シャッター“映えスポット”に 中泉(磐田)地区団体と磐田農高生タッグ 旧商店街に彩りと活気を

 JR磐田駅から西に約200メートルの旧西銀座商店街(通称・ビタミンロード)を盛り上げようと中泉地区地域づくり協議会(大場雅行会長)は、地元の高校生と協力し、空き店舗のシャッターに作品を描く「シャッターアート」に挑戦している。4月上旬、磐田農業高ビジュアルアート部の部員約10人が、元呉服屋と元紳士服店を鮮やかな絵で彩った。学生は「写真を撮って楽しんだり気軽に集まったりする場所になれば」と旧商店街の発展を願う。

シャッターに絵を下描きする磐田農業高ビジュアルアート部の漫画班=磐田市
シャッターに絵を下描きする磐田農業高ビジュアルアート部の漫画班=磐田市
ベンチに腰かけたり風船を持ったりして楽しむ芸術班
ベンチに腰かけたり風船を持ったりして楽しむ芸術班
シャッターに絵を下描きする磐田農業高ビジュアルアート部の漫画班=磐田市
ベンチに腰かけたり風船を持ったりして楽しむ芸術班

 高校生の発想を市政に生かす狙いで市が組織した「いわた高校生まちづくり研究所」で、旧商店街を通学で利用することが多い磐田西高生が、シャッターアートを提案。同協議会と栄町自治会が市内の高校に呼びかけた。依頼を受けた磐田農業高ビジュアルアート部は漫画班と芸術班に分かれてペンキやチョークを使って“映えスポット”作りに取り組んだ。
 漫画班は、通りの名称「ビタミン」にちなみ縦2・7メートル、横4・3メートルのシャッターにレモンやグレープフルーツ、ライムなど柑橘類の果実を描いた。芸術班は縦2・3メートル、横7・3メートルのシャッターをだまし絵風に、ベンチや風船を描いた。立ち寄った人が、ベンチに腰かけたり風船を持ったりしながら写真を撮って楽しんでもらう狙いがあるという。風船は市特産の白ネギやメロンの形にして、磐田の魅力を詰め込んだ。
 同部の鳥井寧々部長(17)は「初めての挑戦で不安だったが、部員みんなで一つの作品をつくることができて楽しかった」と振り返り「(旧商店街は)シャッターが下がって殺風景だった。散歩がてらに気軽に見に来てほしい」と話す。
 同協議会によると8月に磐田東高、12月に磐田西高の生徒が、旧商店街のシャッターアートに取り組む。
 

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