特殊詐欺被害を未然防止 向笠郵便局を表彰 磐田署

 磐田署は30日、高齢者施設の入居権を利用した特殊詐欺事件を未然に防いだとして、向笠郵便局と同局の宮地寿子課長代理に署長感謝状を贈った。同郵便局は8月にも被害を防ぎ、約3カ月で2回目の表彰となった。

署長感謝状を受け取った内野局長(中央)宮地課長代理(右から2番目)=磐田署
署長感謝状を受け取った内野局長(中央)宮地課長代理(右から2番目)=磐田署

 同署などによると11月8日、不慣れな様子でATMを操作している80代女性を見た宮地課長代理が声をかけたところ、女性は「高齢者施設の権利の関係で名前を使われてトラブルになり、お金が必要になった」と話した。宮地課長代理は詐欺の可能性を疑い、内野誠局長と連携して警察に通報した。
 内野局長と宮地課長代理は「高齢者の高額送金や払い戻しがある場合は使用目的を聞くなどし、積極的に声かけをする」と述べた。
 同署管内の今年の特殊詐欺被害認知件数は28日現在、前年同期比9件増の23件(速報値)。被害額は2315万円増の3920万円に上る。同署生活安全課の担当者は「現金を要求する電話は詐欺と疑い、警察に通報して」と呼びかけている。

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