正しい位置に点字ブロック設置 静岡駅南口バス乗り場【NEXT特捜隊】

 JR静岡駅南口ロータリーで、しずてつジャストラインのバス乗り場の一部が長年“仮設”状態だったため点字ブロックに不備があった問題をめぐり、静岡市は29日までに、乗り場の正しい場所に点字ブロックを設けた。市と同社は該当のバス乗り場を常設にする方向で調整している。

点字ブロックが設置され、降車口の正面の安全柵の一部も撤去されたバス乗り場=27日午後、JR静岡駅南口ロータリー
点字ブロックが設置され、降車口の正面の安全柵の一部も撤去されたバス乗り場=27日午後、JR静岡駅南口ロータリー

 市駿河道路整備課によると、問題の22番乗り場のバス乗車口に合わせ、点字ブロックを整備した。合わせて降車口正面にあり、通行の障害になっていた安全柵の一部も撤去した。
 同社運行企画部は22番乗り場について「引き続き使わせてほしいと市に伝えた」と説明。市の担当者は「今後は利用者が困らないような整備に努めたい」と答え、乗り場の段差をなくすなど常設化に向けた安全対策を進めていく方針を示した。
 ただ、追加工事の費用負担について、市側としずてつ側で見解の相違があり、今後の整備スケジュールはまだ決まっていない。
 問題に気付き、本社「NEXT特捜隊」(N特)に調査依頼を寄せてくれた50代女性は「点字ブロックを設置しただけでは目の不自由な人は分からない。設置したことをどう伝えるのかが大事」と指摘した。

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