農山村の魅力と課題探索 農林環境専門職大生が実地調査報告 磐田

 静岡県立農林環境専門職大(磐田市富丘)は8日、農山村の魅力と課題を探索するフィールドワークの報告会を同大で開いた。浜松、磐田、掛川、森の4市町で活動した生産環境経営学部2年26人が4班に分かれ、地域振興などの現状を分析し、解決策を提言した。

農山村の魅力と課題を探索するフィールドワークの報告会=磐田市富丘の県立農林環境専門職大
農山村の魅力と課題を探索するフィールドワークの報告会=磐田市富丘の県立農林環境専門職大

 磐田市岩田地区を調査した班は、耕作放棄地の再生・維持管理を行う「岩田故郷の会」の圃場(ほじょう)や地域イベントを見学したほか、大規模農家や新規就農者へのインタビューなどの情報を基に気付きを発表した。学生は「岩田故郷の会を中心に、地域のつながりが強い。地元の小学校では積極的に地産地消に取り組んでいる」と魅力を語った。一方で「農地はたくさんあるが、整備不良の土地が多い」と課題を挙げ、「イモやハーブなど水はけが悪い土壌でも育つ作物はどうか」と提案した。
 同大の授業「農山村デザイン演習」の一環。報告会には協力者の住民や市町職員らが訪れ、発表に耳を傾けた。
 (磐田支局・崎山美穂)

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