磐田南高「百年史」 歩み刻む3冊 卒業生が編集、実行委が刊行

 磐田南高(磐田市見付)の創立100周年記念事業実行委は10日までに、母校の歩みを記録した「見付中磐田南高百年史」など、計3冊を刊行した。1922(大正11)年から続く、地域有数の歴史を誇る学校の軌跡を1冊にまとめた。

創立100周年を記念し、刊行された記念誌3冊=磐田市見付の磐田南高
創立100周年を記念し、刊行された記念誌3冊=磐田市見付の磐田南高

 100年史はB5判1001ページで、3部構成。第1部では創設期から現在までの歴史を紹介し、第2部は各界で活躍する卒業生のコラムを取り上げた。第3部では教育課程表や学校運営組織の変遷をまとめた。卒業生14人が編集委員となり、2019年から3年半かけて編集した。
 100年史とともに発刊し、尾崎楠馬・初代校長を取り上げた「評伝尾崎楠馬 教育に捧(ささ)げた生涯」は、編集委員の津川悟さんが執筆した。開校時の式辞や教えなどを豊富な資料で解説するほか、「尾崎日誌」の解読を基に生徒思いの一面も紹介する。磐田南高の5回~24回生178人が在学時の思い出を記した「回想録第3号」も発行した。
 100年史など3冊は、市中央図書館や県立中央図書館に寄贈する。100年史の監修を務めた浅羽浩実行委員長は「多くの卒業生や在校生が執筆に加わっている。これまでの学校の歩みや学びを多面的に記録として残すことができた」と語った。同校の周年を祝う記念式典は11日午後1時から、同市上新屋の市民文化会館「かたりあ」で開かれる。

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