツ少年団などの参画を想定。市が認可する新たな地域クラブには技術面だけでなく、生徒の自律性・協調性といった教育の観点からの指導に努めるなど、部活動の理念を踏まえた活動を展開してもらう。
 本年度は、地域クラブの運営形態の検討や参画団体の公募準備を進める。2024年度からは休日の部活動を地域クラブに移行し、25年度から平日も含めた地域移行を段階的に進め、31年度の完了を目指す。草地博昭市長は「(スポカルは)子どもたちの選択肢を広げる取り組み。学校の勉強以外の活動で、豊かな人生が歩めるような体験ができる環境を市としてつくっていきたい」と述べた。
 市は今秋から3年間は「地域連携強化期間」と位置付け、部活動指導員の配置などにも力を入れる。

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