長野小児童が華麗に舞 磐田で「千寿の前」供養祭

 磐田市にゆかりがある平安末期の女官「千寿の前」の供養祭がこのほど、同市野箱の傾城塚で開かれ、児童による「千寿手まり歌の舞」が4年ぶりに披露された。地元自治会が命日の4月25日前後に毎年開催しているが、新型コロナ禍の影響で規模を縮小していた。

「千寿手まり歌の舞」を華麗に演じる児童=磐田市野箱
「千寿手まり歌の舞」を華麗に演じる児童=磐田市野箱

 供養祭には地元住民ら約50人が集まった。そろいの赤い和服に身を包んだ市立長野小6年生の6人が、練習を重ねた舞を華麗に演じた。
 千寿の前は現在の静岡市駿河区に生まれ、和歌や琴、書などに通じた。源頼朝に仕えた千寿の前は、源平合戦に敗れ捕虜となった平重衝の世話を命ぜられ、交流するうちに恋に落ちたという。重衝の処刑後は尼となり、磐田で弔ったと伝えられる。

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