労働災害撲滅へ労基署など巡回 磐田・ヤマハ発動機本社点検

 静岡労働局と静岡労働基準監督署は1日、労働災害撲滅に向けた安全パトロールを磐田市新貝のヤマハ発動機本社で実施した。来年15日まで県内一斉に展開する「静岡年末年始無災害運動」の一環。

オートバイの組み立て工場で、安全対策などを点検する安全パトロール=1日午前、磐田市新貝のヤマハ発動機本社
オートバイの組み立て工場で、安全対策などを点検する安全パトロール=1日午前、磐田市新貝のヤマハ発動機本社

 石丸哲治局長と重信聡署長らが訪れ、北米や欧州などの先進国に輸出されるオートバイの組立工場を視察。墜落・転落防止対策や機械設備の安全管理、職場環境などを点検した。重信署長は「工場内は整理整頓が徹底されていた。今後とも安全第一にお願いしたい」と講評した。
 静岡労働局によると、県内では1~10月に労災事故により前年同期比5人増の26人が死亡した。休業4日以上の死傷者数は4330人。このうち、転倒による事故が全体の20%を占めた。石丸局長は「年末年始は大掃除や機械整備の保守点検などで、労働災害の発生が懸念される。普段以上の安全管理を徹底してほしい」と呼びかけた。

 

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