こども食堂に遊び、学びの場 磐田のボランティア団体 ユニットハウス2棟常設 保護者の交流拠点にも

 磐田市川袋で「竜洋こども食堂」を運営するボランティア団体「食でつながる心の輪の会」(中村浩之代表)が、敷地内にユニットハウス2棟を常設した。子どもたちの遊びや学びの場として活用するほか、子育て世代が気軽に立ち寄って語り合える居場所づくりを目指す。

ユニットハウス内で遊ぶ子どもら=磐田市川袋
ユニットハウス内で遊ぶ子どもら=磐田市川袋
地域の新たな交流拠点を目指して常設されたユニットハウス
地域の新たな交流拠点を目指して常設されたユニットハウス
ユニットハウス内で遊ぶ子どもら=磐田市川袋
地域の新たな交流拠点を目指して常設されたユニットハウス

 静岡県のクラウドファンディング型ふるさと納税制度を利用して整備した。1棟あたり6畳程度の室内に木製玩具やカードゲームなどを用意し、子どもが自由に遊べるスペースを確保した。保護者向けにヘッドスパやハンドスパ、喫茶コーナーを設けて疲れを癒やしてもらい、心の余裕を持って子どもと向き合えるよう支援する。
 中村代表はこれまで、里親活動を通じて子どもに対する虐待やネグレクト(育児放棄)を目の当たりにしてきたという。「親も子どもも苦しむ前に何かサポートしたい」と感じたことを契機に団体を設立。2022年からこども食堂を毎月開き、栄養バランスの取れた食事を大人300円、子ども100円で提供している。洗剤や絵本、地元野菜などの無料配布も行っている。
 中村代表は「食事支援と併せて保護者同士のつながりを促し、みんなが前向きに子育てできるような環境をつくりたい」と、地域の新たな交流拠点に向けて期待を込めた。
 (磐田支局・崎山美穂)

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