記者コラム「清流」 朝のチャイム問題

 これまでの居住地ではほとんど耳にする機会がなかった同報無線が、袋井市に来てから身近になった。
 正午に流れる袋井市歌。着任するまでは当然聞いたことがなかったが、今では鼻歌を歌えるほどに。ようやく「袋井市民」になれたようでうれしい。
 一方で、朝のチャイムだけは意義を見いだせていなかった。起きたい時間より前に鳴る日はいら立ちすら覚えた。思い切って市危機管理課に聞くと、点検の意味があるという。有事のときに鳴らなくては致命的。容易に廃止にしていいものではないと反省した。
 ただ、苦情の声もやはり少なくないそう。他の自治体では時刻の変更や廃止を決めた例もある。働き方や生活様式が多様化する昨今。市民にアンケートを実施し、見直しを検討する機会が必要そうだ。
(袋井支局・北井寛人)

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