天下の奇祭 見付天神裸祭“完全復活” 磐田で全体会議、4年ぶり鬼踊り再開

 天下の奇祭と呼ばれる磐田市見付の矢奈比売(やなひめ)神社の国指定重要無形民俗文化財「見付天神裸祭」の保存会は26日夜の全体会議で、9月の同祭で男衆が激しくもみ合う「鬼踊り」を4年ぶりに再開すると決めた。新型コロナ感染防止に配慮しながら、一連の行事をコロナ前の従来の形に完全に戻す。

「鬼踊り」再開などの方針を決めた全体会議=磐田市見付のワークピア磐田
「鬼踊り」再開などの方針を決めた全体会議=磐田市見付のワークピア磐田

 祭りは9月17日~24日の8日間。2020年以降中止が続いていた、上半身裸で腰みの姿の男衆が拝殿で激しくもみ合う「鬼踊り」や道中の練りなどを4年ぶりに実施する。
 祭りに参加する氏子が海で心身を清める「浜垢離(はまごり)」や神輿(みこし)の渡御、還御などの主要行事も、昨年より参加人数を増やして通常通り営まれる。
 市内で開いた全体会議には関係者約200人が集まり、祭事の流れを確認した。中山正典保存会長(65)は「祭りを安全に楽しく開催できるよう、当日まで準備を詰めていく」と力を込めた。
 (磐田支局・崎山美穂)

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