先進スマート農業の現場見学 磐田で児童生徒 作業省力化理解

 通信大手インターネットイニシアティブは16日、磐田市内で小中学生向けスマート農業講座を開いた。児童らは、情報通信技術(ICT)を生かしたスマート農業機器に触れ、農作業省力化への理解を深めた。

田んぼの水位や水温を計測し、スマートフォンで確認できるセンサーを見学する児童生徒ら=磐田市
田んぼの水位や水温を計測し、スマートフォンで確認できるセンサーを見学する児童生徒ら=磐田市

 農作業から商品開発・販売までを体験する浜松市の農業ビジネススクール「浜松ジュニアビレッジ」所属の小学5年から中学3年約20人が参加した。同社の担当者が講師を務めた。
 初めに担当者は、高齢化に伴い耕作放棄地が増加する現状に触れ「ICTなどの先進的な機械を活用することで農作業の負担軽減や経営効率化につながる」と解説。田んぼの水位や水温を計測し、スマートフォンやタブレットで確認できるセンサーを紹介した。
 見学した増田勇一さん(54)の水田では、2017年からセンサーを導入。以前は定期的に水位を見回り水量を調節していたが、導入後は「見に来る回数が減り楽になった」と語った。児童からは「導入しようと思ったきっかけは」「スマート農業を活用してほしいと思う作業は何か」などと質問があがった。
 同社は静岡県などと共同で17年から3年間、安価で農作業の省力化につながる水田センサーの開発に向けての実証実験を磐田、袋井両市で実施した。
 (磐田支局・崎山美穂)

 

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