浜松・新津中生 新しい制服案説明 有志ら考案、試作品披露

 浜松市南区の新津中がこのほど、2024年度の新入生から選択が可能になる新しい制服のデザイン案発表会を校内で開いた。2、3年の代表生徒が他の生徒や保護者に向け、デザイン案に込めた思いやコンセプトを説明した。

新しい制服のデザイン案を発表する代表生徒=浜松市南区の新津中
新しい制服のデザイン案を発表する代表生徒=浜松市南区の新津中


 価値観の多様化など社会の変化を受け、同校は1月に新制服検討委員会を設置し、現在の2、3年生有志33人や教員らでデザインの考案を進めた。発表会では、委員会に作った三つのグループの代表がそれぞれの案の試作品を披露した。
 生徒は「真面目」「親しみやすい」といった同校のイメージについて意見を出し合った上で、ふさわしい制服のデザインを考えた。温かな印象を与える「キャメル」、大人びた「ネイビー」などジャケットの色を選んだ理由を説明し、「経済的負担を軽減するために年中着られる素材に」とのこだわりを語った。
 多様な性への配慮と、男女のきょうだいでも繰り返し使えるようにする狙いから、男女兼用の制服の用意を提案するグループもあった。各案の試作品は12日まで校内に展示し、生徒や保護者、新津小6年生の投票を受け付ける。投票結果と専門業者の助言を踏まえ、7月ごろに新しい制服デザインを決定する予定。
 (浜松総局・北井寛人)

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