磐田市 豊岡支所の新庁舎建設へ 機能移転の計画見直し 

 磐田市は17日の市議会議員懇談会で、豊岡支所の機能移転に向けて増改築を計画していた支所隣接の書庫棟について「防災上の不安がある」として、解体した上で新庁舎を建設する計画に見直す方針を示した。これに伴い、新庁舎完成は当初計画から1年遅れの2025年3月になる見込み。
 市議会11月定例会に提出する2022年度一般会計補正予算案に、新庁舎の基本実施設計や用地測量、地質調査などの委託費1400万円を計上する。
 市総務課によると、市が委託した設計事務所の調査で、書庫棟は構造上、30センチを超える積雪に耐えられないと判明した。台風15号の際には現庁舎前の駐車場が冠水したことも踏まえ、災害時の重要施設として、防災性が高い庁舎を新築すべきだと判断した。
 計画変更により、工事費は解体・造成を含めて3億9500万円と、当初計画から倍増する見通し。新庁舎は鉄骨2階建て、延べ床面積800平方メートルで、市民向けの多目的スペースも設ける計画。

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