健康増進にアプリ活用 働き盛り世代対象 磐田市が実証実験

 磐田市は23日から、働き盛り世代を対象に健康づくりを促すスマートフォンアプリ「たのしっぺい!シン・健幸チャレンジ」の実証実験を始める。生活習慣病の予防に加えて、取り組みに応じて市内店舗でサービスを受けられるポイントを付与することで、地域の消費拡大を図る。期間は来年3月31日まで。

「たのしっぺい!シン・健幸チャレンジ」を紹介する磐田市職員=同市のiプラザ
「たのしっぺい!シン・健幸チャレンジ」を紹介する磐田市職員=同市のiプラザ


 NEC(東京都)が開発したアプリを活用する。職場での健診データをアプリに取り込むと、人工知能(AI)が3年後までの健康リスクを予測。また、利用者が歩数や食事内容、体温など7項目を入力すると、効果的な改善策を提案してくれる。取り組み実績をポイント化し、ららぽーと磐田やアピタ磐田店など13店舗でクーポンなどに交換できる仕組みも導入した。
 市健康増進課によると、糖尿病とその予備軍とされる40~74歳の市民の割合は、全国平均25・1%を上回る38・8%。実証実験には9月末現在、市内10社の約2600人が参加予定で、実験開始後も市ホームページから参加企業を受け付ける。市担当者は検証結果を踏まえて「来年度以降、市民全体にも広げていきたい」としている。
 (磐田支局・崎山美穂)

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