袋井支局 北井寛人
きたい・ひろと 1997年、神奈川県横浜市生まれ。2020年入社。整理部、社会部、浜松総局を経て、現在は袋井支局に勤務。中学と高校はハンドボール部。旅行好き。
-
「甘酸っぱい」 給食に手作りジャム 地元のイチゴ使用 袋井市
袋井市の中部学校給食センターは8、9の両日、管内の幼稚園とこども園、小中学校の計12校で市内産のイチゴを使った手作りのいちごジャムを提供した。子どもたちが素材の風味豊かな鮮やかな色のジャムを楽しんだ。 ジャムには浅羽地区で採れたシーズン終盤の完熟の「紅ほっぺ」を使用した。同センターでは朝6時半から仕込みを開始。イチゴを砂糖と合わせてしばらく寝かせ、水分が出始めてからじっくりと煮込んでレモン果汁を加えて完成した。 9日、袋井東小でジャムが並ぶと、児童たちはパンに付けてほおばった。6年の鈴木釉翔君は「昨日から楽しみにしていた。イチゴの味が濃くて甘酸っぱい」と笑顔を浮かべた。 市は「日本一の
-
ボールを遠くに投げてみよう 袋井の幼稚園で教室
静岡県ソフトボール協会は8日、投げる力を養う「ボール遊び教室」を袋井市太田の今井幼稚園で開いた。年長園児約20人が、投球練習などを通じてボールに親しんだ。 協会員がボールを遠くに投げるこつを園児に指導した。ボールを頭より高い位置で持ち、投げる手と逆の足を振り上げて踏み出し、腰のひねりを使って投げるよう教えた。園児は最初は苦戦しながらも慣れてくると上手に斜め上に放つようになり、周囲を驚かせた。 同協会は県内の幼稚園や保育園で年に30回ほど教室を開催している。袋井支部の高田則明理事長は「子どもたちがボールを投げる楽しさを知り、球技に興味を持つきっかけになってほしい」と話した。 (袋井支局・北井寛
-
小国神社(森町)端午祭 成長と幸せ祈る 昨年命名の0~1歳児と保護者 祝詞奏上、舞の奉奏、ショウブやヨモギの葉授与…
森町の小国神社でこのほど、端午祭が執り行われた。昨年中に同神社で命名した0~1歳児と保護者計約60人が参列し、子どもの健やかな成長と家族の幸せを祈願した。 祝詞奏上、豊栄舞の奉奏などが行われた。参列者には神前に供えたかしわ餅やお守り、境内で採取したショウブとヨモギの葉などが授与された。打田文博宮司は「子どもは国の宝。自分が小さいときに抱いた感情などを思い出しながら子育てに励んでほしい」と参列者に呼びかけた。 幼い頃に同神社の近くに住んでいたという毛利義成さん(大阪府)は1歳3カ月の息子隆之介ちゃんと参列し、「子どもが健やかに大きくなってほしい」と話した。 (袋井支局・北井寛人)
-
静岡特産クラウンメロン “古里”英国で本格販売開始 高級百貨店で1玉3万円、バイヤー「王室にも」
静岡県特産の「クラウンメロン」。大正時代に英国から、起源となる品種の種が伝わったとされ、生産者が長い年月をかけて改良を重ね、優れた栽培技術でブランドを築き上げてきた。約100年を経て今春、ロンドンの高級百貨店「ハロッズ」でクラウンメロンの本格的な販売が始まった。口当たり、甘さが現地で好評という。県温室農業協同組合クラウンメロン支所(袋井市)の鈴木陽介経営戦略部長は「英国での販売は、いわば“里帰り”。特別な思い入れがある」と喜びをかみしめた。 3月中旬、クラウンメロン支所では英国果物バイヤーとの販売戦略の最終確認が進められていた。鈴木部長が向き合ったのは、日本産の果物
-
黄金に輝く“幻の茶”「きら香」 袋井で初摘み 生育順調
一番茶のみ白い新芽を伸ばす希少品種で、「幻の茶」と言われる白葉茶「きら香」の初摘みが25日、袋井市岡崎の竹内清美さん(76)の茶園で行われた。黄金色に輝く生葉約200キロを刈り取った。 きら香は1989年に竹内さんが発見したやぶきたの突然変異種で、アミノ酸が豊富で苦みが少なく、濃厚な甘みやうまみが特徴。挿し木を繰り返して少しずつ生産量を増やし、2006年に品種登録された。現在は市内の計約3千平方メートルの茶園でのみ栽培されている。 竹内さんによると、生育は順調。「近年の中で特に質が高い。ぜひ味わってほしい」と話した。40~50度の少なめの湯で入れのがお勧めという。
-
袋井、森の新茶初取引 質良し、手合わせ響く 前年より9日遅く
袋井市と森町で23日、新茶初取引が行われた。いずれも前年より9日遅い。両市町の取引所で開所式が開かれ、茶業関係者やJA、市町の職員らが新茶シーズンの到来を祝った。 同市岡崎の茶ピア取引所での式典には約100人が出席した。7口52キロが持ち込まれ、最高値は例年、袋井茶の語呂合わせで2万9618円だったが、今年は質が高く3万円で取引された。売り手と買い手が一対一で価格交渉する相対取引が行われ、JA職員と茶商の商談が成立すると手合わせの音が響いた。 同町森の町茶業センターでは関係者約60人が手締めを行い、茶業のさらなる発展を祈願した。式典終了後の取引には例年より多い16口67キロが上場。町内の
-
記者コラム「清流」 朝のチャイム問題
これまでの居住地ではほとんど耳にする機会がなかった同報無線が、袋井市に来てから身近になった。 正午に流れる袋井市歌。着任するまでは当然聞いたことがなかったが、今では鼻歌を歌えるほどに。ようやく「袋井市民」になれたようでうれしい。 一方で、朝のチャイムだけは意義を見いだせていなかった。起きたい時間より前に鳴る日はいら立ちすら覚えた。思い切って市危機管理課に聞くと、点検の意味があるという。有事のときに鳴らなくては致命的。容易に廃止にしていいものではないと反省した。 ただ、苦情の声もやはり少なくないそう。他の自治体では時刻の変更や廃止を決めた例もある。働き方や生活様式が多様化する昨今。市民に
-
伝統神楽・舞楽を奉納 北海道森町と文化交流 森町・小国神社で例祭行事
森町一宮の小国神社で21日、例祭行事が執り行われた。恒例の同神社古式舞楽保存会による国指定重要無形民俗文化財「古式十二段舞楽」に加え、北海道森町から招いた松前神楽北海道連合保存会による同文化財「松前神楽」が奉納された。文化交流を通じて舞楽の伝承や人々の安寧に願いを込めた。 松前神楽は、作法に厳格で折り目正しい神事芸能として伝わる。500年以上前に武田信広(1431~94年)が蝦夷(えぞ)を平定して松前藩の基礎を作った際、蝦夷地開拓の祈りを込めて社人に舞を舞わせたことが起源とされる。 祭典では、神楽鈴と白扇を持って天女が降りる様子を表した「鈴上舞」や雄雌の瑞鳥(ずいちょう)の形をしたかぶと
-
JA職員が特殊詐欺を未然防止 袋井署が感謝状
袋井署は22日、特殊詐欺被害防止に貢献したとしてJA遠州中央袋井南支店の職員鈴木佳緒利さん(47)に署長感謝状を贈った。同署で贈呈式を行った。 鈴木さんは3月11日、同支店の窓口で出金手続きをしようとした80代女性から出金の理由を聞き取り、内容から特殊詐欺を疑い警察に通報した。鈴木さんは昨年3月にも、詐欺被害を未然に防いだとして同署から表彰を受けた。
-
アスリートを食で支援 「袋井スポーツ飯」6献立を認定 合宿誘致に活用
袋井市は19日、市内でスポーツをするアスリートを食でサポートする「袋井スポーツ飯」の第1弾に、市内5事業所の6メニューを認定したと発表した。各事業所で販売している。 袋井スポーツ飯は、スポーツに励む選手を支援するため栄養バランスと量に配慮した食事メニュー。昨年12月にメニューの募集を開始し、市内在住の公認スポーツ栄養士が監修した後に認定した。今後、スポーツ合宿の誘致やプロスポーツチームとの連携事業などに活用して広くPRし、スポーツツーリズムの魅力向上や地域の活力創出を狙う。 第1弾に認定されたのは、タンパク質豊富な「スポーツどまん中弁当」や疲労回復に適した「ローストポーク弁当」、けがの
-
袋井市「スポーツ飯」に6品認定 選手支援へ、栄養と量を専門家監修 合宿誘致に活用
袋井市は19日、市内でスポーツをするアスリートを食でサポートする「袋井スポーツ飯」の第1弾に、市内5事業所の6メニューを認定したと発表した。各事業所で販売している。 袋井スポーツ飯は、スポーツに励む選手を支援するため栄養バランスと量に配慮した食事メニュー。昨年12月にメニューの募集を開始し、市内在住の公認スポーツ栄養士が監修した後に認定した。今後、スポーツ合宿の誘致やプロスポーツチームとの連携事業などに活用して広くPRし、スポーツツーリズムの魅力向上や地域の活力創出を狙う。 第1弾に認定されたのは、タンパク質豊富な「スポーツどまん中弁当」や疲労回復に適した「ローストポーク弁当」、けがの回
-
ヒツジなのにパンダ? 模様ちなみ命名 袋井・デンマーク牧場
袋井市山崎のデンマーク牧場でこのほど、目の周りの毛が黒くパンダのような柄をした雄のヒツジが誕生し、人気を集めている。 ヒツジは2月中旬に誕生した。白と黒の毛の模様がパンダに似ていることから、「パンダ」と命名された。4月から公開が始まった。牧場の担当者は「土日祝日は売店が立ち並ぶ。ぜひ家族などで、会いに来てほしい」と呼びかける。 (袋井支局・北井寛人)
-
カンボジアの正月祝う 森町の2社開催、技能実習生が舞踊披露 駐日大使「文化伝える機会」
流通加工・倉庫業の松井梱包(森町)と請負業のSDM(同町)はこのほど、松井梱包の敷地内で「カンボジアのお正月を祝う会」を開催した。両社のカンボジア国籍の技能実習生らが、母国の文化を楽しんだ。 カンボジア駐日大使のトゥイ・リー氏や太田康雄町長らが出席。開会式では両国の国歌で友好を祈った。リー大使は「カンボジアの文化を日本に伝えられる機会に感謝。今後も続けてほしい」とあいさつ。その後、技能実習生が民謡の演奏や民族舞踊を披露し、会場を盛り上げた。 カンボジアでは毎年4月ごろになると天から女神が降りてくると伝わり、その時期をお正月として、各家庭で供え物を用意するなどして祝うという。
-
天浜線「シーネクサス号」出発! 地元企業ラッピング車両、遠州森駅で式典
建築外装、建築改装事業のシーネクサス(萩田宗太郎社長)=森町草ケ谷=と天竜浜名湖鉄道は14日、天浜線で新たに運行するラッピング車両「C Nexsus(シーネクサス)号」の出発式を同町の遠州森駅で行った。関係者らが新車両の完成を祝った。 同社は2023年7月に小沢建材と関東創建が統合し社名を変更。企業と地域の発展を祈願してラッピング車両の運行を始める。車両には会社ロゴから連想された羽衣や同町のマスコットキャラクター、町内他企業のロゴをデザインした。 出発式には萩田社長や太田康雄町長をはじめ、地元住民ら約200人超が出席。テープカットに続き、発車合図で青を基調とした爽やかな車両が出発した。
-
森町に発達支援センター開所 園児11人、新生活にわくわく 3市1町で運営
東遠学園組合が運営するこども発達支援センター「きためばえ」の開園式が9日、森町飯田の同園で開かれた。新生活に期待を膨らます園児11人を迎えた。 同組合は菊川、掛川、御前崎市、森町の3市1町で構成する。開園式には各市町の首長や同園職員、地元議員らが出席し、子どもたちの健やかな成長を願った。記念セレモニーでは、同園の入り口に掲げる「きためばえ」と書かれた看板に、園児たちが金や銀色の星を飾り付けた。 開園式後には入園式も執り行った。名前を呼ばれた園児たちは元気よく返事をした。同町の太田康雄町長は「自然と文化が豊かな森町で、元気に大きく成長することを願っている」と呼びかけた。 (袋井支局・北井
-
茶況(4月5日)法多山でお茶まつり 呈茶や手もみ実演も 6日と7日
袋井茶振興協議会(鈴木勝会長)は6、7の両日、恒例の「ふくろい春のお茶まつり」を袋井市の法多山尊永寺境内のだんご屋前広場で開催する。 JA遠州中央の新規採用女性職員らが茶娘に扮(ふん)して来場者に茶を振る舞う。市内の茶業関係者などが出店し、自慢の茶の販売も行う。手もみ茶の実演やおいしい茶の入れ方教室も実施する予定。 両日とも午前10時から午後3時半まで。初日は午前9時半に開会式を行う。袋井茶のPRを目的としたイベントで、今回が45回目。 (袋井支局・北井寛人)
-
マイナ活用 行政手続き簡略化 袋井市が電子申請窓口 浅羽支所で検証 市長が体験「簡単で安心」
袋井市は「書かない窓口」など新しい行政サービスを検証するため、本年度からマイナンバーカードを活用して手続きを簡略化する「らくらくサポート窓口」を市浅羽支所1階に開設した。大場規之市長が2日、支所を訪れ手続きを体験した。 窓口にはタブレット端末が用意され、マイナンバーカードを認証させることで国民健康保険や介護保険など対象の9手続きを簡単に電子申請することができる。手順を案内するコンシェルジュが常駐するほか、必要な手続きの案内や住民票の写しなど証明書の交付を行う端末も設置された。電子申請は自宅からパソコンなどで手続きすることも可能という。 体験した大場市長は「非常に簡単でサポートも受けられるので
-
茶況(3月29日)都内人気カフェで抹茶スイーツ好評 森町・八幡屋茶舗
森町天宮の八幡屋茶舗(安井健一社長)がこのほど、東京・六本木の人気カフェ「512CAFE」とコラボした抹茶スイーツの販売を始めた。 スイーツは同茶舗の抹茶を使った「抹茶のガトーショコラ」(3888円)と、「抹茶のカヌレ」(378円)。開発段階ではいくつも試作品を作り、納得のいく抹茶の風味が出るまでこだわったという。コクと甘みに加えて独特の苦みも味わえ、老若男女問わず楽しめる商品に仕上がった。店頭と通販で購入できる。 512CAFEは度々メディアで取り上げられた人気店。昨夏ごろから、パンケーキやドリンクで同茶舗の抹茶やほうじ茶を使っていた。安井社長は「お茶のおいしさを多くの人に知ってもらい
-
ベトナムの学生を袋井に招待 商議所と友好協会 観光地や企業訪問
袋井商工会議所と袋井ベトナム友好協会は24日、ベトナムの外国語大学で日本語を学ぶ学生を袋井市に招待した。学生は31日まで、観光地や会社など市内外各所を訪問しながら、日本について見聞を広げる。 同商議所は昨年11月、創立30周年やベトナム商工会議所との協定締結10周年を記念して訪問団を編成し、ベトナムを訪ねた。友好事業として同協会と現地の外国語大学と共同で、日本語を学ぶ学生を対象に日本語スピーチコンテストを開催。学生15人が参加し、「AIの活用と医療」をテーマにスピーチして優勝したティ・キム・トアさん(21)を特別に招待した。 トアさんは25日、袋井商議所を訪問。豊田浩子会頭らから、産業の
-
茶況(3月22日)27日に袋井茶業者大会 安間製茶代表が講演
袋井地区農協茶業委員会(鈴木芳弘委員長)は27日、2023年度の袋井茶業者大会を袋井市岡崎の茶ピアで開く。各品評会などの受賞者を表彰する。記念講演も実施予定。 茶業関係者の情報交換や交流により、良質な茶の生産意欲向上を狙って開催する。講演は、茶の新製品の開発などに積極的に取り組む安間製茶(袋井市豊沢)の安間孝介代表が「お茶の可能性について」と題して実施する。 表彰するのは東海道どまん中袋井茶大賞や袋井地区荒茶品評会、袋井地区闘茶会で最優秀賞を収めた茶業関係者ら。賞状や記念品を授与する。 (袋井支局・北井寛人)
-
三倉小跡地にドッグパーク 森町長方針、事業開始へ調整
森町の太田康雄町長は21日、三倉小跡地の利活用について、ドッグパーク事業の準備を進めていく方針を示した。町議会3月定例会で、平川勇氏の一般質問に答えた。 同小は2021年3月に閉校。町や国土交通省のホームページで跡地を活用した事業を公募した結果、磐田市に拠点を置く「D-HEARTS(ハーツ)ドッグスポーツクラブ」からドッグパーク事業の応募があった。審査委員会で選定基準に基づいて審査し、優先交渉権者に決定した。今後、地域説明会などを開催した上で、事業開始へ調整していく。 太田町長は「近年はペット需要が高まり関連産業が上昇傾向で、全国からの集客が見込める。地域活性化に寄与することが期待できる」と
-
エコパ来場者 力強く歓迎 新シンボル 書道家岩科さん(静岡)が揮毫
袋井市愛野のエコパアリーナに18日、来場者を歓迎するモニュメントとして、静岡市の書道家岩科蓮花さんが手がけた「ウエルカムウオール」が設置された。3メートル四方の迫力ある揮毫(きごう)作品で、力強い筆遣いで「静岡エコパアリーナ」と書き記した。 モニュメントはエントランスロビーにあり、来場者はアリーナを訪れた証しとして、写真を撮ることができる。関係者通用口にも「WELCOME TO ECOPAARENA(ウエルカムトゥーエコパアリーナ)」と書かれた作品を設置した。 担当者のエコパハウス営業企画部の三輪彰子主任は「エコパのシンボルをつくる目的で、作品を仕上げていただいた。ぜひ生で見て迫力を感じ
-
市民アートお披露目 袋井駅南地区にぎわい創出へ 東京芸大も協力
袋井市は16日、JR袋井駅南側の田端東遊水池公園で、市民が制作過程に携わったパブリックアート作品「ヒカリノミチ」と「ヒカリノクモ」のお披露目会を行った。にぎわいの拠点づくりのため約2年に渡って制作されたアート作品の完成を来訪者が祝った。 アートは2022年度、小中学生を対象に作品のコンセプトやデザインを検討するワークショップを開催したことを皮切りに制作を開始。東京芸術大の教員らが協力して小中学生のアイデアを基に六つのデザイン案を作成し、市民投票で2作品の制作が決定した。 お披露目会には大場規之市長や同大の渡辺五大教授らが出席。市民有志らによる今年の干支(えと)にちなんだ「竜の舞」で完成を
-
茶況(3月15日)人と地域の文化賞 袋井市に受賞報告 茶文化資料館長
袋井市茶文化資料館の松下智館長(94)がこのほど、全国税理士共栄会文化財団から「人と地域の文化賞」の表彰を受け、市役所に大場規之市長を訪ねて受賞を報告した。 地域文化の振興に貢献した人を毎年1人表彰する賞で、2月に東京都内で贈呈式が行われた。松下館長は約60年間、茶の文化や歴史の研究を進めてきた。研究の中で収集した世界各国の茶器などは2千点超に上り、「松下コレクション」として同資料館に展示してきた。 松下館長はこれまでの活動や受賞の喜びを振り返るとともに大場市長に、「世界的と言える貴重な資料を袋井の魅力として発信し、文化発展に役立ててほしい」と話した。 (袋井支局・北井寛人)
-
子ども古着3000着超回収 ユニクロ「服のチカラ」最優秀賞 浜松視覚特別支援学校小6年の鈴木君 活動を報告
静岡県立浜松視覚特別支援学校(浜松市中央区)の鈴木真尋君(小学部6年)=袋井市=がこのほど、衣料品店「ユニクロ」が主催する「服のチカラプロジェクトアワード」の小学校の部で最優秀賞を受賞し、13日、袋井市役所を訪ねて大場規之市長に報告した。 プロジェクトは、ユニクロを展開するファーストリテイリングの社員から出張授業を受けた子どもたちが、校内や地域で着られなくなった子ども服を回収し、難民キャンプなどに寄贈する取り組み。2023年度は全国で小学校から高校まで、約740校が参加した。 鈴木君は同級生の市川幸生君=浜松市=と協力し、23年5月から服を集め始め、校外で学習会を開催するなどして活動の輪
-
⚽ジュビロ磐田選手と同じ食事「おいしい」 袋井の学校に「ジュビロ応援給食」
袋井市とサッカーJ1ジュビロ磐田は11日、選手が練習時などにクラブハウスで食べている食事メニューを「ジュビロ応援給食」と名付け、袋井市内の学校給食で提供した。 地元野菜や大豆がたくさん入ったキーマカレーを中心に、キャベツのクルトンサラダや果物のヨーグルトなどが並んだ。山名小には同クラブのマスコット「ジュビロくん」と「ジュビィちゃん」が訪れ、各教室を回って児童と交流した。サッカー選手を目指していて同クラブのファンだという5年の山田埜太さんは「栄養満点でおいしかった。もっとサッカーを頑張ろうと思えた」と話した。 教室では、並んだ料理の紹介や選手からのメッセージ動画も流れた。12日までに市内各
-
茶況(3月8日)可睡斎参拝者に呈茶 袋井・豊沢三沢茶研究会
袋井市の豊沢と笠原三沢の両地区の生産者が販売促進などに取り組む豊沢三沢茶研究会はこのほど、同市久能の可睡斎で呈茶サービスを行った。 境内の特設ブースで、両地区で生産された「やぶきた」の煎茶を参拝者に振る舞った。研究会や各生産者が持ち寄った商品も販売し、お茶の魅力に触れて楽しむ家族連れや年配者らでにぎわった。 県内外から訪れる観光客に袋井産茶のおいしさを知ってもらおうと、行楽シーズンに合わせて毎年続けている。 (袋井支局・北井寛人)
-
「落ち着いて高い場所に」 袋井の園児と警察官が津波避難訓練
東日本大震災を教訓に静岡県が定めた津波対策推進旬間(2~11日)に合わせて、県警緊急事態対策課と袋井署は7日、袋井市沿岸部の浅羽南幼稚園で津波避難訓練を行った。署員の誘導で全園児約40人が津波避難施設へ避難し、津波への備えを学んだ。 南海トラフ巨大地震が発生し、県内全域に津波警報が発令されたとの想定で実施した。平松明子園長が放送で地震発生を伝えると、園児たちはしゃがんで頭を守り、身の安全を確保した。揺れが収まると、付近をパトロール中だった同署員が、園児たちを園の向かいにある高さ6・5メートルの津波避難タワーに誘導。防災ずきんをかぶった園児らが階段を落ち着いて上った。 屋上では同課の警察官
-
給食通し応援スクラム アザレア・セブンと袋井4小中 ナタリヤ選手出身地・ウクライナ料理をメニューに
袋井市はこのほど、地元のスポーツチームと連携したまちづくり企画の一環で、小中学校4校の給食メニューに、女子7人制ラグビーチーム「アザレア・セブン」のナタリヤ・コザチュク選手の出身地であるウクライナの料理を「アザレア・セブン応援給食」と名付けて提供した。 給食は高南小、袋井南小、袋井中、袋井南中で提供された。献立は、ウクライナ料理である揚げた鶏肉をバターと味わう「キエフカツレツ」をはじめ、ビーツで染まった赤色のスープが特徴的なボルシチ、ウクライナで生産が盛んなジャガイモを使ったサラダなど。給食中の教室では、並んだウクライナ料理の作り方や同チームの選手からのメッセージ動画が流れた。 高南小
-
森町、太田町政3期目 次世代対策望む声強く 静岡新聞社アンケート
先月再選した森町の太田康雄町長(64)は10日から3期目に入る。静岡新聞社が実施した期日前投票出口調査では「産業活性化」や「子育て支援策拡充」といった人口減少対策につながる施策を求める声が強く表れ、公約に掲げた「移住者と定住者に選ばれるまち」の実現に期待がにじんだ。 出口調査には有権者709人の回答を得た。町政に求める政策について聞いたところ、「産業活性化」が21・6%で最も多く、「子育て支援策拡充」と「医療体制の充実」が16・1%で続いた。回答した約7割が60代以上の高齢者層だったが、次世代に向けた政策を望む声が多く上がった点は特徴的だった。 同町は2024年度当初予算案で、子育て支援
-
日台友好 桜「里帰り」 昭和天皇歓迎で1923年植樹 森町・小国神社に苗木、奉告祭
昭和天皇が皇太子として台湾を訪問した際、歓迎のため台湾市民によって植えられたカンヒザクラの苗木の植樹奉告祭が4日、森町の小国神社で開かれた。日台友好の証しの「里帰り」を祝い、さらなる交流の発展を願った。 昭和天皇は1923年に台湾を訪問した。植樹後100年の節目と令和の幕開けを祝って日台の団体が協力し、2021年から日本全国へ苗木の移植を進めている。 奉告祭には台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表(駐日大使に相当)、在日台湾人団体でつくる全日本台湾連合会の趙中正会長、森町の太田康雄町長らが出席した。神前に苗木の目録を奉納して祝詞を上げたほか、豊栄舞をささげた。 桜の苗木は境内に植えられ、
-
茶況(3月1日)安定の茶業経営へ取り組みを共有 JA遠州中央が振興大会
JA遠州中央はこのほど、茶振興大会を袋井市の茶ピアで開いた。新茶期を目前に、管内の茶業関係者約80人が安定的な茶業経営に向けた取り組み方針などを共有した。 JAの担当者が昨年の荒茶生産や販売、流通の情勢を報告した。2024年度の流通対策として交流サイト(SNS)や動画などを活用することや、茶業振興施策として営農センターごとに生産部会強化シートを策定することなどを挙げた。 昨年管内で開かれた品評会や共進会などで最高賞を受賞した生産者への表彰も行われた。 (袋井支局・北井寛人)
-
工場生産のリーフレタス 袋井から出荷 世界最大級
中部電力などが出資するツナグコミュニティーファーム(袋井市堀越)は1日、世界最大級の生産能力を見込むリーフレタスの完全人工光型植物工場「テクノファーム袋井」(同)の出荷式を実施した。 工場は2021年10月に起工し、24年1月に稼働を開始。同2月25日に初出荷をした。工場ではITを活用し、光や温度などの生育環境、種まきや収穫などの生産工程が自動化され、計画的な無農薬栽培が可能。スマート農業の先進的事例、持続可能な開発目標(SDGs)の達成につながる事業として期待されている。 式典では、ツナグコミュニティーファームの林俊弥代表が「関係者の努力と協力のおかげで出荷を迎えることができた。生育し
-
観光振興と子育てに重点 森町予算案 一般会計最大97億円
森町は28日、2024年度当初予算案を発表した。一般会計は97億1300万円と前年度当初比6・3%増で、3年連続で過去最大の予算規模を更新した。観光・交流の促進や子育て支援、移住定住の推進などを主要事業に位置づけた。 23年2月に策定した「遠州の小京都リノベーション推進計画」に基づく観光振興事業に継続して取り組む。旧児童館と旧静岡銀行森町支店跡地の整備基本計画策定に2千万円を計上。旧周智高跡地の公園設計(1100万円)、遠州の小京都ロゴマーク作成(330万円)も実施する。 第2子以降の保育料を無償化する「保育料無償化拡充事業」(2100万円)と、新入学児童・生徒へ小中学生は3万円、高校生
-
エコパのピッチ使用券 ふるさと納税返礼に 袋井市、先着1組限定
袋井市はふるさと納税返礼品に「エコパスタジアムのピッチ(芝生)60分使用券」を登録し、3月24日正午まで、「ふるさとチョイス」のサイトで寄付を受け付けている。寄付金額は10万3000円で、先着1組限定。 3月31日の午前か午後のいずれかにピッチを使用でき、対象競技はサッカーかラグビー。一度にピッチに入れる人数は、サッカーが22人以下、ラグビーが30人以下と決められている。 同市は、サッカーとラグビーのワールドカップ(W杯)の舞台となったエコパスタジアムを活用した交流人口の拡大を目的に企画した。2月26日からは、ラグビーリーグワン1部・静岡ブルーレヴズと連携し、選手との交流や特別席での試合
-
記者コラム「清流」 「迅速な開票」責任感を
森町長選の開票結果発表は町選挙管理委員会の想定より約40分遅れ、開票開始から2時間超を要した。選管事務局は「念入りに確認した結果」と説明した。 正確性は大前提だが、公職選挙法では、「迅速な開票」が求められている。開票当日、最終確認を待つ票の束が目の前で滞る状況で書記長と選挙長が談笑する場面があった。とうに目標時間は過ぎていた。候補者や有権者にできる限り早く結果を伝えようという責任感を持って作業していただろうか。開票現場に居合わせていた者から見れば、緊張感が欠けていたと受け取らざるを得ない。 8年前の町長選は三つどもえの激戦だったが、約1時間20分で開票を終えている。目標時刻を遅らせるなど
-
デジタル化、都市機能充実 袋井市予算案 一般会計398億3000万円
袋井市は16日、2024年度当初予算案を発表した。一般会計は23年度当初比2・6%増の398億3千万円。6年連続で過去最高を更新した。デジタル化による市民生活の変革、都市機能の充実やにぎわい創出、産業支援に重点を置いた。 電子書籍の貸し出し開始や学校図書室と市立図書館への共通システム導入などを進める「まちじゅう図書館推進事業」に2億円を計上した。児童や生徒が端末で自宅からでも電子書籍を読むことのできるサービスの提供や、学校と市立図書館の蔵書を一括管理して児童が学校から図書館の文献を調べられるシステムの構築などを図る。 市内全域の道路、公園などの全照明灯にLEDを導入
-
茶況(2月16日)豊沢三沢茶研究会 可睡斎観光客に呈茶 袋井、17日から
袋井市の豊沢と笠原三沢の両地区の生産者が販売促進などに取り組む豊沢三沢茶研究会は17、18の両日、同市久能の可睡斎で呈茶サービスを実施する。 境内の特設ブースで、両地区で生産された「やぶきた」の煎茶を参拝者に振る舞う。研究会や各生産者が持ち寄った商品の販売なども行う予定。県内外から訪れる観光客に袋井産茶の魅力を知ってもらおうと行楽シーズンに合わせ、毎年続けている取り組み。 各日午前8時半ごろから午後4時ごろまで。23~25日と、3月2、3の両日にもサービスを行う予定。 (袋井支局・北井寛人)
-
森町長選、現職の太田氏3選 新人との争い制す 投票率は過去最低62・30%
任期満了に伴う森町長選は11日、投開票が行われ、無所属現職の太田康雄氏(64)が、無所属新人のJA遠州中央元代表理事理事長川崎知哉氏(64)を破り、3選を果たした。投票率は62・30%で、2016年の町長選(前回は無投票)を8・34ポイント下回り、過去最低となった。▶森町長選 開票速報ページ 太田氏は2期8年の経験を前面に出し、これまでの実績に基づいた移住定住促進策などの発展を主張して支持を広げた。地元の大票田・森地区から手堅く票を集め、南部地域の園田と飯田両地区にも浸透した。川崎氏は、積極的なトップセールスで二つの新東名高速道インターチェンジ(IC)を生かした企業立地の推進などを訴えて追
-
【記者解説】森町長3選の太田氏 実績に一定評価、実行力の発揮期待
知名度で勝る太田康雄氏が川崎知哉氏の猛追を振り切った。両氏の主張に大きな違いがなく、現町政への信任投票の色合いが濃かった今回選。有権者は太田氏の実績に一定の評価を示し、3期目の成果に期待を寄せた。 太田氏は2期8年間で、ふるさと納税による財源確保や、「遠州の小京都」の魅力を再構築する計画づくりなど、活性化への「種まき」を進めてきたと主張した。少子高齢化や人口減少が加速する中、有権者はこうした取り組みに町の発展を託した。 一方で、行動力やスピード感を掲げた川崎氏と接戦にもつれ込んだのは、現町政に物足りなさを感じる批判票も多かったからだ。3期目はこれまでの土台の上に移住・定住促進や産業振興な
-
茶況(2月9日)寒茶づくりを体験 袋井 伝統製法学ぶ
晩茶研究会と松下コレクションを活(い)かす会はこのほど、寒茶づくりの体験イベントを袋井市の茶ピアで開いた。茶業関係者や一般の約20人が参加し、伝統的な茶の製法を学んだ。 寒茶は日本茶としては珍しく冬場に作られ、ほのかな甘みが特徴。参加者は枝ごと刈り取った茶葉をおけに詰めて蒸し、天日干しするまでの工程を体験した。寒茶を使った茶がゆの試食や茶染め体験も行った。 古くから全国各地で行われている寒茶作りの体験を通じ、茶の魅力を知ってもらおうと開催している。 (袋井支局・北井寛人)
-
静岡人インタビュー「この人」 袋井青年会議所(JC)理事長に就任した 西谷直樹さん(袋井市)
2019年に入会。22年専務理事、23年副理事長を歴任し、24年1月から理事長に就いた。任期は1年間。本業は産業廃棄物処理やごみ収集運搬の西谷商店(袋井市田町)社長。39歳。 ―入会のきっかけは。 「都内の大学を卒業してから12年間続けた前職の銀行員を19年に辞め、当時は35歳。中学から大学まで地元の袋井を離れていたので、地域とのつながりを強くしたいという思いがずっとあった。父がJCのOBで、活動には昔から興味があり、同世代で活躍する人たちと協力して地元を盛り上げたいと考え、入会を決めた」 ―印象に残っている活動は。 「新型コロナの影響で3年ぶりに開催した小学生を対象にしたすもう大会
-
小京都・森町 空き家拡大、町並み再生指針急務【迫る 森町長選㊦】
「遠州の小京都」と呼ばれる森町。市街には古い町屋や蔵が軒を連ね、風情を漂わせる。古民家での暮らしに憧れて2012年、夫妻で町内に移住してきた早川直之さん(43)=磐田市出身=と幸恵さん(46)=福島県出身=は「だんだんと町並みが崩れてきているね」と口をそろえ、表情を曇らせた。街道筋にも空き家が増え、手入れの行き届いていない建物が目立ってきたと感じている。 「移住促進の取り組みは進んできていると思う」と直之さん。町は恵まれた景観と地域に息づく文化伝統を前面に押し出し、移住定住者増加や観光振興を図ってきた。町に定住推進課が新設された18年度以降、19年度17人、20年度19人、21年度52人、
-
茶況(2月2日)有機栽培テーマ 管理や課題学ぶ 袋井で研修会
静岡県中遠農林事務所は、茶の有機栽培技術をテーマにした研修会を袋井市岡崎の茶ピアなどで開いた。中東遠地域の農家や行政職員など34人が参加した。 松田農園(同市豊沢)の松田博久さんが講師を務め、有機栽培の管理方法やこだわり、課題などを紹介した。県農林技術研究所茶業研究センター茶環境適応技術科の片井秀幸科長も登壇した。 講演後は、参加者らが松田農園を視察した。同センターなどが開発した茶園用病害虫クリーナー搭載型の除草機の実演も行った。 県は、茶有機栽培面積を2025年度までに400ヘクタールへ拡大することを目標にするが、病害虫対策や除草作業の省力化などが課題とされていたことから研修会を開催
-
茶況(1月26日)会員が初もみ、茶業発展祈願 袋井の保存会
袋井市茶手揉(てもみ)保存会(鈴木せつ子会長)はこのほど、新春恒例の初揉会を同市岡崎の茶ピアで開いた。会員約10人が初もみを行い、茶業発展を祈願した。 ベテランの会員を中心に、葉の水分を減らす「葉振い」や、形状を整える「転燥揉み」などの技を確認。市内の茶園で摘採し、蒸して冷凍保存していた昨年の一番茶を焙炉(ほいろ)と呼ばれる加温した台を使い、約5時間かけて香り高い手もみ茶に仕上げた。 手もみ茶は1人当たりの生産量が1日わずか500グラム程度と希少。会員の技術向上や手もみ技術の伝承を目的に開催している。 (袋井支局・北井寛人)
-
森町・遠江総合高3年生 学んだ雅楽、舞を小国神社に奉納
静岡県立遠江総合高(森町)の3年生が25日、創作雅楽と舞の奉納を同町の小国神社で行った。選択授業で昨春から伝統音楽を学んできた生徒3人が、神前で集大成を披露した。 翁稲荷社(静岡市駿河区)の宮司で雅楽家の牧田明子さん(78)の指導の下、竜笛や篳篥(ひちりき)といった楽器の扱いや礼儀作法を学んだ久保田稜生さん(18)、村田美玲さん(18)、松浦成美さん(18)が奉納を行った。牧田さん手作りのそろいの赤い衣装で舞殿に登場し、息の合った演奏や舞を繰り広げた。久保田さんは「伝統音楽や文化に興味があり授業を選んだ。貴重な経験ができた」と振り返り、牧田さんは「昨年4月から一生懸命に頑張ってくれた」と3
-
友好のホタテ「おいしい!」 北海道森町→静岡県森町へ 給食のシチューに児童笑顔「プリプリ」
森町の森小児童は19日、友好町の北海道森町が全国の学校給食に無償提供したホタテを使ったシチューを味わった。学校を代表して5年1組の児童32人が北海道森町の岡嶋康輔町長とオンラインで交流し、ホタテシチューの感想を伝えた。 岡嶋町長が「皆さんが食べてくれることを漁師さんや加工会社は喜んでいる。ぜひ、楽しんで食べてほしい」と呼びかけると、児童を代表して太田怜斗君(10)が「肉厚のホタテをおいしくいただきます」と答えた。 児童は大きなホタテが入ったシチューを笑顔でほおばった。森月旭杜君(10)は「プリプリだった」、中村綸さん(11)は「柔らかくておいしかった」とそれぞれ感謝した。教室には、森町の
-
お茶のおいしい入れ方は? 袋井南小児童学ぶ
JA遠州中央はこのほど、袋井南小で茶の入れ方教室を開いた。5年生約100人が参加し、安間製茶(袋井市豊沢)の安間孝介代表やJA職員ら講師から、湯の温度や抽出の時間に気を配るようにアドバイスを受け、温度による味の違いを確かめた。回しつぎのポイントなども教わった。 (袋井支局・北井寛人)
-
森町・小国神社 一年の平穏無事 矢に願い込めて 新春神事「御弓始祭」 的中に拍手
森町の小国神社で17日、新春の伝統神事「御弓始祭(おゆみはじめさい)」が執り行われた。参拝者が見守る中、一年の平穏と無事へ願いを込めて射手が矢を放った。 かつての武士の姿である烏帽子(えぼし)や直垂(ひたたれ)に身を包んだ地射手(ぢいて)により行われる神事。境内に設けられた射場に登場した地射手は、神事に先駆けて行われた祭典で福を授けられた弓矢を用いて矢を放った。25メートルほど先の的に見事命中すると、参拝者からは拍手が起こった。 同神社によると、御弓始祭は疫病の神を鎮める神事。江戸時代以前から行われていたとされ、使用した矢は魔よけや夜泣きを封じる縁起物とされているという。 (袋井支局・北井寛
-
記者コラム「清流」 団子と参拝はセット
お茶、みたらし、ほうじ茶、栗―。結局どの限定だんごも買えずに2023年が終わってしまった。静岡県内外に根強いファンがいるということを調べていなかったことが敗因だった。 法多山名物の厄よけだんご。定期的に季節に合わせただんごが個数限定で販売されることを袋井に赴任してから知った。発売日は深夜から並ぶ人や車で2時間かけて買いに来る人がいるなど驚きの人気ぶり。 一方、少し悲しい話も。だんごは買いに来たが、その先の石段を上がらず帰る方もいるらしい。個人の自由ではあるが、せっかくならもう一汗流して参拝してから、味わってほしい。 例年、春には桜だんごが販売される。何時に並べばいいか読めないが、限定だ
-
浅羽佐喜太郎の友情に ベトナムが花を ヒエウ大使、袋井の碑初訪問
2023年7月に着任したファム・クアン・ヒエウ駐日ベトナム大使が15日、袋井市を初訪問した。同市梅山の常林寺を訪れ、ベトナム独立運動の指導者ファン・ボイ・チャウを支援した同市出身の医師浅羽佐喜太郎(1867~1910年)の記念碑に献花した。 袋井ベトナム友好協会の会員や袋井商工会議所の関係者らがヒエウ大使を迎えた。ヒエウ大使は「両国の関係において極めて大切な存在の記念碑を訪問できてうれしい。温かい歓迎を感謝したい」と述べた。記念碑に献花した後、佐喜太郎のひ孫にあたる浅羽秀一さん(75)とともに、佐喜太郎の墓にも花を手向けた。 ヒエウ大使は市役所で大場規之市長とも面会し、今後も良好な関係を
-
茶況(1月12日)森下さん個人V 団体は秋田製茶 袋井で闘茶会
袋井地区農協茶業委員会はこのほど、茶の審査技術を競う闘茶会を袋井市の茶ピアで開いた。同市の茶業関係者が出場し、団体の部はチーム秋田製茶、個人の部は森下隼さんが1位を獲得した。 品質判断能力や生産者同士の連帯意識の向上などを目的に開催された。本県をはじめ京都、三重、埼玉など10府県のやぶきた種の荒茶を対象に、見た目や香りなどの外観審査、滋味などの内観審査から制限時間内に産地を特定し、正答の合計点を競った。 2位以下の主な結果は次の通り。 【団体】②チーム山崎協同③チーム金井製茶 【個人】②片桐淳③佐藤健太 (袋井支局・北井寛人)
-
静岡人インタビュー「この人」 「県畜産共進会」肉牛の部で最優秀賞に輝いた 岩瀬早人さん(袋井市)
12月開催の「静岡県畜産共進会」肉牛の部(交雑種部門)で2年連続の最優秀賞に輝いた岩瀬牧場(袋井市湊)で、若手生産者として父と共に「遠州袋井牛」を育てる。本年度は遠州袋井牛普及推進協議会の副会長も務め、遠州袋井牛の知名度向上、販路拡大にも尽力する。30歳。 ―受賞の喜びとその要因は。 「牛の世話は毎日なので、大変なこともあった。その苦労が評価されたことはうれしい。肉の状態は解体しないと分からない部分も多く、いい肉になるかは不確定な要素も多いが、今回は和牛の美津金幸(みつかねゆき)という血統を仕入れられたことがよかったと思う。理想とされる体形に育っているかを見極めて出品することも重要」
-
記者コラム「清流」 地元より詳しい
着々と居住地域に詳しくなれるのは、この仕事の役得だろう。三が日は、森町一宮の小国神社で行われた恒例の神事「田遊び祭」を初めて取材した。 田づくりから刈り入れまでを演じて、その年の米の豊作を祈願する。厳かに披露される演目を参拝客もじっと見守り、境内は独特の空気感に包まれていた。 米の豊作を祈ることは地域の平穏を願うこと。その思いで、鎌倉時代中期から絶えず続けられてきた。改めて町の歴史の深さが身に染みたが、地元神奈川県の神社にも同じ趣旨の神事が鎌倉時代から伝承されていることを後で知った。 おそらく、20年住んだ地元より、着任数カ月のこの地域の方がすでに詳しい。地元に無関心で生活していたこと
-
袋井・法多山で田遊祭 室町時代から伝わる舞 五穀豊穣祈る
法多山尊永寺(袋井市豊沢)の新春恒例行事「田遊祭」が7日、同寺で執り行われた。保存会員が稲作の工程を模した全7段の舞や祝詞などを奉納し、今年1年の五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。 第4段「田打ち・牛ほめ」では、くわを担いだ兄弟が登場。軽妙な掛け合いを繰り広げながら、暴れ牛を鎮めて褒めたたえた。 境内には多くの初詣客が訪れ、古くから伝わる伝統芸能に見入った。田遊祭後に行われた餅まきもにぎわった。 法多山尊永寺の田遊祭は室町時代から継承されてきたと伝わり、国の「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に指定されている。
-
茶況(1月5日)荒茶審査技術競い 袋井で10日闘茶会 個人と団体戦
袋井地区農協茶業委員会は10日、茶の審査技術を競う「第16回袋井地区闘茶会」を袋井市の茶ピアで開催する。同市の茶業関係者が参加し、個人戦と団体戦で競い合う。 本県をはじめ京都、三重、埼玉など10府県のやぶきた種の荒茶を対象に、産地を判定する。見た目や香りなどの外観審査、滋味などの内観審査から制限時間内に産地を特定し、正答の合計点を競う。 品質判断能力や生産者同士の連帯意識の向上などを目的に開催される。 (袋井支局・北井寛人)
-
厳かに「田遊び」奉納 地域の安寧祈る 森・小国神社
森町一宮の小国神社で3日、五穀豊穣(ほうじょう)と地域の安寧を祈る静岡県指定無形民俗文化財の神事芸能「田遊び祭」が奉納された。同神社に仕えた旧社家13人が演者を務め、境内の舞殿で、田づくりから刈り入れまでを表現した12段にわたる演目を披露した。 同神社の田遊び祭は鎌倉時代中期が始まりと伝わる。田に見立てた太鼓を中心に、三角状の御幣を持ち詞章に合わせた素朴な見立て芸が特徴という。国の「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」にも指定されている。 初詣客らが見守る中、黒の烏帽子(えぼし)と白装束に身を包んだ演者が登場。田を耕したり、あぜ作りをしたりする様子を表した「素鍬(しろくわ)」や「
-
遠州4神社を巡って、お守り完成しよう! 「猪目」木札を授与
森町一宮の小国神社は26日、同神社と秋葉山本宮秋葉神社(浜松市天竜区)、五社神社・諏訪神社(同市中区)、井伊谷宮(同市北区)の4社を巡ってお守りを完成させる巡拝企画「遠江しあわせ いのめ詣で」を開始したと発表した。 4社は明治時代、遠州地方を代表する神社として「神道文化」を広める活動をともに推進してきた。今回は約150年の時を超えて再び協力し、現代に寄り添った形で参拝の仕方や神社の魅力を発信しようと4社を巡る旅路を提案する。 企画では、4社がそれぞれ木札を授与する。木札はハートを逆さにしたような「猪目」の形。社殿を守る聖なる印の一つで、災難除けや福を招く護符の意味合いが込められている。
-
体力強化、体幹鍛えよう 元プロ野球2選手が特別指導 森町の教室10周年
森町で小中学生を対象に野球を教えている野球塾「ゼロベースボール」は25日、設立10周年を記念し、同塾代表の松井宏次さん(39)=掛川市出身=ら元プロ野球選手による特別練習会を開催した。松井さんのほか、松井さんと同じく元楽天の金刃憲人さん(39)も講師を務めた。森町の旭が丘中、森中の野球部や、森町の野球少年団などに所属する県西部の小中学生約80人が参加した。 松井さんと金刃さんは、基礎体力づくりやウオーミングアップの方法を中心に子どもたちに解説した。基本的な構えの体勢について松井さんは「素早く動くためには腰を落とし、その際に爪先より膝が前に出ないように」と助言した。金刃さんは腕立て伏せや体
-
若手、女性職員 将来像描いて 袋井市人材育成に民間視点で「助言」 南郷さん 活動を報告
袋井市は25日、人材育成基本方針の見直しに向けて創設した「袋井未来職員創作アドバイザー」に任命された会社員南郷佑奈さん(35)=東京都=の成果報告会を市役所で開催した。約半年間の実証期間での活動実績を報告した。 民間の視点を取り入れ、未来志向の人材育成の考え方を基本方針に盛り込むためアドバイザーを公募し、旧豊岡村(現在の磐田市)出身の南郷さんを5月に採用。以来、大手企業での人事担当経験などがある南郷さんに骨子策定に向けて助言を求めてきた。 報告会では南郷さんが行ってきた市職員へのインタビューやアンケートの結果などを紹介。目指す職員像や将来のキャリアについて想像できている職員が少ないことを課題
-
次郎柿ワイン完成 森町の小国神社で祝賀式 コンビニなどで限定販売
特産の次郎柿を使った「遠州森町次郎柿ワイン」の完成祝賀式が22日、同町一宮の小国神社で開かれた。生産者や販売業者、JA、町などでつくる同ワイン推進協議会(鈴木康之会長)関係者や地元議員ら来賓など約30人が出席し、完成を祝った。同日から町内の酒販売店や量販店、コンビニなど12店で計約1600本の限定販売を始めた。 祝賀式に先立ち、製造開始から24年目となる新シーズンに向けた決意報告と今後の一層の発展を祈願し、神事を執り行った。祝賀式では夏の暑さなどが原因で収穫量が少なかったことを踏まえ、鈴木会長が「ワイン製造に向けて努力された関係者に感謝する。引き続き魅力発信にご協力お願いしたい」と呼びかけ
-
地元袋井の球児と交流 元プロ野球選手・浦野さん 浅羽中でキャッチボール指南
静岡県野球連盟袋井支部はこのほど、袋井市山崎出身、元プロ野球選手でふくろい未来大使を務める浦野博司さん(34)が講師を務める対談形式の講演会を、浦野さんの母校である浅羽中で開催した。 地元少年野球チームメンバーや同校野球部員ら約150人が参加した。浦野さんは自身の経験や体験談を紹介したほか、同僚だった大谷翔平選手の印象や尊敬していた選手など、参加者の質問にも答えて交流した。現役時代、毎日行っていたというキャッチボールを披露した場面では、「相手の胸に向かって投げることと、肩慣らしではなく常に試合を意識することを大切に」と助言した。 浦野さんは2014年、ドラフト2位で北海道日本ハムファイターズ
-
【茶況】(12月15日)茶の知識など小学生が競う 袋井でT-1GP
袋井茶振興協議会はこのほど、小学生が茶の入れ方や知識を競う「T―1(ティーワン)グランプリ」を同市岡崎の茶ピアで開催した。 市内の3~6年の児童19人が出場し、茶の歴史や成分を○×形式で問う筆記試験のほか、茶種を当てる競技、急須での入れ方を審査する実技で競った。 茶の入れ方や知識を学ぶことで、“茶どころ”の子どもとしての教養を身につけてもらうことなどを目的に開催した。 (袋井支局・北井寛人)
-
冬晴れ2600人疾走 袋井クラウンメロンマラソン ゲスト川内選手と交流も
袋井の師走の風物詩「袋井クラウンメロンマラソン」(袋井市スポーツ協会主催、静岡新聞社・静岡放送共催)が10日、同市と掛川市にまたがる小笠山総合運動公園で開かれた。エコパスタジアムを発着点に冬晴れの青空の下を市民ランナーが疾走した。 「公務員ランナー」として世界選手権にも出場した川内優輝選手=あいおいニッセイ同和損保=がゲストランナーとして招かれた。市民ランナーは北海道から沖縄まで、24都道府県から参加。ハーフマラソンと10キロ、小中学生を対象とした3キロの3部門に小学生から70代までの約2600人がエントリーし、周回コースを走った。 ハーフマラソンでは、男子総合は湖西市の田中孝貴さん(2
-
茶況(12月8日)袋井・お茶の宝玉園 白茶べにふうき 国際品評会金賞
生産から販売までを手がける「お茶の宝玉園」(袋井市豊沢)の「和製白茶べにふうき」が、第14回国際名茶品評会で金賞に選ばれた。世界茶連合会が隔年開催する品評会で、7月に中国で開催し、国内外から約500点の応募があった。 お茶の宝玉園は日光でじっくりと茶葉を乾燥させる白茶を出品した。淡いあめ色の水色とほのかな甘い香り、紅茶を想起させる後味が特徴的な日本では珍しいお茶という。県内で先駆けて製造販売を始め、品評会には2大会前から出品。やぶきた、つゆひかり、べにふうきと、異なる3品種で入賞を続けている。 寺田直樹園主(57)は「本場の中国で認められてうれしい。今後も和製白茶の魅力の発信に力を入れた
-
記者コラム「清流」 1人1玉
袋井市に住み始め、数カ月がたった。袋井に来てからずっとたくらんでいたぜいたくを先日、ようやく行動に移した。クラウンメロン1玉独り占めだ。 県外出身であるため、記憶の限りではクラウンメロンを味わうのは初。底が少し柔らかくなってから数時間冷やして食した。歯がいらないと思うほどの柔らかい実をかむと、口いっぱいに果汁があふれた。これまで食べてきたメロンをはるかにしのぐ絶品。さすがに多いかと心配していたが、あっさり1玉を平らげた。 11月には厳格な検疫をクリアしてタイに60玉が輸出された。現在は輸出のたびにタイの検査官を招待した検査が必要で、継続は難しい状況という。実体験に基づくと今回だけでは60
-
小国神社 40年ぶりの屋根改修 伝統の技で優美に一新 森町
2020年1月から続いた「お屋根替え」工事を全て終えた森町一宮の小国神社が8日、新たな屋根を祝う祭典を拝殿で執り行った。準備期間を含めおよそ5年がかりで進めた本殿や社殿群の屋根改修が無事終了したことを感謝し、伝統の技でよみがえった優美に広がる屋根の完成を喜んだ。 お屋根替えは建物の景観美や耐久性を保って神威を発揚するため、約40年に1度行う。21年の本殿をはじめ、22年には拝殿などが完工。ことし10月末、祭儀を行う幣殿の修繕が完了し、全ての屋根替えを終えた。 屋根の建築には、1300年にわたって継承され、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産にも登録される「檜皮(ひわだ)ぶき」と
-
森町三倉地区 山林保全へ理解促進 電動MTBツアー 森を学び 森を駆ける【わたしの街から】
森町の中心街を越え、太田川の支流「三倉川」に沿って北上すると、広大な森林に囲まれた歴史ある山里へとたどり着く。かつて戦国時代には徳川軍と武田軍の攻防が繰り広げられ、江戸時代には長野県南部と静岡県西部を結ぶ秋葉街道の宿場町として知られた森町三倉地区。古くから農林業を中心として栄えてきた同地区の山林の一部は、2017年にFSC森林認証を取得。林業関係者らが、環境に配慮された木材の需要拡大へ奮闘している。 11月下旬。数十台の電動アシスト付きマウンテンバイク(E-MTB)が、澄み切った空気と温かな木漏れ日が心地よい三倉地区の林道の風を切っていた。 適切な森林管理の国際基準「FSC認証」を受け
-
茶況(12月1日)どまんなか袋井茶大賞に石川製茶
東海道どまんなか袋井茶大賞2次審査会がこのほど、袋井市役所で開かれ、最高賞の大賞に石川製茶が輝いた。 審査会は茶業と袋井茶の発展を目的に実行委員会と袋井地区農協茶業委員会が毎年開催し、今回で30回目。1次審査で選ばれた上位10点の茶が出品された。 2次審査は市内企業の社員ら16人と来庁者96人が審査員を務めた。茶の外観、味、水色、香りを比べ、最も良いと思う1品に投票した。 準大賞にはヤマネ製茶と安間製茶が選ばれた。 (袋井支局・北井寛人)
-
茶況(11月24日) 袋井茶振協が25日感謝祭
袋井茶振興協議会は25日、茶業関係者が1年間の茶業に感謝する恒例の「ふくろい茶感謝祭」を袋井市の油山寺で開催する。 2014年から実施され今回で10回目。生産者や茶商らが出席し、中国から日本に茶を伝えたとされる栄西禅師の像の前に袋井産の茶葉を詰めた茶つぼを献上し、地域の茶業のさらなる発展を祈願する。献茶式終了後には、参拝者向けに試飲も行う。 (袋井支局・北井寛人)
-
認知症高齢者の徘徊対策 見守りシステム登録を【西部 記者コラム 風紋】
性別や年齢、服装、背丈など、身体の特徴とともに袋井警察署が行方不明者の捜索の協力を呼びかける同報無線を度々耳にする。行方不明事案のほとんどは認知症が原因で徘徊(はいかい)する高齢者。最悪の場合、徘徊中に事故などによって死亡してしまうケースもある。 同署生活安全課によると、ことし1月~10月末までに同署が認知症と思われる65歳以上の高齢者を保護した件数は58件(暫定値)に上る。昨年も同時期で62件の保護があり、およそ5日に1回は高齢者が保護されたことになる。袋井市健康長寿課によると、同市内では昨年10月からの1年間で、捜索願の出た高齢者が亡くなった状態で見つかった事案が2件あり、うち1件は認
-
炭焼きレストランさわやか社長 だんらんの場提供重視 浜松学院大で経営哲学語る
静岡県内で炭焼きレストラン34店舗を展開する「さわやか」(袋井市)の富田玲社長が14日、浜松市中区の浜松学院大で特別講義を行った。「さわやかが大切にしたいこと」と題し、来店客が幸せになれることにこだわってサービスを提供する経営哲学を説明した。 利便性や効率を追求する社会になりコンビニや宅配が発達しているとし、「レストラン業界では人とのつながりや一家のだんらん、心に残る物語を提供することを大切にしたい」と、コロナ禍でも配達サービスを実施しなかった理由を話した。出店する上でも地域にコミュニケーションの場をつくりあげることを最重要視していると明かしたほか、さわやかの創業の歴史や富田社長が入社した
-
「クラウンメロン」タイ輸出4年ぶり再開 厳格な検疫クリア 袋井の生産者、努力結実
袋井市特産の「クラウンメロン」が厳しい検査を突破し、タイで4年ぶりに販売される。かつては人気を誇っていたが、規制の厳格化により、輸出が停止となった。11月中旬、同市内で輸出再開に向けてタイの検査官らを招いた合同輸出検査が実施され、検査官らがメロンの温室と出荷梱包(こんぽう)現場を検査し、同国へ輸出できる基準を満たしていることを確認した。 静岡県温室農業協同組合クラウンメロン支所によると、クラウンメロンは年間生産量の2割弱がアジアを中心に中東、ヨーロッパなど国外へ輸出されている。タイへの輸出は2012年に始まり、主要輸出国の一角となったが、19年にタイ側の日本産メロンへの規制が厳格化。さらに
-
茶況(11月17日)太田茶店 総合V 森の茶仕上品評会
「森の茶仕上品評会」(森町茶商組合など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)がこのほど、町茶業センターで開かれた。価格別で審査を行い、総合優勝は太田茶店が選ばれた。 組合所属の製茶問屋が「森の誉」「森の香」の2部門に出品した。県内茶業関係者が外観と香気、水色、滋味の4項目200点満点で採点。総合2位の優秀賞はおさだ製茶が受賞した。 各部門の入賞者は次の通り。 【森の誉】優等 太田茶店▽1等1席 同▽同2席 八幡屋茶舗▽2等1席 おさだ製茶▽同2席 太田茶店▽同3席 八幡屋茶舗 【森の香】優等 おさだ製茶▽1等1席 太田茶店▽同2席 同▽2等1席 おさだ製茶▽同2席 鈴木長十商店▽同3席 島
-
森町特産のトウモロコシ「甘々娘」 ポタージュに 11月19日から限定販売
森町特産のトウモロコシ「甘々娘」を使用したポタージュ「森のとうもろこしPOTAGE―甘々娘」の販売が19日、町内を中心に始まる。町文化会館駐車場で同日開かれる森町農業祭のほか、アクティ森や磐田市のギフトピュアなどで計2670袋を数量限定販売する。 同町で山間地域の活性化に取り組む「森町ツーリズム研究会 森町でつながる推進部会」が開発した新商品。静岡県森町と北海道森町の友好町締結55周年の記念として企画し、約2年前から準備を進めてきた。 ポタージュには、6月の台風2号の被害などで出荷に適さなくなった甘々娘を活用。野末農園(静岡県森町中川)、佐野農園(同町飯田)、竹内農園(同町向天方)から
-
静岡県中学駅伝 男子は浜松開誠館が連覇 女子は御殿場が4年ぶりV
静岡県中学駅伝(静岡新聞社・静岡放送後援)は12日、エコパスタジアム周辺コースで行われ、6区間19・4キロの男子は浜松開誠館が1時間1分43秒で2年連続3回目、5区間13・5キロの女子は御殿場が46分57秒で4年ぶり9回目の頂点に立った。両校は12月17日の全国大会(滋賀)に出場する。 男子の浜松開誠館は、3区関口海翔の6人抜きで首位に立ち、逃げ切った。2位は浜松笠井。西部地区大会1位の浜松北浜は3位だった。女子の御殿場は4区猪頭心花の区間賞などで差を開き、リードを守った。昨年覇者の浜松細江は2位、3位には浜松北浜が入った。 男子・浜松開誠館2連覇 エースが真価発揮、6人抜き エースが
-
茶況(11月10日)小笠流手もみ製茶保存会が技術磨く 袋井で講習会
伝統技術「小笠流手もみ製茶法」の技術向上や継承を目的とした講習会がこのほど、袋井市岡崎の茶ピアで開かれた。 小笠流手もみ製茶法は、同市や掛川市、菊川市などで継承され、遠州地方で現在普及している深蒸し製茶法の原点と言われている。講習会には、1977年に発足して技術の保存と普及に取り組む袋井茶手揉保存会員らが参加し、技法に磨きをかけた。手揉茶は1人当たりの生産量が1日わずか500グラム程度と希少。ベテランの会員を中心に、「葉振い」「回転もみ」など伝統の手揉みの工程を確認した。 (袋井支局・北井寛人)
-
甘く実った皇室献上柿を収穫、箱詰め 次郎柿の原産地・森町
次郎柿の原産地とされる森町で7日、皇室献上柿の収穫、梱包(こんぽう)作業が行われた。町内20農家が計約680個を摘み取り、町職員らが上質な160個を厳選してきり箱に詰めた。 次郎柿の献上は毎年恒例で、今年で110回目。5代にわたって献上している太田知宏さん(29)=同町森=は「おいしく召し上がっていただき、日々健康に過ごしていただけたら」と丁寧に柿を摘み取った。今期の柿は夏の暑さなどが原因で収穫量は少ないが生育は順調で、甘みある良質な柿に仕上がっているという。 納品された柿は厳選の後、40個ごとに計4箱に詰められた。宅配便で発送し、天皇、皇后両陛下と上皇ご夫妻、秋篠宮ご夫妻に献ずる。
-
舞児還し、豪華絢爛 盛大に締めくくる 「遠州森のまつり」
遠州の秋祭りの最後を飾る森町の「遠州森のまつり」は5日、最終日を迎えた。祭りを締めくくる舞児還し(まいこがえし)が盛大に執り行われ、祭りは最高潮に達した。 舞児還しは祭りの3日間三島神社に仕え、舞の奉納を終えた各町内の舞児を家族の元へと送り届ける伝統の祭事で、祭りのクライマックスとして最終日に行われる。 最終日は金守神社から三島神社へみこしを還御した後、二輪屋台が三島神社に集まり、舞児を乗せて各町内へ繰り出した。沿道を埋め尽くす町民らのちょうちんの明かりに包まれながら、豪華絢爛(けんらん)な屋台が引き回され、秋祭りを締めくくった。 (袋井支局・北井寛人)
-
秋彩る「遠州森のまつり」開幕 豪華絢爛 屋台引き回し
遠州の秋祭りの最後を飾る森町の一大行事「遠州森のまつり」が3日、開幕した。彫刻が施されたきらびやかな14地区の屋台が町の中心部を舞台に激しい練りを繰り広げる。5日まで。 三島神社の祭礼として古くから続く伝統の行事で、初日は同神社で祭典開始宣言式が執り行われ、関係者が祭りの成功と無事を祈った。式典後、宮司が二輪屋台をおはらいすると、豪華絢爛(けんらん)な屋台が町内へ繰り出して勇壮に引き回され、にぎやかな祭りが幕を開けた。 4日は三島神社を午後1時40分に出発し、金守神社へ神輿(みこし)渡御する。5日は午後0時半から、金守神社から三島神社に神輿還御する。祭り期間中に三島神社に仕えた各町内の舞児(
-
記者コラム「清流」 夜道での反省
気温が急激に下がり、肌寒い季節となった。「熱中症が危ないから」という言い訳は使えなくなり、深刻な運動不足の解消のため、仕事終わりにランニングを始めた。走っていると日がみるみる短くなっていくことを実感する。最近では夕暮れ時に走り始めると、途中で辺りは真っ暗になる。 横断歩道のない小さな交差点。車が一時停止の標識に従い止まったので、そのまま走り続けると、再び動き始めてひやりとした。見えているだろうと油断してしまったが、おそらく運転手には暗くて見えていなかった。自分が着ていたのは暗い色の運動服だった。 夏以降、管内で起きた大きな事故のほとんどが、夕暮れ時か夜間に発生している。安全運転への意識ば
-
茶況(10月27日)袋井の茶で染めた絹糸作品など並ぶ
静岡市出身の美術染織家加治杏子さん(77)の作品展が29日まで、袋井市の浅羽図書館展示コーナーで開かれている。袋井産のお茶で染めた絹糸作品などが並ぶ。 2000年ごろから茶染めの絹糸織作品を手がけ始めた加治さんは現在、袋井市の友好都市である山梨県北杜市を中心に活動している。作品展には、袋井市浅羽の丸野製茶の茶で染めた絹糸や、草木染織りの鮮やかな紫色のタペストリーのほか、作品作成過程のスケッチなどを出品した。仲間の現代美術工芸家の漆や陶磁の茶道具も紹介している。 加治さんは「今年初めて袋井産のお茶で絹糸を染めた。3年後にはこの絹糸で作った織物作品を展示したい」と話した。 (袋井支局・北井
-
袋井西友ファイターズ 大臣表彰 少年野球 市長に報告
袋井市の少年野球クラブ「袋井西友ファイターズ」が、本年度の「生涯スポーツ優良団体」として文部科学大臣表彰を受けた。クラブのメンバーがこのほど、大場規之市長を表敬訪問し、喜びを語った。 クラブは1977年設立。長年にわたりスポーツの普及、振興に尽力してきたことや、地域でのごみ拾いなどにも積極的に取り組んできたことが認められた。現在は袋井西小1~6年生が所属し、週2回の練習に励んでいる。 所属する児童らが市役所を訪問。主将の6年佐藤壮一さん(12)は「今までクラブを支えてきてくれた人たちに感謝し、クラブの一員であることに誇りを持ってこれからも頑張りたい」とあいさつ。大場市長は「先輩たちのためにも
-
演奏や動き方、心一つに 参加団体が練習 袋井で11月3日マーチングフェス
「エコパマーチングフェスティバル2023」(実行委員会主催、静岡新聞社・静岡放送共催)が11月3日午後1時から、袋井市愛野のエコパアリーナで開かれる。参加団体は本番に向けて、練習に熱を入れている。 県西部で活動する小学生から社会人まで11組が参加し、華やかな衣装で奏者やカラーガードが軽快な演奏を披露する。県内のマーチング文化の振興と発展を目的に始まったイベントで、今年で17回目。 袋井南中吹奏楽部は「ライオンキング」「蒼海(そうかい)の覇道」など計3曲を披露する予定。同校でこのほど、行われた練習では、部員約30人が、指揮者を中心に動き方や音の出し方を入念に確認し、本番に備えた。 3年の
-
年代に合った提案を 静岡県茶業青年団/太田貴久団長【キーパーソン】
静岡県内若手茶商でつくる静岡県茶業青年団の本年度団長として、9月の全国茶審査技術競技大会(闘茶会)で団員を率いた。5段以上の段位を持つ競技会上位入賞者が2年以上の研修を経て得られる資格「日本茶鑑定士」を新たに取得。消費の現状や展望を聞いた。 ―若者の「お茶離れ」をはじめ、茶業界の現状をどう受け止めているか。 「業界は変わらず後退が続く。近年は燃料費の高騰や物価高による家計の圧迫が響き、嗜好(しこう)品といえる茶は人々の生活の中から削られ、消費はますます減少している。一方、こうした現状を何とかして打開しようと、県内の若手茶商の姿勢は良い方向へ変わってきている。親から継いで終わりではなく、自
-
袋井まつり開幕 屋台引き回し、威勢良く
袋井市中心部で開かれる秋の恒例行事「袋井まつり」(袋井十五町祭典統一委員会主催)が13日、開幕した。各町の勇壮な二輪屋台が旧東海道と駅前通りを中心に引き回される。15日まで。 袋井まつりは毎秋にその年の五穀豊穣(ほうじょう)を祝い、無病息災を願う催事。初日は大当番の大門を中心に、田端、掛之上の計3町の屋台が祭典本部前に集結。「ヨイショ」と勇ましいかけ声で祭りの開催を喜び、一致団結した後、おはやしの音色を響かせ各町の引き回しに出発した。 14日は正午から5年ぶりに「静橋渡橋」を行い、15町が一斉に静橋を渡る。午後6時からは近隣の5町も引き回しに加わる。最終日は午後8時から駅前通りで打ち上げ
-
栗の大きさ2.5倍 味濃厚の蒸し羊羹 森町・太田茶店
森町の太田茶店は茶の魅力発信を目的に、普通サイズの約2・5倍の大きさで仕上げた「びっくり栗蒸し羊羹(ようかん)」の販売を始めた。 同町一宮の栗を大きな実のままふんだんに使った商品で、秋の味覚を通常の栗蒸し羊羹よりも濃く味わえるのが特徴。1本約600グラムの羊羹のうち、100グラム超の栗が詰まっている。話題性が期待される茶菓子を販売し、同時に茶のおいしさをPRすることが狙い。31日まで、数量限定で売り出し、茶とのセット販売なども予定する。 同店の太田幹久会長(72)は「お茶に合う上品な秋の味覚を味わうことで、お茶離れが進む若い世代にも茶に興味を持ってもらいたい」と話す。 (袋井支局・北井
-
台湾で茶業発展尽力 森町ゆかり 偉人紹介 28日、講演会
台湾で茶業発展の基礎をつくった森町ゆかりの偉人について学べる講演会「藤江勝太郎と台湾茶」(同町、町教育委員会主催)が28日、森町文化会館で開かれる。 藤江(1865~1943年)は森町城下の茶商の家に生まれ、台湾に渡ってウーロン茶や紅茶の製法を学び、森町を拠点として日本にウーロン茶の製法を広めた。台湾で「桃園茶業改良場」の初代場長も務めた。講演会では森町茶業史編集委員の樺島彩波氏が、藤江の功績を解説する。午後1時半開演、入場無料。問い合わせは町教育委員会<電0538(85)1114>へ。 (袋井支局・北井寛人)
-
体「正確に」動かそう オリンピアンが小中生指導 袋井
袋井市はこのほど、「オリンピアン2人から学べる体の動かし方講座」を同市久能のさわやかアリーナで開いた。同市出身で北京冬季五輪フリースタイルスキー男子モーグル日本代表の杉本幸祐選手と、同競技で3大会連続の五輪出場経験がある全日本スキー連盟モーグルチームコーチの遠藤尚さんが講師を務めた。 市内の小中学生約30人が参加し、けがを防止するストレッチや基礎トレーニングを学んだ。遠藤さんから「スポーツがうまくいかない原因のほとんどは、体をイメージ通りに動かせていないから」と教わり、体の背面から片手で投げたテニスボールを正面で捕球する練習に取り組んだ。最初は思い通りにボールを投げられず苦戦しながらも、徐
-
袋井市「書かない窓口」 2024年開始に向けキックオフ会議 連携自治体と課題共有
袋井市は25日、来庁者が申請書に記入せずに各種証明書発行などの手続きができる「書かない窓口」運用に向けたキックオフ会議を市役所で開いた。連携して取り組む愛媛県と同県今治市、鹿児島県阿久根市とオンラインでつながり、課題や意気込みを共有した。 窓口はマイナンバーカードを読み取ることで、データがデジタル申請フォームに反映される仕組み。国のデジタル田園都市国家構想交付金を活用した事業で、住民と職員の負担軽減が狙い。各自治体間で成果を共有してサービスの拡充や展開を図る全国初のモデルで、2024年4月の運営開始を予定している。 会議はオンラインで、袋井市の大場規之市長をはじめ、愛媛県の田中英樹副知
-
茶況(9月22日)袋井西小児童に茶の入れ方解説 茶振興協議会
袋井茶振興協議会がこのほど、茶の入れ方教室を袋井西小で3年生を対象に実施した。 同協議会事務局のJAと市農政課の職員が講師を務めた。市内の茶の栽培面積や工場の数、防霜ファンの役割などを紹介した後、茶の入れ方を解説。80度弱の温度の湯を急須に入れ、30秒ほど抽出するよう児童に助言した。児童たちは慎重な面持ちで急須から湯飲みに茶を注ぐと入れたてを味わい、「おいしい」「ちょっと苦い」と思い思いの感想を述べながら地元の茶に触れた。 子どもの「茶離れ」を受けて同校が講座を依頼し、初めて実施した。 (袋井支局・北井寛人)
-
祭り屋台「朝陽車」100周年 袋井・高尾町東通り地区 引き回し盛大
袋井市高尾町の東通り地区の祭り屋台「朝陽車」が落慶100周年を迎え、記念の屋台引き回しと式典がこのほど、同町内で執り行われた。屋台は10月13日に開幕する「袋井まつり」でも盛大に披露される。 朝陽車は1923年、町民らからの寄付金4117円(当時)で作られた。「正目総ヒノキ作り」と呼ばれ、節目がなく、まっすぐな木目の木材のみを使用した。一見細く見える構造は、木がよくしなることで衝撃を吸収し、壊れにくくするためという。屋台正面の虹梁(こうりょう)から木鼻にかけて竜が彫られ、側面に桃太郎、後方に獅子などもあしらわれている。 100周年にあたり実行委員会を設け、屋台の特徴や歴史を振り返る記念冊
-
袋井市 本格稼働へ操作研修 荒廃農地のAI自動判定
袋井市は19日、県内で先駆けて導入した荒廃農地管理システムの本格稼働に向けた操作研修会を市役所で開いた。人工知能(AI)が衛星写真で耕作放棄地を自動判定し、荒廃が進む農地を抽出して調査の効率化を図る。 導入したシステムは、衛星データ解析などを手がけるサグリ(兵庫県)のアプリ「アクタバ」。AIが衛星写真から農地の荒廃具合を識別し、デジタルの地図上で表示する。 毎年夏に農地を回って耕作放棄地の実態を調べる市農業委員会は、システムの情報を基に荒廃度が低い農地のパトロールを省略でき、調査の効率化や負担軽減が期待されるという。現地調査で得たデータはシステムに蓄積して管理し、翌年以降の解析精度向上に
-
袋井発スパークリングティー 「乾杯」を変える 世界が称賛
しずおか生まれのスパークリングティー(発泡性茶飲料)が世界から絶賛された。開発したのは、袋井市の茶業関係者らでつくる晩茶研究会。茶の新たな可能性の発掘を目指して試行錯誤を重ね、乳酸発酵茶を原料とした「bodhi(ボーディー)」を生み出した。「このノンアルコール飲料は世界の『乾杯』を変えられる」―。審査員からの賛辞に押され8月下旬、シンガポールで開かれた「にっぽんの宝物 世界大会2023」の「日本と海外の融合部門」でグランプリに輝いた。 晩茶研究会にグランプリ「可能性示せた」 晩茶研究会が活動を始めたのは2019年。安間製茶(袋井市)の安間孝介さん(44)、池田園(同市)の池田佳正さん(5
-
上品な梨の香り漂う 遠州森町BEER 9月17日限定販売
森町中川の野末農園で採れたナシを使用したクラフトビール「遠州森町BEER ジャパニーズペアホワイトエール」が17日から、町内を中心に数量限定で販売される。販売を前に発表会がこのほど、アクティ森(同町問詰)で開かれ、関係者が出来栄えを確認し、販売の好調を祈願した。 「幸水」と「あきづき」を掛川市の醸造所で加工した。和梨の上品な香りが特徴で、ホワイトエールらしい甘酸っぱいフルーティーな味わいを楽しめる。 森町の住民有志や県、町などで構成する「森町ツーリズム研究会森町でつながる推進部会」(吉筋恵治会長)が立ち上げた地域おこしの一環で、毎年地元産の果物を使ったクラフトビールを発表している。8月に
-
茶況(9月15日)袋井、森の秋冬番茶 9月下旬から摘採
袋井市、森町の各地で秋冬番茶の生産準備が進んでいる。9月下旬から、袋井市北部、森町南部などで摘採が始まるとみられる。 JA担当者によると、生産は10月初旬から本格化する見通し。袋井市内の茶生産者は「夏の初期、暑さによる水不足で樹勢が弱まった。秋に入って回復しつつあるが、収穫量は例年よりやや減少の可能性がある」と懸念する。 (袋井支局・北井寛人)
-
大石さん(袋井) サーフィン全国準V 「次は優勝」 9月30日全日本選手権出場の3人 活躍誓う
6月に福島県で開かれた第40回全日本級別サーフィン選手権大会で準優勝した袋井市西同笠の大石梨花さん(20)と、30日に宮崎県で開幕する第57回全日本サーフィン選手権大会に出場する袋井市在住のサーファー3人がこのほど、市役所を訪ね、大場規之市長に結果や抱負を報告した。 大石さんは、選手の技術レベルを判定する「サーフィン検定」で得た級区分別に実施される大会に出場。同笠海岸をはじめとした近くの海岸で腕を磨いてきた実力を発揮し、準優勝を収めた。「うれしかったが優勝を逃した悔しさもある。来年こそは優勝する」と闘志を燃やした。 30日に開幕する全国大会に出場する森宣仁さん(52)と娘の舞果さん(14
-
消防士の大変さ 実感 袋井・周南中生が職場体験 防火衣着用 放水体験も
袋井市立周南中の職場体験学習が12日、市内で始まった。キャリア教育の一環で、2年生約220人が13日まで、市内の公共施設や幼稚園、店舗など約70事業所で勤労の意義を学ぶ。 袋井消防署には生徒5人が訪問した。消火器の取り扱いや救命活動で扱うロープの結び方を習った後、的に向かって放水する消火活動体験を行った。 このほか、重さが計10キロにもなる防火衣と空気呼吸器を着用したり、ホースが入ったバッグを抱えて走ったりして地域を守る消防士の仕事への理解を深めた。2日目は、救命講習などへの参加を予定している。 吉川亘さん(14)は「人を守る仕事がしたくて参加した。人を救うため、重たい装備で火災に立ち
-
祭り屋台撮って50年 病に負けず集大成写真展 森町の岩本雅志さん「地域の誇り見てほしい」
ライフワークとして50年以上、県内各地の「祭り屋台」を1人で撮影し続けてきた岩本雅志さん(85)=森町=が、集大成となる写真展を12日から10月1日まで、森町文化会館で開く。展示する写真に納まる屋台は1838台。「地域それぞれの誇りを見てほしい」。写真展の成功のため、突如襲ってきた病にも負けず、日々リハビリに励みながら病室から家族に指示を出して準備を進めてきた。 屋台写真を撮り始めたのは、30歳を過ぎたころ。森町の小学校教員時代に、児童たちの姿を撮るために買ったカメラが壮大な「屋台写真人生」のきっかけを作った。「地域一丸で屋台を引く人たちの顔は本当に生き生きしている。日本っていいなと感動し
-
茶況(9月8日)全国茶審査大会出場4人が意欲 森町役場訪問
静岡県茶業青年団の茶審査技術競技大会(闘茶会)で上位に入賞し、9日に鹿児島県で開かれる全国大会に出場する森町の鈴木洋太郎さん(36)、長田夏海さん(45)、大場邦浩さん(42)、山崎真弘さん(42)の4人がこのほど、町役場を訪れ、太田康雄町長に健闘を誓った。 4人は静岡市で行われた県大会で上位10位に入り、全国出場を決めた。全国大会では茶の産地や外観、味を判定し、成績を競う。 太田町長は「茶処静岡としてのプレッシャーに負けず、頑張ってきてほしい」と激励した。 (袋井支局・北井寛人)
-
茶況(9月1日)袋井茶大賞、上位10点が2次審査へ
東海道どまん中袋井茶大賞(実行委、袋井地区農協茶業委員会主催)の第1次審査会がこのほど、袋井市岡崎の茶ピアで開かれた。上位入賞の10点が2次審査へと進んだ。 市内生産者が普通煎茶と深蒸し煎茶計27点を出品。県中遠農林事務所や地元茶商、JA職員らが審査員を務め、外観や香気、水色、滋味の4項目を採点した。 2次審査進出者は次の通り。 竹原秀哉(袋井南)、石川喜雄(三川)、松田明久(袋井南)、秋田製茶(笠原)、神谷久史(同)、安間孝介(袋井南)、やまも製茶(同)丸尾製茶(同)、鈴木宏直(笠原)、木根益夫(同) (袋井支局・北井寛人)
-
男子400メートルリレー 沼津五中が7位 全国中学総体・陸上
全国中学校体育大会は25日、愛媛県などで行われ、陸上は男子400メートルリレーで沼津五が44秒00で7位に食い込んだ。男子1500メートルの森田陽翔(袋井周南)は14位、男子走り高跳びの小池創介(浜松江西)は15位だった。 【男子】 ▽1500メートル決勝 ⑭森田陽翔(袋井周南)4分7秒19 ▽400メートルリレー決勝 ⑦沼津五44秒00 ▽走り高跳び ⑮小池創介(浜松江西)1メートル85 【女子】 ▽100メートル9~16位決定戦 ⑮河村彩(浜松天竜)12秒50 沼津五中、アクシデント越え団結 男子400メートルリレーの沼津五は、1走予定の吉利が決勝直前にアクシデントで欠
-
茶況(8月25日)小笠流手もみ製茶 保存会が技術確認 袋井で交流会
茶の手揉(も)み技術向上と親睦を目的とした「遠州手揉茶技術交流会」がこのほど、袋井市岡崎の茶ピアで開かれた。 同市や掛川市、菊川市などで継承される伝統技術「小笠流手もみ製茶法」の保存と普及に取り組む袋井茶手揉保存会員ら約30人が参加。手揉茶は1人当たりの生産量が1日わずか500グラム程度と希少。ベテランの会員を中心に、「葉振い」「回転揉み」など伝統の手揉みの工程を丁寧に確認した。 同会袋井支部の鈴木せつ子支部長は「若い世代の挑戦を応援し、茶産地として技術の継承を絶やさないようにしたい」と話した。 (袋井支局・北井寛人)
-
吉田(三島中郷西)男子400優勝 県記録32年ぶり更新 全国中学総体・陸上
全国中学校体育大会は24日、愛媛県などで行われ、陸上は男子400メートルで吉田明仁(三島中郷西)が県中学記録(48秒90)を32年ぶりに更新する48秒74で金メダルを獲得した。今大会の陸上では県勢初のメダルで、同種目の県勢の優勝は2007年以来16年ぶり。 出場者ランク1位の重圧を物ともせず、大舞台で県中学記録(48秒90)を塗り替えた。男子400メートルの吉田(三島中郷西)は48秒74の自己新で金メダル。「ずっと全国制覇と県中学記録更新を目標にしてきた。支えてくれた家族や仲間に感謝したい」と頂点の座をかみしめた。 「自信はある。緊張もプレッシャーも力にしよう」。レース前、胸に手を当てて
-
藤枝リアンが決勝トーナメントへ 全国中学総体・バレーボール男子
初めて参加可能のクラブチーム 「バレー少年の希望に」 クラブチームの参加が認められ、初出場となった県大会から全国にたどり着いた藤枝リアン。鈴木監督が「クラブチームの可能性を示し、バレー部のない中学に進学する静岡の小学生の希望となろう」と送り出した選手が大舞台で躍動した。 江別中央(北海道)との予選グループ戦は「レシーブ命」というチーム方針を体現。守備の要である主将松永(掛川桜が丘中)を中心に粘り強くボールを拾い、25-21、32-30と激しい競り合いで2セットを連取した。 クラブは2012年に誕生。当時の藤枝市内にバレー部があるのは2校だけで、鈴木監督が「バレー少年たちに競技を続けるこ
-
柴田(浜松丸塚)が6位入賞 片山(浜松西高中)が健闘8位 全国中学総体・競泳
柴田が意地「一番集中できた」 2種目で予選敗退の悔しさを味わった柴田(浜松丸塚)が、最後の男子100メートル自由形で意地を見せた。予選を7位通過し、決勝は最後方から追い込み6位入賞。「自己記録を出せなかったが、一番集中して泳げた」と力を出しきった。 「ライバルを気にしすぎた」と、集中力を欠いた18日の200メートル自由形、400メートルメドレーリレーの泳ぎを反省。得意の100メートル自由形は「自分らしい泳ぎ」に徹した。 予選は気持ちがはやって前半に突っ込みすぎたが、決勝は冷静に、持ち味の大きなストロークを維持。スパートで一気に加速して2人を抜いた。「前半を抑え過ぎたかも」と苦笑しながらも
-
バレーボール 女子・掛川大須賀が初優勝 富士宮四、男子準V 東海中学総体
東海中学総体は10日、バレーボールなどを行った。バレーボールは女子で静岡県王者の掛川大須賀が県総体に続いて初優勝を果たした。男子は県3位の富士宮四が準優勝、県2位の藤枝リアンが代表決定戦で県王者の浜松修学舎を破り、全国中学校体育大会(全中)への出場を決めた。 攻撃力生かし圧倒 掛川大須賀 バレーボール女子は県総体を初制覇した掛川大須賀が東海の頂点に駆け上がり、3月の東海新人との2冠を達成した。決勝は持ち味の攻撃力を生かし、笠松(岐阜)にストレート勝利を収めた。 力のあるスパイカーがそろう「3枚エース」が強み。中でも第1セットで躍動したのは167センチのサウスポー清水だ。「思い切り打って
-
天野(藤枝広幡バドキッズ)3位、全国へ 東海中学総体・バドミントン
東海中学総体は9日、バドミントンなどを行った。バドミントンは男女個人戦を実施し、女子シングルスは天野祐希(藤枝広幡バドキッズ)が3位で全国大会に進んだ。男子はダブルスが山下陸翔、瑛翔組(富士中央BC)、シングルスは勝又悠翔(御殿場高根)が準々決勝で敗退した。 前回大会の雪辱 女子シングルスは天野(藤枝広幡バドキッズ)が、全国出場を懸けた一戦で因縁のライバルにストレート勝ちし、雪辱を果たした。「今までやってきたことを発揮して戦えた」と勝利をかみしめた。 3位決定戦で対戦したのは、くしくも前回大会も3位決定戦で当たり、ストレート負けした相手。「我慢強く、泥くさく戦おう」とコートに立った。
-
トヨタユーゼック 袋井市へ浄財21万5400円寄付
中古車流通業などを展開するトヨタユーゼック(千葉市)はこのほど、袋井市に現金21万5400円を寄付した。 6月に全国13会場で実施したチャリティーイベントでの売り上げの一部を浄財に充てた。同社が運営する中古車オークション会場が市内に所在していることから寄付の対象になった。市は脱炭素推進事業など、環境政策に活用する方針。 市役所で開かれた贈呈式には、同社の浦田利光中部会場長らが出席し、大場規之市長に目録を手渡した。
-
東海中学総体サッカー 浜松開誠館5発 快勝V 静岡学園は3位で全国切符
東海中学総体は8日、サッカーなどを行った。サッカーの決勝は、県2位の浜松開誠館が5-0で帝京大可児(岐阜)に快勝し、2大会ぶりの優勝を果たした。準決勝で帝京大可児に敗れた県優勝の静岡学園は3位で、全国大会出場決定戦で安城北(愛知)を2-0で下した。県勢2チームは全国大会へ出場する。 バスケットボール男子は浜松開誠館が準優勝、女子は沼津市立高中等部が3位で全国大会へ駒を進めた。 サッカー ▽1回戦 浜松開誠館 1―0 西朝明(三重) 静岡学園 6―0 安城西(愛知) ▽準決勝 浜松開誠館 9―0 安城北(愛知) 帝京大可児(岐阜) 2―0 静岡学園 ▽決勝 浜松開誠館 5―0 帝京大可児
-
ソフトボール 長泉北 V3は逃す 第2代表で3年連続全国 東海中学総体
東海中学総体は7日、ソフトボールなどを行った。ソフトボールは昨年全国3位の長泉北が2-1で治郎丸(愛知)との準決勝にサヨナラ勝ち。決勝は0-7で明和(三重)に完敗したが、東海第2代表として、3年連続で全国中学校体育大会(全中)に出場する。 ▽決勝 明和(三重) 7―0 長泉北 上野3試合完投 剛腕ぶりを発揮 6日の1回戦に勝って既に3年連続の全国切符をつかんでいた長泉北。東海3連覇こそ逃したが、東部予選から1人でマウンドを守ってきた主戦上野が豪腕ぶりを発揮した。 全国を懸けた1回戦で完封。治郎丸(愛知)との準決勝も二回にソロ本塁打を浴びたが、その後は、強い回転で伸び上がる速球と得意のチェ
-
袋井の魅力活写 優秀投稿写真ずらり 市役所に垂れ幕22点
袋井市役所本庁舎で31日まで、市主催の写真投稿オンラインイベント「夏のタカラサガシ」などで集まった優秀作品を展示している。交流サイト(SNS)に投稿される地域の魅力を写した作品を形にし、地域活性化や袋井ファンの獲得などにつなげる。 イベントは昨年7月から8月までインスタグラムをプラットフォームに開催し、市内で撮影した写真や動画を募集。そのほか、インスタグラムに「袋井の宝物」というハッシュタグ(検索目印)で投稿された写真も選考対象とし、多数の応募写真から優秀作品を22点選んだ。垂れ幕にして展示し、遠州三山の風鈴まつりや法多山尊永寺での傘の飾り付けを題材にした作品が来庁者を出迎えている。シティ
-
遠州森町BEER 5日から限定販売 ブルーベリーを使用、爽やかな喉越し
森町天方の鍛冶島地区で栽培しているブルーベリーを使用したクラフトビール「遠州森町BEER」が5日から、町内を中心に数量限定で販売される。販売を前に発表会がこのほど、アクティ森(同町問詰)で開かれた。5年目を迎える住民らの地域おこしの一環で、今年から味わいやラベルを一新した。 特徴的な酸味に、夏に合った爽やかな喉越しの良さをプラスした。鮮やかな赤紫色とフルーティな香りを楽しめ、これまで以上にブルーベリーのおいしさが際立ったという。ラベルデザインも変更し、森町の山間部に生息する野生動物を描いた。 森町の住民有志や県、町などで構成する「森町ツーリズム研究会森町でつながる推進部会」(吉筋恵治会長
-
長泉北がV4 浜北北部にコールド勝ち 静岡県中学総体ソフトボール
静岡県中学校総合体育大会(静岡新聞社・静岡放送後援)は31日、ソフトボールなどを行った。ソフトボールは昨夏全国3位の長泉北が12-4の5回コールドで浜松浜北北部を退け、2019年から4大会連続優勝(20年は中止)を飾った。卓球男子団体は浜松修学舎が制した。 ▽2回戦 浜松浜北北部 14―8 オール長田 菊川西 6―2 長泉 浜松北星 3―0 磐田城山 富士宮富士根南 4―3 ふじっぴーず 浜松細江 3―0 函南・函南東 掛川桜が丘 4―2 袋井 長泉北 9―1 藤枝高洲 三島北 1―0 富士宮四 ▽準々決勝 浜松浜北北部 12―6 菊川西 富士宮富士根南 15―
-
⚽静岡学園 開誠館下し雪辱V 静岡県中学総体サッカー
静岡県中学校総合体育大会(静岡新聞社・静岡放送後援)は30日、サッカーなどを行った。サッカー決勝は静岡学園が1-1の同点からPK戦の末、浜松開誠館を下し、2年ぶりに王者を奪還した。両校は東海大会に出場する。 ▽決勝 静岡学園 1(0―0 1―1 延 長 0―0)1 浜松開誠館 (PK5-3) 開誠館「最後に隙」 昨年の県、全国総体の覇者浜松開誠館は、後半追加時間に主将のMF小関が奪った1点を守り切れず、PK戦で県総体連覇を逃した。小関は「最後に隙を見せた」と険しい表情を浮かべた。 準々決勝、準決勝と競り勝ち、調子は上がっていた。しかし決勝は連日の接戦の疲れが出たのか、「試合を通して走
-
⚾軟式野球 菊川西 35年ぶり王座 静岡県中学総体
静岡県中学校総合体育大会(静岡新聞社・静岡放送後援)は29日、軟式野球などを行った。軟式野球の決勝は菊川西が3-2で東海大翔洋を破り、35年ぶりに優勝した。両チームは東海大会に出場する。 剣道は女子団体を東海大翔洋、男子個人を野田龍之介(浜松北浜)が制した。新体操の女子団体は城南静岡が23・20点で優勝した。相撲団体は富士宮四が決勝リーグ6戦全勝で頂点に立った。 軟式野球 ▽決勝 菊川西 10100001―3 東海大翔洋01000010―2 (延長8回タイブレーク) ▽三塁打 長橋(東)▽二塁打 山本愛(菊) 【評】菊川西が延長八回タイブレークの末、東海大翔洋に競り勝った。 菊川西
-
静岡人インタビュー「この人」 マッスルゲート浜松大会で3冠に輝いた 鈴木沙織さん(浜松市東区)
6月に浜松市中区で開かれた全国から約320人が参加して筋肉量やスタイルを競いあったコンテスト「マッスルゲート浜松大会」で、出場した全部門で優勝して3冠に輝いた。保育士として働きながら、美しい体を作る「ボディーメーク」に打ち込み、日々体を鍛える。35歳。 -ボディーメークを始めたきっかけは。 「昔は食べても太らない体質だったが、年齢を重ねるうちに少し体形が気になるようになり、5年ほど前にジムに入会した。入会から半年後にジムが主催する日本大会に出ると準優勝することができた。大会で自分の鍛えた体とポージングを披露する楽しさにハマり、トレーニングを続けるようになった」 -トレーニングは普段どの
-
バスケット 沼津市立高中女子3冠 男子は浜松開誠館が連覇 静岡県中学総体
静岡県中学校総合体育大会(静岡新聞社・静岡放送後援)は28日、バスケットボールなどを行った。バスケットボール女子は沼津市立高中等部が浜松開誠館に53-36で快勝し、1月の県新人と6月の県会長杯との3冠に輝いた。男子は浜松開誠館が66-58で城南静岡に競り勝ち、初の連覇を達成した。 技と速さ 杉山も躍動 沼津市立高中 バスケットボール女子は、152センチのポイントガード杉山ももが得点とアシストで大車輪の活躍を見せ、沼津市立高中等部を4年ぶり(2020年は中止)の王座奪還へ導いた。「絶対に県3冠すると決めていたのでうれしい」。県新人、県会長杯に続く戴冠に達成感をにじませた。 浜松開誠館との
-
バレーボール男女 浜松修学舎3連覇/掛川大須賀、初の頂点 静岡県中学総体
静岡県中学校総合体育大会(静岡新聞社・静岡放送後援)は27日、バレーボールなどを行った。バレーボールは男女とも本年度から参加可能になったクラブチームと中学部活動が決勝で対戦。男子は昨年全国優勝の浜松修学舎が2-0で藤枝リアンを下して3連覇し、女子は掛川大須賀が2-0でA-smileクラブを破り初優勝した。 チームワーク隙なし 掛川・大須賀 バレーボール女子は掛川大須賀が県総体初優勝を果たし、1月の県新人との2冠を達成した。メンバー全員が小学校時代から地元少年団でプレーする隙のないチームワークで、実力あるクラブチームとの決勝を制した。 第1セット序盤は、A-smileクラブの的確なブロッ
-
静岡県中学総体・競泳 柴田(浜松丸塚)片山(浜松西高中等部)が大会新V
静岡県中学校総合体育大会(静岡新聞社・静岡放送後援)は26日、水泳などを行い、男子100メートル自由形は予選で52秒95の大会新記録をマークした柴田和輝(浜松丸塚)が、決勝でさらに0秒21縮めて52秒74で優勝した。1泳で出場した400メートルメドレーリレー、前日の400メートルリレーと合わせて3種目を制した。女子100メートルバタフライは片山詩織(浜松西高中等部)が1分2秒30の大会新で頂点に立ち、前日の200メートルバタフライに続く2冠。女子100メートル自由形は戸塚日南子(伊東南)が200メートル自由形に続いて制した。 柴田「県記録超え狙う」 「昨年の悔しさを晴らす」。浜松丸塚の
-
静岡学園と順心が連覇 静岡県中学総体・柔道男女団体
静岡県中学校総合体育大会(静岡新聞社・静岡放送後援)は25日、柔道などを行った。柔道は男女団体戦を行い、男子は静岡学園、女子は藤枝順心がそれぞれ優勝し、連覇を飾った。 エース高岡 豪快に一本 男子 静岡学園 柔道男子団体は去年から主力として全国を経験してきたエース高岡、山田主将を擁する静岡学園が安定した試合運びを見せた。高田監督は「一人一人が自分の責任を自覚し、持ち前の団結力を発揮してくれた」とたたえた。 浜松笠井との決勝。先鋒(せんぽう)高岡は「必ず一本で勝つ」と気迫の表情で畳に立った。1分もかからず得意の背負い投げを豪快に決め、狙い通りチームを盛り上げた。 次鋒(じほう)は引き分
-
静岡県中学総体 静岡で開会式 「諦めず最後まで」決意
静岡県中学校総合体育大会(静岡新聞社・静岡放送後援)の総合開会式が25日、静岡市駿河区の草薙このはなアリーナで開かれた。県中体連、県教委の役員とバレーボールの選手らが出席した。=関連記事20面へ 選手を代表して宣誓したのは、バレーボールに出場する静岡大成中3年の竹内斗真さん(14)と静岡安倍川中3年の松本愛琉さん(15)。「チーム一丸となってプレーし、支えてくれた人への感謝の気持ちを持って最後まで諦めず戦う」と決意を示した。県中体連の長沢滋文会長は「集大成となる大会。自分と仲間を信じてプレーし、生涯の思い出にしてほしい」と激励した。 2022年度総合優秀成績校の東海大翔洋中の男女が優勝旗
-
IT業界に障害者の力 プログラミング技術指導 浜松の支援事業所が実績 県内での採用促進へ意欲
情報化社会の進展で、ITを活用した事業変革「デジタル・トランスフォーメーション(DX)」を推進する企業などが増加し、専門エンジニアが不足する中、IT業界での障害者の活躍に期待が高まっている。静岡県内でも、就職を希望する障害者へ専門的なプログラミング技術の習得を支援する就労移行支援事業所が開所して実績を上げるなど追い風が吹く。 「これまでは自分の考えを伝えられず、面接がうまくいかなかった」。自閉スペクトラム症(ASD)とうつ病に悩まされてきた男性(30)=掛川市=は学生時代の就職活動を振り返った。8月からは都内のコンサル会社のIT部門でアプリ開発などの仕事に就く。昨年、浜松市中心街に設立した
-
⚾翔洋 浜松日体に快勝 全国高校野球静岡大会2回戦
▽2回戦(浜松第2試合) 浜松日体 000000000―0 10100001×―3 東海大翔洋 ▽二塁打 茂谷、米倉、赤尾(東)▽暴投 石塚、岩岡(浜) ▽試合時間 2時間19分 【評】東海大翔洋が浜松日体を寄せ付けなかった。 翔洋は初回、茂谷の二塁打と和田の左前打で先制。三回は2死一塁から米倉の左越え二塁打で、八回は敵失に乗じて加点した。左腕の主戦小根沢は4安打に抑えて完封した。 浜松日体は初回に2連打を放つも、相手の堅守で好機を逃し、波に乗れなかった。 小根沢 4安打完封 東海大翔洋の主戦左腕小根沢が4安打8奪三振で完封した。昨夏ベンチ入りを逃した悔し
-
浜松学院大生、B1三遠でインターン中 22日高校バスケ大会運営に汗
高校生向けのバスケットボール大会「フェニックスカップ in湖西」が22日、湖西市の市アメニティプラザで開かれる。バスケットボール男子Bリーグ1部の三遠ネオフェニックスのインターンシップに参加する浜松学院大男子バスケットボール部の5人が運営を担う。学生5人は「バスケの楽しさが再確認でき、笑顔あふれる大会になれば」と声をそろえる。 インターン生はともに3年生の吉原良亮さん(21)、中村政皇さん(21)、辻本竜佑さん(20)、白井大成さん(20)、上村洸貴さん(20)。選手を支えるプロチームの業務を学ぼうと4月から、今大会の実施に向けて浜松市や愛知県豊橋市などで企業に協力を呼びかけたり、大会への
-
河合柚(浜松天竜)雪辱2冠 青嶋(東海大翔洋)自己新V 静岡県中学総体・陸上
静岡県中学総体陸上(静岡新聞社・静岡放送後援)最終日は16日、袋井市のエコパスタジアムで行われ、女子共通800メートルは河合柚奈(浜松天竜)が2分14秒30で優勝し、女子共通1500メートルとの2冠を手にした。男子共通110メートル障害は青嶋桂太朗(東海大翔洋)が14秒98、共通男子走り高跳びは小池創介(浜松江西)が1メートル85で制し、ともに全国中学校体育大会(全中)の参加標準記録を突破。共通400メートルリレーは男子の沼津五、女子の浜松天竜が勝って全国出場を決めた。 序盤温存 スパート勝負 河合柚 地区での悔しさばねに 女子共通800メートルは河合柚(浜松天竜)が、前日に共通150
-
カジキの釣果競う 遠州灘舞台 静岡県内外25チーム参加
海釣りの祭典「浜名湖スポーツフィッシングフェスタ2023」(NPO法人シーネット浜松主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が15日、湖西市新居町の新居港を起点に開幕した。16日まで。 遠州灘でカジキを釣り上げ、重量を得点化して優勝者を決める。初日は早朝から県内外約25チーム150人がボートに乗り込み、出港した。湖西市から御前崎南部の沖合約55キロで、16日昼までの釣果を競う。 16日は「親子釣り体験教室」も開催予定。釣りの基礎知識に加え、海の魅力や自然の大切さを親子で学べる。このほか、釣り上げられたカジキの「解体振る舞いショー」も行う。 同NPOの岡浩理事長(73)は「全国に遠州灘や浜名湖の
-
体競うマッスルゲート浜松大会 鈴木さんが3部門V
国内外で店舗を展開するフィットネスクラブ「ゴールドジム」が主催する筋肉量やスタイルを競うコンテスト「マッスルゲート浜松大会」がこのほど、浜松市中区で開催され、浜松市東区の保育士鈴木沙織さん(35)が出場した全部門で優勝し、3冠に輝いた。「次は日本大会で優勝を」と闘志を燃やす。 大会は6月18日、中区のアクトシティ浜松で開かれ、全国から参加した約320人が11種目で競い合った。鈴木さんは、健康的な肉体美を審査するウーマンズレギンスの35歳以下級と163センチ超級、筋肉量と体の絞り具合を比べ合うウーマンズレギンスフィットネス163センチ超級の3部門で美しく鍛え抜かれた体を披露し、全てで優勝した
-
木になるバナナに興味津々 園児が収穫見学 浜松・新原幼稚園
浜松市浜北区の新原幼稚園の年少園児5人が29日、近くの村松敏夫さん(65)方で栽培されているバナナの収穫を見学した。めったに見られないバナナの房を興味津々で眺めた。 “木”から房になってぶら下がる約60本のバナナを村松さんが収穫する様子を真剣な面持ちで見つめた。採れたての緑色のバナナを触ると「固い」と驚いた。約2週間熟成させた食べ頃の実も味わった。山口咲希ちゃん(3)は「やわらかくて甘い」と笑顔を浮かべた。 村松さん方は代々、柿を育てていたが、「栽培しがいのある作物に挑戦したい」という理由から、約4年前にバナナを育て始めた。村松さんは「バナナはほとんどが輸入品。貴
-
ピアノとチェロ共演 児童満喫 浜松・新原小で演奏会
浜松市教育研究会はこのほど、若手演奏家を招いた「学校コンサート」を同市浜北区の新原小で開いた。全校児童約330人が、プロが奏でるピアノとチェロの音色を満喫した。 ピアノ奏者の栗田奈々子さんとスウェーデン出身のチェロ奏者サミュエル・エリクソンさんが、カサドの「親愛なる言葉」やポッパーの「妖精の踊り」を披露した。児童たちは2人の息の合った演奏と二つの楽器の絶妙なハーモニーに聴き入り、情熱的な曲調の楽曲ではリズムに合わせて体を揺らし音楽を楽しんだ。 曲の合間には、曲とそれぞれの楽器の解説が交えられ、2人の伴奏に合わせた児童たちによる校歌の斉唱も行った。
-
障害、年齢問わずスポーツを 「ウオーキングフットボール」体験 浜松市
性別や年齢、障害の有無を問わず楽しめるスポーツの普及を考える「スポーツの未来づくりセミナー」(一般社団法人ASOBI主催、浜松市、市スポーツ協会後援)の第1回講座がこのほど、同市東区の浜松アリーナで開かれた。 市内のスポーツ指導者や身体障害者ら約50人が参加した。講師を務めた日本障がい者サッカー連盟の松田薫二専務理事が、参加者に合わせてルールを柔軟に変えるサッカー「まぜこぜウオーキングフットボール」を提案し、全員で体験した。参加者は走ってはいけないというルールに困惑しながらも、声をかけ合いながら楽しんだ。 ASOBIは、スポーツを通じた共生社会の実現を目指してセミナーなどを開催している。
-
防災に役立つアウトドアグッズは? あんどうりすさん講師 浜松で講座
NPO法人はままつ子育てネットワークぴっぴは24日、一般向け学習講座「知っておきたい!アウトドア防災術 スキルと道具で災害を乗り越える」(静岡新聞社・静岡放送後援)を浜松市中区の防災学習センターで開いた。 阪神淡路大震災の被災経験から、アウトドアスキルを使った防災情報の発信活動を続ける、あんどうりすさんが講師を務めた。参加者約50人に役立つグッズを紹介した。 アウトドア防災グッズのポイントとして「邪魔にならず日常生活に取り入れられること」と強調した。吸水力が高く、ぬれた体を拭くことなどに便利なコンパクトタオルや、小さく収納できる撥水(はっすい)ジャケットなどの備えを勧めた。寒さ対策の重要
-
真淵とフタバアオイ関係は? 浜松・県居小で特別授業
浜松市中区の県居小はこのほど、地元出身で江戸時代に活躍した国学者賀茂真淵とフタバアオイの関係を学ぶ特別授業を同校で開いた。5年生約40人が専門家からフタバアオイの歴史を学び、植え付けも体験した。 市立賀茂真淵記念館(同区東伊場)の学芸職員池谷昭広さんが、真淵を祭る県居神社(同)と上賀茂神社(京都市)の神紋がフタバアオイをかたどっていることや、徳川家の家紋のルーツになったとされることなどを紹介した。フタバアオイの保護、育成に取り組む一般財団法人「葵プロジェクト」(京都市)の高瀬川薫子理事は、フタバアオイは和歌にも登場することなどを説明し、「絆を願う植物」と伝えた。 県西部でフタバアオイの生
-
ブレス浜松の3選手 土のう設置に汗 中田島砂丘の保全、遠鉄建設と協力
バレーボールVリーグ女子2部のブレス浜松は17日、遠鉄建設(浜松市中区)と協力して南区の中田島砂丘で、砂浜の浸食を防ぐための土のうを設置する作業に取り組んだ。 ブレス浜松の浅野奈菜選手(25)、丸山莉佳選手(24)、大谷瑞季選手(24)が参加。遠鉄建設社員に加え、同社の安全衛生協力会に所属する地元建設会社の社員らも協力し、約160人で作業に汗を流した。炎天下の中、約50メートルの区間に砂を詰めた紙製の袋を3段ほど積み上げた。 遠鉄建設は社会活動の一環として砂浜回復事業を10年以上続けている。今回はパートナー企業である同社にブレス浜松が賛同して初めて合同で実施した。 ブレス浜松の3選手は
-
トウガン出荷最盛期へ 浜松市南区で目ぞろい会
JAとぴあ浜松は13日、浜松市南区小沢渡町の小沢渡集荷場などで、ウリ科の夏野菜「トウガン」の目ぞろい会を開いた。出荷の最盛期に向け、生産者やJA職員、市場関係者ら計約50人が大きさや形、色、傷など、規格を確認した。 トウガンはつやのある濃い緑色とみずみずしさが特徴で、ビタミンを豊富に含み、サラダや炒め物など多彩な料理に使われる。同市南部は県内最大級の産地。この日は長さ30センチ前後、重さ3.5~4キロクラスを中心に、出荷基準をチェックした。 出荷のピークは今月下旬から7月上旬頃で、多くの生産者が8月末までに収穫を終える見通し。ここまでの生育は順調で、梅雨の天候にもよるが、市内全体では例年
-
「サツマイモ 甘くなあれ」 浜松・有玉小2年生が苗植え
浜松市東区の有玉小2年生が14日、サツマイモの苗植えを同小校内の畑で体験した。児童約100人が約130本の苗を丁寧に植え付けた。 児童はJAとぴあ浜松女性部、青壮年部の中央地区支部員らの指導を受け、焼き芋に向いた品種「ベニハルカ」の苗を、葉を上に向けて横に寝かせるようにして植えていった。笠原梨央さん(7)は「斜めに植えるのが少し難しかったけど、楽しかった。甘くて大きなサツマイモを食べたい」と収穫を待ち望んだ。 食と農業の大切さや楽しさを伝えようと同支部が10年以上続けている恒例行事。10月に収穫を予定している。
-
地域課題解決へ議論 浜松・南部中生と地元組織
浜松市南区の飯田・白脇地区生活支援体制づくり協議体は12日、地元の中学生とともに地域課題を考える会を浜松市南区の南部中で開いた。市社協職員と協議体委員、同校2年生ら約30人が地域づくりについて意見交換した。 市社協職員が交流機会の減少やボランティアの高齢化など現在の地域課題を説明した後、グループに分かれて地域活動について生徒の考えを聞き取った。「友人と一緒なら、参加しやすい」「若者の目に留まるように、周知方法を工夫すべき」など世代間交流促進に向けて議論した。生徒からは「運営する側に回りたい」との意見も目立った。 同協議体は市社協浜松地区センターが運営し、年に数回会合を開き、両地区の自治会
-
廃プラの再生利用解説 浜松、MaOIがセミナー
海洋資源を活用して産業創出を目指す静岡県の「マリンオープンイノベーション(M aOI)プロジェクト」は7日、「海と環境とプラスチックと」と題したセミナーを浜松市中区で開いた。海洋プラスチック問題の解決に取り組む専門家らが講演した。 廃プラスチックの適正処理に向けた研究開発を推進するプラスチック循環利用協会(東京都)の土本一郎専務理事は、プラスチックの再生利用や電気や熱エネルギーとしての利用について長所と短所を紹介した。その上で「廃棄物に応じて使い分けることが重要」と強調した。 海洋プラスチック問題の解決には、主要な排出源となっているアジア諸国の廃棄物の管理体制強化や、幼少期からの教育が重
-
三方原馬鈴薯の特徴は? 総料理長が講座、味も堪能 浜松・光明小3年生50人
静岡県産食材を積極的に活用し、食文化の振興に貢献しているとして県が顕彰した「ふじのくに食の都づくり仕事人」による出前講座が8日、浜松市西区伊左地町のJAとぴあ浜松北地区支店で開かれた。光明小(天竜区)の3年生約50人が社会科の学習の一環で、特産の「三方原馬鈴薯(ばれいしょ)」について学んだ。 中区のレストラン「THE ORIENTAL TERRACE(ジ・オリエンタルテラス)」の前川智裕総料理長が講師を務めた。温暖で作物が育ちやすいと本県の気候を説明したほか、大正時代初期に浜松地域で生産されるようになったジャガイモ(男爵)の歴史や、男爵の中でも5~7月に出回る三方原馬鈴薯の特徴などを紹介し
-
アカウミガメの産卵を確認 浜松市南区の遠州灘海岸
浜松市南区を拠点に活動するNPO法人「サンクチュアリエヌピーオー」が30日早朝、同区の遠州灘海岸でアカウミガメの産卵を確認した。市内では今年初めて。地中から掘り出した卵136個は盗掘や外敵から守るため、海岸の保護柵内に埋め直した。 同日午前5時半ごろ、同NPOの保護調査員が同区新橋町南側の海岸で、卵が産み落とされているのを見つけた。例年、5月20日前後に初産卵が確認され、8月末ごろまでに計2万個以上が見つかるという。今年は昨年より1日遅かった。2カ月ほどでふ化し、子ガメは遠州灘に放流する。 遠州灘海岸一帯では25日に袋井市で、26日には磐田市でも産卵が確認されている。同NPO事業部長の馬
-
高(城南静岡)女子800自V 大木(飛龍)男子1500自で圧勝 競泳・浜名湾高校生選手権
浜名湾高校生選手権水泳競技大会(静岡県水泳連盟主催、浜名湾游泳協会主管、静岡新聞社・静岡放送後援)が27日、浜松市西区の市総合水泳場で開幕した。初日は男女18種目の予選や決勝を行った。 県勢は女子800メートル自由形の高遥香(城南静岡)が8分50秒70で頂点に立った。男子1500メートル自由形は大木優瑠[うりゅう](飛龍)が15分33秒21で優勝。男子200メートル背泳ぎは奥大輝(同)が2分5秒44で制した。 28日は男女競泳14種目と男女飛び込みが行われる。 力強いスパート 後続を引き離す 女子800メートル自由形は、昨年の全国総体2位の高(城南静岡2年)が快勝した。残り100メ
-
ポニーに乗って園庭ぐるり 浜松南区のこども園園児がふれあい体験
浜松市南区の平和こども園で22日、ポニーの乗馬体験会が開かれた。年長の園児約120人がポニーとの触れ合いを楽しんだ。 園児はポニー4頭に順番に乗せてもらい、約100メートルの園庭1周コースで乗馬の雰囲気を満喫した。カメラを向ける保護者に笑顔で手を振ったり、少し緊張した面持ちでくらを握りしめたりした。乗馬の後は走るポニーを見学したほか、体をなでてみる体験もした。 土屋陽菜ちゃん(5)は「楽しみにしていた。少し大きかったけど、かわいかった」と笑顔を浮かべた。 乗馬体験は25年ほど続く恒例行事。御前崎市のパロミノ・ポニークラブが協力した。
-
4年ぶり「舞輪ピック」 幅広い世代、スポーツ楽しむ 浜松市舞阪
浜松市西区舞阪地域のスポーツ大会「舞輪ピック」のボッチャ競技大会が21日、同区の舞阪総合体育館で4年ぶりに開かれた。小学生から高齢者まで約50人が汗を流し、世代間の交流を深めた。 舞阪地域の8地区がリーグ形式の対抗戦でボッチャの腕を競った。白い的球に投げた球がぴったりと寄る好投が出ると、「うまい」「ナイススロー」などとチームを問わず拍手で盛り上がり、競技を楽しんだ。 大会は地元の体育振興会主催。旧舞阪町時代から、年に4回ほど開く恒例行事だったが、コロナ禍で中止となっていた。今年はペタボード、グラウンドゴルフなどの大会も予定している。
-
創立150周年記念教室 浜松市東区・豊西小 学校の歴史を展示
浜松市東区の豊西小は15日、創立150周年の記念教室を校内にプレオープンした。明治期以降の同校の歴史を学ぶ内容で、初日はPTAや学校運営協議会でつくる150周年記念式典実行委員の29人が展示品を見学した。 歴代校長43人の顔写真、トロフィーなど大会やコンクールの受賞実績、150年の歩みを映像で振り返るスクリーンなどが並ぶ。来場者が豊西小での思い出をイチョウ型の紙に書いて飾り付ける“イチョウの木”が設置され、大人や児童が楽しみながら歴史を学べるように工夫した。 プレオープンの状況を踏まえて実行委がさらなる改善策を出し合い、6月に児童や地域の卒業生らに向けて正式オープ
-
ママさん楽団 本番へ最終調整 子どもと一緒に音楽楽しんで 14日、浜松で初の演奏会
浜松市内の子育て世代の女性を中心に構成するママさんオーケストラ楽団「あんふぁん」が14日、母の日に合わせて初の演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)を中区のクリエート浜松で開く。子育て中の父親や母親に子どもと一緒に音楽を楽しんでもらおうと、団員らは合同練習を重ね、本番に向けた最終調整を進めている。 演奏会では20~30代を中心とした団員約20人がビゼーの「カルメン・ファンタジー」、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」第一楽章など5曲を披露する。午前11時と午後2時からの2回公演。入場券は大人(中学生以上)千円、子ども(小学生以下)500円。3歳未満は無料。アクトシティチケットセ
-
浜松・新津中生 新しい制服案説明 有志ら考案、試作品披露
浜松市南区の新津中がこのほど、2024年度の新入生から選択が可能になる新しい制服のデザイン案発表会を校内で開いた。2、3年の代表生徒が他の生徒や保護者に向け、デザイン案に込めた思いやコンセプトを説明した。 価値観の多様化など社会の変化を受け、同校は1月に新制服検討委員会を設置し、現在の2、3年生有志33人や教員らでデザインの考案を進めた。発表会では、委員会に作った三つのグループの代表がそれぞれの案の試作品を披露した。 生徒は「真面目」「親しみやすい」といった同校のイメージについて意見を出し合った上で、ふさわしい制服のデザインを考えた。温かな印象を与える「キャメル」、大人びた「ネイビー」
-
浜松市社協と静岡大情報学部 地域共生へ連携協定 ICT助言、人材育成も
浜松市社会福祉協議会と静岡大情報学部(同市中区)は27日、地域の社会福祉推進と人材育成のための包括的連携協定を締結した。地域共生社会実現を目指し、互いの人材や知識、情報を有効活用し、教育や研究、社会貢献活動で連携を強化する。 情報通信技術(ICT)の導入や活用が遅れる福祉分野への専門的な助言を同学部の教授や学生が担い、高齢者に対する情報発信や災害ボランティア本部の機能向上を図る。市社協は学生らに対し、研究のためのフィールドワークやインターンシップなどの学びの場を提供し、人材育成に協力する。生活に役立つ情報をまとめた高齢者向けアプリの共同開発も検討する。 同大浜松キャンパス(同市中区)で開
-
みどりの森の美術館 浜松市東区に新館開所
開館10周年を迎えた浜松市西区坪井町の画廊「みどりの森の美術館」(伊藤みどり館長)は24日、東区中野町に新館をオープンした。 新館は伊藤館長の師に当たる芸術家森一三さん(84)=東区=が生まれ育ち、アトリエとして使っていた家屋をリニューアルした。展示室3室のうちの2室は入場無料で絵画や書、彫刻などの作品を展示販売する。個展やグループ展の会場としても貸し出す。 館内奥の1室は企画展示室「森一三芸術探求所」(入場料大人500円、高校生以下300円)。12万点近くの作品を手がけてきた森さんの絵画や書を中心に展示している。 芸術のワークショップ開催も計画する伊藤館長は「これまで芸術に触れてこな
-
静岡人インタビュー「この人」 フードロス解決のために絵本を制作、図書館や幼稚園に寄贈した 坪井しずくさん(浜松市天竜区)
SDGsをテーマにした2022年度の総合学習の夏休み課題で、フードロス問題について探求し、解決を目指して食の大切さを伝える絵本「てんごくやさいどうぶつえん」を制作した浜北西高3年生。学校の協力で増刷し、3月に計22冊を地元の図書館や幼稚園などに寄贈した。女子剣道部の部長。17歳。 -絵本の内容と制作過程で工夫した点は。 「トマトやピーマンなどの野菜のキャラクターが登場し、その中にいる食べ残された野菜たちは天国に行けないと伝えるストーリー。食べ残さないように啓発している。絵本作家から助言をもらい、登場する野菜に読み手が名前をつけられるような仕組みにして、野菜に愛着がわくように工夫した」
-
カボチャ「大きくなあれ」 浜名小児童が植え付け体験
浜松市浜北区の浜名小2年生約110人が24日、学校近くの畑でカボチャの苗の植え付けを体験した。 児童は、JAとぴあ浜松の職員とボランティア団体「小松報徳社」(野末一宏代表)の会員から説明を受け、植え付けに挑戦した。水を入れた穴にそっと苗を埋め、「大きくなれ」「甘くなれ」などと願いを込めて優しく土をかぶせた。寒さをしのぐため、支柱を立ててビニールで覆った。 生熊奈菜さん(7)は「好きなカボチャを初めて植えられて楽しかった。おいしくなってほしい」と笑顔で話した。 天候の影響を受けにくく、育てやすいことからカボチャを選んだという。同JA浜名支店と小松報徳社の1部署1協働活動の一環で、今年が3
-
全国の映像クリエイター 浜松で合宿 地域活性化策テーマ 技術学びアイデア出し合う
映像クリエイターが実践的なノウハウを学びながら地域活性化策を考える合宿形式のイベント「生存戦略合宿」が20~22日の3日間、浜松市内で開かれた。 映像制作の「Happilm(ハピルム)」(東京都)の大石健弘社長(浜松市中区在住)が主催した初開催のイベント。市スタートアップ推進課も開催に協力し、全国からクリエイター17人が参加した。 参加者は映像制作の技術を身に付けながら、「若手起業家に浜松市をスタートアップの町としてアピールする」をテーマにした映像作品を企画した。最終日の22日は作品の構成案を同課担当者に発表し、「起業を夢見る若者が浜松市で成功するストーリーに」「市の支援を受けて起業した
-
全国商工会珠算検定1級 伊藤さん“4度目の正直”満点 浜北北部中1年、合格後も挑戦 負けず嫌い 週4練習
浜松市浜北区の内山珠算塾に通う浜北北部中1年の伊藤輝さん(13)が、2月に行われた全国商工会珠算検定試験の1級に満点で合格した。同1級は全国から723人が受験し、合格者198人の中で満点合格は1人だけだった。 伊藤さんは母の勧めで赤佐小1年の時にそろばんを習い始めた。5年生で同試験の1級に合格したが、満点合格を目指してその後も挑戦を続け、6年生で受けた4回目となる試験で悲願の満点を実現した。 週に4日塾に通い、練習に励んできた伊藤さん。「今月末の県大会も、上位を目指して頑張りたい」と抱負を語った。 内山喜差子塾長(76)は「負けず嫌いな性格で、満点合格は今日まで熱心に頑張ってきた成果。持ち前
-
記者コラム「清流」 猿に願いを
浜北区宮口の庚申寺。山門には不見猿(みざる)、不云猿(いわざる)不聞猿(きかざる)の三猿に宝珠猿を加えた「四猿」が座る。宝珠猿はどんな願いもかなえる宝の玉を持っており、人の悪い部分を「見ない・言わない・聞かない」を果たせる素直な人の前に現れると伝わるらしい。 三猿は、中国の道教を基に仏教や民間信仰などが絡み合った「庚申信仰」から生まれた。庚申信仰では、申(さる)が神の使いとされることがゆえん。場所によっては神に人間の悪行を告げ口しないように祭ったと解釈されるなど、いくつか伝えがあるようだ。 どの伝承も願望が表れ、人間臭くて好きだが、この仕事をするうちは庚申寺の宝珠猿は現れそうにない。言い
-
ばあばと孫の絵手紙日記4年 鈴木さん(浜松市北区)浜北区で二人展
浜松市北区三方原町の鈴木睦枝さん(79)と孫結依さん(18)の二人展「ばあばと孫の絵手紙日記」が29日まで、浜北区の県立森林公園バードピア浜北で開かれている。約4年間、1日も欠かさず、2人で一緒に描き続けた絵手紙が並ぶ。 睦枝さんが趣味として毎日描くと決めた絵手紙を、当時中学2年の結依さんが「一緒にやりたい」と言ったことをきっかけに、2019年の元日から2人で描くようになった。日記感覚で、その日の感情や考えたことをつづるうち、4年余りがたった。 睦枝さんは「描きながら会話をしていると、孫の成長を間近で感じられる。幸せな時間」と振り返る。結依さんの社会人の門出を記念し、二人展を開いた。
-
立証方針の早期決定要望へ 袴田さん弁護団、20日検察側に 浜松で支援団体報告会
現在の静岡市清水区で1966年、みそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして死刑判決を受け、今年3月に裁判のやり直し(再審)が確定した袴田巌さん(87)=浜松市中区=の支援団体が15日、市内で報告会を開いた。弁護団の小川秀世事務局長は、東京高検と最高検に20日出向き、再審公判に向けた主張や立証方針の早期決定を要望すると明らかにした。 報告会「袴田事件の現在 その課題 今後の展望」で、小川事務局長は、10日に静岡地裁で開始した再審公判に向けた法曹三者の協議で、主張や立証の方針を3カ月後までに示すと検察側が説明したことについて「すでに十分な検討をしているはず」と批判。東京高裁が3月13日の決定で
-
マーマレード 7年連続「金」の輝き 英国で世界大会 浜松の江南さん出品
浜松市浜北区大平で「えなみ農園」を営む江南徳行さん(52)のマーマレードが、3月に英国で開かれたマーマレードアワード世界大会・職人部門で7年連続金賞を受賞した。江南さんは「マーマレードを通じて香り高いかんきつ類の魅力を発信できた」と喜ぶ。 今年の大会は約30カ国から3千本超の出品があり、色や香り、味などを基準に審査が進められた。 えなみ農園が金賞を受賞したのは、明るい赤色が特徴のブラッドオレンジのマーマレード。皮、果実、果汁に分けて別々に下ごしらえし、熱を通す時間を極力短くするために少量ずつ作る丁寧な調理工程が、鮮やかな色を保っている。大会では美しい透明感や香りの高さ、甘みと酸味の絶妙な
-
キャラバン隊が出発 飛竜まつり「水の道物産展」PR 浜松・浜北
浜松市浜北区の天竜川中瀬緑地で5月27、28の両日、「第33回遠州はまきた飛竜まつり」(同実行委員会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が4年ぶりに開かれる。まつり両日に開く関連イベント「水の道物産展」への参加、協力を呼び掛けるキャラバン隊の出発式が13日、同区の浜北商工会館で行われた。 商工会役員らでつくるキャラバン隊が天竜川沿いの奥浜名湖、天竜、磐田の各商工会を回り、飛竜まつり開催の告知や、特産品の出店を依頼する。2019年の物産展には約60事業者が出店した。 出発式では参加者約20人が拳を突き上げ、物産展の成功を誓った。物産展検討委員会の小畑邦夫委員長(60)は「天竜川流域のつながりを
-
障害者在宅介護 緊急対応体制充実求める【統一地方選 地域課題を考える 記者からの提言 番外編】
国は障害者に関するさまざまな制度の創設や見直しを重ね、支援拡充を進めてきた。静岡県内の障害者とその家族を巡る環境も改善してきたが、短期入所施設の不足は長らく課題とされ、特に医療的ケアを伴う重症心身障害者向けの機関は少ない。毎日のケアが命に関わるため、在宅介護を担う家族が急なけがや病気になった場合の障害者への緊急対応を不安視する声は多い。 重症心身障害の息子渡辺隼[しゅん]さん(25)を一人で介護する裕之さん(59)=静岡市清水区=は、認知症の母(91)の急な通院時などに、すぐに隼さんの預け先が見つからない現状に不安を訴えてきた。「(短期入所の)予約は2カ月先まで埋まり、利用者が増えすぎて新
-
災害時の初動迅速化へ浜松市実験 ドローン整備、企業協力
防災に小型無人機(ドローン)を活用するための整備が各自治体で広がっている。豪雨や予想される大規模地震に備え、浜松市でも地元企業などが協力し、実験に熱が入る。土砂災害や洪水、停電など各所で多様な被害が発生する災害時、状況把握や物資輸送といった初動の迅速化を官民連携で目指す。 3月上旬、同市浜北区の馬込川付近の住宅街上空約50メートル。全長約30センチのドローンが軽快に飛行し、周辺の様子を撮影した。 実験は、2022年9月の台風15号と同様の被害が発生したとの想定で進められた。JX通信社(東京都)提供のAIが交流サイト(SNS)上の情報を自動収集するシステムで被害発生箇所を確認。そこにドロー
-
小中生ら クライミング軽快 浜松市東区で大会
静岡県内に3店舗を構えるボルダリングジム「Climbing JAM」は浜松市東区上西町の浜松店で25日、小中学生を対象にしたボルダリング大会イベント「Bキッズ(ぼるキッズ)」を開いた。県内外の初心者や経験者約70人が参加した。 小学生を中心としたU-8、U-10、U-12と、中学男子、同女子の5部門でクライミング技術を競った。予選は1時間以内に複数の壁を登り、登った回数やコースの難易度を競った。出場者は手足を置く順番など登り方のイメージを固めると、高さ4メートルほどの壁を軽快によじ登った。 大会の定期的な開催を企画中で、次回は秋に静岡店で実施予定。浜松店の坂爪希士丸店長(38)は「子ども
-
食べ物の大切さ絵本に 地元図書館や幼保に寄贈 浜北西高の坪井さん制作
食べ物の大切さを子どもたちに伝える絵本「てんごくやさいどうぶつえん」を制作した浜松市浜北区の浜北西高2年坪井しずくさん(17)が24日、同作品を同区の浜北図書館に寄贈した。今後、浜北西保育園など地元の保育園、幼稚園に計22冊を贈る。 子どもの栄養管理の仕事に興味があったという坪井さんは、持続可能な開発目標(SDGs)をテーマにした総合学習で「フードロス」に関心を持ち、課題解決に向けた絵本の制作に取り組んだ。 作品は、食べ残されてしまった野菜は天国に行くことができないと伝えるストーリー。登場する野菜のキャラクターに、読者が好きな名前を付けられる仕様にするなど工夫を凝らした。絵本作家を訪ねて
-
商品の魅力、どう発信 外国人学校生が職業体験 浜松
浜松市西区の外国人学校「ムンド・デ・アレグリア学校」の高校1、2年生が24日、中区の掃除用品メーカー「アズマ工業」で職業体験に臨んだ。交流サイト(SNS)を活用して商品の魅力を発信する仕事を学んだ。 同社には生徒3人が訪れ、フロアモップとほこり取りの製品の特徴を学んだ後、SNSに投稿する写真の構図を紙に描いた。担当者から「商品の一番の魅力が伝わる写真を」と助言を受け、角度を調整したり、高所や隙間を掃除したりできる商品の利点が伝わる構図を考えた。実際に写真も撮影した。 浜松東ロータリークラブの奉仕事業の一環。生徒約20人が4月までに、地元企業9社を訪問する。同クラブ会長でアズマ工業社長の山
-
風景や花 力作写真ずらり 浜松・浜北区で31日まで
静岡県西部の写真愛好家グループ「フォーカスエイト」の第19回作品展が31日まで、浜松市浜北区の県立森林公園バードピア浜北で開かれている。 会員6人が県内外の風景や季節の花を撮影した約30点を出品した。桜の木に止まるメジロや掛川市の「潮騒橋」を題材にした作品をはじめ、浜名湖で夕日を背に飛び立つサギの姿をとらえた1枚も目を引く。 約20年間、会員として写真を撮り続ける大杉巌さん(82)=北区=は「会員がそれぞれの感性を働かせながら撮影した。四季を感じさせる風景写真を楽しんで」と話した。
-
豊西町下公民館 建て替えお祝い 浜松市東区
浜松市東区の豊西町下自治会は23日、豊西町内に新築した公民館の竣工(しゅんこう)式を同館で開いた。自治会役員ら10人が出席し、地域の活動拠点の完成を祝った。 老朽化に伴い旧公民館を取り壊し、建て替えた。平屋建ての新公民館は玄関に手すりとスロープを設けたほか、館内の段差をなくして高齢者らにも使いやすい施設にした。子ども会やシニアクラブの利用を想定している。災害発生時は避難所として活用する予定。 旧公民館は1970年に建てられ、同自治会が3年前から建て替えを計画していた。川合茂自治会長は「地域の交流を促進する場になれば」と期待した。
-
「五味」食事には重要 浜松・浜名小で児童ら プロの料理人から学ぶ
静岡県産食材を積極的に活用し、食文化の振興に貢献しているとして県が顕彰した「ふじのくに食の都づくり仕事人」による出前講座がこのほど、浜松市浜北区の浜名小で開かれた。放課後児童会「浜名第一ビーバークラブ」の児童26人が味覚や食の魅力について学んだ。 中区の懐石料理「いっ木」の店主一木敏哉さん(44)が講師を務めた。一木さんは児童に塩や砂糖をなめてもらいながら、甘い、苦い、しょっぱい、酸っぱい、うまいの「五味」を紹介した。児童は目と鼻をふさいでイチゴを食べ、食事を味わうためには五感も重要と学んだ。地元のトマト農家「ひらまつファーム」も協力し、一木さんはミニトマトをだしと卵で調理した「玉締め」を
-
春休み期間の防犯強化 浜松市中区 NPOがパトロール出発
NPO法人「浜松まちなか環境整備協議会」がこのほど発足し、21日、春休み期間中の安心・安全な街づくりを目指した「春の防犯パトロール」を始めた。4月2日までの夜間、JR浜松駅周辺などの市街地の見回りを行う。 初日は、浜松市中区肴町の防犯センター前で出発式を行い、協議会メンバーに加え、協力する警備会社や警察官ら計約20人が参加した。出発式後、警察官らが中心街を巡回した。 同協議会は昨年1月に設立。防犯カメラの設置やパトロール、環境美化活動に取り組む。場外舟券売り場「ボートレースチケットショップオラレ浜松」(同区)の売り上げの一部から拠出される協力費を活動資金に充てる。斎藤正理事長(80)は「
-
記者コラム「清流」 初心忘れるべからず
浜松市中区の初めて利用したコンビニ店で、バッグを持参して買い物をした。会計の際、店員に「バッグを貸してください。(商品を)入れますよ」と、声をかけられた。何げない気遣いだが、初めて言われたので新鮮だった。 学生時代の飲食店アルバイトの経験則だが、接客は慣れると、「ほどほど」になりがち。体力を温存しつつ、客に最低限の愛想を示すことができる“及第点”が分かってしまうからだ。コンビニ店員は手際の良さからベテランに見えた。しかし、さらりと基準以上のサービスを提供した。 自分はどうだろう。まもなく入社4年目。心のどこかで及第点を探してはいないか。「初心忘れるべからず」とはま
-
「パルパル」行きたくなるね 浜松学芸高生がポスター 遠鉄バスに掲示へ
浜松市中区の浜松学芸高地域創造コースの生徒が、浜名湖パルパル(西区)の魅力を発信するポスター6種類を制作した。同園で14日、完成したポスターのお披露目会が開かれた。ポスターは7月末まで、中区と西区などで運行する遠州鉄道の路線バス4台の車内に掲示する。 パルパルを運営する遠鉄観光開発(西区)と同校のコラボ企画。通学利用が多い路線バスに着目し、中高生などの若い世代の来園促進につなげる。 ポスターは高校生が友人同士で同園を満喫する様子を写した写真などを使い、SNSでの流行を意識して「今日は何パル?」など目を引くキャッチコピーをつけた。2年の牧田心路さん(17)は「バスでは多くの中高生の目に入る
-
追悼キャンドル 常葉大浜松から浜松西RCへ継承 11日、浜松市中区 東日本大震災12年
常葉大浜松(浜松市北区)の学生が中心となって続けてきた東日本大震災の犠牲者追悼と復興祈念の行事「3・11復光キャンドルナイト」を今年は、浜松西ロータリークラブが引き継ぐことになった。市民の防災意識の向上を目指して11日夕、中区のアクト通りで明かりをともす。 数千本のろうそくで文字を描くキャンドルナイトは、被災地でボランティアに打ち込んだ学生らが使命感から始めた。震災の翌年からほぼ毎年継続し、震災の記憶を後世に伝えようと取り組んできたが、コロナ禍で活動が制限されるなど、持続が困難となった。学生らの実行委員会は2022年を最後に、同行事の休止を決めた。 だが、過去2回の運営に協力してきた同ロ
-
インドの児童とオンライン交流 浜松市浜北区の小学校
浜松市浜北区の北浜北小は2日、インドの小学校とオンラインで交流する特別授業を行った。6年生が授業で英語を学んだ成果を生かし、国際交流を体験した。 同国タミル・ナードゥ州のオックスフォード小の児童とビデオ通話でつないだ。互いに英語で得意なスポーツや教科、趣味などを交えた自己紹介をした。こま遊びや百人一首、寺院など日本文化も伝えた。 鈴木透冴君(12)は剣道が得意と話し、カメラの前で竹刀を振って実演した。相手校の児童が「算数が好き」と話すと、感心して驚く声が教室に響いた。 北浜北小外国語担当の山本展子教諭(59)の交友関係を介して、初の交流授業が実現した。
-
災害デマ AIが見極め 浜松市、情報収集にSNS活用
ツイッターやインスタグラムなど、日々膨大な量の情報が投稿される交流サイト(SNS)。自然災害の発生時には速報性や情報量などの“強み”が注目され、人々の暮らしを守るために活用しようとする取り組みが全国の自治体で進む。浜松市は2023年度当初予算案に関連費用として1千万円を盛り込んだ。悪質な投稿などで信ぴょう性の課題が指摘されることもあるSNSだが、どうすれば災害対策に効果的に役立てられるのだろうか。 浜松市が導入を検討しているのは、SNS上に投稿された災害情報をAIが収集するシステム。「浜松」「洪水」「火災」など、場所や事象をキーワードで絞り込むと、関連する投稿を即座
-
地元児童 優雅に浦安の舞 3年ぶり奉納 浜松・八柱神社
浜松市西区村櫛町の八柱神社で19日、同区の庄内小6年生1人と村櫛小5年生3人が、地域の安寧や新型コロナ収束を願う「浦安の舞」を3年ぶりに奉納した。 あでやかな衣装に身を包んだ4人が雅楽に合わせて華麗に舞い、見守る地元住民らを魅了した。扇を広げて優雅に振ったり、鈴の付いた短剣をタイミング良く鳴らしたりと、1月末からの稽古の成果を披露した。 同町の「浦安会」が企画し、2001年から毎年行っていたが、新型コロナの影響で21、22年は中止した。徳増善幸会長は「文化を継承していくとともに、子どもたちが地域を愛する気持ちを育んでくれたら」と話した。
-
市民ランナー4327人、浜松を疾走 3年ぶりシティマラソン
第19回浜松シティマラソン(浜松市などでつくる実行委主催)が19日、同市中区の四ツ池公園陸上競技場を主会場に開かれた。市民ランナー4327人が、雨上がりの市街地を疾走した。3年ぶりの開催。 市役所前をスタートしてJR浜松駅北側など中心街を通り、航空自衛隊浜松基地南側で折り返す21・0975キロメートルのコース。例年は1・5キロ、5キロの2種目も実施してきたが、今年はハーフマラソンの1種目10部門のみ実施した。3861人が完走した。 ハーフマラソン29歳以下の部の男子は、酒井一さんが1時間7分29秒、同部の女子は室伏ほのかさんが1時間20分04秒でそれぞれ優勝した。
-
タグラグビー楽しもう 元日本代表・斉藤さん指導 浜松市南区で教室
浜松南ロータリークラブは18日、タグラグビーの練習会と大会を南区の可美公園総合センターで開いた。静岡県ラグビーフットボール協会の協力で元ラグビー日本代表の斉藤祐也さん(45)が講師を務め、小学生から50代までの参加者は高く上がったボールを取る練習や走りながらボールを味方にパスする練習に汗を流した。 タグラグビーは、腰の左右にタグを付けてプレーし、タックルなどぶつかるのは禁止。ボールを持った選手を止めるためにタグを取って行う。参加した約160人は、ボールをドリブルしながら走る練習ではボールの不規則な動きに苦戦した。斉藤さんは「細かくボールを蹴って」と助言した。 練習会後は実際に試合をして楽
-
佐鳴湖をもっときれいに ごみ問題解決、魅力発信を 浜松・佐鳴台中1年生が発表
浜松市中区の佐鳴台中は17日、佐鳴湖に関する課題を探る探求学習の成果発表会を同校で開いた。総合的な学習の一環。1年生約90人が、ごみ問題や魅力発信といった各自のテーマで課題解決に向けた提案などを行った。 生徒たちは、昨年の8月末から調査を進めてきた。市の担当職員や環境保護に取り組む地元有志団体から講話を受けたり、フィールドワークを行ったりして理解を深めた。 発表会では湖の現状などの調査結果を示した上で、ごみ問題の解決や観光客誘致策として、「ごみ箱の設置数を増やすべき」「メディアで取り上げてもらう」などと、意見を出し合った。 中川歩美さん(13)は「自然が豊かな湖の魅力を知ることができた
-
袴田さん支援団体 アメリカの冤罪救済学ぶ 浜松で勉強会
現在の静岡市清水区で一家4人を殺害したとして死刑判決が確定し、裁判のやり直し(再審)を求めている袴田巌さん(86)=浜松市中区=の支援団体は18日、冤罪(えんざい)救済運動を学ぶ勉強会を同区の浜松復興記念館で開いた。イノセンス・プロジェクト・ジャパン(旧・えん罪救済センター)副代表の笹倉香奈甲南大法学部教授が講演した。 同組織は1990年代に米国で始まった冤罪救済活動「イノセンス・プロジェクト(IP)」がモデル。笹倉教授はIPでの実務経験を踏まえて米国の冤罪研究の歴史を振り返り「米国は30年前までは冤罪救済の意識が低かったが、30年をかけて過ちを正そうとする司法文化が築かれた」と解説した。
-
静岡人インタビュー「この人」 航空自衛隊第1航空団司令兼浜松基地司令に就いた 伊藤顕さん(浜松市西区)
防衛大卒業後に入隊。第1高射群司令や南西航空警戒管制団司令などを歴任し、2022年12月23日付で現職に就いた。若手パイロットの育成や基地運営を統括する。空将補。浜松基地の第1術科学校長も務めた。東京都出身。57歳。 -就任の抱負を。 「浜松基地では、パイロットの証しとなるウイングマーク取得に向けた操縦学生の育成をはじめ、航空機や通信機材などの整備に関する教育も長年行われ、まさに教育の原点の場といえる。また、警戒や救難の任務にあたる第一線の部隊が配備され、空の防衛体制の拠点でもある。航空自衛隊における浜松基地の重要性を十分に認識し、全力で職務に当たりたい」 -特に重視して取り組むことは
-
高校生、自転車事故防げ 現場点検結果踏まえ対策発表 浜松市中区
浜松中央署の協力を受けて、高校生が互いに交通安全を呼びかける自転車事故防止プロジェクトで、浜松市中区の3高校の生徒がこのほど、各校周辺の事故や交通違反の多発場所を点検した結果を中区の市立高で発表した。 同高と浜松商高、浜松城北工高の代表生徒がそれぞれ、事故が頻発する原因や事故防止策を資料にまとめた。運転者の不注意を防ぐための交通安全運動の実施や、見通しが悪い交差点では自動車に限らず、自転車も思いやりのある乗り方を心がけることが重要などと結論づけた。 浜松城北工高2年の伊藤颯太さん(17)は「交通安全意識がより高まった。周りの人の命を守ることにつなげたい」と振り返った。発表を聞いた同署の古
-
子の食事は豆など基本 NPO法人が浜松で教室 親らが悩み共有
NPO法人はままつ子育てネットワークぴっぴは5日、父親と母親のための子育て教室「子どもの食べるについて解決したい!」(静岡新聞社・静岡放送後援)を浜松市西区の雄踏文化センターで開いた。市内の夫婦ら14組が子どもの食事における悩みを共有し、学びを深めた。 管理栄養士の加藤友季子さん(61)=中区=が講師を務めた。食材の頭文字を取った「まごわはやさしい」を基本とし、豆やゴマ、ワカメ、野菜の摂取を勧めた。食に関わる現代の問題として、糖質や添加物の取り過ぎに伴うビタミンとミネラル不足を挙げ、糖質は極力玄米や芋から取り、ファストフードは控えるよう注意を促した。 受講者から「食の好みに偏りがある」「
-
浜松・東区の坪井さん 「海坂」俳句大会最高賞
静岡県西部を中心に活動する俳句結社「海坂」はこのほど、新年俳句大会を浜松市中区の福祉交流センターで開いた。 会員93人が2句ずつ寄せた計186句の中から、特選最高賞の「天」には坪井孝之さん(83)=東区=の「餅のごと 赤子受け取る 初湯殿」を選んだ。久留米脩二主宰ら11人が選句し、講評した。 発行する月刊俳誌「海坂」は創刊78年目で、2023年1月号で通巻922号を迎えた。22年度の年間賞の授与も行った。受賞者は次の通り。 海坂賞 鈴木保美江(中区)▽濤声賞 小山えつ(同)西田躬穂(天竜区)▽帆走賞 鈴木純子(袋井市)▽新人賞 佐藤正巳(森町)鈴木利育(中区)▽奨励賞 大草高(袋井市)
-
記者コラム「清流」 初めての推し
先日、人気男性アイドルグループのツアーが袋井市のエコパアリーナであった。チケットを当てた知人に誘われ、ファンではなかったが、自宅から遠くなかったので、ついて行ってみた。 これまで「推し」ができたことはなく、アイドルのコンサートは人生初。期待はせず、あくまで熱量の体験が目的のつもりで会場に入った。 想像以上だった。何より、彼らのプロ根性に心を動かされた。歌だけでなく、激しいダンスまで完璧に合わせ、常に笑顔を振りまいて終演。日頃のテレビ番組やドラマの仕事をこなしながら仕上げていることを考えると、半端ではない努力がうかがえた。 自分もプロ意識を持たなければ。活力が湧いた。そうか、これが推すと
-
食文化を未来へ 職人から“直伝” 浜松湖東高生、和菓子作り挑戦
浜松市西区の浜松湖東高は1日、和菓子職人を講師に迎え、文化継承を目的にした食育授業「食から未来をつくる」を開いた。茶道部とホームメード部の生徒計約20人が菓子作りに挑戦した。 中区の浜松調理菓子専門学校の鈴木雄介教諭(37)が講師を務めた。材料の分量や菓子の形成方法、生地の染め方など上生菓子の作り方を指導し、「茶道で使う菓子の色は、淡くもやや濃いめに」などと助言した。 生徒は蒸したての熱い生地をこねたり、あんを包んだりする作業に打ち込んだ。2年三浦麻璃亜さん(17)は「日ごろは洋菓子の方が食べる機会が多いので、和菓子の魅力を知ることができてよかった」と話した。
-
奥浜名湖の魅力発信 常葉大浜松生がイベント
浜松市北区の常葉大浜松キャンパスと奥浜名湖商工会が連携して地域を盛り上げるイベント「イイじゃん!おくはまなこ」(静岡新聞社・静岡放送後援)が29日、中区の市ギャラリーモール「ソラモ」で開かれた。 同大経営学部の学生でつくる地域貢献サークル「Cocoa(ココア)」が企画した。奥浜名湖の飲食店や商店が出店し、三ケ日みかんが入った大福や、三ケ日牛を使ったハンバーガーなどを販売した。 開会式では同大生らでつくる和太鼓団体「和音」が演奏を披露。市博物館の職員による徳川家康に関する講演やゆるキャラとのグリーティングも行われ、来場者を楽しませた。 同サークル代表の4年宮川晃汰さん(21)は「新型コロ
-
男性の家事・育児、課題は 夫婦ら参加し講座開講 浜松市中区
浜松市中区の「あいホール」で28日、男性の家事・育児参加の重要性を考える講座「両立パパの基本の『キ』」(市主催、NPO法人浜松男女共同参画推進協会企画・運営)が始まった。3月まで全3回開く。 県立大男女共同参画推進センター長の犬塚協太教授が講師を務め、市内の夫婦ら5組が参加した。 犬塚教授は、日本の男性の家事参画は先進国の中でも遅れていて、育児休暇の取得率も女性に対して依然低い水準と説明。長時間労働の常態化や職場の理解不足などが要因と主張した。対応として改正育児・介護休業法の施行を追い風に同僚と声を上げたり、転職も視野に入れたりすることが重要とした。 次回は2月25日。先着順で若干名、
-
こま回ったよ 浜松・瑞穂小児童、昔の遊びに挑戦!
浜松市中区の瑞穂小は27日、児童が日本の昔遊びを体験する「昔から伝わる遊びを体験しよう」を同校で開いた。1年生約110人が地域の高齢者にコツを教わりながら昔遊びに挑戦した。 ボランティアで集まった地元のシニアクラブのメンバーら約25人がこまやけん玉、竹とんぼなどを準備した。児童は教室や体育館を巡りながら高齢者にこまの回し方や竹とんぼを飛ばすタイミングなどを教わり、昔遊びを通じて交流を深めた。 高倉瑠夏さん(7)は「最初はこまをうまく回せなかったけど、教えてもらって回すことができたのでうれしい」と笑顔を見せた。
-
主食は甘くないバナナ!? カメルーンとオンライン、協力隊高須さんと交流 浜松・上島小で学習会
浜松市中区の上島小は27日、国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員としてカメルーンで活動する高須はるなさん(28)と同校をオンラインでつなぎ、多文化理解を目的とした学習会を開いた。 発達支援学級の3~6年生14人が高須さんからカメルーンの特徴や文化を聞き取った。国の位置や国旗、日本との時差がクイズ形式で出題されると、積極的に手を上げて答え、楽しみながら理解を深めた。 植物と肉やエビを煮込んだ人気の国民食「ンドレ」など、カメルーンの食文化も学んだ。主食が「プランタン」と呼ばれる甘くないバナナと知り、驚きの声も上げた。 高須さんが「自分にとっての当たり前は、世界では当たり前ではないかも
-
「家康弁当」3種発売へ 遠州の食材、綿紬PR 浜松の2社コラボ
浜松市浜北区の仕出し料理の竹泉(木俣昭彦社長)と、同区の遠州綿紬(つむぎ)販売のぬくもり工房(大高旭社長)は25日、大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせたコラボ弁当3種を発表した。出世魚とされるセイゴや三ケ日牛などの地元食材を使った弁当に遠州綿紬のランチョンマットを添えた。28日から販売する。 異業種とのコラボ商品を模索していた竹泉が、同じ浜北区で、肌触りの良い綿紬を手掛ける同工房に協力を依頼した。遠州の食材と工芸品の魅力を発信しながら、地元を盛り上げたいと意気込む。 弁当には、フレイル(虚弱)予防を目指す「パワーフード」をふんだんに取り入れた。セイゴの天ぷらやうなぎいもを盛った「家
-
書きぞめ力作2000点 浜松・中区で西部地区展
静岡県書きぞめ展の西部地区展(県書道連盟主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が24日、浜松市中区のクリエート浜松で始まった。29日まで。 県西部の幼児から一般まで、8544点の応募作品の中から、知事賞を受けた優秀作品など2千点余りを紹介している。小沢花游実行委員長は「レベルが年々上がっている。努力や個性が表れた見応えのある作品がそろった」と話した。 知事賞は次の通り。 植松瑞葵(浜松西小1)天野陽奈(浜松佐藤小2)尾上湖奈(浜松内野小3)小野寺美桜(同4)幸田埜愛(磐田竜洋西小5)近藤綾音(菊川堀之内小6)久野深琴(浜松東陽中1)朝倉綾音(磐田南部中2)溝口智咲(掛川城東中3)大野未鈴(浜
-
記者コラム「清流」 はやるだけある「プチ断食」
最近、食に気を使う。「25歳になると急にくる」。迷信だと高をくくっていたが、本当らしい。25歳になった昨年あたりから、食べた分が体重に表れるようになった。 ラーメンには大盛り白米、夜は時間を気にせずに「どか食い」。いくら食べても太らない魔法の期間は終わりを迎えた。朝、昼にしっかりと食事を取り、夜は抜くか豆腐だけにするようになった。続けていると明らかに体の調子が良い。意外な発見だった。 近年よく聞くファスティング。海外かぶれの単なるはやりだと思っていた。調べてみると今や多様なファスティングドリンクが販売され、浜松市内では泊まり込みの体験プランを用意する寺もある。 はやりにはそれなりの理由
-
バスケットボール三遠 ホーム戦に浜松の小中生招待 アツミテック
自動車部品メーカーのアツミテック(浜松市中区)は19日、東区の浜松アリーナで2月11、12の両日に行われるバスケットボール男子Bリーグ三遠ネオフェニックスのホーム戦チケットを市教育委員会に寄付した。市内の小中学生と保護者を無料招待する。 中区の市教委で行った贈呈式で、鈴木秀幸社長が「バスケットを観戦して子どもたちに感動を味わってもらい、スポーツを通じた地域活性化に貢献したい」と話し、宮崎正教育長にチケットを模したパネルを手渡した。 市教委は申し込み方法を記したチラシを市内各校に配り、観戦希望者を両日300人ずつ募る。
-
注染そめの魅力じっくり 華やか反物やパネル展示 浜松科学館
浜松市中区の浜松科学館で31日まで、地場産業の魅力を伝える「浜松注染そめ企画展」(遠州産地振興協議会主催)が開かれている。 浜松注染そめの特徴を紹介するパネル展示や製作工程を解説する動画を用意したほか、製作に必要な型紙、やかんなどの道具、注染そめで仕上げた手ぬぐいも展示している。花やチョウなど華やかな柄に染められた長さ約12メートルの反物が来場者の目を引く。 同協議会は、遠州地域の繊維事業者や団体を中心に組織され、地元の繊維産業発展を目指した活動などに取り組む。
-
子どもたちを支援 遠州信金が35万円 浜松市社協に寄付
遠州信用金庫(浜松市中区)はこのほど、市社会福祉協議会に35万円を寄付した。経済的に困難な子どもたちの支援を目指す「えんちゃん応援SDGs定期預金」で募った寄付金を充てた。 同信金の秋元俊彦業務執行役員が同区の市社協事務局を訪ね、山下文彦常務理事に目録を手渡した。秋元業務執行役員は「地域の皆さんの生活が豊かになるよう、活用していただきたい」と託した。 寄付金は子ども食堂の運営費などに充てられるという。
-
爽快 水上スキー初滑り 浜名湖で愛好者「今年も健康で」
浜名湖を拠点に活動する「舘山寺水上スキー愛好会」(高橋孝始会長)は1日朝、新春初滑りを浜松市西区の舘山寺マリーナで行った。42回目を迎えた恒例イベントで、市内や愛知県などから会員約20人が参加した。 この日は水温7度で風が弱く、湖面の波は穏やかという好条件に恵まれた。スキー板を履いた4人が新型コロナウイルスの収束や1年の安全と活躍を祈念しながら、湖上に繰り出した。横一列に並んだ4人は日の丸の旗を掲げながら、水面に陽光が反射する内浦湾を1周した。 ウエットスーツを着用せず、海パン姿で臨んだ近藤俊吾さん(45)=愛知県刈谷市=は「入水時はさすがに寒かったが、滑り始めたら気持ちよかった。今年も
-
けがれ落とし健康願う 年越しの大はらい式 浜松秋葉神社
火の神を祭る浜松市中区三組町の浜松秋葉神社(袴田哲司宮司)で31日夜、1年のけがれや厄を落とす恒例の「年越しの大祓(おおはらい)式」が行われた。 地元の住民ら参拝者は人をかたどった「形代(かたしろ)」に名前や住所を書き記し、体をなでてけがれを移した。参道に設けられた「忌み火」に形代を入れて焼き、新年の健康や安泰を祈った。 神社には、徳川家康が浜松城に入城する際に城下の安全と武運長久を願って裏鬼門に迎えたとされる火の神が祭られている。
-
支援の仕組み確立が課題 “助け”積極要請も重要 静岡市障害者協会/牧野善浴会長に聞く【障害者と生きる 第4章 災害㊦】
静岡市障害者相談推進センターの管理者で市障害者協会の牧野善浴会長は、障害福祉の課題解決へ向けた行政との協議会などに出席する一人。渡辺隼[しゅん]さん(25)を1人で介護する父裕之さん(59)ら福祉サービス利用者の相談にも応じてきた。台風15号の影響で発生した大規模な断水被害から見えた災害時の要配慮者支援対策の課題をはじめ、現在の福祉サービスの実情を聞いた。 -台風15号による災害を経て、要配慮者支援対策をどのように分析しているか。 「10月7日の市災害対策本部会では、調査により『地域や支援サービスとつながりがあり、医療的支援を要する世帯はなかった』と報告されているが、疑問が残る。今回は、
-
災害対応功労で感謝状 浜松河川国道事務所が5社に
国土交通省浜松河川国道事務所は22日、災害対策関係功労者表彰式を浜松市中区の同事務所で開き、5社に感謝状を贈呈した。 5社は本県に被害をもたらした9月の台風15号の際に排水ポンプ車の運搬や排水作業に尽力したり、山形県を中心とした8月の大雨浸水被害で車両運行業務に従事したりした。式では、名久井孝史事務所長が「地域の皆さんに安心をもたらしていただいた。引き続き災害対応に協力をお願いしたい」と述べた。 感謝状を受けたのは次の通り。 セノン静岡支社(静岡市葵区)日本ロード・メンテナンス名古屋営業所(名古屋市)3MEN(御前崎市)落合組(菊川市)諸田建設(同市)
-
伊藤新司令が着任 「前進と健全を」 航空自衛隊浜松基地
航空自衛隊浜松基地(浜松市西区)で23日、第1航空団司令兼同基地司令に就いた伊藤顕空将補(57)の着任式が開かれた。伊藤司令は隊員ら約200人を前に「前進と健全を方針に掲げる。常に改良を目指して計画的に行動し、不具合があれば見直しながら任務を遂行することが重要だ」と訓示した。 航空隊教育の第一線として若手の育成・教育を重要テーマに掲げた。「浜松基地は教育の総本山。日本の安全のために必要な訓練、教育に、手を緩めず全力で取り組む」と強調した。地域社会との融和については「活動には周辺住民の理解と協力が不可欠。積極的に交流を図りたい」との姿勢を示した。 東京都出身。防衛大卒業後、北海道の第3高射
-
ブラジルの菓子作り体験 浜松学院大生が児童ら指導
浜松学院大(浜松市中区)の学生による料理講座「クレピオカを作ろう」が18日、東区の蒲協働センターで開かれた。市内の小学生とその家族6組がブラジルの菓子作りを楽しんだ。 クレピオカは、タピオカ粉を使った生地を焼いて食べるブラジルのクレープ風菓子。児童らは学生の手ほどきを受けながら、タピオカ粉と卵を混ぜ合わせてフライパンの上で慎重に焼き、薄く丸い形に整えた。焼き上がると、チーズやハム、バターなどを挟んで味わった。 木村心大君(蒲小2)は「初めて食べた。焼くのが難しかったけど、モチモチでおいしい」と笑顔で話した。 生涯学習の推進に取り組む市と大学の連携事業の一環。同大現代コミュニケーション学
-
記者コラム「清流」 神奈川から見た浜松の運転
出身と育ちが神奈川県のため、就職と同時に初めて静岡市に来た。運転が荒いドライバーが多いという印象を受けたのを覚えているが、昨年、浜松市に着任してから、そのイメージがより一層増した。 特に驚いたのが、方向指示器を出さない運転者の存在。車線変更の際、しばしば目にする。右左折時に出さない車に、冷や汗をかいたことも。地元で運転していた頃は遭遇したことがなかったので、カルチャーショックを受けた。浜松は魅力が多いだけに、マイナス印象がもったいない。 人口10万人当たりの人身事故件数で、政令市ワースト1位が長年課題となっている浜松市。11月は市内で4人が交通事故で尊い命を落とした。車は凶器であるということ
-
浜松とスイスの児童絵画交流展 18日までクリエート浜松
浜松市とスイスの首都ベルン市の小学生を対象した「第12回子ども絵画交流展」(同展実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が13日、中区のクリエート浜松で始まった。18日まで。 両国の市民団体によるスポーツ交流をきっかけに始まった展示会で、世界へ目を向けてもらうのが目的。会場では、最優秀の浜松市長賞に選ばれた内野小3年石川よつはさんの作品「しあわせの食」など、「食と環境」をテーマにした計271点を紹介している。17日に表彰式を行う。 主な入賞者は次の通り。 浜松市教育長賞 外山千隼(気賀2)▽市美術館長賞 鶴見琥珀(同5)▽市文化振興財団賞 石田咲之佑(上島2)▽平野美術館長賞 三枝律人(
-
故郷・気仙沼の風景画など並ぶ 浜松市中区で伊東さん個展
浜松市中区の絵画愛好家伊東斉さん(69)の個展が13日、同区のクリエート浜松で始まった。18日まで。 伊東さんは絵画教室「アトリエ・オリーブの木」(同区)の教室生として絵画の腕を磨く。自身の肖像画や故郷の宮城県気仙沼市の風景、東北地方の祭りの様子などを題材にした油彩やアクリル画約30点が並ぶ。 伊東さんは「東日本大震災から復興しようとする気仙沼の力強さなどを感じてほしい」と話す。
-
高齢者向け「おでかけマップ」作成 同好会活動の場所など紹介 浜松市中区の協議体
高齢者の孤立化防止を目的に、浜松市中区の地域包括支援センター元浜圏域協議体がこのほど、同区の北、曳馬両地区のシニアクラブや同好会の活動場所を紹介するA3判の「おでかけマップ」を作成した。7日、同区の市福祉交流センターでお披露目した。 1人暮らしなどの高齢者の外出を促すために、3年前からマップの作成を準備してきた。今後、北、曳馬地区の全世帯約1万9500戸に順次配布するという。 協議体は市高齢者福祉課と市社会福祉協議会浜松地区センターが運営を支援し、年に数回の会合を開く。自治会関係者や民生委員らを交え、地域の生活支援などについて意見交換している。
-
特産「エシャレット」 出荷規格を確認 浜松市南区で目ぞろい会
浜松市南区五島地区特産の香味野菜「エシャレット」の目ぞろい会がこのほど、同区のJAとぴあ浜松南営農センターで開かれた。 ラッキョウの若採りで、シャキシャキとした食感と癖になる辛みが特徴。11月から新物の出荷が始まり、ピークを迎えている。収穫は来年5月まで続く。 生産者が約5万本のエシャレットを運び込み、長さや品質、色などの出荷規格を確認した。エシャレット部会の小林靖和部会長(61)は「今年は台風の影響で、やや出荷が遅れたが、味に問題はない。ぜひ多くの人に食べてもらいたい」と話した。
-
年賀状で地域への感謝表現 浜松・佐鳴台中の生徒50人
浜松市中区の佐鳴台中の生徒有志約50人が5日、新年を迎えるのを前に地域への感謝の気持ちを表そうと年賀状制作に取り組んだ。 地元の筆ペン愛好家を講師に招き、生徒が年賀状に文字や絵を書き入れた。「あけましておめでとうございます」の一文で「夢」という漢字を表現するなど、目を引くデザインの年賀状がそろった。 2年の北井杏樹さん(14)は「アイデアを形に表現することが楽しかった」と感想を語った。年賀状は職業体験の授業で指導を受けた企業や自治会関係者に向けて出すという。
-
凧揚げ会など訪問 地区の魅力探る 浜松・曳馬小児童
浜松市中区の曳馬小と曳馬協働センターはこのほど、曳馬地区の歴史や魅力を児童が探る企画「曳馬の自慢を見つけよう、曳馬のことを知ろう」を行った。3年生約100人が3班に分かれ、地元の神社や企業、浜松まつりの凧(たこ)揚げ会などを訪問し、担当者の話に耳を傾けた。 高林町公民館を訪ねた班は、凧揚げ会の長谷川智章副会長(48)らから町の屋台などについて説明を受けた。1986年に完成した屋台を見学し、くぎやねじを使用しない構造や、当時約4千万円かかったとされる製造費、「雷様」が掘られた装飾などについて理解を深めた。
-
最優秀に三浦さんら 小学生人権書道・ポスター展 クリエート浜松で4日まで
浜松人権啓発活動ネットワーク協議会が主催する小学生人権書道・ポスターコンテスト作品展(静岡新聞社・静岡放送後援)が30日、浜松市中区のクリエート浜松で始まった。12月4日まで。 浜松、磐田、湖西の3市の小学校と特別支援学校から書道6394点、ポスター708点が寄せられた。各部門で優秀作品に選ばれた計177点を紹介している。 最優秀賞は、書道が「真心」を力強い筆遣いでしたためた佐藤小4年の三浦優さん、ポスターはヒマワリを描いて「みんなちがってみんないい」と記した赤佐小5年の竹内花さんが選ばれた。 このほかの主な入賞者は次の通り。 【書道】静岡新聞社・静岡放送賞 尾上湖奈(内野小3)▽中
-
障害者水泳教室代表「諦めず挑戦を」 浜松・北部中で特別授業
浜松市中区の北部中は28日、昨年の東京パラリンピック競泳の金メダリスト鈴木孝幸さん(35)=同市出身=らを輩出した障害者水泳教室「ぺんぎん村」の伊藤裕子代表(60)を講師に迎えた特別授業を校内で行った。伊藤さんは自身の可能性を信じることの大切さを説いた。 特別授業は同校区青少年健全育成会が企画した。伊藤さんは脳の仕組みを解説し、「できない」と思い込むことによって体にブレーキがかかり、成長が止まってしまう危険性があると指摘した。その上で「限界を決めず、好奇心を持って諦めずに挑戦し続けることが重要」と助言した。 障害者スポーツに携わるようになった経緯を振り返ったほか、障害の有無にかかわらず、
-
飲酒運転や暴走運転の追放訴え 浜松市中区でパレード
浜松市飲酒運転追放協会などはこのほど、飲酒運転や暴走運転の追放を訴えるパレードを中区中心街で行った。飲酒機会が増える年末を前に、帰宅途中の人や運転中のドライバーに向けて交通安全意識の高揚を呼びかけた。 同会や浜松中央署、浜松中央地区安全運転管理協会などの関係者約70人が参加した。「飲酒運転根絶」と記したプレートや「抜けだそうワースト1」と書いた横断幕を掲げ、JR浜松駅周辺などを行進した。
-
環境対策呼びかけ行進 浜松開誠館中・高生徒1000人
浜松市中区の浜松開誠館中・高は24日、気候変動への対策強化を呼びかける「グローバル気候マーチ」を同市中心街で行った。街頭でのマーチは3年ぶり。 同中高の生徒ら約1千人が、環境保護などを呼びかける手作りのボードやのぼり旗を掲げて同校を出発し、JR浜松駅や市役所の周辺を行進した。市役所前では、生徒が鈴木康友市長に環境に配慮した政策などを求める提言書を提出した。 同高2年の高橋世耀生徒会長(17)は「若者の未来が危機的な状況にあることを知ってもらいたい。市民の行動や気持ちに少しでも変化があればうれしい」と話した。 同校は国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)の推進など全校を挙げてグローバ
-
熱海土石流災害振り返る 盛り土、避難生活「問題今も」 浜松で静岡新聞記者講演・座談会
静岡新聞社・静岡放送は23日、熱海市伊豆山で2021年7月に発生した土石流災害を振り返る特別企画「記者が語る熱海土石流」の第2回講演を浜松市中区のプレスタワーで開いた。取材を担当した記者による講演や座談会、パネル展示を通じて教訓を探った。 講演は豊竹喬熱海支局長が行った。土石流の発生直後に撮影した土砂が商店街の道路に流れ込んでくる様子の動画や、捜索活動の写真を示しながら、被害の規模を説明した。 現在も避難生活を送っている世帯があることや、盛り土の責任を巡って裁判を控えていることを紹介し、「まだ問題が山積み。今後も熱海市の動きや住民の声を伝え続けることで、教訓を探っていく」と強調した。
-
笹瀬さん 俳誌主宰20年記念 浜松八幡宮に句碑
俳誌「みづうみ」は22日、笹瀬節子さん(83)=浜松市東区=が20年間にわたって主宰したことを記念し、ゆかりのある中区の浜松八幡宮境内に建立した句碑の除幕式を行った。 会員や関係者ら約100人が見守る中、笹瀬さんや桑島佳令宮司が白い幕を取り払い、句碑をお披露目した。句碑には、境内で枝を広げる県の天然記念物「雲立の楠(くもだちのくす)」を詠んだ作品「雲立楠の香放つ風の色」が刻まれた。 桑島宮司は「参拝者に句碑の存在を伝え、樹齢千年以上とされる雲立の楠の香りを感じてもらいたい」と祝辞を述べた。笹瀬さんは「100歳を目標に、これからも皆さんと一緒に俳句を楽しみたい」とあいさつした。 同誌は1
-
ヤングケアラーの実態紹介 浜松市が講演会、多機関連携支援訴え
浜松市は20日、大人に代わって子どもが家事や家族の世話をする「ヤングケアラー」の現状や支援法を正しく理解するための市民向け講演会を中区のホテルで開いた。会場とオンライン合わせ、約140人が参加し、実態を学んだ。 昨年度に県が実施した実態調査の結果、およそ22人に1人の子どもが家族の世話をしていることが明らかになり、認知度や関心の向上を目的に実施した。県こども家庭課こども家庭班の北川明宏副班長をはじめ、一般社団法人「ヤングケアラー協会」の理事や県ヤングケアラーコーディネーターの認定社会福祉士らが登壇した。 北川副班長は実態調査の結果を紹介しながら、当事者のケアの内容が多様化していることや発
-
えほん文庫15周年 浜松市西区で記念展示会 20日まで
浜松市北区三方原町の「えほん文庫」(大村由実さん主宰)の開館15周年を記念した展示会「みんなの展覧会」(静岡新聞社・静岡放送後援)が19日、西区入野町のツインギャラリー蔵で始まった。20日まで。 大村さんの次男で、ダウン症の剛輝さん(15)の絵画作品を中心に100点以上を出品した。動物を紙いっぱいに描いた作品や海に沈む夕日を写した絵が並ぶ。長女真由帆さん(23)が仕上げた家族の似顔絵や創作キャラクターのイラストも展示している。 えほん文庫は、障害の有無にかかわらない開かれた場として大村さんが自宅を開放し、絵本の読み聞かせや母親の交流会などを行っている。大村さんは「15年間の感謝を伝えるこ
-
コロナ最前線従事に感謝 看護師ら招きガーベラ収穫 浜松で生産者団体企画
浜松市内のガーベラ生産者らでつくる「浜松PCガーベラ」はこのほど、医療関係者を招いた収穫体験教室を西区深萩町のガーベラパッキングセンター近くのハウスで開いた。生産量日本一の同団体が、新型コロナウイルス対策の最前線で業務に当たる地元の医療従事者に感謝の思いを伝えようと企画した。 初日は、同区の西山病院の看護師や栄養士7人が参加した。看護師らはピンクや白、黄色など彩り豊かに咲いた約2千株のガーベラの中から、お気に入りの花を探し出して丁寧に摘み取った。 介護士の石川しげみさん(55)は「心が安らいだ。家で飾るつもりなので、家族も喜んでくれると思う」と笑顔を見せた。 体験教室は29日と12月6
-
高文祭書道部門 臨書中心に183点展示 クリエート浜松
静岡県内高校の書道部員が日頃の練習成果を発表する「県高校総合文化祭書道部門・第68回県高等学校書道展」(県高等学校文化連盟など主催)が18日、浜松市中区のクリエート浜松で始まった。20日まで。 50校から個人、団体の部に計183点を出品した。古典の臨書を中心に、楷書や草書など、さまざまな書体の創作作品などが並ぶ。団体の部は「夏目漱石の世界」や「平和への祈り」など、学校ごとにテーマを決めた作品も見られた。
-
堆肥化の仕組み学ぶ 浜松・有玉小でリサイクル講座
浜松市と廃棄物処理業のミダック(東区)、肥料原料製造・販売業のアサヒバイオサイクル(本社・東京都)は18日、堆肥化処理装置搭載の「移動式リサイクルカー」などを使った出前講座を東区の有玉小で開いた。5年生約100人がリサイクルの取り組みへの理解を深めた。 児童は微生物で生ごみの1次発酵を進めたり、生分解性プラスチックを分解したりしてリサイクルする仕組みを教わった。リサイクルカーの装置も実際に動かしてもらい、堆肥化の流れを見学した。 海洋プラスチック問題や国内外の食品ロスの現状を知る講話も行った。日頃から環境問題について学ぶ児童らが真剣な表情で聞き入っていた。
-
幼稚園の教室 ボランティアで塗装 協同組合浜松支部
静岡県西部の建築塗装会社や看板業者らでつくる県塗装看板業協同組合浜松支部はこのほど、浜松市中区常盤町の日本文教幼稚園でボランティアの塗装作業を行った。 組合員12人が同園の教室を塗装した。窓枠や扉をヤスリで丁寧に磨き、ブラシでほこりを落とした後、ローラーとはけを使って慎重にペンキを塗り進めた。 同組合は毎年、ボランティアで認定こども園や小学校などで塗装作業を行っている。鈴木雅拓浜松支部長は「きれいになった教室で有意義な遊びと勉強の時間を過ごしてくれれば」と話した。
-
注染そめ、慎重に 浜松科学館 小中生が手拭い製作
浜松市中区の浜松科学館でこのほど、浜松注染そめの体験イベント(遠州産地振興協議会など主催)が開かれた。2日間で市内を中心とした約60人の小中学生が地場産業の魅力に触れた。 参加者は浜松城をかたどってのり付けされた手拭いに慎重に染料を注ぎ、色鮮やかなグラデーションに仕上げた。発泡スチロールでオリジナルの家紋スタンプも作って押印した。二橋染工場(同区)の二橋教正社長らが指導した。 石黒心実さん(9)は「うまく染料を注げてきれいな色になって良かった」と喜んだ。 地場産業と、来年放送予定の大河ドラマに合わせて浜松城の近くに開館する「大河ドラマ館」をPRしようと企画した。製作した手拭いは開館後の
-
与進中バスケ部 白熱プレー披露 浜松・東区で「まつり」
浜松市東区の長上協働センターはこのほど、地域の交流促進などを目的にした「長上協働センターまつり」を開いた。最終日は与進中バスケットボール部員らがエキシビションマッチを同センター体育館で披露し、来場者を楽しませた。 部員らは鋭いドリブルや精密な3点シュートを次々と決め、白熱の試合を展開した。バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の三遠ネオフェニックスのOBが実況を行って会場を盛り上げた。 まつりは新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催。与進中の部活動を紹介するパネルのほか、書道や絵手紙など、地元同好会・団体の作品展示も繰り広げた。
-
山口選手(浜松日体高出)17日プロデビュー 浜名湖ボート
湖西市のボートレース浜名湖で17日から20日まで開かれる「中京スポーツもみじ杯」で、日本モーターボート選手会静岡支部所属の山口晃朋選手(21)=浜松市中区=がプロデビューする。 山口選手は浜松日体高時代は野球部に所属した。卒業後に日本大理工学部に進学。コロナ禍による長い自粛生活の中で、プロレーサーの道に挑むことを決意した。 1年間の厳しい養成訓練を経てデビューを迎える。山口選手の第131期生は約1200人の志願者のうち、デビューを果たしたのはわずか25人という。 初出走を前に、山口選手は「思い出のある地元開催で走れることがうれしい。まずは一走一走大切にして無事故で完走し、これからの成長
-
市街地マップにUD情報 市民団体と高校生が製作 浜松
浜松市の市民団体「こまたす推進プロジェクト」は、ユニバーサルデザイン(UD)を取り入れた同市の中心市街地のマップ製作に取り組んでいる。中区の市市民協働センターでこのほど、アイデアを出し合う会議を開いた。 同団体メンバーや地元高校生ら約10人が参加した。マップは公共施設や徳川家康ゆかりの史跡の紹介と併せ、各スポットの多目的トイレや音声案内の有無など、UD関連の情報を掲載予定。QRコードを付け、スマートフォンなどで視聴できる解説動画も用意するという。参加した高校生は「地図を邪魔しないようにQRを配置すべき」などと意見した。 プロジェクトは7月に開始した。参加者はこれまでにJR浜松駅や市内の施
-
浜松フロイデ合唱団「第九」本番へ 12月公演 団員練習励む
NPO法人浜松フロイデ合唱団(永嶋公一理事長)は12月3日午後2時45分から、ベートーベンの交響曲第9番を合唱する「ハママツの第九」(静岡新聞社・静岡放送後援)を浜松市中区のアクトシティ浜松で行う。本番に向けて団員ら約100人が練習に励んでいる。 1973年から始まった恒例イベントで、今年は大井剛史さんの指揮と富士山静岡交響楽団の演奏で合唱を披露する。 このほど、同区の浜松科学館ホールに集まった団員らが合唱指導の斎藤令さんのアドバイスを受けながら、歌い出しのタイミングや発声の仕方などを繰り返し練習した。 永嶋理事長は「苦悩を乗り越えて歓喜へ、というのが第九のテーマ。一丸となって歌い上
-
浜松大空襲など写真並ぶ 市遺族会、中区でパネル展
浜松市遺族会による写真パネル展が12月末ごろまで、同市中区の浜松復興記念館で開かれている。太平洋戦争中の浜松大空襲(1945年6月)などの写真展示を通じて、戦争の悲惨さを伝える。 空襲後の市内の様子をはじめ、太平洋戦争関連の「戦争遺跡」などを写真やパネルで紹介。会員がモンゴルのノモンハン事件関係地で遺骨収集に参加した際の写真も見られる。 遺族会の大石功会長は「同じような悲惨な出来事をくり返さないためには、決して風化させてはいけない。後世に歴史を語り継いでいきたい」と話した。 同会は今後も、同館を拠点に展示会や研修会、小学生らを対象にした語り部学習などを進め、戦争の歴史を語り継ぐ人材の育
-
ビオラ400株植栽、浜松青色会館周辺
浜松西青色申告会(伊藤升吾会長)は8日、浜松市中区の浜松青色会館周辺のプランターにビオラの苗約400株を植えた=写真=。 税を考える週間(11~17日)に合わせた地域貢献活動「花いっぱい・青色いっぱい運動」の一環。伊藤会長をはじめ、同会会員や浜松西税務署の花木浩和署長ら25人ほどが12個のプランターに色とりどりのビオラを植えた。雑草取りや清掃活動を行ったほか、地域住民に約1000株の苗を無料で配布した。 浜松駅北口では、消費税のインボイス制度や青色申告制度の理解促進に向けた広報活動をした。
-
郵便局で強盗対処訓練 浜松市中区
浜松市中区鴨江の浜松根上り松郵便局(鈴木道之局長)は9日、浜松中央署と連携し、刃物強盗への対処訓練を同局で行った。 犯人役の署員が窓口に近づき、「1000万円を袋に入れて持ってこい」と書いた紙を示した。さらに刃物を見せて「早くしろ」と怒鳴りつけて脅し、用意された現金を奪うと、逃走した。その後、署員が犯人役の服装や年代、身長をどの程度覚えているか質問した。 訓練後の講評では、記憶が新しいうちにメモに書き留めておくよう助言した。鈴木局長は「マニュアルを理解していても、体は思うようには動かない。日頃の防犯意識を全員でで高められるように努めたい」と話した。 カラーボールを逃走する犯人の足元付近
-
浜松まつりの歴史 浜松・入野小が勉強会 凧揚げ会、講師に招く
浜松市西区の入野小はこのほど、地元の凧(たこ)揚げ会関係者を同校に迎え、特別授業を開いた。3年生約75人が講話を通じ浜松まつりの歴史を学んだ。 飯尾哲示会長(72)ら6人が児童の疑問に答え、浜松まつりに参加する町の数や練りの文化、凧の作り方などを説明した。凧揚げの際に吹くラッパの音色も披露した。 青木瑠維君(9)は「知らないことばかりだった。いろいろな歴史があると勉強になった」と話した。 「入野町の自慢を伊豆下田まで発信しよう」をテーマにした総合学習の一環。同校は地域の神社や古墳、佐鳴湖のウナギについても調べ学習を進めている。学んだ成果は12月に、下田市の大賀茂小と浜崎小の児童にオンラ
-
粘土で作る人形100点 クリエート浜松、13日まで
浜松市西区の創作人形教室「アトリエ・ハウス・オブ・クレイ」の生徒らの作品を集めた「クレイメイト展」が13日まで、中区のクリエート浜松で開かれている。 教室の講師を務める瀬川明子さんと生徒8人の力作約100点が並ぶ。石粉粘土を使って成形し、着物や麻、シルクなどの布を貼り付けた人形が来場者を楽しませている。富士山と祭神「木花咲耶姫」をはじめ、竜やカッパ、ウサギなど多様な作品がそろう。瀬川さんは「心を穏やかにしたり、気持ちを安らげたり、見た人が思い思いの感性で楽しんでくれれば」と話した。
-
ウクライナ学生 童謡でもてなす 浜松・和地地区
浜松市西区の和地地区コミュニティ協議会はこのほど、第11回花川コンサート(静岡新聞社・静岡放送後援)を同区の和地協働センターで開いた。西区のオイスカ開発教育専門学校が受け入れているウクライナの留学生3人を招待した。 児童や住民有志が、同区湖東町の作曲家古橋迪夫さん(93)が手がけた童謡や唱歌を披露した。「虹でたよ」「とんちんかんのてんころりん」などを伸びやかに歌い上げ、留学生をもてなした。留学生が壇上で自己紹介したり、会場でウクライナ国歌を流したりするなど、国際交流を楽しむ場面も見られた。 コンサートは古橋さんの創作1000曲を記念して、2012年に始まった。
-
浜松・飯田小OBでベルリン五輪競泳金 杉浦重雄さんのパネル、母校に 青屋町の吉田自治会長寄贈
浜松市南区青屋町自治会の吉田和子会長(82)は4日、同区の飯田小の卒業生で1936年ベルリン五輪の競泳金メダリスト、故杉浦重雄さんのパネルを同校に寄贈した。 吉田会長が同校を訪れ、児童代表の6年松本夏歩さん(12)にパネルを手渡した。パネルは、杉浦さんの経歴や業績、顔写真などを紹介している。 受け取った松本さんは「パネルから、杉浦さんの生き方や考え方を学び、自分の夢をかなえるために生かしたい」と宣言した。 吉田会長は日頃から冊子や本などの制作を通じて、浜松市の歴史を後世に伝える活動に励んでいる。校内放送を通じて全校児童に「偉大な先輩がいることに誇りを持って、これからも目標に向かって勉強
-
生け花小原流支部 創立65周年で式典 浜松市中区
生け花の小原流浜松支部(藤田知佳子支部長)はこのほど、支部創立65周年の記念式典を浜松市中区のUホールで開いた。会員ら約250人が参加して節目を祝い、さらなる発展へ思いを新たにした。 藤田支部長は「少子高齢化に伴い、華道に取り組む人は減少しているが、花は心に安らぎを与えてくれる。若い世代にも広めてきたい」とあいさつした。 記念講演会は技術指導を担う小原流研究員教授の川上裕之さんがステージ上で生け花を実演した。小原流は自然の景色をそのまま表現するのが持ち味。秋をテーマにナナカマドやカエデ、ドウダンツツジの葉などを使った作品5点を披露した。
-
STOP温暖化 高校生と大学生が議論 実践へ「SNS活用を」 浜松市中区
浜松市内の高校生や大学生らを中心に、若い世代の市民が地球温暖化対策について話し合う「STOP温暖化若者会議2022」が3日、中区の市地域情報センターで開かれた。部活動などで環境問題に取り組む8校と、学生団体から約50人が参加した。 生徒らは日頃の活動について発表し合った後、6チームに分かれて、「地球温暖化対策をどう伝えればいい?」をテーマに意見交換した。「対策は知っているはずだが、行動に移せていない」「行動を起こす人が偏っている」など問題点を挙げ、対応を考えた。 SNSを活用する案が多く出たほか、影響力のある著名人への協力依頼や、アプリの開発など、多様なアイデアを提案した。 会議は市地
-
街中でスポーツ満喫 浜松・中区 親子連れ競技体験
街中で家族や友人と気軽にスポーツを楽しむ「まちなかスポーツフェスティバル」(同実行委主催)が3日、浜松市中区の市ギャラリーモールソラモで開かれた。立ち寄った親子連れなどが実際に体を動かしてスポーツの魅力に触れた。 会場には陸上競技やボクシングなど、さまざまなスポーツを体験できるコーナーが設けられた。自転車競技の体験では、富士市のプロサイクリングチーム「レバンテフジ静岡」の鈴木史竜選手(24)らが、子どもたちにロードバイクの乗り方を紹介した。高橋歩玖君(9)は「自転車を安定させるのが思っていたよりも難しかったけど、楽しかった」と話した。 このほか、eスポーツとして人気パズルゲーム「ぷよぷ
-
浜松・馬込川水門 どう整備 江南中生が見学、役割理解
浜松市南区の江南中はこのほど、進路選択の幅を広げる総合学習の授業で、同区の馬込川河口で整備が進められている「馬込川水門」の建設現場を見学した。2年生約50人が建設業の仕事の意義や馬込川水門の役割を学んだ。 建設業の仕事内容や事例を学ぶ講義を受けた後、馬込川水門の建設現場へ移動して工事の概要や工程を確認した。パネル展示や完成した水門のイメージ映像を仮想現実(VR)で見ながら、津波対策として期待される減災効果に理解を深め、防災意識を高めた。鉄筋の組み立て体験なども行った。 中村輝莉さん(13)は「水門について学ぶ機会がなかったので役割を知らなかった。地域を守る仕組みがあることに安心できた」と
-
書家土井さん主宰「福南会」が作品展 浜松市中区のギャラリー
磐田市の書家土井汀花さん(73)が主宰する福南会の作品展「第31回福南会書展」が27日、浜松市中区のしずぎんギャラリー四季で始まった。30日まで。 「自分の道を自分らしく表現する書」をテーマに、4~85歳の門下生らが書いた164点を展示している。「忘己利他」「脚下照顧」といった四字熟語、谷川俊太郎の詩や「世界に一つだけの花」の歌詞など自由な題材を、楷書、行書、草書とさまざまな書体でしたためた。土井さんがふすまほどの大きさの和紙に象形文字で一字ずつ表現した「森羅万象」も来場者の目を引く。 土井さんは「デジタルが発展しているが、若い人たちにも自分の手で文字を表現する楽しさを味わってほしい」と
-
精神科研究の成果発表 アクトシティ浜松で学術大会
第11回日本精神科医学会学術大会(静岡新聞社・静岡放送後援)が27日、浜松市中区のアクトシティ浜松で始まった。本県などの病院の精神科医師らが28日まで2日間、研究成果を発表する。 開会式で森隆夫大会長は「みなさまとともに精神医学の発展に努めたい。有益な意見交換をお願いします」とあいさつ。その後、「精神科医療の将来展望」と題して講演した。初日はうつ病治療、アルコール依存症の診断、統合失調症と作業療法などの分野で発表が行われた。 28日は、災害精神科医療、成人期ADHD、認知症医療などがテーマになる予定。
-
浜松北高美術部 OBら作品多彩 遠鉄百貨店で31日まで
浜松北高の美術部OB、OGらでつくる「カッパ会」の第17回美術展が26日、浜松市中区の遠鉄百貨店6階ギャラリー・ロゼで始まった。31日まで。 会員15人が絵画や木彫の力作約30点を出品した。雨が降る舘山寺(西区)をテーマにした抽象画や雪化粧の富士山を題材にした油彩画、浜松市動物園(同区)のトラを描いたパステル画などが並ぶ。 磐田市の田んぼで見つけたトラクターを水彩絵の具で表現した机昭治さん(80)は「旧交のつながりを大切にしながら、それぞれが絵と向き合っている。作者の思いが伝われば」と話した。
-
3年ぶり空の妙技 空自浜松基地「エア・フェスタ」 ファン5万人大歓声
浜松市西区の航空自衛隊浜松基地で23日、「エア・フェスタ2022」が開かれた。新型コロナウイルス禍の影響により3年ぶりの開催で、航空機ファンなど県内外から約5万人(同基地発表)が詰めかけ、「ブルーインパルス」の曲技飛行や展示航空機の撮影などを楽しんだ。 ブルーインパルスの6機は白いスモークを噴出しながら基地上空に現れ、背面飛行や至近距離での交差など高度な操縦技術と統率の取れた編隊飛行を披露した。青空に巨大なハートや星の形が描かれると、来場者から拍手が沸き起こった。 ▶写真特集 空自浜松基地エア・フェスタ2022(10月23日撮影) 救難ヘリコプターUH60Jは、ホバリング状態から隊員
-
浜名湖畔楽しく散策 浜松・西区でフェスタ 市内外から1000人
浜名湖畔を歩いて楽しむ「浜名湖ウオーク・フェスタ」(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が23日、浜松市西区の浜名湖ガーデンパークで開かれた。市内外から約千人が参加した。 参加者はガーデンパークを起点に13キロ、5キロ、3キロ、1キロの4コースに分かれ、園内や周辺でのウオーキングとノルディックウオークを楽しんだ。会場には特産品の屋台や、マッサージと体力測定を体験できるコーナーなどが設けられた。 実行委事務局の内藤寿子さん(46)は「家族、仲間と歩く楽しさや浜名湖の魅力に気づいてほしい」と話した。
-
空自浜松基地「エア・フェスタ」 復活のブルーインパルス「今年も感動を」 墜落事故40年、再開に地元の後押し
航空自衛隊浜松基地で23日、「エア・フェスタ2022」が開かれる。人気の曲技飛行チーム「ブルーインパルス」の飛行が予定されているが、今年は浜松基地航空祭の墜落事故から40年。事故を目の当たりにした浜松市中区高丘地区などの住民には衝撃的な記憶として刻まれ、当時を思い返す声も聞かれた。 1982年11月14日の昼。当時のブルーインパルスは超音速のT2ジェット練習機だった。6機編隊が急降下に入り、5色の煙を吐きながら放射状に広がりかけた瞬間、1機が墜落。ごう音とともに炎と黒煙が上がった。基地内で曲技飛行を見守っていた犬塚利雄さん(82)=同市中区=は「突然、黒煙が立ちのぼり、『まさか』と信じられ
-
インドネシア文化多彩に 浜松で4年ぶり「祭り」
浜松インドネシア友好協会はこのほど、「インドネシア・フェスティバルin浜松」を浜松市中区の新川モールで開いた。インドネシアの食文化や舞踊などを体験できる多彩なコーナーが並び、多くの来場客でにぎわった。 イスラム教の女性が頭と髪を覆う布「ヒジャブ」を体験できるコーナーや、インドネシア伝統の焼き鳥や焼きそばを味わえる出店などが並んだ。ステージでは伝統舞踊「ジャイポン」や竹製打楽器「アンクルン」が披露された。 2018年の初開催以降、新型コロナの影響で中止が続き、4年ぶりの開催。同協会事務局の木下英洋さん(53)は「今後は小規模でも毎年開催することで、日本人がインドネシアの文化を正しく理解し、
-
障害者との共生、実現へ 議論と柔軟変化 継続を【風紋】
障害者権利条約が2006年に国連に採択され、共生社会の実現は世界的な潮流となった。日本は11年に障害者基本法を改正し、14年に同条約の批准国となった。バリアフリー化をはじめ、共生に向けて設備整備などが進められているが、実現はまだ遠い先だろう。 浜松市は18~23年度を計画期間とする「第3次市障がい者計画」で、重点施策の一つに防災対策を挙げた。改正災害対策基本法によって策定が自治体の努力義務になった個別避難計画の作成を急ぎ、同意を得た高齢者などを含む市民約9800人のうち、約7千人分の整備を進めた。 ただ、要支援者全体では約18万5千人に上るため、市民理解や認知度の促進が課題といえる。県全
-
等迦会支部絵画展 発想力豊かに30点 23日までクリエート浜松
美術団体「等迦会」静岡支部会員による作品展が23日まで、浜松市中区のクリエート浜松で開かれている。 静岡支部展は33回目の開催で、県西部在住の11人と、創立会員2人(故人)の約30点を紹介している。枯れゆくヒマワリをとらえ、夏の終わりを表現した水彩画や、同市西区舘山寺の風景を描いたパステル画などが並ぶ。「高原」をテーマにしたという100号サイズの抽象画も来場者の目を引いている。鳥井孝爾支部長(77)は「題材や画材は自由。発想力が作品によく表れている」と見どころを語った。
-
絵画講師内山さん教室生 23日まで合同展 クリエート浜松
浜松市浜北区の絵画講師内山正己さん(75)の教室生による第4回合同展(静岡新聞社・静岡放送後援)が17日、浜松市中区のクリエート浜松で始まった。23日まで。 市内11教室で指導する内山さんの生徒108人が約220点を出品した。浜松市西区の「ぬくもりの森」を描いた水彩画、天竜川を題材にした木版画など市内の風景をはじめ、カンボジアやイタリアの街並みを表現した絵画も見られる。 内山さんは「生徒はこだわりを持って題材を選んでいる。作品から作者の情熱が伝わると思う」と話した。
-
支援学級生、元気に接客 生徒同士が交流 浜松・八幡中「小鳩カフェ」
浜松市中区の八幡中は12日、発達支援学級の生徒が企画・運営する喫茶店「小鳩カフェ」を校内で開いた。花や自然、江戸時代、アニメなどをテーマに取り上げ、各教室に装飾を施した「カフェ」で来店者を迎えた。 今回は1~3年の計39人が4教室に分かれて、保護者や生徒をもてなした。大きな声であいさつし、来店者を席まで案内したり、ジュースやお茶に菓子を添えて提供したりした。最後は「ありがとうございました」と声をそろえて見送った。 通常学級との交流促進などを目的とした毎年の恒例行事。来店した1年の石津吉平さん(13)は「(発達支援学級の生徒と)接することができて楽しかった」と話した。 (浜松総局・北井寛
-
ジョギングでごみ拾い+ポイント立ち寄り 浜松・佐鳴湖で「プロゲイニング」 住民20人競う
浜松市中区の富塚協働センターとプロギング浜松(久米秀幸代表)は10日、ジョギングをしながらごみを拾うプロギングと、制限時間内に指定されたチェックポイントに立ち寄るロゲイニングを組み合わせたイベント「プロゲイニング」を佐鳴湖周辺で開催した。 同センターと同団体が「SDGsスポーツ」として考案し、今回初開催した。地元住民20人が10チームに分かれ、佐鳴湖周辺の30カ所を巡りながらごみを拾ったり、写真を撮ったりしてごみの量や写真の枚数を競った。 久米代表は「活動を多くの市民に知ってもらい、楽しみながら市内のごみ問題解決に努めていきたい」と話した。 佐鳴湖の魅力を伝えるイベント「佐鳴湖パークデ
-
サークル労美 秋の作品展、多彩に150点 浜松市中区
静岡県西部の美術愛好家らでつくる「サークル労美」の秋の作品展(静岡新聞社・静岡放送後援)が16日まで、中区のクリエート浜松で開かれている。 会員30人による絵画や立体作品など約150点が展示されている。水彩やアクリル絵の具で描いた人物画や霧がかかった山を表現した日本画、墨を使った抽象画など、多彩な作品が並ぶ。障子紙で創作した立体のライオンも来場者の目を引いている。 岡本昌弘代表(61)は「多種多様な作品がそろった。来場して好きな作品を見つけてもらえたら」と話している。
-
天竜産材で積み木遊び、「間伐」も学ぶ 浜松市中区の上島幼稚園
浜松市緑化推進本部は5日、積み木遊びを通して森林の役割について学ぶ講座「間伐材の積み木で遊ぼう」を中区の上島幼稚園で開いた。 天竜森林組合の職員が講師を務めた。年長園児58人に、植林したスギやヒノキなどの森林を保全するために、間伐を行うことや間伐材を利用することが大切だと説明した。同本部が「緑の募金」を活用して用意した天竜区産の間伐材の積み木を寄贈すると、園児は高く積み上げたり、好きな形を作り上げたりして遊んだ。 講座は、森林整備の推進を目的に毎年、事前に申し込んだ幼稚園や保育園を関係者が訪問し、実施している。本年度は35園の応募があり、12月までに7園を訪れる。
-
記者コラム「清流」 不死鳥の復活に期待
バスケットのBリーグが開幕し、浜松、豊橋両市をホームとする1部三遠ネオフェニックスは初戦、浜松アリーナで強豪川崎と対戦した。白星は挙げられなかったが、白熱した接戦を繰り広げ、生まれ変わった姿をファンに印象づけた。 bjリーグ時代に3度の日本一を果たした名門も、直近3季の勝率は25%を連続で下回る低迷ぶり。昨季は西地区最下位と泥沼に沈んだ。降格がかかる今季、大改革を敢行した。千葉を優勝に導いた大野篤史ヘッドコーチや、MVP経験者のシューター金丸晃輔選手を迎え、巻き返しを狙う。 浜松に着任するまで、三遠の試合どころかBリーグすら見たことがなかった。今ではすっかり「ブースター」。赤き不死鳥の復
-
浜松・西部中生ら草取り 高齢者宅で「家事支援」
浜松市中区の西部中はこのほど、同校近隣の高齢者宅を訪問し、雑草取りボランティアを行った。同区の西地区社会福祉協議会が取り組む「高齢者家事支援」の一環。 生徒と保護者、同協議会員の計9人が、ボランティアを要望した同区鴨江の藤沢悠子さん(94)宅を訪れた。生徒たちは軍手をつけ、雑草を抜き取る1時間ほどの作業に汗を流した。 藤沢さんは「最近は腰が痛く、自分ではできない。本当に助かる」と感謝した。1年の伊藤梨瑚さん(12)は「喜んでもらえてよかった」と笑顔で話した。 高齢者家事支援は本年度から始まった取り組み。同校の生徒らが月に2回程度、高齢者の要望に応えている。
-
書家金沢さん力強く揮毫 浜松・龍雲寺で作品展、10日まで
浜松市西区入野町の龍雲寺で30日、ダウン症の書家金沢翔子さん(37)=東京都大田区=が揮毫(きごう)を披露した。10月1日から同寺で始まる作品展を前に、奉納した。 来場者が見守る中、縦1メートル、横3・6メートルの紙に大筆で力強く丁寧に「共に生きる」と書き上げた。「元気とハッピー、感動を胸に心を込めて書きました」とあいさつすると、大きな拍手を受けた。 金沢さんは揮毫に続き、マイケル・ジャクソンの曲に合わせキレのあるダンスも披露して会場を楽しませた。来春公開が予定される金沢さんのドキュメンタリー映画の撮影も実施。介護施設や福祉施設での上映に向け、今後クラウドファンディングを行うという。
-
ソフト金の渥美さん「夢実現へ挑戦続けて」 母校・浜松蒲小で講演
浜松市東区の蒲小は29日、同校卒業生で東京五輪ソフトボール金メダリストの渥美万奈さん(33)を講師に迎えた講演会を校内で開いた。渥美さんは6年生約170人に向けて、目標を持つことや継続することの大切さを伝えた。 渥美さんは小学生の頃からオリンピック出場を夢に見て、中学の時には部活とクラブチームを掛け持ちするなどして練習に励んだ。五輪でのプレー映像を紹介しながら、「辞めたくなったこともあったけど、周りの支えもあって日々成長してきた結果、活躍できた」と振り返った。 日記をつけることや基礎トレーニングの手を抜かないことなど、積み重ねの重要性を強調した。その上で「夢の実現に向け、小さな目標を立て
-
ポットマム寄贈 地域に笑顔運ぶ 浜松・庄内学園
浜松市西区の小中一貫校「庄内学園」はこのほど、中学の生徒が育てたポットマム(鉢植えの洋菊)約210鉢を地元の施設や住民に配った。地域貢献活動の一環として旧庄内中時代から続く取り組みで、54年目を迎えた。 生徒は1学期に苗を育て始め、夏休みは自宅で世話してきた。この日は1、2年生が自分で育てたポットマムを抱えて学校を出発し、公共施設や宿泊施設、飲食店などに届けた。 庄内協働センターを訪れた1年の山田陵央さん(13)は「職員や利用者が笑顔になってほしいと思い、大切に育てた」と話し、森下和之所長に手渡した。 3年生が育てたポットマムは、同地区と交流がある長野県箕輪町に送った。
-
手品愛好家や児童 稽古の成果を披露 浜松・西区で発表会
手品愛好家でつくる「浜松マジッククラブ」(滝本幸男会長)はこのほど、浜松市西区の入野協働センターで結成11周年を記念した発表会を開いた。 滝本会長はカードやチーフを使った手品を披露したり、金属のリング同士をすり抜けさせてつなげたりして来場者約80人を驚かせた。6月から同クラブに手品を学んだ同区の入野小の児童も出演し、ロープを棒のように直線にする技を見せ、稽古の成果を披露した。 県内を中心に活動する大道芸集団「てんとう虫」も登場し、獅子舞や和太鼓の演奏などで会場を盛り上げた。 同クラブは地域交流や後継人材の育成などを目的に、2011年から福祉施設や放課後児童クラブなどを巡る活動を続けてい
-
Bリーグ三遠 ホーム戦に浜松の児童招待 渥美モータース
浜松市などで店舗展開する自動車販売・整備「渥美モータース」(愛知県田原市)は27日、浜松市東区の浜松アリーナで10月1、2日に開かれるバスケットボール男子Bリーグ三遠ネオフェニックスのホーム戦チケットを市教育委員会に寄付した。市内の小学生と保護者計1000人を無料招待する。 中区の市教委で行った贈呈式で、鈴木啓太常務取締役が「子どもたちの教育の場の創出や地域交流に協力したい」と話し、宮崎正教育長にチケットを模したパネルを手渡した。市教委は申し込み方法を記したチラシを市内各校に配り、観戦希望者を募るという。
-
保育士の仕事学ぶ 南米系学校生徒が2日間 浜松
浜松市西区の南米系外国人学校「ムンド・デ・アレグリア学校」のインターンシップが27日、中区の保育園「ぬくもりのおうち保育 砂山町園」で始まった。県国際交流協会の定住外国人就労促進事業の一環で、3年生2人が2日間にわたって保育の仕事を学ぶ。 初日は、同園の花井直美施設長から仕事内容について説明を受けた。生徒は日々のスケジュールや園児の生活リズムを確認し、髪や爪の長さに気を配るなどの注意事項を真剣な表情でノートに書き込んだ。最終日は、園児と触れ合いながら仕事を体験し、保育についての理解を深める。 保育の専門学校進学を目指すマツモト・ナオミさん(17)=湖西市=は「ブラジル人と日本人の子どもの
-
写真愛好家7人 個性豊かな200枚 クリエート浜松で作品展
静岡県西部地区の写真愛好家でつくる「さわやかフォトクラブ」の作品展が27日、浜松市中区のクリエート浜松で始まった。10月2日まで。 月に一回集まって作品を見せ合い、意見交換しながら腕を磨く7人が約200枚を出品した。 情緒ある街並みの風景のほか、カモの親子やアオサギを捉えた写真など、個性豊かな作品が並ぶ。 「異様さ」を表現しようと夜にカラスを撮影した同クラブ発起人の芦屋けんいちさん(75)は「撮影者がどんな感情で撮ったのかを想像しながら楽しんでほしい」と話した。
-
セパタクローに挑戦 浜松船越小6年生、3選手と交流
浜松市中区の船越小に22日、セパタクローの水戸一希(32)、市川遥太(27)、坂本竜太郎(34)の3選手が訪れ、6年生約50人と交流した。 セパタクローは足や頭を使ってボールを相手のコートに蹴り込むスポーツ。主に東南アジアで伝統スポーツとして親しまれている。 選手たちは足の内側や太ももを柔軟に使いながらボールを扱う基本的な動きをはじめ、サーブやアタックなど実践的な技術も教えた。児童たちはその後、チームに分かれてゲームを楽しみながら競技の魅力に触れた。 試合で活躍した高林桜子さん(12)は「足でコントロールするのが難しかったけど、いいプレーをしたらみんなで盛り上がることができた」と笑顔を
-
陸軍墓地跡を清掃、供養 彼岸に合わせ浜松市遺族会
浜松市遺族会(大石功会長)は20日、中区住吉の陸軍墓地の跡地「住吉墓苑平和記念広場」で、秋の彼岸に合わせた清掃活動と供養を行った。 会員約20人が参加し、戦争で亡くなった兵士や犠牲になった市民を悼む「英霊顕彰之碑」周辺のごみや落ち葉を拾ったり、草木の枝を整えたりした。 大石会長によると、平和記念広場には1942年に戦没者を追悼する忠霊殿が建てられ、1万857柱の位牌(いはい)をまつっていた。老朽化のために2005年に解体されたが、現在でも800品を超える遺品などが埋められているという。 大石会長は「活動を続けることで広場の存在を周知したい。戦争の悲惨な歴史を後世に伝えることで、先人が望
-
不登校や障害児の進学について助言 学而会、浜松で説明会
発達障害や不登校の児童生徒向けの学習塾を運営する浜松市の一般社団法人学而会はこのほど、高校進学を考える子どもたちの保護者らを対象に「グレーゾーンの子どものための進学説明会」(静岡新聞社・静岡放送後援)を中区の市福祉交流センターで開いた。 寺岡勝治代表理事が進路の選択肢や情報について紹介した。全日制、定時制、通信制など高校の種類を挙げながら、卒業率や就職のしやすさなどの特徴を示し、「子どもの意思を尊重し、特性に合った進路を考えることが重要」と呼び掛けた。 高校に進学する前の準備として、自立性を育むことや同世代の子どもと関わることの重要性も説いた。
-
花々や風景など透明水彩画並ぶ 25日までクリエート浜松
浜松市東区の積志協働センターで活動する透明水彩画愛好家らの作品展が25日まで、中区のクリエート浜松で開かれている。 同センターで画家小杉春見さん(72)=東区=から指導を受けて透明水彩画の腕を磨く12人が30点を出品。ひまわりやアジサイなど四季を感じさせる花々や公園の風景など、色鮮やかな作品が並ぶ。小杉さんの作品2点も展示している。 ガーベラやユリを描いた足立憲雄会長(75)は「透明水彩の特徴である、にじみやぼかしの技法を楽しんでもらえれば」と来場を呼び掛けている。
-
ボッチャ体験会で高齢者と児童交流 浜松・篠原地区
浜松市西区の篠原地区青少年健全育成会と同地区社会福祉協議会は18日、住民交流の輪を広げようとボッチャの体験会を篠原協働センターで開いた。地元の高齢者と小学生約50人が参加し、世代間の触れ合いを楽しんだ。 ボッチャはヨーロッパ発祥のパラリンピック正式種目で、年齢などにかかわらず誰でも楽しめるのが特徴。チーム(6人)ごとに投げる位置を相談したり、相手チームの球をはじいたりと工夫を凝らして戦った。白い的球のすぐ近くに寄せる好投が出ると、拍手で喜びを分かちあった。 同地区社協の坪田勲さん(81)は「地域の高齢者と子どもの接点が希薄になってきている。誰でもできるスポーツで交流する機会を今後もつくり
-
コンビニ店の2人 詐欺被害未然防止 浜松西署が感謝状
浜松西署(田中尉公署長)はこのほど、特殊詐欺を未然に防いだとして西区のセブン-イレブン浜松桜台4丁目店の従業員服部頼子さん(63)、同区のファミリーマート浜松庄和町店の店長水野里香さん(57)に感謝状を贈呈した。 服部さんは7月21日、水野さんは8月2日にそれぞれ、70代男性が高額なプリペイドカードを購入しようとしたことから詐欺を疑って声をかけ、詐欺被害を防いだ。服部さんは「怪しいと思ったら積極的に購入目的を尋ねて被害を防ぎたい」と話し、水野さんは「詐欺が多発していると知っていて気を付けていたから、疑うことができた」と振り返った。
-
介護の仕事 クイズで理解 浜松で小学生、車いすの使い方も学ぶ
静岡県は18日、介護の仕事やその魅力を伝える小学生向けのイベント「ナゾとき・カイゴ」を浜松市中区のアクトシティ浜松で開いた。県西部を中心に小学3、4年生約50人とその家族が参加した。 介護福祉人材の育成・支援事業を展開するブランケット(東京)の社員と、市内で働く若手介護職員から説明を聞き、「介護施設はコンビニより多い?」「子どもでも高齢者の介護は可能?」など、クイズ形式で理解を深めた。 車いすを実際に使いながら、動かし方やたたみ方を学ぶ時間も設けられ、「やさしく声をかけてから動かしてほしい」などとアドバイスを受けた。 高齢化に伴って介護需要が高まり、人材確保が課題となる中、介護職に対す
-
油彩美術家協会 会員の力作80点 クリエート浜松で作品展
静岡県油彩美術家協会西部地区会の作品展(静岡新聞社・静岡放送後援)が19日、浜松市中区のクリエート浜松で始まった。25日まで。 会員27人が約80点を出品した。7月に静岡市で開催された同協会の本展で入賞した2作品をはじめ、細部まで丁寧に描いた静物画や色鮮やかな抽象画など個性豊かな作品が並ぶ。東区の石原紀子さん(75)が金粉を混ぜ合わせたきらびやかな色彩で、海の中で眠る女性を表現した本展最高賞の「海の夢詩」がひときわ目を引く。 同会の鈴木喜博事務局長(69)は「50回記念として、会員が絵画を始めたばかりの頃に描いた思い出の作品なども展示している。ぜひ楽しんでほしい」と話した。
-
SDGs「自分たちにできる行動は」 浜松・新津中 企業、施設から聞き取り
浜松市南区の新津中は16日、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて取り組む施設や企業を訪問する校外活動を行った。1年生約100人が6グループに分かれて、市内企業などから取り組み内容を聞き取った。 中区の市市民協働センターには18人が訪れた。市民団体と企業のマッチング支援や、市民活動の担い手育成など市民と行政、企業の橋渡し役を担う同センターの役割を学び、SDGsの中の「パートナーシップで目標を達成」について理解を深めた。イベント開催などで連携する浜松いわた信用金庫の担当者の講話も聴いた。 「浜松市への提言」をテーマに3年間をかけて進める総合学習の一環で、1年生はSDGs達成に向けた身
-
専門学生がサイバー警備 静岡県警ボランティア委嘱
静岡県警は15日、浜松市中区の浜松未来総合専門学校の学生21人と教員1人にサイバー防犯ボランティアを委嘱した。学生らは今後、街頭でのサイバー犯罪防止に向けた広報啓発活動や、有害サイトの発見・報告など、インターネット空間のパトロールに取り組む。 校内で開かれた委嘱式では、県警サイバー犯罪対策課の藤浦学課長が学生に委嘱状を手渡し「ネット上の犯罪が増える中、協力を大変頼もしく思う。県民の安心、安全につながることを期待している」とあいさつした。同校の増井健志さん(18)は「少しでもサイバー犯罪を減らせるように努めたい」と意気込みを語った。
-
福祉施設助成 送迎用車両を購入 浜松市西区
社会福祉法人慶成会(浜松市西区)は15日、競輪とオートレースを統括する公益財団法人JKA(東京都)の助成を受けて購入した福祉車両の納車式を、同会運営の特別養護老人ホーム「グリーンヒルズ東山」(同区)で行った。 福祉車両はステップや手すりを備えた8人乗りワゴン車で、デイサービスセンター「野の花」などの利用者の送迎に使う予定。納車式で試乗した高齢者からは「静かで乗り心地がいい」「きれいでありがたい」などと感想が聞かれた。 同会によると、JKAの助成金事業に昨年9月に応募し、今年4月に交付が決まった。車両価格322万円のうち、157万5千円の助成を受けた。
-
湖西でBリーグプレゲーム 静岡が三遠に勝利
バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の三遠ネオフェニックスと同3部(B3)のベルテックス静岡は11日、2022-23シーズンの開幕に先立ち、湖西市の湖西アメニティプラザでプレシーズンゲームを行った。静岡が終始攻勢を続け、81-71で格上の三遠を下した。 序盤から静岡が激しい守備で三遠を苦しめてペースをつかんだ。攻撃では静岡が落ち着いたパスワークで着実に得点を重ねる一方、三遠はシュートの精度を欠いてリズムをつくれず、静岡がリードを保ち続けた。 静岡の6点リードで迎えた最終クオーター。三遠は徐々に調子を取り戻して一時は1ゴール差まで追いついた。だが、静岡は主将岡田が起点となって冷静に得点
-
県西部消防長会へ防火啓発品を寄贈 静岡県LPガス協会
静岡県LPガス協会はこのほど、県西部の7消防本部で組織する県西部地区消防長会(猪又正次会長)に火災予防を啓発するクリアファイル7千枚を寄贈した。防火の啓発イベントなどで配布するという。 クリアファイルはガス警報器設置を促すイラストや7消防本部のポンプ車、消防ヘリを紹介する写真などを掲載した。 11月の秋の火災予防運動週間に合わせた取り組みで、火災予防の呼びかけとLPガスのPRを図る。 浜松市中区の市消防局で行われた寄贈式で同協会西部支部の名倉政隆支部長は「各消防本部と連携し、火災予防を訴える」と話し、消防長会の猪又会長は「有効に活用させていただく」と応じた。
-
画家服部さん 米寿記念し個展、9月20日まで 浜松
浜松市中区の画家服部譲司さん(88)の個展「米寿記念展」が8日、画材・額縁などを販売する東区中田町の書繪堂(しょかいどう)ギャラリーで始まった。20日まで。 バラやコスモス、マーガレットなどを繊細なタッチで描いた静物画や、佐鳴湖とほとりに咲く桜などを描いた風景画など油彩、水彩の46点が並ぶ。晴天が広がる長野県・安曇野の自然を色彩豊かに表現した作品が来場者の目を引いている。 服部さんは「風景の季節感や空気感が見る人に伝わるように心がけている。その場を訪れたかのような気持ちになってくれたら」と話した。
-
生け花の実演や華道の歴史解説 中区で池坊巡回講座 浜松
華道家元池坊の西部地区は4日、70周年を迎えた池坊巡回講座を浜松市中区のグランドホテル浜松で開いた。池坊中央研修学院の島津範好講師が登壇し、生け花の実演とともに、華道の歴史やポイントを解説した。県西部の会員約250人が参加した。 島津講師は池坊と聖徳太子の由縁や池坊総務所(京都市)所蔵の重要文化財などについて動画を使って紹介した。自身の生い立ちや記憶に残る出来事なども振り返り、「人との出会い、人生でぶつかった壁、心に響いたことなどの思い出を生けてみては」と会場に投げ掛けた。
-
ユーカリ出荷基準確認 浜松・中区で目ぞろい会 丈や葉の状態
浜松市中区のJAとぴあ浜松花き営農センターは1日、ユーカリの目ぞろい会を同センターで開いた。出荷のピークは例年9月ごろ。生産者約50人がJA担当者とともに、丈の長さや葉の状態など出荷基準を確かめた。 ユーカリはフトモモ科、ユーカリ属に分類される常緑性高木の総称。全国有数の産地の同JA管内では、主にグニユーカリと丸葉ユーカリの2品種を栽培している。ここ2、3年は雨の日が多く、出荷量は伸び悩んでいるが、フラワーアレンジメントなどの需要が高まっているという。 この日は、生産者らがユーカリを手に取って「葉先が黒くなっているものは出荷不可」「115センチ丈は一束5本」などの規格を確認した。 (浜
-
障害者避難の安全性確保へ 防災用QRコード普及に尽力 浅羽喜久子氏【本音インタビュー】
大規模地震など災害発生時に、障害者や寝たきりの高齢者が円滑に避難するにはどうしたらいいのか。適切な支援に必要な情報をあらかじめ記録して携帯する「防災用QRコード」を発案し、普及に向けた活動を始めた。 -なぜ、防災にQRコードを活用しようと。 「4年前、長女(30)の足が急に動かなくなり、ベッドの上で生活するようになった。難病で検査をしても原因が分からず、まひは上半身に進行した。昨年8月には10分以上心肺が停止し、脳にもまひが残った。現在は寝たきりの状態になっている。そんな長女を見ているうちに、災害時にどうやって避難するのか不安が募った。介助が必要な寝たきりの障害者や高齢者が、頼れる家族が
-
生け花で思い表現 浜松・フラワーパーク 中学生の作品写真並ぶ
浜松市内の中学生を対象にした生け花とフラワーアレンジメントのコンテスト「第4回中学生・花のコンテスト」(同実行委主催)の作品写真展が27日、西区のはままつフラワーパークで始まる。28日まで。 コンテストは8校の117人が1点ずつ応募した。市が年間出荷量日本一を誇るガーベラをはじめ、バラやニューサイラン、カスミソウなど同じ花材を使い、各自40分の制限時間内に作品を仕上げて写真を提出した。「弱い自分を克服したい」「運命を変えたい」など、作品に込めた思いの説明文が写真に添えられている。 最高賞を獲得した浜松開誠館中3年の平野くるみさんの作品は、内気な性格を変えようと努力し、成長した自分を表現。
-
障害者の介助情報一目で 防災用QRコード 浜松の浅羽さん考案
障害者が大地震などに被災した際、周りに頼れる家族や介助者がいない場合はどう避難し、避難所生活を送ればいいのか-。突然の難病が原因で身体障害となった長女(30)の姿を見て不安を感じた浜松市南区の浅羽喜久子さん(55)が、支援に必要な障害や病気の情報を読み込んだ「防災用QRコード」を発案し、災害への備えとして普及に向けた活動を始めた。 浅羽さんの長女は26歳だった2018年に原因不明の難病で身体にまひが生じ、21年12月には10分以上の心肺停止が原因で、寝たきりの状態となった。 現在は人工呼吸器で呼吸し、喉には加湿器を装着している。ほかにも、たんの吸引や注射用蒸留水など、生きるために必要な作
-
浜松ゆかりの作品紹介 中区で講座「文学と私たち」
浜松文芸フォーラムはこのほど、講座「文学と私たち」を同市中区のクリエート浜松で開いた。県伊豆文学賞委員会副委員長を務める同フォーラムの河原みち代代表が講演し、浜松を舞台にした文学作品や市内出身の作家などを紹介した。 全4回のシリーズの2回目で、市内の約40人が受講した。10月までに、浜松ゆかりの作家や文芸編集者らが登壇し、次世代への継承を目的に地域の文学の魅力を伝える。河原さんは「若い世代の皆さんも気軽に参加してほしい」と呼び掛けた。 次回は9月15日で、俳誌「みづうみ」の笹瀬節子主宰らが俳句の楽しみ方について講演する予定。参加無料。
-
浜名湖ボート 23日からSGレース ハマナ娘クルーがPR
湖西市のボートレース浜名湖で23~28日に開催される「SG第68回ボートレースメモリアル」を前に、レース案内係「ハマナ娘クルー」の大浜杏さん(20)らが19日、浜松市中区の静岡新聞社・静岡放送浜松総局を訪れ、レースをPRした。 同レース場では30年ぶり、4回目の開催。静岡支部の3人を含む最高階級(A1)選手52人が熱戦を繰り広げる。見どころは全国各地区のトップレーサー6人によるドリーム戦で、23日の第12レースを予定している。会場には仮想現実(VR)技術でボートレースを体験できるコーナーなども設ける。大浜さんは「ぜひ若い世代も気軽に訪れてほしい」と話した。 ボートレース浜名湖はレース開催
-
スマート農業テーマに企画展 浜松科学館、10月28日まで
浜松市中区の浜松科学館で10月28日まで、先端技術を活用して効率化を図る「スマート農業」をテーマにした企画展(浜松スマート農業推進協議会主催)が開かれている。 パネル展示や動画で自動運転のトラクターや無線操縦の草刈り機などを紹介するほか、大きさが縦横約2メートルの農薬散布用ドローンの実機も持ち込んだ。 同協議会は市内外の農家や企業、教育機関などでつくる官民連携の組織。スマート農業技術に関する会員間の情報共有や普及促進を目的に、将来の農業を担う若い世代への啓発活動などに取り組む。
-
野外活動と命テーマ 浜松・少年自然の家が研修会
浜松市北区引佐町の県立観音山少年自然の家はこのほど、任意団体「豊橋子どもの命と安全を守る会」の西野友章代表を講師に招いた研修会を同施設で開いた。自然体験活動が活発になる夏季を迎え、安全意識を高めようと所員ら約50人が参加した。 西野代表は「自然体験活動といのちの大切さ」をテーマに講演した。2010年6月に浜名湖で行われた中学校の野外活動で、長女の花菜さんを亡くした事故を振り返った。 事故は県立三ケ日青年の家(同区)の活動中に起き、豊橋市立章南中の生徒や教員が乗ったボートがえい航中に転覆した。西野代表は、ボートの出航時は大雨、強風、波浪など各注意報が発令中だったと説明した。「想定される危険
-
Vチューバー「東條のと」と満州学ぶ オンラインで歴史解説
家系図作成やルーツ調査を行う「みそら」(浜松市東区、塩崎明子社長)は11日、旧満州国(現中国東北部)の歴史について学ぶ講座をオンラインで開いた。満州国研究家のバーチャルユーチューバー(Vチューバー)「東條のと」さんが講師を務め、10~60代の約20人が旧満州国について理解を深めた。 旧満州国建国や日本人が移住していた経緯などを解説した。旧ソ連軍の侵攻により起きた日本への「引き揚げ」についても触れ、20万人以上が命を落としたとされる戦争の悲惨な歴史や引き揚げ経験者の体験談を紹介した。 塩崎社長の父は旧満州国で生まれ、5歳のときに日本へ引き揚げを経験した。塩崎社長は「勉強会などを企画して歴史
-
医大生が応急処置指導 浜松で親子向け講座
浜松市はこのほど、親子を対象に応急処置などについて学ぶ医学講座を浜松市西区の舞阪協働センターで開いた。浜松医科大医学部の学生が講師を務めた。 小学生と家族約30人が参加し、自動体外式除細動器(AED)の使い方や心臓マッサージの方法を講義で確認した後、グループに分かれて実践した。要救助者に見立てた人形の胸を懸命に押すなどして、応急処置への理解を深めた。 学生講師は「大きな声で協力者を呼んで」「心臓マッサージは5~6センチの深さで、1秒間に2回のペースで」などと指導した。
-
中学生、医療や福祉学ぶ 聖隷クリストファー大で体験教室
浜松市北区の聖隷クリストファー大はこのほど、医療や福祉、教育などの仕事について理解を深める体験教室を同大で開いた。中学生約150人が参加し、6分野の中から希望するコースを選び、仕事内容を聞いたり、専門知識を学んだりした。 理学療法のコースでは、患者の身体機能の向上や痛みを改善するなどのリハビリに携わる理学療法士の仕事を体験した。マット上で体を動かしながら、けがの予防で重要な体のバランスや柔軟性を確かめる体力チェックや、それらを養うエクササイズを実践した。 参加者からは「自分の健康づくりにも役立つ知識を学べた」「教わったことをスポーツで生かしたい」などの感想が聞かれた。
-
花や風景、繊細に 絵画力作並ぶ 20日までホテルコンコルド浜松
浜松市内で活動する「瞳会アートクラブ」の生徒作品展が20日まで、中区のホテルコンコルド浜松で開かれている。 西区の田畑武雄さん(72)のもとで教わる生徒16人が1点ずつ、F4号サイズの作品を出展した。ハスの花やアザミを繊細に描いた静物画や、浜名湖や佐鳴湖周辺の景色を色鮮やかに表現した風景画などが並ぶ。 関塚博会長(70)は「現実に近づけて描くことにこだわっている。現場にいるような空気感を味わってもらえたら」と話した。
-
遠州織物で繰り返し使える「ラップ」制作 13日まで浜松科学館
浜松市中区の浜松科学館で12日、食品を包むラップを遠州織物の生地で作る体験イベント「遠州織物でつくる!みつろうラップ」が始まった。初日から、多くの親子連れが参加した。14日まで。 地場産業の遠州織物の魅力発信が狙い。織物の技術継承などに取り組む浜松市のNPO法人「遠州縞(じま)プロジェクト」が制作した木綿の生地に、アイロンを使って蜜蠟(みつろう)を染み込ませ、繰り返し使えるラップを制作できる。 初日は、参加者がお気に入りの柄を選んで作業に入り、自然な色味と温かな風合いが特徴のラップを仕上げていった。 開催は午後3時半から午後5時半まで。料金は150円からで、誰でも参加できる。問い合わせ
-
子どもの感性 音楽家引き出す 浜松で公演
浜松市出身の女性声楽家ユニット「Mimosa(ミモザ)」と県西部を拠点に活動する若手音楽家らによる公演「なつやすみ子ども音楽会」(静岡新聞社・静岡放送後援)が11日、中区のアクトシティ浜松音楽工房ホールで開かれた。 4人の声楽家がマリンバやピアノに合わせて伸びやかな歌声を響かせ、童謡の「うみ」や「浜辺の歌」などを披露した。オペラ風の「ヘンゼルとグレーテル」も上演し、コミカルなダンスで笑いを誘った。 ミモザはともにソプラノ歌手で、1児の母でもある田上知穂さんと中島実紀さんで結成。子どもたちの豊かな想像力と感性を養うため、子どもから大人まで楽しめるコンサートを企画している。
-
独創的な表現 クリエート浜松で「oiai美術展」
美大を目指す学生らが所属する緑屋美術研究所(浜松市中区)のOBOGによる「oiai美術展」が14日まで、同区のクリエート浜松で開かれている。 講師の藤沢伸太郎さんと10~70代の卒業生の37人が絵画や立体、映像作品など独創的な約40点を出品した。新聞紙やチラシを使って表現した会場いっぱいに広がるインスタレーション作品が来場者の目を引いている。 アクリルガッシュなどを用いたデザイン作品を制作した安藤海結さん(19)と杉山心菜さん(19)は「卒業生はいろいろな分野で活躍している。多様なジャンルの美術作品を楽しめると思う」と話した。 最終日は作品を使った演劇や、作品を説明するワークショップを
-
ウナギ料理できた!! 浜松で教室 親子で楽しく挑戦
浜松市西区の雄踏文化センターは7日、同センターで「親子料理教室」を開いた。親子連れなど8組17人が参加し、ウナギを使った料理に挑戦した。 浜名湖養魚漁協(同区)などでつくる「うなぎの街」プロジェクトが主催した「高校生うなぎ創作料理コンテスト」で、最優秀賞を受賞した同区の浜松湖南高家庭部の生徒と顧問が講師を務めた。 メニューは「うなぎとシラスのツイスター」で、地元産のウナギとシラスを揚げたフライをトルティーヤで包んだ料理。子どもたちは、慎重に包丁を使ってウナギをすり身にしたり、トルティーヤを力いっぱいこねたりして料理を楽しんだ。 親子料理教室は地元高校生が考案したレシピを地域住民に広げよ
-
中学生が企画「ジュニア公民館」 太鼓演奏などネット配信 浜松
浜松市中区の北部協働センターイベント事業実行委は6日、地元中学生が主体となって企画運営する子ども向けイベント「北部ジュニア公民館」をオンライン配信で始めた。ビデオ会議アプリ「Zoom」と動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開する。7日まで。 初日は北星中(北区)の「北星太鼓部」が演技を披露し、開会を盛り上げた。折り紙の折り方を教えるコーナーやマジックショーの時間も設けられた。7日はスライムを使った実験や開成中(中区)の生徒によるパフォーマンスを予定している。視聴の申し込みは同センターのホームページから。問い合わせは同センター<電053(436)5931>へ。
-
通信制高と地域が連携 浜松でイベント 生徒企画、工作体験など
不登校や高校中退、転校希望者など、進路に悩む子どもたちを受け入れる浜松市中区の通信制高校「第一学院高浜松キャンパス」が地域の幼稚園や商店街と連携して企画したイベント「星あい祭」が6日、同区の遠州鉄道第一通り駅付近の高架下で始まった。7日まで。 ゆりの木通り商店街(同区田町)で扱う商品の紹介や、地元の幼稚園、保育園の園児たちが飾った短冊などを展示している。工作コーナーも設け、ペットボトルを使った風鈴、牛乳パックを素材にしたちょうちん作りを体験できる。 イベントは同校生徒が地域活性化を目的に考案。地域の幼稚園や商店街に自ら足を運んで趣旨を説明し、実現した。 (浜松総局・北井寛人)
-
難関の基本情報技術者試験 浜松城北工高生3人合格
浜松市中区の浜松城北工高電子科2年の金子晃さん(16)、服部好貴さん(16)、宮嶋侑睦さん(17)がこのほど、合格率2~3割という情報処理の国家試験「基本情報技術者試験」に合格した。 ITエンジニアを目指す上での登竜門とされる試験で、プログラミングや情報セキュリティーなど多様な知識が求められる。コンピューター部に所属する3人は過去の試験問題などに取り組み、分からない時は一緒に議論するなどして理解を深めた。 3人は「範囲が広く勉強が大変だった」と難関突破の喜びを分かち合いながら、「まだスタートライン。これからも協力し合って次の応用試験に合格したい」と声をそろえた。森下博正顧問は「2年生が春
-
避難所の間仕切り設営 浜松江之島高生30人が体験 災害時、地域の力に
浜松市南区の浜松江之島高は3日、防災教育の一環として、災害時の避難先でプライベート空間を確保するための避難所用パーティションの組み立て体験を行った。 生徒約30人が参加し家具製造のFPKナカタケ(焼津市)が製造する間仕切り「どこでもくーも」を組み立てた。同社社員の指導を受けながら、段ボールと木の再生材でできたパーツを使い、ブースを計六つ作り上げた。 企画した同校の木下真澄教諭は「本校は避難所には指定されていないが、生徒たちの自主防災力の向上を図るのが目的。万一、地域の皆さんが避難してきた際に貢献できるよう、準備しておきたい」と話した。 (浜松総局・北井寛人)
-
避難所の間仕切り設営 浜松江之島高生30人が体験 災害時、地域の力に
浜松市南区の浜松江之島高は3日、防災教育の一環として、災害時の避難先でプライベート空間を確保するための避難所用パーティションの組み立て体験を行った。 生徒約30人が参加し家具製造のFPKナカタケ(焼津市)が製造する間仕切り「どこでもくーも」を組み立てた。同社社員の指導を受けながら、段ボールと木の再生材でできたパーツを使い、ブースを計六つ作り上げた。 企画した同校の木下真澄教諭は「本校は避難所には指定されていないが、生徒たちの自主防災力の向上を図るのが目的。万一、地域の皆さんが避難してきた際に貢献できるよう、準備しておきたい」と話した。 (浜松総局・北井寛人)
-
食中毒防止へ、街頭啓発広報 浜松で市食品衛生協
静岡県内に食中毒警報が発表された2日、浜松市食品衛生協会(加藤建士会長)は市民に食の安全を訴える「食中毒防止街頭キャンペーン」を中区の市ギャラリーモール・ソラモで実施した。 夏季の食品事故防止事業の一環。会員ら約60人がのぼり旗やポスターを掲げ、通行人に啓発品のごみ袋300セットを配布しながら、手洗いの励行など衛生面の徹底や食品の適切な管理を呼び掛けた。 加藤会長は「夏季は熱中症に目が行きがちだが、食中毒も増える時期。気を引き締め、注意してほしい」と強調した。
-
特別支援学校生370人の作品並ぶ 浜松・中区
浜松市中区成子町の市福祉交流センターで5日まで、浜松特別支援学校(南区)と同校城北分校(中区)のアート展が開かれている。 両校の生徒約370人が個人や合同作品など計約130点を出品。弁当を入れるランチバッグや巾着袋など個性豊かな手作り品、風鈴やうちわを色鮮やかにデザインした夏らしい作品などが並ぶ。 浜松特別支援学校の榧下政美教頭は「子どもたちの豊かな発想と素直な性格が表れた作品の数々を楽しんでほしい」と話した。 同センターのリニューアルオープンを記念して企画された。
-
浜松商高生考案ご当地グルメ 第2弾は「ラーメン」 しょうゆと「みかんパウダー」
「加藤醤油」(浜松市中区)のしょうゆとJAみっかび(北区)の「みかんパウダー」を使い、浜松商高(中区)の生徒が新しいご当地グルメとして家庭で味わえる調理用ラーメン「浜松ラーメン」を商品開発した。JR浜松駅や新東名高速道浜松サービスエリア(SA)などで1日、販売を始めた。 同SAの新しい土産を探していた販売会社「スマイル-リンク」(豊橋市)が同校調査研究部に協力を依頼した新商品開発企画の第2弾。昨年は、地元のトリイソースを使った「浜松焼そば」を開発し、1年間で約5万食を売り上げた。 現在の2年生を中心に浜松のご当地グルメの特徴を調べ、B級グルメが親しまれていると分析。「好きな料理は何か」と
-
オルゴールでアニソン演奏 浜名湖オルゴールミュージアム
浜松市西区舘山寺町の浜名湖オルゴールミュージアムは9月4日まで、アニメの名曲や人気曲をオルゴールで演奏するミニコンサート「夏だ!アニメ祭り」を開いている。 所蔵する1900年ごろに製造されたアンティークオルゴールを使い、ディズニーやジブリ映画の名曲、人気アニメ「鬼滅の刃」の「炎」などを奏でる。他の所蔵楽器を使った曲名当てクイズや、オルゴールを手作りできる体験工房イベントも行う。 ミニコンサートは開館時間内(通常は午前9時半~午後6時)の毎時35分から約15分間。料金は入館料とかんざんじロープウエー往復乗車券を合わせて大人1480円、小学生以下720円。2歳以下は無料。問い合わせは浜名湖パ
-
サイバー犯罪防止 常葉大浜松に委嘱 県警
静岡県警はこのほど、浜松市北区の常葉大浜松キャンパスの学生16人にサイバー防犯ボランティアを委嘱した。 学生は今後、安全なインターネット空間をつくるため、有害サイトの発見や報告、街頭でのサイバー犯罪防止に向けた広報啓発活動などに取り組む。 同大で開かれた委嘱式では、サイバー犯罪対策課の新村淳次席が学生に委嘱状を手渡し、「大学で学んだ知識や柔軟な発想を啓発活動に生かしてほしい」と期待を込めた。受け取った脇坂柊馬さん(21)は「インターネットの脅威を周知することから始めたい」と意気込みを語った。
-
親子が工作挑戦 公園で地域交流 浜松市中区
浜松市高台協働センター(中区)は25日、地域住民の交流促進イベント「自遊ひろば高台」を同区の和地山公園で開いた。集まった地元の親子連れや高齢者など幅広い世代が、青空の下で工作を楽しんだ。 北区の住宅建設・リフォーム「Wish(ウィッシュ)」(杉山真聖社長)の協力で、参加者は現場で余ったタイルを使ったコースター作りに取り組んだ。多彩な模様のタイルを自由に組み合わせて接着剤で固定し、思い思いの柄の作品を仕上げた。 那覇市の公民館が行っている居場所作りの取り組み「パーラー公民館」を参考にしたイベントで、8月11、27日にも開催を予定している。参加無料。問い合わせは同協働センター<電053(47
-
夏休みに合わせ子ども見守りを 中区で一斉補導活動 浜松
浜松市は22日、県内一斉夏季少年補導をJR浜松駅周辺で行い、少年らに非行防止などを呼び掛けた。 生活環境の変化で非行や思わぬ事件に遭遇するリスクが高まる夏休みを前に、市民意識の高揚や環境整備を目的に行った。市こども家庭部次世代育成課青少年育成センターの足立敏久所長は出発に先立ち「大人が温かい声かけをして、地域一体で子どもたちを見守っていこう」とあいさつした。 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、規模を縮小して実施した。同センター職員7人が浜松市中区のコンビニ店や公園、商業施設などを巡回し、子どもたちに早い帰宅と犯罪への注意を促した。
-
文芸大学生団体へ18万円余を寄付 静岡県労働金庫
静岡県労働金庫(増田泰孝理事長)は21日、医療施設にアートを取り入れる「ホスピタルアート」に取り組む静岡文化芸術大(浜松市中区)の学生団体「ホスピタルアートプロジェクトしずおか」に18万1240円を寄付した。 同団体は2014年から活動を開始し、浜松労災病院(東区)や県立子ども病院(静岡市葵区)で院内展覧会やものづくりワークショップなどを行ってきた。 同大で開かれた贈呈式で、増田理事長が同団体の岩倉柚奈代表(20)に目録を手渡した。岩倉代表は「協力してくれる方々の支援で成り立っている活動。つながりを大切にしながら、今後も企画を考えていきたい」と話した。 同金庫が妊活サポートローン「あ・
-
6種の「ロウリュ」楽しんで 浜松市中心街でテントサウナ 18日まで
フィンランド発祥の「テントサウナ」の体験イベント「遠州サウナ」(同実行委主催)が15日夕、浜松市中区の新川モールで始まった。熱した石に水をかけて高温の蒸気を発生させる「ロウリュ」を中心街で楽しめる。18日まで。 近年のサウナブームを受け、地域の交流促進やにぎわい創出を目的に開催した。お茶ロウリュやアロマロウリュなど、計6種類のテントサウナを設置。女性専用サウナも用意し、男女を問わずくつろぐことができる。 初日は、テント内で汗を流した来場者がプールに入って体を冷やし、BGMとライトで演出された人工芝スペースで休憩するなど、サウナを満喫していた。仕事終わりに訪れたという山田心也さん(39)は
-
中田島砂丘の風紋捉えた写真一堂に 浜松・中区
50年以上にわたって写真を撮り続ける浜松市南区のアマチュアカメラマン曽布川整平さん(71)の個展「砂紋の記録」が12日、中区のクリエート浜松で始まった。17日まで。 風によって中田島砂丘(南区)の砂の表面に描かれた風紋の写真51点を出品した。2011年から砂丘を歩き回り、撮りためた。台風や大雨などの後に生じた特徴的な作品が並ぶ。曽布川さんは「面白い模様の風紋を集めた。普段は見られない中田島砂丘の顔を楽しんでほしい」と来場を呼び掛ける。
-
野菜摂取量、指から測定 浜松丸塚中生、食生活見直す機会に
浜松市東区の丸塚中と市は7日、1年生約160人を対象に、野菜の摂取状況を手軽に測定できる機器「ベジメータ」を活用し、食生活改善や野菜の大切さを啓発する事業を同校で行った。 ベジメータは利用者が指で触れると、野菜摂取量と相関関係がある皮膚の「カロテノイド」を10秒程度で測定し、スコアとして数値化する。 摂取状況が可視化されるため、野菜の過不足に気づき、食習慣の改善へ結びつくことが期待される。 測定は10月と1月にも予定し、数値の変化を確かめる。西畑輝さん(12)は「野菜は好きだが、意識して食べてはいなかった。数値を参考に摂取量を考えたい」と話した。 事業は富塚中(中区)と新津中(南区)
-
食料品などを浜松市社協に寄贈 住友生命浜松支社
住友生命浜松支社(吉田佳代支社長)は5日、困窮者を支援する「フードドライブ」を実施する浜松市社会福祉協議会に食料品や調味料を寄贈した。吉田支社長が市社協事務局を訪れ、山下文彦常務理事に食品などを手渡した。 同市社は毎年、プルタブ回収活動で購入した車いすを市社協に寄贈しているが、フードドライブへの参加は初めて。約350人の従業員に家庭で余っている食品の提供を呼び掛け、缶詰や菓子、カップ麺などを段ボール5箱分集めた。寄贈された食品は地域のこども食堂などへの配布を予定している。
-
母の代役「助けて」言えず ヤングケアラー、浜松の専門学生 支援態勢構築願う【参院選しずおか】
家族の介護や家事を大人に代わって日常的に担うなど、家庭で重い負担を抱えるヤングケアラー。本来は打ち込めるはずの勉強や部活動、将来の夢に向けて励む時間などが失われる恐れがあるとして、社会の関心が高まっている。相談や支援態勢の整備は今後、どのように進められるのか。最終盤を迎えた参院選でも、候補者の主張や姿勢が注目される。 「生活に必死で自分がヤングケアラーだなんて気づかなかった。一人で悩んでいた」。浜松市の専門学生の男性(20)は、こう振り返る。高校時代から、精神疾患のあった母親の状況をみながら7歳下の妹の世話や家事、家計と自身の進学のためのバイトを続け、家族を支えた。 父親がうつ病で仕事を
-
通学路の危険箇所、アプリに登録 浜松・萩丘小児童ら歩いて点検
通学路の危険箇所や避難場所は―。浜松市の萩丘小(中区)と浜松中央署、常葉大浜松(北区)は29日、同小児童による通学路点検を行った。防犯ウオーキングアプリ「歩いてミイマイ」を活用した取り組みで、来年1月末ごろまでの防犯マップ完成を目指す。 5年生約130人が参加。通学路の5コースを実際に歩き、不審者が出没しやすいと感じる場所や逃げ込めそうな施設「こども110番の家」の位置などをチェックした。危険箇所などを見つけると、写真を撮影してアプリに登録した。登録された場所はアプリ利用者で共有される仕組みという。 同署や県警の防災対策に協力する同大健康プロデュース学部の木村佐枝子教授と連携したプロジェ
-
記者コラム「清流」 夢を持ちたい
「いっせーのーせ」。6月、全校児童の将来の夢を乗せた紙飛行機が、一斉に大空へ放たれた。卒業生の故福長浅雄さんを慕って開く浜松市南区の飯田小の伝統行事だ。 福長氏は大正時代に、国産初の旅客機「天竜10号」を手掛けた郷土の偉人。幼い時から空を飛ぶ夢を持ち続け、数えきれない失敗を重ねて旅客機を完成させたと伝わる。 「夢を持て」。福長氏の偉業を思い起こすと、子どもの時、よく耳にした周囲からの助言が、いかに的を射ていたかが分かる。だが、当時はその助言が嫌いで、見つけ方も分からずに苦しんだ。 飯田小の児童は驚くほど具体的で、立派な夢を語っていた。今からでも遅くはないだろうか。彼らの発表を、自分の夢
-
工事現場 迫力に驚き 浜松・村櫛小児童が見学
浜松市中区の山平建設は27日、西区の宇布見公共マリーナの浚渫(しゅんせつ)工事現場などの見学会(ジュニアサポーター浜松協力)を現地で開いた。西区の村櫛小5年生22人が参加し、土木工事への理解を深めた。 建設業の担い手不足を受け、児童に建設業の仕事内容や魅力を伝えようと企画した。 現場では、川底にたまった土砂を除去し、石灰を混ぜ合わせて水分を減少させる浚渫工事の工程を説明した。大型重機「クラムシェル」が大量の土砂をつかんで運ぶ作業も披露し、児童からは「すごい」「大きい」などと歓声が聞かれた。 このほか、土木の仕事を解説する講座や鉄筋の組み立て体験、浜名湖に架かる中之島大橋(同区)の補修工
-
震災経験者の教訓学ぶ 浜松・雄踏中で防災講話
浜松市西区の雄踏中はこのほど、阪神大震災を経験した神戸市の元小学校長で、NPO法人「神戸の絆2005」理事の大浜義弘さんを講師に迎えた防災講話「阪神・淡路大震災の教訓から学ぶ」を校内で開いた。 大浜さんの当時の思いや教訓の数々に、2、3年生約290人が耳を傾けた。 大浜さんは校長在任中に被災した。震災直後は避難所の支援や運営面で奔走するとともに、学校教育の再生に尽力した。 2005年に同NPOが発足すると、防災の語り部として震災の経験や復興に向けた取り組みを各地で伝えてきた。 雄踏中生に向けては「万一の想定しておかないと、何もできなくなる。自分の命を自分で守るために備え、有事の際は各
-
親子で楽しく防災知識学ぶ 浜松市防災学習センターでフェスタ
浜松市防災学習センターは26日、ワークショップ形式で防災への理解を深めるイベント「夏フェスタ2022」(静岡新聞社・静岡放送後援)を中区の同センターで開いた。親子連れ約90人がゲームや工作を楽しみながら防災意識を高めた。 参加者はカードゲームや着せ替えゲームに取り組み、災害に対する事前の備えと対策、被災時の避難の際にふさわしい服装などを考えた。ジッパー付き保存袋で作ったリュックにお菓子を詰めて備蓄への理解を深めたり、避難所で使えるスリッパを新聞紙で作ったりして防災の知識を養った。 消火器に入った水を火に見立てた的に当てて、消火器の使い方を学ぶブースも人気を集めた。
-
3年ぶり念願かなう 浜松・積志小と福井の児童「やっと会えたね」
手紙を添えた風船をきっかけに交流を続ける浜松市東区の積志小と福井県越前市の武生東小の交歓会が24日、3年ぶりの対面形式で積志小で行われた。61年目の今回は、武生東小の5、6年生約60人が浜松を訪問。積志小の全校児童約840人が「ようこそ」と大きな拍手で出迎え、「楽しみにしていた」「会えて良かった」と念願の対面を喜んだ。 新型コロナウイルスの影響で一昨年と昨年はオンラインでの交流だった。交歓会で、積志小の児童は名前を書いた紙を手に、文通している相手を真剣に探した。相手を見つけだすと笑顔で自己紹介し、縄跳びやクイズで遊びながら親睦を深めた。 両校の交流は1961年11月23日、武生東小3年の
-
泥に苦戦、田んぼアートへ苗植え 浜松市南区で農業体験イベント
浜松青年会議所は18日、農業体験イベント「米(マイ)ホームスマイル~食への感謝を育もう」(静岡新聞社・静岡放送後援、JAとぴあ浜松・白脇田んぼアートの会協賛)を浜松市南区寺脇町の水田で開いた。 市内の小学生を対象に、農業や食への理解促進と感謝の心の醸成を狙い、田植えから収穫までの体験を秋まで行う。 初回の田植え体験では、JAとぴあ浜松白脇支店職員や白脇田んぼアートの会メンバーらの指導の下、親子連れ約50人が水田に入り、ぬかるむ泥に苦戦しながらも、4種類の苗を丁寧に植え付けて楽しんだ。 田んぼをキャンバスに見立てて今年の干支(えと)「寅(とら)」と富士山の形に植え分け、夏ごろには縦約50
-
記者コラム「清流」 ポイ捨てが汚したものは
浜松市内の話題を取材する際、高校生と接することがある。自分と7、8歳しか違わないはずだが、実直さやひたむきな姿に度々心を打たれ、感心させられる。 先日、西区のオイスカ浜松国際高の生徒が学校周辺を清掃するというので向かうと、浜名湖岸に散乱したペットボトルやポリ袋を拾っていた。学校の活動にまっすぐ取り組む姿がまぶしい。 スニーカーや運動靴が泥まみれになっていたが、気にも留めない様子。その姿を撮影しようと湖岸に近づくと、「だめです。革靴が汚れちゃいますよ」と生徒から思いがけない気遣いの声。 心ないポイ捨てをした人たちがいる。湖だけでなく、こんなに優しい心を持った生徒たちの手と靴も汚しましたよ
-
輸出用茶箱ラベル紹介 明治から昭和中期 浜松・平野美術館
浜松市中区元浜町の平野美術館で、11日に開幕する特別展「蘭字-横浜開港と近代日本の輸出ラベル」(同館、静岡新聞社・静岡放送主催)の作品搬入が行われた。 蘭字は輸出用の日本茶に付けられたラベルで、明治から昭和中期にかけて茶箱などに貼られた。輸出先や商品名、茶の情報を示すアルファベットに加え、輸出先の動植物や日本の風物などの図柄が色鮮やかに印刷され、その芸術性が改めて注目されている。 今回の特別展では、日本と西洋の文化を融合させ、創意工夫を凝らしたデザイン性が魅力の蘭字を中心に、茶の輸出拠点だった横浜を描いた「横浜絵」など計約100点を紹介する。 同館学芸員の平出実乃里さん(27)は「斬新
-
多彩な顔持つ大砂丘 今「映えスポット」に 浜松・中田島地区
浜松市南区の中田島砂丘は、遠州灘から吹き付ける風によって描かれる風紋が有名だ。夏にはウミガメが上陸して産卵。地元NPOが保護し、ふ化後に子ガメを海に放流する。浜松まつりの凧場(たこば)があり、5月には各町の大凧が青空に舞う。2年前、東日本大震災の津波被害を教訓に、東西17・5キロの防潮堤が完成した。季節や天候、時間帯ごとに、多彩な顔を持つ中田島地区。近年は若い世代などの間で、会員制交流サイト(SNS)の「映えスポット」として新たな一面ものぞかせる。 浜松市の南端に広がり、日本三大砂丘の一つに数えられる中田島砂丘。かつては浜松っ子の遠足訪問先の定番であり、観光用にラクダが見られた時もあった
-
静岡人インタビュー「この人」 臼井一絵さん(浜松市中区)50年目を迎えるパッチワーク教室「コットンギャラリー・一絵」の代表
1973年にパッチワーク教室「コットンギャラリー・一絵」を開き、今年6月から50年目に入る。200人近くの生徒が在籍し、習熟度別にパッチワークとキルトの裁縫技術を教えている。ろう者の生徒も受け入れ、手話を駆使してパッチワークの魅力を伝える。77歳。 -パッチワークとの出合いは。 「18歳のとき。まだ日本でパッチワークが広まっていなかった頃、旅行で訪れたオーストラリアで初めて目にした。元々、洋服などを作っていて『裁ちくず』をどうにかできないかと思っていた。布をつなぎ合わせる発想とデザイン性に一目ぼれした。日本に帰ってから、大学の仲間たちと英語の本を必死に読んで独学で学んだ」 -パッチワー
-
男子100自 鈴木(浜名湖SS)連覇 浜名湾中学生水泳
第74回浜名湾中学生選手権水泳競技大会(静岡県水泳連盟主催、浜名湾游泳協会主管、静岡新聞社・静岡放送後援)は最終日の22日、浜松市西区の市総合水泳場で男女競泳15種目の予選、決勝を行った。 県勢は男子100メートル自由形で鈴木颯(浜名湖SS)が大会記録に迫る53秒42で2連覇。前日の200メートル自由形との個人種目2冠も果たした。女子200メートル個人メドレーは戸塚日南子(伊東SS)が、前日の200メートル自由形に続いて頂点に立った。佐藤麗(RSC富士)も女子400メートル自由形で快勝し、前日に大会新で制した800メートル自由形との2冠を達成した。混合種目の200メートルメドレーリレーは
-
佐藤(RSC富士)大会新 女子800自 浜名湾中学生水泳
第74回浜名湾中学生選手権水泳競技大会(県水泳連盟主催、浜名湾游泳協会主管、静岡新聞社・静岡放送後援)が21日、浜松市西区の市総合水泳場で開幕した。初日は男女競泳18種目の予選や決勝を行った。 県勢は女子800メートル自由形で佐藤麗(RSC富士)が大会新記録となる9分0秒89で頂点に立った。男子400メートルメドレーリレーでも浜名湖SSが大会新の4分7秒88をたたき出して優勝した。 チームごとに人数制限を設けた上で、3年ぶりに保護者を観客席に入れて開催した。22日は混合種目を含め、男女15種目を行う。 ■4秒更新 圧巻レース 女子800メートル自由形の大会記録を4秒近く更新する圧巻
-
なぜ取材に応じたか、改めて尋ねました 「当事者深層、知ってほしい」「共生社会へ私が発信を」【障害者と生きる 番外編】
息子の隼さん(24)の介護に1人で向き合う渡辺裕之さん(58)=静岡市清水区=に記者が初めて会ったのは、重症心身障害者を学ぶ勉強会。障害者と深い関わりのない人たちに交じって勉強会に参加した裕之さんは、記者に言った。 「『共生社会』と口では言えますけどね。正直、現状のままでは実現は無理だと思っているんです」 諦めの言葉だと受け取っていた。しかし、間違いだった。出会った日から約1年間取材を重ね、「なぜ取材に応じてくれたのか」と改めて尋ねた。返ってきたのは真剣な思い。その言葉は共生社会を目指して現状を変えようとする強い決意がこもったものだった。 ◇ーー◇ーー◇ -なぜ自分の人生を記事にし
-
学校生活、難局共に 父「恵まれた12年間」 広がる可能性に心打たれ【障害者と生きる 第2章 成長㊥】
渡辺裕之さん(58)=静岡市清水区=の息子、隼(しゅん)さん(24)が通った中央特別支援学校(静岡市葵区)でも修学旅行がある。喜ばしい半面、長時間の外出や宿泊には想定外の事態がよく起き、一筋縄ではいかなかった。 必ず悩まされたのが食事の問題。細かく刻み、スープやお湯をかけて軟らかくしたものしか、隼さんは食べることができない。しかし、作った経験のない他人に対応をお願いするのは困難を極めた。 小学6年生になった2009年秋。修学旅行先のレストランで出された料理は、細かくされてはいたが、まだ隼さんが食べられる状態ではなかった。同行していた裕之さんがキッチンばさみなどを使って席で刻み直した。
-
学校生活、安定しない体調...仕事と介護の両立苦しく 失業手当とバイト支え【障害者と生きる 第2章 成長㊤】
先天性の筋強直性ジストロフィーと診断され、全介助状態にある静岡市清水区の渡辺隼(しゅん)さんは2017年12月1日、20歳(はたち)になった。記者も同じ年に成人したが、お互いの20年間はあまりに違った。父親の裕之さん(58)は当時の手記にこうつづった。「元気に20年生きてきてくれてよかった」と-。 突然死も多いとされる病。「その日を迎えられるか半信半疑だった」という。「よかった」の一言に計り知れない重さを感じた。隼さんの学校生活は数え切れない壁にぶつかった日々でもあった。 ◇ 04年4月7日は特別な日だった。隼さんの学校生活が始まる日だからだ。しかし、楽しみにしていた中央特別
-
体調変化見逃せば命取り 気が抜けない在宅介護 周囲との溝にも心暗く【障害者と生きる 第1章 誕生㊦】
1998年12月1日。渡辺裕之さん(58)=静岡市清水区=の息子、隼(しゅん)さんは生まれて以来、病院のベッドから一度も動かず初の誕生日を迎えた。 人工呼吸器を付けない時間が徐々に増えてきたが、食事はまだミルクだけ。1歳児平均9000グラム程度とされる体重は3500グラムほどしかない。気管切開の手術を受けて「気管カニューレ」を装着したことで、声はほとんど出せなくなった。 「街を歩いたりテレビを見たりしている時によその赤ちゃんを見ると、隼との違いを痛感してつらさがこみ上げてきました」 99年8月に退院。生まれて1年8カ月たって初めて隼さんは外の世界に出た。始まった在宅介護は苦労と試行錯誤
-
不妊治療の末、待ち望んだ出産 2カ月後宣告、母子の病【障害者と生きる 第1章 誕生㊥】
「急げ。早く」。怒鳴る医師と慌ただしく動く看護師。当時34歳だった渡辺裕之さん(58)は予想していた出産の瞬間とかけ離れた様子の分娩(ぶんべん)室で、状況を理解できず立ち尽くしていた。 1997年12月1日午後8時10分、旧清水市(現静岡市清水区)の産婦人科。妻美保さん(仮名)と待ち望んだ第1子は、予定日より20日早く生まれた。産声を上げずに。2417グラムだった。「また後で連絡します。ここで待機を」。医師から矢継ぎ早に指示された。わが子は県立こども病院に搬送された。 数時間後。裕之さんを呼んだ医師は「これから3日間は危険な状態。脳障害の可能性も十分ある。程度は分からない」と告げた。
-
全介助状態の子 男手一つ 見通しなき過酷な日々【障害者と生きる 第1章 誕生㊤】
きっかけは重症心身障害者の個性を学ぶ勉強会の取材だった。2月22日、静岡市清水区の渡辺裕之さん(58)は参加者13人のうちの1人として、その会場にいた。「私は約2年前に妻を亡くし、男手一つで重症心身障害者の息子を介護しています」。裕之さんは短く自己紹介を済ませた。 この話をもっと詳しく聞くべきではないのか-。記者になって2カ月足らずだったが、裕之さんが置かれた境遇の根底に、何か社会の課題が潜んでいる気がしてならなかった。 思い切って取材を申し込んだ。裕之さんの家に通うようになると、想像したよりもはるかに過酷な人生と苦労の日々が見えてきた。 裕之さんの息子、隼(しゅん)さんは記者と同い年