マーマレード 7年連続「金」の輝き 英国で世界大会 浜松の江南さん出品

 浜松市浜北区大平で「えなみ農園」を営む江南徳行さん(52)のマーマレードが、3月に英国で開かれたマーマレードアワード世界大会・職人部門で7年連続金賞を受賞した。江南さんは「マーマレードを通じて香り高いかんきつ類の魅力を発信できた」と喜ぶ。

金賞を受賞したブラッドオレンジのマーマレードと賞状を手にする江南さん=浜松市浜北区のえなみ農園工房
金賞を受賞したブラッドオレンジのマーマレードと賞状を手にする江南さん=浜松市浜北区のえなみ農園工房

 今年の大会は約30カ国から3千本超の出品があり、色や香り、味などを基準に審査が進められた。
 えなみ農園が金賞を受賞したのは、明るい赤色が特徴のブラッドオレンジのマーマレード。皮、果実、果汁に分けて別々に下ごしらえし、熱を通す時間を極力短くするために少量ずつ作る丁寧な調理工程が、鮮やかな色を保っている。大会では美しい透明感や香りの高さ、甘みと酸味の絶妙なバランスが評価された。
 2015年に妻とミカン栽培を始めた江南さんは、13種類のミカンやマーマレード用の香酸かんきつを栽培している。大会には17年から挑戦を続け、20年と22年には最高賞のダブルゴールドを受賞し、日本人初の2回受賞を達成した。
 江南さんは「3度目の最高賞を目指しながら、12歳の娘と10歳の息子にもジャム作りの楽しさを教えて、次世代に受け継いでいけたら」と笑顔で語った。

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