エベレスト登頂成功を報告 登山家西川史晃さん、静岡拠点に活動

 静岡市駿河区を拠点に国内外の山に登り続けている登山家西川史晃さん(40)が、5月に世界最高峰エベレスト(標高8848メートル)の登頂に成功した。報告会が19日、同区の用宗公民館で開かれ、西川さんは地域住民ら約50人を前に、登山を始めた経緯や登頂までの苦労を語り、世界7大陸の最高峰を登る「セブンサミット」にも意欲を燃やした。

世界最高峰エベレストに登頂した西川さん(提供写真)
世界最高峰エベレストに登頂した西川さん(提供写真)
エベレストの登頂達成を語る西川さん=静岡市駿河区の用宗公民館
エベレストの登頂達成を語る西川さん=静岡市駿河区の用宗公民館
世界最高峰エベレストに登頂した西川さん(提供写真)
エベレストの登頂達成を語る西川さん=静岡市駿河区の用宗公民館


 西川さんは仕事や人間関係に悩んだ30歳の時に登山をはじめ、会社員から登山家に転身。エベレスト登頂とセブンサミットを目標にした。登山の魅力について「技術や体力など、自分に足りない部分を埋めたら必ず成功体験が味わえる。徐々に自信を取り戻すことができた」と語った。
 アフリカのキリマンジャロを皮切りに、4大陸の最高峰を制覇して実績を重ね、五つ目の最高峰となるアジア大陸のエベレストを目指して4月に出国。8千メートル超の高度に身体を順応させるための訓練や、氷の絶壁「アイスフォール」などの困難を乗り越え、5月13日に登頂に成功した。西川さんは「山頂付近では酸素が3分の1と薄く、10歩歩いては休むなど、体力的に厳しかった」と振り返った。
 来年以降、セブンサミット達成に向けて南極と北米の最高峰に挑戦する。「エベレストを目標に掲げてから2468日。目標を口に出し続け、成功できたことに価値があった。夢を持つことで、夢をかなえる自分になれた」と声に力を込めた。

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