森町の文化財生かそう 景観魅力、誘客の“起爆剤”必要 継承へ官民で手段模索

 静岡県は25日、地域の文化財保存と活用に向けた取り組みなどを学ぶ「文化財を支える地域活動研修会」を森町総合体育館で開いた。文化財や観光、まちづくりに関わる町内外の官民約40人が参加。「遠州の森町の街並み」をテーマに、地域ぐるみで文化財継承に向けた手段を探った。

町内の魅力や課題、今後の方向性などを話し合う参加者=森町総合体育館
町内の魅力や課題、今後の方向性などを話し合う参加者=森町総合体育館

 参加者は8班に分かれて同町の本町や仲町周辺を散策。町内の魅力や課題、今後の方向性などを各班でまとめて報告した。昔ながらの町家や蔵が点在する景観に触れ「古い街並みが良い意味で残っていた」との意見が多く出た。「食事処や買い物ができる『起爆剤』となる場所がほしい」など、身近な文化財価値を後世に伝えながらも、観光誘客とまちづくりにつなげる提案があった。
 同研修会は、2021年3月に策定した「県文化財保存活用大綱」に基づき、文化財を支える地域人材の育成を目的としている。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞