餅焼き堪能「1年、元気に」 森町・大洞院、3日まで

 森町橘の大洞院で3日まで、新年恒例「餅焼き」が行われている。初日の元日から、地元住民や帰省中の家族連れなど多くの参拝客らが訪れ、焼きたての餅を味わいながら無病息災を祈願した。

網の上で餅を焼き上げる参拝客=森町橘の大洞院
網の上で餅を焼き上げる参拝客=森町橘の大洞院

 約600年前の開山から燃え続けているとされる「灯明」から取った火で、餅を焼いて食べると健康に過ごせるといわれている。
 2021、22年は新型コロナの影響で、檀家(だんか)が焼いた餅を販売していた。今年は感染防止に配慮し、境内の屋外に取り付けたテント内に5台の焼き台を設置。参拝客自身が網の上で一つずつ餅を焼き上げて、ほおばった。餅は地元で収穫されたもち米を使用しているという。
 森町森の渡辺久徳さん(72)は「毎年家族で訪れる。今年も家族全員元気で過ごしたい」と話した。大洞院の寺族村松小鶴枝さん(67)は「参拝客が餅を焼くのは3年ぶり。コロナ禍ではあるが、日本のしきたりや習慣を守り、新年の祈願をしてほしい」と述べた。
 午前8時~午後3時まで。甘酒やおでんの販売も行っている。

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