震災経験者の教訓学ぶ 浜松・雄踏中で防災講話

 浜松市西区の雄踏中はこのほど、阪神大震災を経験した神戸市の元小学校長で、NPO法人「神戸の絆2005」理事の大浜義弘さんを講師に迎えた防災講話「阪神・淡路大震災の教訓から学ぶ」を校内で開いた。

震災の経験や教訓を生徒に伝える大浜さん=浜松市西区の雄踏中
震災の経験や教訓を生徒に伝える大浜さん=浜松市西区の雄踏中

 大浜さんの当時の思いや教訓の数々に、2、3年生約290人が耳を傾けた。
 大浜さんは校長在任中に被災した。震災直後は避難所の支援や運営面で奔走するとともに、学校教育の再生に尽力した。
 2005年に同NPOが発足すると、防災の語り部として震災の経験や復興に向けた取り組みを各地で伝えてきた。
 雄踏中生に向けては「万一の想定しておかないと、何もできなくなる。自分の命を自分で守るために備え、有事の際は各自で判断して避難しなければならない」と呼び掛けた。
 講話は、市の「夢育やらまいか事業」の一環。防災学習に力を入れる同校は9月に予定している3年生の修学旅行で神戸市を訪れ、震災について学ぶ。

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