磐田・東部幼稚園民営化 市、愛光会(浜松)を選定 25年運営開始

 磐田市の草地博昭市長は20日の市議会9月定例会一般質問で、民営化を予定する市立東部幼稚園(同市東貝塚)について、移転先に決まっていた法人が運営断念したことを受けて再公募を行い、社会福祉法人「愛光会」(浜松市南区)を選定したと明らかにした。2025年4月の運営開始に向け、本年度内に建設工事に着手する。芦川和美氏(志政会)への答弁。
 同園の民営化を巡っては、18年に公募で聖隷福祉事業団(浜松市中区)を選定していた。しかし、ロシアのウクライナ侵攻や新型コロナ禍による建設資材の価格高騰で、園舎の建て替えに必要な資材コストが当初の見込みよりも増え、22年6月に取り下げの申し出書が提出された。
 市は同年12月に再公募を行い、浜松・袋井の両市でこども園など3園を運営する愛光会を再選定した。今年4月には同園の保護者に説明会を実施していて、草地市長は「法人職員との交流会を設けるなど、子どもたちだけでなく保護者も含めて顔の見える関係をつくり、安心して通園できるように努める」と述べた。
 子育て支援センターがない空白地域の見付地区については来年4月を目標に、園児数が減少傾向の磐田北幼稚園の空き教室に開設する方針を示した。
 20日は根津康広(共産)、高梨俊弘(同)の2氏も登壇した。
 (磐田支局・崎山美穂)

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