倉庫火災想定し訓練 基本動作確認、連携強化図る 磐田市消防署

 磐田市消防署は26日、ブリヂストン磐田工場(同市匂坂中)で、倉庫火災を想定した訓練を行った。7月に北海道で起きた倉庫火災で、消防士が殉職したことを受けて企画。隊員約30人は、暗闇に煙が充満している実際の現場に近い状況で、基本動作の確認や隊員同士の連携強化を図った。

暗闇に煙が充満する中、屋内侵入する隊員=磐田市匂坂中
暗闇に煙が充満する中、屋内侵入する隊員=磐田市匂坂中
煙が充満する中、要救助者を発見した隊員=磐田市匂坂中
煙が充満する中、要救助者を発見した隊員=磐田市匂坂中
火点に放水する隊員=磐田市匂坂中
火点に放水する隊員=磐田市匂坂中
暗闇に煙が充満する中、屋内侵入する隊員=磐田市匂坂中
煙が充満する中、要救助者を発見した隊員=磐田市匂坂中
火点に放水する隊員=磐田市匂坂中

 訓練は「自動火災報知器が鳴っている」との通報を受けて開始した。現場に急行した先着隊は、関係者への聞き取りなどを行い、火元は3階とみられ、逃げ遅れが一人いると確認して隊の増強を要請した。駆けつけた救助隊員らは現場の状況を無線でやりとりし、室内の煙や温度などに注意し屋内に進入した。熱画像直視装置で要救助者を発見し、すばやく運び出した。
 市消防署の加藤克則署長は「倉庫は開口部が少ないため排煙が難しく、煙や熱がこもりやすい」と説明。訓練を終えて「隊員同士、情報共有が密にできていると感じた。実際の現場ではより迅速性が求められる」と述べた。
 27日も同様の訓練を行う。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞